異世界転生して得た超激レアスキル『創造神』が最強でした 〜 あらゆるものを創造し異世界最強を目指す 〜

咲原 玲人

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第2話 『創造神』の能力

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 そこで俺はリンゴ以外の創造にも挑戦してみることにした。



 まず試しに好物のサーモンの刺身を創造してみよう。

 右腕を前に伸ばし手のひらを上に向けて地面と平行に広げ、頭の中でサーモンをイメージする。

 すると......



 ピチャッ



 「おおおっ!」

 あっさり成功した。

 (この能力最高だな。)

 神ともいえる能力を手にした俺はかなりワクワクしていた。



 今度は食べ物以外のものを創造してみようと思った俺は、思い切って小屋を創造することにした。

 右腕を前に伸ばし、今度は地面と垂直になるように手のひらを広げ、頭の中でベッドが入る程度の大きさの小屋をイメージした。

 その瞬間、

 「うっ......」

 激しい吐き気と頭痛に襲われ、そのまま意識を失った。



 目を覚ますとあたりはすっかり暗くなっていた。

 (そうか。俺、あの時気絶したんだ。)

 どうして気絶したんだろうか。



 そこで俺はある仮説をたてた。

 ステータスにレベルという項目があったことから、おそらくこの「創造神」の能力を使って創造できるものには数や重さに制限があり、それを超えるとさっきみたいに体に異変が起こるのだろうと。

 (MPの枯渇みたいなものだろう。)



 それから数日かけて検証してみた結果、1日に創造できるものの重さに制限があることが分かった。

 今の俺は1日1キロが限界だ。

 それといくら創造してもレベルが上がらないことから、レベルを上げるにはほかの手段を取らないといけないようだ。



 ところで、俺はもうひとつあることに気がついた。

 (俺めっちゃ成長してないか?)

 前の世界で俺の身長は175cmだったが、今現在、それとほぼ同じくらいにまで成長している。



 さて、ここからどうしようか。

 食料や水は創れるのでもう餓死の心配は無い。

 それに、寝る場所もある。

 もうここで十分に生きていける。

 とはいえ、ここで一生を独りで孤独に暮らすのは虚しい。

 ここがどんな世界なのかもっと知りたいし、この世界に住む人とも出会ってみたい。多少の危険を冒してでも。

 なのでまずは人が住んでいる街や村のような場所に行きたい。のだが、そのためにはこの薄気味悪い森を抜けなくてはいけない。



 森を抜けるには、人や魔物と戦うことを想定して装備を整える必要がある。

 俺は1週間ほどかけて、

・ハンドガン

・ハンドガンの弾倉×2

・弾倉を腰に装備するためのポーチ

・迷彩柄の服

・迷彩柄のヘルメット

 以上のものを用意した。

 (この世界がどの程度の文明レベルなのかまだ分からないが、正直ハンドガンはチートな気がする。)

 この世界に魔物は存在するのだろうか。

 そもそも人は存在するのだろうか。

 まだまだ知らないことが多すぎる。

 とりあえず準備は整った。

 俺は期待と不安を抱き、ハンドガンを握りしめ森へ向かった。
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