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この世界を自分のモノに!
世界征服計画
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「ウイルスチェック完了。次元飛行ヲ許可シマス。」
様々なロボットが機会を操作している。
「よくやりましたね。これで暇つぶしに人間が多い世界に行けそうです。」
そう言って、ウルボルテはにやにやしながらロボットの肩(は無いけど人間で言う肩の部位)を優しく叩く。
ウルボルテのツインテールのようになっている羽がヒラヒラと舞う。
「暇つぶし…ウルボルテお主、趣旨を忘れとらんか?元は人間のデータを取得するために…」
「遊びに行くのよね!分かってるわ!私に任せなさい!」
エッヘンと胸を貼るウルボルテに、フクロウのロボット、ウーロは、呆れるしか無かった。
「あぢぃ…あちぃよぉ…あちぃよかなとぉ゛~…」
「あ゙づい゙…暑いなぁゆうたぁ゙~…」
今日も今日とて、奏斗と優太は平和に過ごしていた。何の変哲もない学校に通い、何の変哲もなく学校で過ごし、何の変哲もない帰り道を歩く。これ以上平和な事は無い。だが、だが暑い、暑すぎるのだ。電車はなんて楽なんだろうか。冷房は勝手に着いていて、勝手にこの体を運んでくれる。なんて素敵な乗り物なんだ。しかし現実はそう甘くない。本番は駅から家までの道のりなのだ。神はなんて無慈悲なのだろうか。この駅と家までの長い道のりを歩けと?何故そんなに遠い家に住む運命になったのだろうか、神の思うことは毎回意味がわからない。
帰り道が同じ優太と居ながらも、頭の中ではそういうことを良く考える。考えてみれば、こういう事を考えているのは下校中の日課になっている。
やっと家に近くなり、そこと優太と別れる。「じゃあな。」と一言掛け合ってからそれぞれの家の方面へ足を運ぶ。
(何か変わったことはないかな…出来ればあっと驚くようなファンタジーな事が起きて欲しい…)
そんな甘い現実を妄想しながら家の玄関の門を開け玄関のドアの方を見ると、宛名も何も書いていない、大きめのダンボールが置いてあった。
「ん、なんだこれ?」
思わず呟いてしまったことにも気づかず、ダンボールを家の中に入れる。本当に何も書かれていない。誰が送ってきたのかも分からないから、近所の誰かと間違えた送り物じゃないかと何度も考える。(もし他の人の物だと中身を見るのもダメだ、だが物凄く気になる…もしかしたら自分宛かもしれない…)
奏斗がそう悶々と考え込んでいると、ダンボールはいきなり自分で動き、やがてダンボールの蓋が開いた。
「コンニチハ、ゴシュジン。世界征服ヘノ第一歩トシテ、貴方ガ私ノゴシュジントナリマシタ。ドウゾヨロシク。」
中から出てきた女の子の様なロボット、そしてオモチャのフクロウは、地面から浮き、ふわふわしながらこちらに話しかけてきたのだった。
様々なロボットが機会を操作している。
「よくやりましたね。これで暇つぶしに人間が多い世界に行けそうです。」
そう言って、ウルボルテはにやにやしながらロボットの肩(は無いけど人間で言う肩の部位)を優しく叩く。
ウルボルテのツインテールのようになっている羽がヒラヒラと舞う。
「暇つぶし…ウルボルテお主、趣旨を忘れとらんか?元は人間のデータを取得するために…」
「遊びに行くのよね!分かってるわ!私に任せなさい!」
エッヘンと胸を貼るウルボルテに、フクロウのロボット、ウーロは、呆れるしか無かった。
「あぢぃ…あちぃよぉ…あちぃよかなとぉ゛~…」
「あ゙づい゙…暑いなぁゆうたぁ゙~…」
今日も今日とて、奏斗と優太は平和に過ごしていた。何の変哲もない学校に通い、何の変哲もなく学校で過ごし、何の変哲もない帰り道を歩く。これ以上平和な事は無い。だが、だが暑い、暑すぎるのだ。電車はなんて楽なんだろうか。冷房は勝手に着いていて、勝手にこの体を運んでくれる。なんて素敵な乗り物なんだ。しかし現実はそう甘くない。本番は駅から家までの道のりなのだ。神はなんて無慈悲なのだろうか。この駅と家までの長い道のりを歩けと?何故そんなに遠い家に住む運命になったのだろうか、神の思うことは毎回意味がわからない。
帰り道が同じ優太と居ながらも、頭の中ではそういうことを良く考える。考えてみれば、こういう事を考えているのは下校中の日課になっている。
やっと家に近くなり、そこと優太と別れる。「じゃあな。」と一言掛け合ってからそれぞれの家の方面へ足を運ぶ。
(何か変わったことはないかな…出来ればあっと驚くようなファンタジーな事が起きて欲しい…)
そんな甘い現実を妄想しながら家の玄関の門を開け玄関のドアの方を見ると、宛名も何も書いていない、大きめのダンボールが置いてあった。
「ん、なんだこれ?」
思わず呟いてしまったことにも気づかず、ダンボールを家の中に入れる。本当に何も書かれていない。誰が送ってきたのかも分からないから、近所の誰かと間違えた送り物じゃないかと何度も考える。(もし他の人の物だと中身を見るのもダメだ、だが物凄く気になる…もしかしたら自分宛かもしれない…)
奏斗がそう悶々と考え込んでいると、ダンボールはいきなり自分で動き、やがてダンボールの蓋が開いた。
「コンニチハ、ゴシュジン。世界征服ヘノ第一歩トシテ、貴方ガ私ノゴシュジントナリマシタ。ドウゾヨロシク。」
中から出てきた女の子の様なロボット、そしてオモチャのフクロウは、地面から浮き、ふわふわしながらこちらに話しかけてきたのだった。
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