【アラウコの叫び 】第1巻/16世紀の南米史

ヘロヘロデス

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レイノウェレンの戦い/前編

第2話「碧眼の人馬」

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この時期に自然界に異変が起きた
実際に語り継がれている天変である
マプチェ達は異変を見て、危険を察知し
有事に備えることが出来たと言われている
 
 
-8年前-
1536年海から再び災厄が押し寄せる。
が、蛇ではなく、人だった。
 
 
 
-コルディジェラ・デ・ナウエルブタ山脈-

ある日鮮やかな緑色の鳥たちがざわめき出した。
 
フタウエ「これは!?太陽が食われておる・・
鳥たちが、なんという数じゃ
皆に知らせなくては。」

フタウエは頭につけている斧を外し、山の向こうへ投げた。
 
その斧は南のマプチェの集落まで飛んでいった。
 
赤いバンダナを身に付けた男が、飛んできた斧をしっかり受け止めた。
 
彼の名はクリニャンクと言い、この地のロンコ(指導者)であり、ラウタロの父だった。

クリニャンク「この斧はフタウエ様のものだ。遂に災厄が訪れたか、急ぎ北の者どもに伝えなければ。」
 
 
-戦の始まりの地-レイノウェレン

 
アルバラド「おい、この地は何と言う?」
 
アマル「ハイ、神様。
レイノウェレンでございます。」
 
アマル「この地はニュブレ川とイタタ川の合流地点になっております。
左手にあるのがニュブレ川、斜め前方がイタタ川でございます。」

アルバラド「ふむ、この地なら右方からしか相手は攻めてこれまい。」
 
アマル「マプチェはイカれております。一応川方面も用心した方が良いかと。」
 
アルバラド「ふむ、グレゴリオ右翼は頼んだぞ。」

 
カスティニャダ「任せろ。」
 
アルバラド「我らはひとまずここで待機する」
 

-ピクンチュ族の集落-

ピクンチェの先住民「なんだあれは!?」
 
ピクンチェ斥候「みんなー聞いてくれ!
大きなリャマが丘に現れた・・」

ピジョルコ「そこまで驚くことか?」
 
ピクンチェ斥候「いえ、それが・・
上半身は人の形をしている様に見えるのです。」
 
斥候の報告で、辺りがざわつきだした。
 
「なんだそれは・・」
 
「これが新たな災厄か・・」
 
ピクンチェ斥候「さらに人の頭部と見える部分には、空の様な色をした目までついております。」
 
再び辺りがざわつきだす。
「俺たち大丈夫なのか・・」
 
一際、低い声がざわつきを一蹴させた。
 
「うろたえるな。ピクンチェの名が泣くぞ。
南の奴らが言ってた通り、備えて正解だったな。」
 
その声の主はピクンチェ族をまとめているミチマという者だった。
 
ミチマは一呼吸おき力強く叫んだ。

 
ミチマ「者ども・・出陣だ!」
 
ピクンチェ兵達は、ミチマの号令で雄叫びを上げた。
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