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最終話 追放勇者、女神をぶん殴る【その4】
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何度目の攻撃だろうか。
地面が一度に凍てつき、触れたものを瞬時に氷漬けにする。魔王の周囲は再度、一面の銀世界に覆われた。
属性攻撃を行うたびに、魔王の目にその属性の力が集まることに気付いたサックは、今回も事前に耐性薬【氷】を調合し、凍てつく攻撃に耐えた。しかしこの攻撃は床が凍るだけでなく、一定のタイミングで床から巨大な氷柱が生えてくる追撃が発生する。
「やっぱ、一人だけって辛ぇな!」
何度も攻撃を退いた『韋駄天足』は、既にボロボロだった。さらに、耐性薬の原料となる薬草の在庫は、既に心もとない。
サックは氷柱を避け、移動をしながら、構えた『羅刹芭蕉扇』を強く扇ぎ巨大な吹雪を巻き起こした。生えた氷柱を砕き、巻き込み、氷の竜巻となって魔王へ向かって進んでいくよう仕掛けたのだ。
竜巻は魔王を巻き込むも、しかし、目を瞑った魔王には対してダメージが入っていないように見えた。表層の魔瘴気は一時薄れるも、またすぐに球体から湧き出て、魔王を覆った。
「……だめだ、何度やっても効いてるかすら判らねぇ」
なにより、得意の鑑定能力がいずれも不発に終わってしまっている。何をもってしても、魔王の力が鑑定不明だった。
魔王が勇者を欲するのであれば、それを『捕食する』タイミングがあるはずなのだが、それがサックには判らなかった。
既に魔王は、イザムとヒメコのふたりを捕食しているはずなのだ。
(……何かを見逃している……?)
魔王が『勇者を食べる』という事であれば、なにかしら食べる所作があるはず。それが、この魔王という存在からは全く感じ取れず、また、行動も見られない。
そしてなにより、サックは先ほどから、魔王の攻撃に強い違和感を覚えていたのだ。
(……ちくしょう! ちくしょう!)
その違和感が、サックの想定通りであれば、今のサックの作戦は崩れることになる。そして想定通りの場合、非常に残念な結末となる。
その可能性から何とか逃れようと、試行錯誤を繰り返しつつ、何度も魔王の攻撃を退いた。しかしどう転がっても、それ以外の道筋は、破滅へ向かうしかなかった。
既にアイテムは底をつきかけ、武器には細かいキズやヒビが目立ち始めた。
────
『女神は、我々を見ている』
サックが見つけた、先代勇者が遺した記録。一冊の本を呈したそれは、残念ながら結末は記されておらず、魔王城へ攻め入った以降は白紙だった。
だが巻末には、当時の勇者の一人の直筆が残されていた。書いた人物が思いを込めて記したのだろうか。荒々しくも感情がこもった一文──それが『女神は、我々を見ている』である。
『女神に常に見守られている』という意味合いだと、当初サックは思っていた。魔王決戦前に、勇者の一人が自身の信仰心を後世に伝えたいと、示した言葉にも思えていたが……。
────
「……来るっ!」
魔王が大きく瞬きをした。そこに集まる力に、先ほどと異なり属性効果を感じなかった。属性効果を纏わないことから、サックは『あの攻撃』と断定した。
魔王が見開く目玉から、非常に小さな粒が無数に拡散した。目を凝らさないと見えない白い粒。しかしそれは防御不能の攻撃。
「……もう、ジリ貧だ。手は尽くした」
先ほどから魔王は、いくつかの属性攻撃と『粒』の攻撃をローテーションしていたのだ。そんな単調な攻撃に、精神とアイテムを多く削がれた。
全く先の見えない戦いに、サックは作戦変更を余儀なくされた。
「……信じてるぜ」
この作戦は、信じていると『不可能』な作戦であったが、彼は信じていたかった。
次の瞬間、彼は大きくジャンプした。靴の力と身体能力も相まって、人間とは思えない跳躍力。そして、彼は、大きなギャンブルにでるのだった。
(これほどまで『信じる』を『信じたくない』とは思ったことは無いぜ)
彼の目線の先には、彼女──肩を震わせ、しかし恐怖に打ち勝とうと跪き、光る羽を広げ、俯きつつも強く念じ続けていた──クリエがいた。
「え?」
クリエが跪いている真後ろに、サックが着地した。彼女の明るく光る羽は、深淵を明るく照らし、暗いこの部屋では良く目立っていた。
「サックさん! あなた何を……?」
「クリエ、このままでは魔王に勝てない」
「ですから! 私は今、女神様への祈りを……」
するとサックは頭を振った。ボッサから、女神の意図を聞いている。女神は、魔王に勇者を食べさせたいのだ。女神が助けに来る道理などない。
サックとクリエの目の前に、白い粒が迫っていた。大量に降り注ぐそれは、まるで粉雪のようだった。
「サック! 逃げ……逃げないと!」
クリエが祈りを中断し逃げ腰になるも、咄嗟のことで思うように動けなかったようだ。跪いた姿勢からよろけて、サックの体にしがみついてしまった。
だが、サックは動じなかった。魔王の正体不明の攻撃。ボッサが最後に残した言葉。先代からのメッセージ。その他、今までの冒険で得た情報と、そこで生じた矛盾点を重ねると、サックはひとつの『可能性』を導いていた。
「クリエ、巻き込むことになったらゴメンな」
「な、な、な、な! 何ふざけたこと言ってんですか!!」
サックは手を広げ、大の字で魔王の攻撃に備えた。しかし扇の防御壁を造ることなく、サックはその攻撃を、全身で受け止めようとしていたのだ。
「来いよ魔王。命を懸けた……大博打だ!」
「わ、私を巻き込むなっ!!!」
魔王が放出した粒はすでに、サックとクリエの周囲を取り巻いていた。どう足掻いても、避けられる隙間は無い。
それらは、遠くの粒から炸裂が始まった。ポンッ、ポンッ、と、遠くから等間隔で順々に光が爆発し、そして瞬く間に、サックたちの目の前まで迫っていた。
「だ、だめ……! 食われる! 止まれえっ!!」
クリエが大声で懇願した。目を瞑り必死になって、攻撃が止まることを願った。
しかしサックは、微動だにしなかった。迫る攻撃に恐怖こそ感じ、冷や汗を流すも、彼は特に何もせず、ただただ両手を広げて構えていた。
そして光の爆発は、サックとクリエの目と鼻の先。
ギリギリのところで止まり……白い粒は、忽然と姿を消したのだった。
地面が一度に凍てつき、触れたものを瞬時に氷漬けにする。魔王の周囲は再度、一面の銀世界に覆われた。
属性攻撃を行うたびに、魔王の目にその属性の力が集まることに気付いたサックは、今回も事前に耐性薬【氷】を調合し、凍てつく攻撃に耐えた。しかしこの攻撃は床が凍るだけでなく、一定のタイミングで床から巨大な氷柱が生えてくる追撃が発生する。
「やっぱ、一人だけって辛ぇな!」
何度も攻撃を退いた『韋駄天足』は、既にボロボロだった。さらに、耐性薬の原料となる薬草の在庫は、既に心もとない。
サックは氷柱を避け、移動をしながら、構えた『羅刹芭蕉扇』を強く扇ぎ巨大な吹雪を巻き起こした。生えた氷柱を砕き、巻き込み、氷の竜巻となって魔王へ向かって進んでいくよう仕掛けたのだ。
竜巻は魔王を巻き込むも、しかし、目を瞑った魔王には対してダメージが入っていないように見えた。表層の魔瘴気は一時薄れるも、またすぐに球体から湧き出て、魔王を覆った。
「……だめだ、何度やっても効いてるかすら判らねぇ」
なにより、得意の鑑定能力がいずれも不発に終わってしまっている。何をもってしても、魔王の力が鑑定不明だった。
魔王が勇者を欲するのであれば、それを『捕食する』タイミングがあるはずなのだが、それがサックには判らなかった。
既に魔王は、イザムとヒメコのふたりを捕食しているはずなのだ。
(……何かを見逃している……?)
魔王が『勇者を食べる』という事であれば、なにかしら食べる所作があるはず。それが、この魔王という存在からは全く感じ取れず、また、行動も見られない。
そしてなにより、サックは先ほどから、魔王の攻撃に強い違和感を覚えていたのだ。
(……ちくしょう! ちくしょう!)
その違和感が、サックの想定通りであれば、今のサックの作戦は崩れることになる。そして想定通りの場合、非常に残念な結末となる。
その可能性から何とか逃れようと、試行錯誤を繰り返しつつ、何度も魔王の攻撃を退いた。しかしどう転がっても、それ以外の道筋は、破滅へ向かうしかなかった。
既にアイテムは底をつきかけ、武器には細かいキズやヒビが目立ち始めた。
────
『女神は、我々を見ている』
サックが見つけた、先代勇者が遺した記録。一冊の本を呈したそれは、残念ながら結末は記されておらず、魔王城へ攻め入った以降は白紙だった。
だが巻末には、当時の勇者の一人の直筆が残されていた。書いた人物が思いを込めて記したのだろうか。荒々しくも感情がこもった一文──それが『女神は、我々を見ている』である。
『女神に常に見守られている』という意味合いだと、当初サックは思っていた。魔王決戦前に、勇者の一人が自身の信仰心を後世に伝えたいと、示した言葉にも思えていたが……。
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「……来るっ!」
魔王が大きく瞬きをした。そこに集まる力に、先ほどと異なり属性効果を感じなかった。属性効果を纏わないことから、サックは『あの攻撃』と断定した。
魔王が見開く目玉から、非常に小さな粒が無数に拡散した。目を凝らさないと見えない白い粒。しかしそれは防御不能の攻撃。
「……もう、ジリ貧だ。手は尽くした」
先ほどから魔王は、いくつかの属性攻撃と『粒』の攻撃をローテーションしていたのだ。そんな単調な攻撃に、精神とアイテムを多く削がれた。
全く先の見えない戦いに、サックは作戦変更を余儀なくされた。
「……信じてるぜ」
この作戦は、信じていると『不可能』な作戦であったが、彼は信じていたかった。
次の瞬間、彼は大きくジャンプした。靴の力と身体能力も相まって、人間とは思えない跳躍力。そして、彼は、大きなギャンブルにでるのだった。
(これほどまで『信じる』を『信じたくない』とは思ったことは無いぜ)
彼の目線の先には、彼女──肩を震わせ、しかし恐怖に打ち勝とうと跪き、光る羽を広げ、俯きつつも強く念じ続けていた──クリエがいた。
「え?」
クリエが跪いている真後ろに、サックが着地した。彼女の明るく光る羽は、深淵を明るく照らし、暗いこの部屋では良く目立っていた。
「サックさん! あなた何を……?」
「クリエ、このままでは魔王に勝てない」
「ですから! 私は今、女神様への祈りを……」
するとサックは頭を振った。ボッサから、女神の意図を聞いている。女神は、魔王に勇者を食べさせたいのだ。女神が助けに来る道理などない。
サックとクリエの目の前に、白い粒が迫っていた。大量に降り注ぐそれは、まるで粉雪のようだった。
「サック! 逃げ……逃げないと!」
クリエが祈りを中断し逃げ腰になるも、咄嗟のことで思うように動けなかったようだ。跪いた姿勢からよろけて、サックの体にしがみついてしまった。
だが、サックは動じなかった。魔王の正体不明の攻撃。ボッサが最後に残した言葉。先代からのメッセージ。その他、今までの冒険で得た情報と、そこで生じた矛盾点を重ねると、サックはひとつの『可能性』を導いていた。
「クリエ、巻き込むことになったらゴメンな」
「な、な、な、な! 何ふざけたこと言ってんですか!!」
サックは手を広げ、大の字で魔王の攻撃に備えた。しかし扇の防御壁を造ることなく、サックはその攻撃を、全身で受け止めようとしていたのだ。
「来いよ魔王。命を懸けた……大博打だ!」
「わ、私を巻き込むなっ!!!」
魔王が放出した粒はすでに、サックとクリエの周囲を取り巻いていた。どう足掻いても、避けられる隙間は無い。
それらは、遠くの粒から炸裂が始まった。ポンッ、ポンッ、と、遠くから等間隔で順々に光が爆発し、そして瞬く間に、サックたちの目の前まで迫っていた。
「だ、だめ……! 食われる! 止まれえっ!!」
クリエが大声で懇願した。目を瞑り必死になって、攻撃が止まることを願った。
しかしサックは、微動だにしなかった。迫る攻撃に恐怖こそ感じ、冷や汗を流すも、彼は特に何もせず、ただただ両手を広げて構えていた。
そして光の爆発は、サックとクリエの目と鼻の先。
ギリギリのところで止まり……白い粒は、忽然と姿を消したのだった。
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