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沙織変身
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「おまえが魔道士サオリンコか」
「そうだ!」
そうだ?…そうだっけ?
そもそもナニ魔道士サオリンコって!
「これが実戦だったら遅れてきた貴様のせいで仲間が死ぬ。以後、肝に銘じろ」
「そうだよ。サオリンコ。これは勇者スヴェトラナ様が正しいよ。ね~姉さん」
と、マキリはスヴェトラナの横に並んだ。
「な!姉さんだぁ?」
沙織はわたしは?と言わんばかりに自分を指さしてアピールした。
が、虚しくもまったく目に入らない様子でマキリはスヴェトラナに笑顔を振りまく。
「魔道士サオリンコよ。気をつけるのだぞ。よいか」
王女カオリーヌは沙織を注意した。
「ちょっと遅れただけでしょ!なによ香織まで!」
「香織ではない。王女カオリーヌだ」
「うっ…」
悔しがる沙織に亜香里がトドメを刺した。
「今度遅刻したらキノコ汁をぶっかけるぞ!」
沙織は冷めた目で答えた。
「それちょっとよくわかんないから」
「なにい!キノコ汁は熱いんだぞ!」
「そんなことしたらサオリンコパンチ喰らわせるからね!」
なに?サオリンコパンチって…
なんだっけ卒業したアイドルが言ってたやつ?
自分で言ってて沙織は頭を抱えた。
「ああー!もう!なんでわたしばっかり責められるのよ!異世界転生なんてただのRPGでしょ!」
スヴェトラナが冷静に聞いた。
「RPGとはなんだ?」
「ロールプレイングゲームでしょ!知らないけど!あんたが勇者ならわたしだってヒーローになってやる!」
「なんだと?」
「魔道士の魔力で変身してやるんだから!」
沙織が両手を地面に向けると光る魔法陣が現れた。
その光に包まれた沙織が空中で回転しそのシルエットが変化した。
優雅に降り立った沙織の姿。
普段のブレザーの制服にアイマスクをつけ赤いブーツを履いていた。
そして勇者スヴェトラナに向かって肩越しに指鉄砲を向け言った。
「ブレザームーン!土星にかわってオシオキよ!」
「そうだ!」
そうだ?…そうだっけ?
そもそもナニ魔道士サオリンコって!
「これが実戦だったら遅れてきた貴様のせいで仲間が死ぬ。以後、肝に銘じろ」
「そうだよ。サオリンコ。これは勇者スヴェトラナ様が正しいよ。ね~姉さん」
と、マキリはスヴェトラナの横に並んだ。
「な!姉さんだぁ?」
沙織はわたしは?と言わんばかりに自分を指さしてアピールした。
が、虚しくもまったく目に入らない様子でマキリはスヴェトラナに笑顔を振りまく。
「魔道士サオリンコよ。気をつけるのだぞ。よいか」
王女カオリーヌは沙織を注意した。
「ちょっと遅れただけでしょ!なによ香織まで!」
「香織ではない。王女カオリーヌだ」
「うっ…」
悔しがる沙織に亜香里がトドメを刺した。
「今度遅刻したらキノコ汁をぶっかけるぞ!」
沙織は冷めた目で答えた。
「それちょっとよくわかんないから」
「なにい!キノコ汁は熱いんだぞ!」
「そんなことしたらサオリンコパンチ喰らわせるからね!」
なに?サオリンコパンチって…
なんだっけ卒業したアイドルが言ってたやつ?
自分で言ってて沙織は頭を抱えた。
「ああー!もう!なんでわたしばっかり責められるのよ!異世界転生なんてただのRPGでしょ!」
スヴェトラナが冷静に聞いた。
「RPGとはなんだ?」
「ロールプレイングゲームでしょ!知らないけど!あんたが勇者ならわたしだってヒーローになってやる!」
「なんだと?」
「魔道士の魔力で変身してやるんだから!」
沙織が両手を地面に向けると光る魔法陣が現れた。
その光に包まれた沙織が空中で回転しそのシルエットが変化した。
優雅に降り立った沙織の姿。
普段のブレザーの制服にアイマスクをつけ赤いブーツを履いていた。
そして勇者スヴェトラナに向かって肩越しに指鉄砲を向け言った。
「ブレザームーン!土星にかわってオシオキよ!」
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