549 / 934
十五章
12
しおりを挟む
歴代最大級の顔面噴火は、予想していなかった副産物を生んだ。輝夜さんの私室を訪れるのは時期尚早と告げる、契機になってくれたのである。それは僕が大噴火を鎮静させるため、太腿を思いっきりつねった事から始まった。
「眠留くん、そんなに強く太腿をつねっちゃだめだよ!」
輝夜さんに見つからぬようテーブルの下でつねっていたのだけど、腕の筋肉の様子からバレてしまったみたいだ。理由は定かでないが僕が太腿をつねると、輝夜さんはなぜか懸命にそれを止めさせようとする。もちろんすぐ止めたが、今日の輝夜さんはそれだけでは気が済まなかったらしく、テーブルの向こうから飛んできて僕の隣に座り、太腿をつねらないでと懇願した。愛おしい気持ちが胸に溢れてきて、その溢れた気持ちが後押ししてくれたのだろう。かけがえのないこの女性にこの懇願を再びさせてなるものかと奮い立った僕は、三日前に発覚した「輝夜さんの部屋での気絶」を阻止すべく、行動を開始した。
「そうそう輝夜さん、まだ誰にも話してないけど、僕は先日ある決心をしたんだ。それは、もう二度と気絶しない事。きっかけは、インハイ最終日の昼食会で気絶して、旅館に迷惑をかけてしまった事でさ・・・」
そう僕は、今後一切気絶しない決意をした。そして三日前、その決意を貫くためには、輝夜さんの部屋で太腿をつねり続けなければならぬ事が判明した。なぜなら輝夜さんのAICAでさえ芳しすぎて幾度も意識が遠のいたのに、AランクAIの美夜さんは輝夜さんの私室を、少なくともその十倍芳しいと試算したからだ。したがって十倍に対抗するには画鋲を多数用意し、それを刺し続けるほどの痛みが必要なのだけど、さすがにそれは無理。輝夜さんにこの懇願を再びさせてなるものかと奮い立った今なら、なおさらだろう。つまり輝夜さんの部屋に招かれるのは時期尚早と判断せざるを得ず、然るにこの場所でこのまま会話を続けようと、僕は提案したのである。
そんな僕に、まこと心の清らかな輝夜さんは、自分も正直になる事で報いようとした。美夜さんの試算に顔を赤く染めるも、
「聞いておきたいことがあるのって、私が最初に尋ねたのはそれなんです」
輝夜さんは恥ずかしさを乗り越え、そう打ち明けてくれたのだ。
ここで終わっていれば、輝夜さんは僕の決意を助ける最高のパートナーになったと思う。
けど、そうはならなかった。
輝夜さんは、誓ったばかりの決意をぶちのめそうとする、最大最強の敵となった。
頑張り屋の輝夜さんは恥ずかしさを乗り越えすぎるあまり、過剰な赤裸々発言を僕に叩きつけたのである。
「眠留くんは私を自室に招いてくれたから、私も眠留くんを自室に招待したかったけど、五月のあのヘンタイ騒動を思うと、肌を見せるみたいで恥ずかしかったの!」
僕は五月のヘンタイ騒動を思い出し、それは違うんだと胸中叫び続けることで、途切れようとする意識を必死で繋ぎとめていた。
約三ヵ月前の、五月五日。
僕のサプライズ誕生会が終了した日の、午後七時半。
輝夜さんは今年も、僕に誕生日プレゼントを贈ってくれた。包みをほどいて現れた、去年と同じその高額パジャマに、僕は危惧していた事をそのまま尋ねた。
「輝夜さん、このパジャマを、僕に毎年くれようとしている?」
着用者を極上の眠りに誘うこの極上の手触りは、毎日洗濯してもゆうに一年持つが、品質を保つには一年ごとの買い替えが望ましいと、このパジャマのHPに書かれていた。通常の五十倍の値段がするこのパジャマを毎年購入するなんて僕には不可能でも、大富豪の令嬢には可能なので、ひょっとしてこのお姫様はそれを実行するつもりではないかと、僕は危惧していたのである。それは的中し、「そのつもりだよ?」と輝夜さんは首を傾げたのち、「本当は気に入らなかった?」などと的外れにも程があることを宣い始めてしまった。よって僕は首を横に振り、毎年もらうには高額過ぎて忍びないと説いた。けど輝夜さんは命を救われたのだから当然と主張し、あれは僕が原因で起こった事だ、ううん私が悪いの、といつまで経っても平行線が続いたため、僕はとうとう本心を晒してしまった。
「このパジャマを着て一番嬉しかったのは、世界一好きな人の残り香に包まれて眠れることだったんだ。輝夜さん、新しく買い替えるより、二つのパジャマを輝夜さんの部屋に交互に置いて、僕をその香りで包んでくれないかな」
これこそは魂の叫びと呼ぶべき本心だったから、僕は今でも、それを明かしたことを間違いだったと考えていない。
だが、僕らのやり取りを見つめる瞳がすぐそばに二対あったことを失念したのは、間違いだったと深く反省している。
僕の告白に輝夜さんは絶句し、それによって生じた静寂極まる台所に、昴と美鈴の呆れ声が轟いた。
「知らなかったわ。あんたヘ! ン! タ! イ! だったのね」
「お兄ちゃんのヘンタイ、ヘンタイ―――ッッ!!」
輝夜さんがいるのだから昴もいて、そして三人娘の最後にプレゼントをくれる手筈の美鈴もこの場にいて当然だったことを完全に失念していた僕は、パニックが頂点に達し、歴代最大の墓穴を掘った。
「違うんだ、もうあんなヘンタイじみた事はしませんって、僕は洗濯機に誓ったんだ!」
僕は二人に説明した。去年の誕生日プレゼントのパジャマを初めて着た日の翌朝、洗濯したら輝夜さんの残り香が消えてしまうことに気づき、洗濯機の前で苦悩した事。このまま着続けるのは不可能と理解していても、あの耽美なひと時を過ごせないかと思うと、巨大な喪失感に襲われた事。けど最後は輝夜さんの言いつけを守り、パジャマの入った洗濯ネットを洗濯機に入れ、もうこんなヘンタイじみた事はしませんと誓った事。僕はそれらを、包み隠さず話したのである。昴と美鈴は僕がありのままを明かしたと認め、その上で、僕が超巨大墓穴を掘ったことを教えてくれた。
「事情は解ったわ。だから私も最終決定を心のままに下す。あんたはヘンタイじみているのではなく、ただのヘンタイよ!」
「お兄ちゃんのヘンタイ、ヘンタイ、ヘンタイ―――ッッッ!!!」
視界がグラリと揺れるも何とか踏みとどまり、最後の望みを託して輝夜さんに目を向けた。昴と美鈴にヘンタイ認定されようと、輝夜さんさえ違うと思ってくれていれば、それで充分だったからである。しかし僕が墓穴を掘っている最中に座り込んでしまっていた輝夜さんは、まるで服を着ていないかのように両腕で体を隠して言った。
「狭山湖の駐車場で、パジャマに顔をうずめようとする眠留くんを見たときチラッと思ったけど、眠留くんの、眠留くんのっ、エッチ!」
神社のHAIとして僕をずっと見守ってきた美夜さんと、ハイ子としていつも一緒にいたミーサによると、僕はその直後、人生最長の気絶をしたらしい。量子AIを含む全員が、輝夜さんをなだめることを優先し僕を放置した等が重なり、最長になったそうなのだ。といっても僕を良く知る量子AIと、三人の翔人による放置だったので健康上の心配はなかったに違いないが、目覚めたとき周囲に誰もいなかったのは初めてだったから僕はいささか落ち込んだ。けどそれは自業自得だし、何より輝夜さんを始めとする女性全員が僕を許してくれたため、僕はその出来事を真剣に考えなかったのである。
だが、今日。
ヘンタイ騒動から三ヵ月経った、今この瞬間。
あの出来事を真剣に考えなかったことを、僕は激しく後悔していた。
その最大の理由はあの時も、そして今も、輝夜さんが服を着ていないかのように肌を隠そうとしている事にあった。
ただ幸い、僕はそれについて思い当たる節が一つあった。それは、芳香剤を含むシャンプーや洗剤を翔人は避ける、ということだった。五感の鋭敏な翔人にとって合成芳香剤は「苦い針に刺されたような刺激」を鼻腔にもたらすし、天然由来の芳香剤も加熱濃縮しているからか、「味付けの濃すぎるスープを苦労して飲む」に似た感覚を眉間に生じさせる。よって翔人は、芳香剤を含まない石鹸やシャンプーをとても好むのである。ということは女性翔人の香りはその人の肌の香りに他ならず、然るにそれを男性からあからさまに指摘されると、
――肌を晒しているかのような羞恥
を覚えてしまうのではないか? この仮説に基づくなら昴と美鈴によるヘンタイ認定は正しく、それより数段軽い「エッチ」に留めてくれた輝夜さんは、むしろ寛大という事になる。輝夜さんが寛大なのは事実なので、正誤はさておき僕はこの仮説を、現時点における行動規範とする決定をした。
という判断のもと、
「輝夜さん、香りの話題はもう口にしないし、なるべく意識しない努力もするから、どうか恥ずかしがらないでくれないかな」
僕はそうお願いした。
しかし輝夜さんがまとった気配から察するに、それは勘違いを幾分含むお願いだったみたいだ。輝夜さんは「嫌では決してないって信じて下さい」と目を伏せて呟いたのち、引き続き両腕で体を隠したまま、僕に尋ねた。
「去年五月の狭山湖の堤防で中断した会話を、していいですか?」
「眠留くん、そんなに強く太腿をつねっちゃだめだよ!」
輝夜さんに見つからぬようテーブルの下でつねっていたのだけど、腕の筋肉の様子からバレてしまったみたいだ。理由は定かでないが僕が太腿をつねると、輝夜さんはなぜか懸命にそれを止めさせようとする。もちろんすぐ止めたが、今日の輝夜さんはそれだけでは気が済まなかったらしく、テーブルの向こうから飛んできて僕の隣に座り、太腿をつねらないでと懇願した。愛おしい気持ちが胸に溢れてきて、その溢れた気持ちが後押ししてくれたのだろう。かけがえのないこの女性にこの懇願を再びさせてなるものかと奮い立った僕は、三日前に発覚した「輝夜さんの部屋での気絶」を阻止すべく、行動を開始した。
「そうそう輝夜さん、まだ誰にも話してないけど、僕は先日ある決心をしたんだ。それは、もう二度と気絶しない事。きっかけは、インハイ最終日の昼食会で気絶して、旅館に迷惑をかけてしまった事でさ・・・」
そう僕は、今後一切気絶しない決意をした。そして三日前、その決意を貫くためには、輝夜さんの部屋で太腿をつねり続けなければならぬ事が判明した。なぜなら輝夜さんのAICAでさえ芳しすぎて幾度も意識が遠のいたのに、AランクAIの美夜さんは輝夜さんの私室を、少なくともその十倍芳しいと試算したからだ。したがって十倍に対抗するには画鋲を多数用意し、それを刺し続けるほどの痛みが必要なのだけど、さすがにそれは無理。輝夜さんにこの懇願を再びさせてなるものかと奮い立った今なら、なおさらだろう。つまり輝夜さんの部屋に招かれるのは時期尚早と判断せざるを得ず、然るにこの場所でこのまま会話を続けようと、僕は提案したのである。
そんな僕に、まこと心の清らかな輝夜さんは、自分も正直になる事で報いようとした。美夜さんの試算に顔を赤く染めるも、
「聞いておきたいことがあるのって、私が最初に尋ねたのはそれなんです」
輝夜さんは恥ずかしさを乗り越え、そう打ち明けてくれたのだ。
ここで終わっていれば、輝夜さんは僕の決意を助ける最高のパートナーになったと思う。
けど、そうはならなかった。
輝夜さんは、誓ったばかりの決意をぶちのめそうとする、最大最強の敵となった。
頑張り屋の輝夜さんは恥ずかしさを乗り越えすぎるあまり、過剰な赤裸々発言を僕に叩きつけたのである。
「眠留くんは私を自室に招いてくれたから、私も眠留くんを自室に招待したかったけど、五月のあのヘンタイ騒動を思うと、肌を見せるみたいで恥ずかしかったの!」
僕は五月のヘンタイ騒動を思い出し、それは違うんだと胸中叫び続けることで、途切れようとする意識を必死で繋ぎとめていた。
約三ヵ月前の、五月五日。
僕のサプライズ誕生会が終了した日の、午後七時半。
輝夜さんは今年も、僕に誕生日プレゼントを贈ってくれた。包みをほどいて現れた、去年と同じその高額パジャマに、僕は危惧していた事をそのまま尋ねた。
「輝夜さん、このパジャマを、僕に毎年くれようとしている?」
着用者を極上の眠りに誘うこの極上の手触りは、毎日洗濯してもゆうに一年持つが、品質を保つには一年ごとの買い替えが望ましいと、このパジャマのHPに書かれていた。通常の五十倍の値段がするこのパジャマを毎年購入するなんて僕には不可能でも、大富豪の令嬢には可能なので、ひょっとしてこのお姫様はそれを実行するつもりではないかと、僕は危惧していたのである。それは的中し、「そのつもりだよ?」と輝夜さんは首を傾げたのち、「本当は気に入らなかった?」などと的外れにも程があることを宣い始めてしまった。よって僕は首を横に振り、毎年もらうには高額過ぎて忍びないと説いた。けど輝夜さんは命を救われたのだから当然と主張し、あれは僕が原因で起こった事だ、ううん私が悪いの、といつまで経っても平行線が続いたため、僕はとうとう本心を晒してしまった。
「このパジャマを着て一番嬉しかったのは、世界一好きな人の残り香に包まれて眠れることだったんだ。輝夜さん、新しく買い替えるより、二つのパジャマを輝夜さんの部屋に交互に置いて、僕をその香りで包んでくれないかな」
これこそは魂の叫びと呼ぶべき本心だったから、僕は今でも、それを明かしたことを間違いだったと考えていない。
だが、僕らのやり取りを見つめる瞳がすぐそばに二対あったことを失念したのは、間違いだったと深く反省している。
僕の告白に輝夜さんは絶句し、それによって生じた静寂極まる台所に、昴と美鈴の呆れ声が轟いた。
「知らなかったわ。あんたヘ! ン! タ! イ! だったのね」
「お兄ちゃんのヘンタイ、ヘンタイ―――ッッ!!」
輝夜さんがいるのだから昴もいて、そして三人娘の最後にプレゼントをくれる手筈の美鈴もこの場にいて当然だったことを完全に失念していた僕は、パニックが頂点に達し、歴代最大の墓穴を掘った。
「違うんだ、もうあんなヘンタイじみた事はしませんって、僕は洗濯機に誓ったんだ!」
僕は二人に説明した。去年の誕生日プレゼントのパジャマを初めて着た日の翌朝、洗濯したら輝夜さんの残り香が消えてしまうことに気づき、洗濯機の前で苦悩した事。このまま着続けるのは不可能と理解していても、あの耽美なひと時を過ごせないかと思うと、巨大な喪失感に襲われた事。けど最後は輝夜さんの言いつけを守り、パジャマの入った洗濯ネットを洗濯機に入れ、もうこんなヘンタイじみた事はしませんと誓った事。僕はそれらを、包み隠さず話したのである。昴と美鈴は僕がありのままを明かしたと認め、その上で、僕が超巨大墓穴を掘ったことを教えてくれた。
「事情は解ったわ。だから私も最終決定を心のままに下す。あんたはヘンタイじみているのではなく、ただのヘンタイよ!」
「お兄ちゃんのヘンタイ、ヘンタイ、ヘンタイ―――ッッッ!!!」
視界がグラリと揺れるも何とか踏みとどまり、最後の望みを託して輝夜さんに目を向けた。昴と美鈴にヘンタイ認定されようと、輝夜さんさえ違うと思ってくれていれば、それで充分だったからである。しかし僕が墓穴を掘っている最中に座り込んでしまっていた輝夜さんは、まるで服を着ていないかのように両腕で体を隠して言った。
「狭山湖の駐車場で、パジャマに顔をうずめようとする眠留くんを見たときチラッと思ったけど、眠留くんの、眠留くんのっ、エッチ!」
神社のHAIとして僕をずっと見守ってきた美夜さんと、ハイ子としていつも一緒にいたミーサによると、僕はその直後、人生最長の気絶をしたらしい。量子AIを含む全員が、輝夜さんをなだめることを優先し僕を放置した等が重なり、最長になったそうなのだ。といっても僕を良く知る量子AIと、三人の翔人による放置だったので健康上の心配はなかったに違いないが、目覚めたとき周囲に誰もいなかったのは初めてだったから僕はいささか落ち込んだ。けどそれは自業自得だし、何より輝夜さんを始めとする女性全員が僕を許してくれたため、僕はその出来事を真剣に考えなかったのである。
だが、今日。
ヘンタイ騒動から三ヵ月経った、今この瞬間。
あの出来事を真剣に考えなかったことを、僕は激しく後悔していた。
その最大の理由はあの時も、そして今も、輝夜さんが服を着ていないかのように肌を隠そうとしている事にあった。
ただ幸い、僕はそれについて思い当たる節が一つあった。それは、芳香剤を含むシャンプーや洗剤を翔人は避ける、ということだった。五感の鋭敏な翔人にとって合成芳香剤は「苦い針に刺されたような刺激」を鼻腔にもたらすし、天然由来の芳香剤も加熱濃縮しているからか、「味付けの濃すぎるスープを苦労して飲む」に似た感覚を眉間に生じさせる。よって翔人は、芳香剤を含まない石鹸やシャンプーをとても好むのである。ということは女性翔人の香りはその人の肌の香りに他ならず、然るにそれを男性からあからさまに指摘されると、
――肌を晒しているかのような羞恥
を覚えてしまうのではないか? この仮説に基づくなら昴と美鈴によるヘンタイ認定は正しく、それより数段軽い「エッチ」に留めてくれた輝夜さんは、むしろ寛大という事になる。輝夜さんが寛大なのは事実なので、正誤はさておき僕はこの仮説を、現時点における行動規範とする決定をした。
という判断のもと、
「輝夜さん、香りの話題はもう口にしないし、なるべく意識しない努力もするから、どうか恥ずかしがらないでくれないかな」
僕はそうお願いした。
しかし輝夜さんがまとった気配から察するに、それは勘違いを幾分含むお願いだったみたいだ。輝夜さんは「嫌では決してないって信じて下さい」と目を伏せて呟いたのち、引き続き両腕で体を隠したまま、僕に尋ねた。
「去年五月の狭山湖の堤防で中断した会話を、していいですか?」
0
あなたにおすすめの小説
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
【悲報】現代ダンジョン時代、俺の職業がLv.1チンピラ【詰み】
道雪ちゃん
ファンタジー
2024年の年末、世界中に突如ダンジョンが出現した。
大学生・三上ひよりも探索者になることを決意するが、与えられた職業は――世界で一人しかいないユニーク職「Lv.1チンピラ」。
周囲からは笑われ、初期スキルもほとんど役に立たない。
それでも、生き残るためにはダンジョンに挑むしかない。
これは、ネット住民と世界におもちゃにされながらも、真面目に生き抜く青年の物語。
※基本的にスレッド形式がメインです
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私の守護霊さん
Masa&G
キャラ文芸
大学生活を送る彩音には、誰にも言えない秘密がある。
彼女のそばには、他人には姿の見えない“守護霊さん”がずっと寄り添っていた。
これは——二人で過ごした最後の一年を描く、かけがえのない物語。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる