318 / 934
九章
2
しおりを挟む
大笑いで肩の力みが取れたのだろう、それから議論は一気に活性化した。六つの机を円を描いて配置したことにも助けられ、六人全員が自分の意見を自由に発言してゆく時間が続いたのだ。その結果、代表候補は猛、芹沢さん、青木さんの三人に絞られた。ただ絞られたと言っても、三人とも立候補者ではなく、自分以外の他者を推薦する立場だったので、推薦理由演説という少し特殊な論戦が繰り広げられたんだけどね。
ちなみに青木さんは、おしどり夫婦の喧嘩騒動を見事収めた手腕が評価され、候補に名を連ねる事となった。その先鋒を務めたのが、喧嘩騒動の当事者の猛だったことは、研究学校ならではの出来事として議事録に記載されている。
そうこうする内、
「私が猛を推薦する理由をもう一度述べます」
推薦者による最終演説の時間が訪れた。一番手は、猛を推す芹沢さん。芹沢さんの陣営に所属する者として、僕は背筋を伸ばし演説を傾聴した。
「この学校に入学してから、猛は怠けています。小学校の六年間を、猛は頭の切れるリーダーとして過ごしたのに、湖校ではその自分を一度も表に出していないのです」
そうだそうだ、というヤジの代わりに僕は大きく頷いた。猛が明晰な頭脳を有する優れたリーダーであることを、高速ストライド走法の共同研究者の僕は、身をもって知っていたのである。
「猛が脚に怪我を負い、選手活動を一年近く休んでいたのは、皆さんもご存じかと思います。そして人はそのような状況下では、内向的になりがちなもの。それは仕方ないことだと私も思います。ですが怪我を克服し、中距離走者として復活したのですから、内向的な学校生活も改めて欲しい。プレゼン委員の代表になることは、その絶好の機会になるでしょう。皆さんお願いです。どうか猛を、助けてあげてください」
そう言って芹沢さんは立ち上がり、皆へ深々と腰を折った。芹沢さんの話は感情的かつ主観的だったため、人によっては前時代的演説として低評価を下したかもしれない。だが湖校入学以来、苦楽を共にして来た皆の胸に、その演説は突き刺さった。真心をまっすぐ述べる芹沢さんの姿に、僕らは心を射抜かれてしまったのである。故にもし、競争相手が猛と青木さんでなかったなら、芹沢さんの願いは間違いなく叶っただろう。しかし運命は、芹沢さんに味方しなかった。二番手を務めた猛自身によって、芹沢さんの演説に修正が入ったからだ。
「まずは、誰にも話したことのない俺の野心を明かそう。それは」
猛はここで一旦、思わせぶりに溜めを入れた。身を乗り出す皆の気配が会議室に満ちてゆく。それもそのはず、誰にも話してない野心なんて言葉が出てきたら、興味をそそられて当然なのである。仮議長として抑揚を遠ざけてきた漢が、ここぞとばかりに抑揚をたっぷり付けて述べた。
「それは、天下人の友になることだ。俺の先祖の龍蔵寺氏みたいな地方の戦国大名ではない、織田や豊臣や徳川のような天下人の友として、覇業の一翼を担う事。めちゃくちゃ恥ずかしいが、それが小学校入学前からの、俺の野心なんだ」
野心を暴露し急に恥ずかしくなったのだろう、猛は頬をポリポリ掻いて照れた。それを受け、僕ら五人も負けず劣らず照れてしまった。あらぬ方角へ目をやったりモジモジしたりと仕草はそれぞれでも、本音を明かした方も明かされた方もこうして等しく照れるのは、皆の仲が良い証拠。理屈じゃなくただ純粋に、僕らはそういう年頃なのだ。
「俺が小学校時代に、クラス委員や生徒会役員を全力でこなしたのは、その準備のためだ。その六年間が、十組と寮で活きた。十組には北斗がいたし、寮には真山がいたからな」
猛を含む六人全員が同時に息を吸い、そしてそれを吐きつつ皆で一斉に首肯した。北斗は今更何も言うことのない我ら十組のリーダーだし、真山が第八寮の一年長として成し遂げた「男女仲の良さ」は僕が知らなかっただけで、一年全体の共通認識だったのである。
「清良は、俺が内向的になったと評した。それは強ち間違いではない。北斗や真山の友としてあいつらを助けたいという『心の内側から湧き上がってくる声』に、俺はこの一年間従って来たからだ。内向的であっても、野心を満たせるヤツに二人も出会えて、俺は嬉しかったんだよ」
猛がこっちをチラっと見たので、任せておけいと僕は挙手した。
「確かに猛は活き活きしていた。それは僕が保証するよ。芹沢さんと一緒に猛を推薦している僕が言うのも、ナンだけどね」
挙手をもとの位置に戻さず、その手で頭を掻きながら僕はそう言った。すると猛も阿吽の呼吸でそれを真似て、一糸乱れぬシンクロを二人で披露したものだから、会議室がどっと沸いた。その勢いに乗り、猛は締めに入る。
「とまあ、俺についてはこんな感じだ。そして俺は、代表委員に青木さんを推薦する。青木さんは、優れたリーダーだ。なんてったって、北斗と真山という巨人たちと一緒に仕事をしてきた俺を、ついさっき、ああも見事にあしらっちまったんだからな」
笑い声と拍手を全身に浴びて猛は演説を終えた。右手をゴメンの形にして謝る猛へ、芹沢さんは何もかも理解した柔らかな笑みで首を横に振っている。そんな二人に僕は思った。猛は天下人の友になりたいと言ったが、風格漂う漢の面と陽気なひょうきん者の面を併せ持つ猛に、芹沢さんの内助の功が加わるのだから、猛も充分、天下を狙える器なのだと。
しかし当然ながら、天下とはそうそう手に入らぬものらしい。なぜならこんなちっぽけな戦すら、狙いどおりにいかないからである。それは青木さんが、ヤレヤレと肩を竦めて見せたことから始まった。
「はあ、難しい戦いになるのは予想していたけど、まさかこれほど苦戦を強いられるとはね。私も、とっておきのカードを切るしかなくなっちゃったわ」
息を一つ吐き、青木さんは瞑目した。それは表面だけ見れば、同意と注目を集めるプレゼン技術の基礎の一つに過ぎないと言える。だが、ありふれた技術のはずのそれに、凄まじい完成度を感じた僕は、呼吸を忘れて青木さんを凝視していた。それは皆も同じだったらしく、全員が息を詰めて青木さんへ注意をそそいでいた。そしてそれが息苦しさや目の渇きなどの物理現象として顕現する直前、青木さんは瞼を上げ、諦念をにじませた笑顔で言った。
「去年の、西東京の代表を決めるプレゼン大会で、私は芹沢さんにあっけなく負けているのよ」と。
会社等の組織に所属せず、個人事業主として収入を得る人が増え続けているこの時代、自分の専門分野を分かりやすく他者へ伝える能力は、子供が磨くべき最重要技能の一つとなっている。日本も国を挙げてそれを後援しているため、プレゼン全国大会は、スポーツの全国大会を遥かに凌ぐ戦いの場になっていた。
例えば芹沢さんの住む国分寺市と青木さんの住む国立市を含む西東京の代表になるには、クラス、学年、学校、学区、小地区、大地区の六つの予選をことごとく制し、そして西東京大会で優勝しなければならなかった。これだけでも気が遠くなるのに全国大会へ進むためには、西東京を含む八つの地域を勝ち抜いてきた八人の強者と関東大会で戦い、一位を勝ち取らなければならないのだ。専門家とAIが協力して行う審査も信頼性が非常に高く、プレゼン大会の成績と個人事業主になってからの収入および活躍度に、差はほとんど無いことが長期間の追跡調査によって判明していた。
ちなみに青木さんは、おしどり夫婦の喧嘩騒動を見事収めた手腕が評価され、候補に名を連ねる事となった。その先鋒を務めたのが、喧嘩騒動の当事者の猛だったことは、研究学校ならではの出来事として議事録に記載されている。
そうこうする内、
「私が猛を推薦する理由をもう一度述べます」
推薦者による最終演説の時間が訪れた。一番手は、猛を推す芹沢さん。芹沢さんの陣営に所属する者として、僕は背筋を伸ばし演説を傾聴した。
「この学校に入学してから、猛は怠けています。小学校の六年間を、猛は頭の切れるリーダーとして過ごしたのに、湖校ではその自分を一度も表に出していないのです」
そうだそうだ、というヤジの代わりに僕は大きく頷いた。猛が明晰な頭脳を有する優れたリーダーであることを、高速ストライド走法の共同研究者の僕は、身をもって知っていたのである。
「猛が脚に怪我を負い、選手活動を一年近く休んでいたのは、皆さんもご存じかと思います。そして人はそのような状況下では、内向的になりがちなもの。それは仕方ないことだと私も思います。ですが怪我を克服し、中距離走者として復活したのですから、内向的な学校生活も改めて欲しい。プレゼン委員の代表になることは、その絶好の機会になるでしょう。皆さんお願いです。どうか猛を、助けてあげてください」
そう言って芹沢さんは立ち上がり、皆へ深々と腰を折った。芹沢さんの話は感情的かつ主観的だったため、人によっては前時代的演説として低評価を下したかもしれない。だが湖校入学以来、苦楽を共にして来た皆の胸に、その演説は突き刺さった。真心をまっすぐ述べる芹沢さんの姿に、僕らは心を射抜かれてしまったのである。故にもし、競争相手が猛と青木さんでなかったなら、芹沢さんの願いは間違いなく叶っただろう。しかし運命は、芹沢さんに味方しなかった。二番手を務めた猛自身によって、芹沢さんの演説に修正が入ったからだ。
「まずは、誰にも話したことのない俺の野心を明かそう。それは」
猛はここで一旦、思わせぶりに溜めを入れた。身を乗り出す皆の気配が会議室に満ちてゆく。それもそのはず、誰にも話してない野心なんて言葉が出てきたら、興味をそそられて当然なのである。仮議長として抑揚を遠ざけてきた漢が、ここぞとばかりに抑揚をたっぷり付けて述べた。
「それは、天下人の友になることだ。俺の先祖の龍蔵寺氏みたいな地方の戦国大名ではない、織田や豊臣や徳川のような天下人の友として、覇業の一翼を担う事。めちゃくちゃ恥ずかしいが、それが小学校入学前からの、俺の野心なんだ」
野心を暴露し急に恥ずかしくなったのだろう、猛は頬をポリポリ掻いて照れた。それを受け、僕ら五人も負けず劣らず照れてしまった。あらぬ方角へ目をやったりモジモジしたりと仕草はそれぞれでも、本音を明かした方も明かされた方もこうして等しく照れるのは、皆の仲が良い証拠。理屈じゃなくただ純粋に、僕らはそういう年頃なのだ。
「俺が小学校時代に、クラス委員や生徒会役員を全力でこなしたのは、その準備のためだ。その六年間が、十組と寮で活きた。十組には北斗がいたし、寮には真山がいたからな」
猛を含む六人全員が同時に息を吸い、そしてそれを吐きつつ皆で一斉に首肯した。北斗は今更何も言うことのない我ら十組のリーダーだし、真山が第八寮の一年長として成し遂げた「男女仲の良さ」は僕が知らなかっただけで、一年全体の共通認識だったのである。
「清良は、俺が内向的になったと評した。それは強ち間違いではない。北斗や真山の友としてあいつらを助けたいという『心の内側から湧き上がってくる声』に、俺はこの一年間従って来たからだ。内向的であっても、野心を満たせるヤツに二人も出会えて、俺は嬉しかったんだよ」
猛がこっちをチラっと見たので、任せておけいと僕は挙手した。
「確かに猛は活き活きしていた。それは僕が保証するよ。芹沢さんと一緒に猛を推薦している僕が言うのも、ナンだけどね」
挙手をもとの位置に戻さず、その手で頭を掻きながら僕はそう言った。すると猛も阿吽の呼吸でそれを真似て、一糸乱れぬシンクロを二人で披露したものだから、会議室がどっと沸いた。その勢いに乗り、猛は締めに入る。
「とまあ、俺についてはこんな感じだ。そして俺は、代表委員に青木さんを推薦する。青木さんは、優れたリーダーだ。なんてったって、北斗と真山という巨人たちと一緒に仕事をしてきた俺を、ついさっき、ああも見事にあしらっちまったんだからな」
笑い声と拍手を全身に浴びて猛は演説を終えた。右手をゴメンの形にして謝る猛へ、芹沢さんは何もかも理解した柔らかな笑みで首を横に振っている。そんな二人に僕は思った。猛は天下人の友になりたいと言ったが、風格漂う漢の面と陽気なひょうきん者の面を併せ持つ猛に、芹沢さんの内助の功が加わるのだから、猛も充分、天下を狙える器なのだと。
しかし当然ながら、天下とはそうそう手に入らぬものらしい。なぜならこんなちっぽけな戦すら、狙いどおりにいかないからである。それは青木さんが、ヤレヤレと肩を竦めて見せたことから始まった。
「はあ、難しい戦いになるのは予想していたけど、まさかこれほど苦戦を強いられるとはね。私も、とっておきのカードを切るしかなくなっちゃったわ」
息を一つ吐き、青木さんは瞑目した。それは表面だけ見れば、同意と注目を集めるプレゼン技術の基礎の一つに過ぎないと言える。だが、ありふれた技術のはずのそれに、凄まじい完成度を感じた僕は、呼吸を忘れて青木さんを凝視していた。それは皆も同じだったらしく、全員が息を詰めて青木さんへ注意をそそいでいた。そしてそれが息苦しさや目の渇きなどの物理現象として顕現する直前、青木さんは瞼を上げ、諦念をにじませた笑顔で言った。
「去年の、西東京の代表を決めるプレゼン大会で、私は芹沢さんにあっけなく負けているのよ」と。
会社等の組織に所属せず、個人事業主として収入を得る人が増え続けているこの時代、自分の専門分野を分かりやすく他者へ伝える能力は、子供が磨くべき最重要技能の一つとなっている。日本も国を挙げてそれを後援しているため、プレゼン全国大会は、スポーツの全国大会を遥かに凌ぐ戦いの場になっていた。
例えば芹沢さんの住む国分寺市と青木さんの住む国立市を含む西東京の代表になるには、クラス、学年、学校、学区、小地区、大地区の六つの予選をことごとく制し、そして西東京大会で優勝しなければならなかった。これだけでも気が遠くなるのに全国大会へ進むためには、西東京を含む八つの地域を勝ち抜いてきた八人の強者と関東大会で戦い、一位を勝ち取らなければならないのだ。専門家とAIが協力して行う審査も信頼性が非常に高く、プレゼン大会の成績と個人事業主になってからの収入および活躍度に、差はほとんど無いことが長期間の追跡調査によって判明していた。
0
あなたにおすすめの小説
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
現代ダンジョン奮闘記
だっち
ファンタジー
15年前に突如としてダンジョンが登場した現代の地球。
誰が何のために。
未だに解明されていないが、モンスターが落とす魔石はすべてのエネルギー源を代替できる物質だった。
しかも、ダンジョンでは痛みがあるが死なない。
金も稼げる危険な遊び場。それが一般市民が持っているダンジョンの認識だ。
そんな世界でバイトの代わりに何となくダンジョンに潜る一人の少年。
探索者人口4億人と言われているこの時代で、何を成していくのか。
少年の物語が始まる。
転移したらダンジョンの下層だった
Gai
ファンタジー
交通事故で死んでしまった坂崎総助は本来なら自分が生きていた世界とは別世界の一般家庭に転生できるはずだったが神側の都合により異世界にあるダンジョンの下層に飛ばされることになった。
もちろん総助を転生させる転生神は出来る限りの援助をした。
そして総助は援助を受け取るとダンジョンの下層に転移してそこからとりあえずダンジョンを冒険して地上を目指すといった物語です。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる