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第3話 魔物との遭遇
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森の中は薄暗く不気味な雰囲気が漂っている。いつ魔物が出てきてもおかしくないような感じだ。
俺は銃を握りしめ、ゆっくりと森の中へと進む。
ガサガサッ
「うぁっ!?」
突然草むらから何かが飛び出して来た。
幼稚園児くらいの大きさで、緑の体をした奴がこっちを睨んでいる。右手には太めの木の棒を握っている。
(こいつ·····ゴブリンじゃねえか。)
どうやら想像通りこの世界に魔物は存在するようだ。
俺は即座に銃口をゴブリンに向けた。
小さいゴブリンとはいえ、初めての魔物との戦闘に恐怖で手が震えていた。
(ゴブリンとはいえ銃で生き物を殺すなんて気が引けるな·····)
なんてことを思っていると、
ギィィ!
ゴブリンが奇声を発しながら木の棒を振りかぶり襲いかかって来た。
俺はとっさに引き金を引いた。
バァンッッ
銃声が森中に鳴り響く。
撃った弾はゴブリンの腹部に命中し、ゴブリンは唸りながらうずくまっている。
この世界は弱肉強食、殺やらなきゃ殺やられてしまう。
そのことを理解した俺は、うずくまっているゴブリンの頭にとどめの一撃を放った。
初めての魔物との戦闘で精神的に疲れた俺は、それ以上の戦闘は控え、拠点に戻った。
(そうだ。ステータスを確認してみよう。)
そのまえに。
俺は創造神の力を使い、鏡を創った。
この鏡で自分のステータスを確認するわけだ。
「どれどれ。」
名前:
スキル:創造神
レベル:2
「おおっ!」
ゴブリンを倒したことでレベルが1上がっていた。
そうだろうと思っていたが、やはり魔物を倒すことでレベルが上がるようだ。
(そういえば、名前がずっと空白のままだな。どうやって名前をつけるんだろう。)
試しにステータスの名前の欄をタッチしてみると、入力画面が現れた。
「なるほど。ここで入力すればいいんだな。」
(創造神だし、神っぽい名前にしよう。)
ポチポチポチポチッ
名前:アダム
スキル:創造神
レベル:2
「これでよしっと。」
(とりあえず今日は寝るか。)
今日初めて森に入ってみて分かったが、森は思っていた以上に深そうだ。
奥には恐ろしい魔物がいるような気がする。今の装備では到底この森を抜けられそうにない。
装備を整えるためにも、とりあえず当分は森の浅いところでレベルアップに励むことに決めた。
ゴブリンとの戦闘の疲れもあり、その日はすぐに眠りについた。
俺は銃を握りしめ、ゆっくりと森の中へと進む。
ガサガサッ
「うぁっ!?」
突然草むらから何かが飛び出して来た。
幼稚園児くらいの大きさで、緑の体をした奴がこっちを睨んでいる。右手には太めの木の棒を握っている。
(こいつ·····ゴブリンじゃねえか。)
どうやら想像通りこの世界に魔物は存在するようだ。
俺は即座に銃口をゴブリンに向けた。
小さいゴブリンとはいえ、初めての魔物との戦闘に恐怖で手が震えていた。
(ゴブリンとはいえ銃で生き物を殺すなんて気が引けるな·····)
なんてことを思っていると、
ギィィ!
ゴブリンが奇声を発しながら木の棒を振りかぶり襲いかかって来た。
俺はとっさに引き金を引いた。
バァンッッ
銃声が森中に鳴り響く。
撃った弾はゴブリンの腹部に命中し、ゴブリンは唸りながらうずくまっている。
この世界は弱肉強食、殺やらなきゃ殺やられてしまう。
そのことを理解した俺は、うずくまっているゴブリンの頭にとどめの一撃を放った。
初めての魔物との戦闘で精神的に疲れた俺は、それ以上の戦闘は控え、拠点に戻った。
(そうだ。ステータスを確認してみよう。)
そのまえに。
俺は創造神の力を使い、鏡を創った。
この鏡で自分のステータスを確認するわけだ。
「どれどれ。」
名前:
スキル:創造神
レベル:2
「おおっ!」
ゴブリンを倒したことでレベルが1上がっていた。
そうだろうと思っていたが、やはり魔物を倒すことでレベルが上がるようだ。
(そういえば、名前がずっと空白のままだな。どうやって名前をつけるんだろう。)
試しにステータスの名前の欄をタッチしてみると、入力画面が現れた。
「なるほど。ここで入力すればいいんだな。」
(創造神だし、神っぽい名前にしよう。)
ポチポチポチポチッ
名前:アダム
スキル:創造神
レベル:2
「これでよしっと。」
(とりあえず今日は寝るか。)
今日初めて森に入ってみて分かったが、森は思っていた以上に深そうだ。
奥には恐ろしい魔物がいるような気がする。今の装備では到底この森を抜けられそうにない。
装備を整えるためにも、とりあえず当分は森の浅いところでレベルアップに励むことに決めた。
ゴブリンとの戦闘の疲れもあり、その日はすぐに眠りについた。
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