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闇鍋デイキャンプ
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「でもこんないいナイフもらっていいの?お兄さんはどうするの?」
「ああ。アニキはハルタフォースのOK4つかってるから。形は似たようなものだけど炭素鋼なんだって。男は炭素鋼だとかわけのわかんないこと言ってる」
「炭素鋼?」
「要するにナイフの鋼材。そのオレンジはステンレス鋼。でアニキのは炭素鋼。鉄の含有量が多いから強いんだって。そのかわりサビに弱いからブラックパウダーでコーティングしてあるの」
「コーティング?これは?」
香織はオレンジモーラを指した。
「それはステンレス鋼だからサビに強いよ」
「そうなんだ」
「ステンレス鋼が絶対サビないってわけじゃないけどね。炭素鋼もちゃんと乾かして手入れしてればサビないよ」
「どっちにしてもちゃんと乾かしてキレイにしとけばいいってことね」
「うん。男は炭素鋼に油を塗りたがるらしいだけど。基本は乾かすことだって」
「洗濯ものと一緒だね」
「そうそう。ところで持ってきた?」
待ってましたと言わんばかりの不敵な笑みで香織は答えた。
「相当自信あるね」
「モチ!」
香織はリュックからなにか取出し背中に隠した。
沙織も同じく背中になにか隠して香織に対峙した。
「じゃ、せーのでいくよ!」
「せーの!」
2人同時に後ろに隠していたものをいっせいに出した。
沙織の手には小ぶりのピザ、香織の両手には納豆のパックがあった。
「え。納豆?」
「ピザ?」
「闇鍋デイキャンプとは言ったけど。まさか納豆とはね」
「いや、この間ピザステーキやったじゃん。まさかピザ来るとは思ってなかった」
「でしょ?まさかピザだとは思わなかったというとこを突いたの」
「その意外性いる?」
「ピザ以外に考えられなかった」
「ちょっとアメリカが強すぎじゃない?」
「ピザはイタリアだけどね」
「ほんとにやるの?」
「やるよ。今回闇鍋デイキャンプだから」
沙織はレザーネックでバトニングを始めた。
細く割ったとこで香織に渡す。
「じゃ。フェザースティック作って」
「ラジャ」
香織はオレンジモーラをシースから出し、細薪に刃を当てた。
ゆっくりとつたない手つきでフェザースティックを削った。
「ムズッ!」
「ああ。アニキはハルタフォースのOK4つかってるから。形は似たようなものだけど炭素鋼なんだって。男は炭素鋼だとかわけのわかんないこと言ってる」
「炭素鋼?」
「要するにナイフの鋼材。そのオレンジはステンレス鋼。でアニキのは炭素鋼。鉄の含有量が多いから強いんだって。そのかわりサビに弱いからブラックパウダーでコーティングしてあるの」
「コーティング?これは?」
香織はオレンジモーラを指した。
「それはステンレス鋼だからサビに強いよ」
「そうなんだ」
「ステンレス鋼が絶対サビないってわけじゃないけどね。炭素鋼もちゃんと乾かして手入れしてればサビないよ」
「どっちにしてもちゃんと乾かしてキレイにしとけばいいってことね」
「うん。男は炭素鋼に油を塗りたがるらしいだけど。基本は乾かすことだって」
「洗濯ものと一緒だね」
「そうそう。ところで持ってきた?」
待ってましたと言わんばかりの不敵な笑みで香織は答えた。
「相当自信あるね」
「モチ!」
香織はリュックからなにか取出し背中に隠した。
沙織も同じく背中になにか隠して香織に対峙した。
「じゃ、せーのでいくよ!」
「せーの!」
2人同時に後ろに隠していたものをいっせいに出した。
沙織の手には小ぶりのピザ、香織の両手には納豆のパックがあった。
「え。納豆?」
「ピザ?」
「闇鍋デイキャンプとは言ったけど。まさか納豆とはね」
「いや、この間ピザステーキやったじゃん。まさかピザ来るとは思ってなかった」
「でしょ?まさかピザだとは思わなかったというとこを突いたの」
「その意外性いる?」
「ピザ以外に考えられなかった」
「ちょっとアメリカが強すぎじゃない?」
「ピザはイタリアだけどね」
「ほんとにやるの?」
「やるよ。今回闇鍋デイキャンプだから」
沙織はレザーネックでバトニングを始めた。
細く割ったとこで香織に渡す。
「じゃ。フェザースティック作って」
「ラジャ」
香織はオレンジモーラをシースから出し、細薪に刃を当てた。
ゆっくりとつたない手つきでフェザースティックを削った。
「ムズッ!」
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