924 / 934
二十四章
新素材刀、1
しおりを挟む
清水が「剣道部も参加させてもらえるかな」と申し出た、約七時間後。
金曜日の午後八時、場所は神社の自室。
藤堂さんから受け取ったメールに目を通すや、
「凄い、さすが先輩方だ。これが湖校の六年生と五年生の、底力か・・・」
僕はそう、唸り声に等しい感嘆を上げた。
メールは前半と後半の二部構成になっており、前半は危険性の列挙とそれぞれの対策に充てられていた。そこには、道場に多数の人がいる環境で剣道を習ってきたからこそ気づける危険性が、ところ狭しと書かれていた。そうそれは、翔刀術を基本的に一人で習ってきた僕には、到底想像しえない事柄だったのである。よってメールの前半だけでも千金に値したのに、後半の素晴らしさは感嘆するしかなかった。六年生と五年生の先輩方は剣道に青春を捧げてきたにもかかわらず、
―― 剣道を完璧に捨てて、
火曜日の授業を考察してくれていた。しかも更に、
―― その授業で使う新素材刀
の複数の設計図及びそれぞれの費用も、添付してくださっていたのである。設計図に込められた先輩方の知識と技術と、なにより人間性を理解するにつれ、僕は七時間前の大和さんや北里さんと同じ状態に、つまり泣くことしかできない状態になっていったのだった。
翌土曜。午前中の、新忍道部の練習場。
一年生四人を加えた初めての部活が、普段より賑やかに行われた。小笠原、壱岐、奄美、そして淡路という、なぜか四人とも島の名前の名字だった新入部員たちは、
―― 新任四島
とすぐ呼ばれるようになった。そのあだ名が発案された当初は新忍道の二文字を取った新忍四島だったが、あまりにも恐れ多いと一年生達が震えあがったので、「新しく任命された」を意味する新任が採用されたのである。新忍道界を代表する四人とも取れるあだ名を免れ、颯太達は胸をなでおろしていた。だが最下級生の今はいいにせよ、最上級生になっても新任のままでは後輩達が困るんじゃないかなと、ちょっぴり不安に思う僕だった。
部活を終え帰宅し、ひと息ついた午後二時。僕は剣道部の六年生と五年生の先輩方と、遠隔会議を始めた。
先輩方の偉大さに感動しまくっていた昨夜は、第二エリアの剣道場に僕が足を運ぶつもりでいた。だがそれを藤堂さんに伝えたところ「よう猫将軍」と、剣道部部長の伊達さんから電話を直接頂戴してしまったのだ。慌てて直立不動になり受け答えする僕に大笑いした伊達さんは、笑いを収めるなり、部活後の栄養補給がいかに大切かを熱心に説いた。伊達さんの指摘はまさに正しく、僕は新忍道部の部活が終わるや着替えだけ済ませて第二エリアに向かうつもりだったのだけど、それでは栄養補給が遅れてしまう。その弊害が、成長期の運動部員は特に多いからなるべく避けなければならないと、伊達さんは親身になって説明してくれたのである。電話を頂く前から感動しまくっていた僕が、感極まらない訳がない。直立不動を改め正座に切り替え、伊達さんの説明に耳を傾けていた僕は、土曜午後二時の遠隔会議の提案を素直に承諾した。という次第でその時間となった今、僕は自室の机に座り、剣道部の先輩方との会議を始めたのだ。
初対面の先輩方との会議は最初こそ穏やかに進行したが、三分経たず熱を帯び始め、十分後には白熱した意見交換の場となり、ふと気づくと一時間が経過していた。このままではマズイと誰もが思い、火曜日の授業用に提案された四本の新素材刀を二本に絞ることが決定し、するとそのとたん更に白熱した議論が交わされ、二本に絞れたのは一時間後のことだった。二時間経過しているにもかかわらず体感時間は二十分ほどしかない会議に全員が疲労を覚え、休憩を設けた後は、二本の刀を3Dプリンターで製作する申請書を出すことと、その刀を手にした際の所作を考察することのみに時間と労力は割かれた。それでも意見交換に熱が入るのは避けられず、授業を行う最低限の所作に目途が付き会議が終了したのは、午後五時を少し回った頃だった。
翌四月十六日、日曜日。部活後の午後十二時過ぎ。
僕は頭の中でこの後の予定を確認しつつ、お弁当をモギュモギュ食べていた。
お弁当を食べ終えたらシャワーを浴び身を清め、六年生校舎の3Dプリンター室へ向かう事になっていた。新素材刀の刀身の材料である特殊ゴムを扱えるゴム製品特化の3Dプリンターが、六年生校舎にしかなかったからだ。このゴムはプラスティックに準ずる硬さを有していても、微弱な電流を流したとたん、柔らかなゴムに変わる性質を持っている。この性質はさほど珍しくなく、新素材の情報に疎い僕でも知っているくらいだったけど、それを火曜の授業の特異性に結び付け、
―― そのゴム製の刀が最良
と閃くことが僕にはできなかった。いや先輩方は素材のみならず授業に沿う刀の形状も新たに考案し、教育AIに制作の申請書を出し、そして許可されるや3Dプリンターを遠隔操作して、今日の午後一時半に完成品を手にできるよう取り計らって下さったのである。それら一連の出来事を想うと、感動が限界突破してしまうためなるべく意識しないよう努めていたのだけど、意識せざるを得ない問いがなされた。黛さんが箸を止め、
「そういえば眠留はシャワーのあと、六年生校舎に行くんだよな」
そう訊いてきたのだ。この状況で僕にできるのは、感動を限界突破させない事だけ。よって気合いを入れるべく正座に座り直し、「はい行きます」と答えた僕に、黛さんは伊達さんから昨夕連絡があったことをニコニコ話した。「お前は良い後輩を持ったって、伊達にさんざん言われたよ」と結んだ黛さんがイタズラ小僧の顔になっているのを見て、この状況が意図的に作られた事をようやく悟るも、時すでに遅し。竹中さんと菊池さんがイタズラ小僧の顔で「俺達も同級生の剣道部員達に同じことを繰り返し言われました」と黛さんに同調するや、他の部員達も光の速さで三人に乗っかり、そしてあれよあれよという間に、一連の出来事を白状せねばならなくなってしまったのである。僕は諦めて、今年の湖校の志望者が例年より多かった理由から、順々に話していった。すると、思いもよらぬまでは行かずとも、可能性が低いと考えていた事態になった。
「俺も新素材刀を見たい」「俺も!」「「「「俺も!!」」」」
と、部室にいた全員が六年生校舎への同行を願い出たのだ。僕は腕を組み首を捻ってそれについて考えた。研究学校には、
―― 直接関わっているか否か
という、今回の目安となる原則がある。新素材刀を設計した剣道部の先輩方と僕、及び火曜日の選択授業に出席予定の颯太は、直接関わっているとして間違いないはず。だが僕と颯太以外の新忍道部員は、正直言って危うい。新素材刀は出雲に連なる刀でも、湖校新忍道部は刀の使用を正式に決めていないのだから、直接関わっているとするには弱いと思えたのだ。よって僕はその旨を伝え「同行は難しいでしょう」との見解を述べたのだけど、黛さんは罠にかかった獲物へ向ける笑みになって言った。
「昨夜、俺と副部長達は話し合い、モンスターによっては刀で戦うこともある抜刀隊の設立を決めた。だから問題は何もないぞ、抜刀隊隊長!」
「「「「抜刀隊隊長ッッ!!」」」」
金曜日の午後八時、場所は神社の自室。
藤堂さんから受け取ったメールに目を通すや、
「凄い、さすが先輩方だ。これが湖校の六年生と五年生の、底力か・・・」
僕はそう、唸り声に等しい感嘆を上げた。
メールは前半と後半の二部構成になっており、前半は危険性の列挙とそれぞれの対策に充てられていた。そこには、道場に多数の人がいる環境で剣道を習ってきたからこそ気づける危険性が、ところ狭しと書かれていた。そうそれは、翔刀術を基本的に一人で習ってきた僕には、到底想像しえない事柄だったのである。よってメールの前半だけでも千金に値したのに、後半の素晴らしさは感嘆するしかなかった。六年生と五年生の先輩方は剣道に青春を捧げてきたにもかかわらず、
―― 剣道を完璧に捨てて、
火曜日の授業を考察してくれていた。しかも更に、
―― その授業で使う新素材刀
の複数の設計図及びそれぞれの費用も、添付してくださっていたのである。設計図に込められた先輩方の知識と技術と、なにより人間性を理解するにつれ、僕は七時間前の大和さんや北里さんと同じ状態に、つまり泣くことしかできない状態になっていったのだった。
翌土曜。午前中の、新忍道部の練習場。
一年生四人を加えた初めての部活が、普段より賑やかに行われた。小笠原、壱岐、奄美、そして淡路という、なぜか四人とも島の名前の名字だった新入部員たちは、
―― 新任四島
とすぐ呼ばれるようになった。そのあだ名が発案された当初は新忍道の二文字を取った新忍四島だったが、あまりにも恐れ多いと一年生達が震えあがったので、「新しく任命された」を意味する新任が採用されたのである。新忍道界を代表する四人とも取れるあだ名を免れ、颯太達は胸をなでおろしていた。だが最下級生の今はいいにせよ、最上級生になっても新任のままでは後輩達が困るんじゃないかなと、ちょっぴり不安に思う僕だった。
部活を終え帰宅し、ひと息ついた午後二時。僕は剣道部の六年生と五年生の先輩方と、遠隔会議を始めた。
先輩方の偉大さに感動しまくっていた昨夜は、第二エリアの剣道場に僕が足を運ぶつもりでいた。だがそれを藤堂さんに伝えたところ「よう猫将軍」と、剣道部部長の伊達さんから電話を直接頂戴してしまったのだ。慌てて直立不動になり受け答えする僕に大笑いした伊達さんは、笑いを収めるなり、部活後の栄養補給がいかに大切かを熱心に説いた。伊達さんの指摘はまさに正しく、僕は新忍道部の部活が終わるや着替えだけ済ませて第二エリアに向かうつもりだったのだけど、それでは栄養補給が遅れてしまう。その弊害が、成長期の運動部員は特に多いからなるべく避けなければならないと、伊達さんは親身になって説明してくれたのである。電話を頂く前から感動しまくっていた僕が、感極まらない訳がない。直立不動を改め正座に切り替え、伊達さんの説明に耳を傾けていた僕は、土曜午後二時の遠隔会議の提案を素直に承諾した。という次第でその時間となった今、僕は自室の机に座り、剣道部の先輩方との会議を始めたのだ。
初対面の先輩方との会議は最初こそ穏やかに進行したが、三分経たず熱を帯び始め、十分後には白熱した意見交換の場となり、ふと気づくと一時間が経過していた。このままではマズイと誰もが思い、火曜日の授業用に提案された四本の新素材刀を二本に絞ることが決定し、するとそのとたん更に白熱した議論が交わされ、二本に絞れたのは一時間後のことだった。二時間経過しているにもかかわらず体感時間は二十分ほどしかない会議に全員が疲労を覚え、休憩を設けた後は、二本の刀を3Dプリンターで製作する申請書を出すことと、その刀を手にした際の所作を考察することのみに時間と労力は割かれた。それでも意見交換に熱が入るのは避けられず、授業を行う最低限の所作に目途が付き会議が終了したのは、午後五時を少し回った頃だった。
翌四月十六日、日曜日。部活後の午後十二時過ぎ。
僕は頭の中でこの後の予定を確認しつつ、お弁当をモギュモギュ食べていた。
お弁当を食べ終えたらシャワーを浴び身を清め、六年生校舎の3Dプリンター室へ向かう事になっていた。新素材刀の刀身の材料である特殊ゴムを扱えるゴム製品特化の3Dプリンターが、六年生校舎にしかなかったからだ。このゴムはプラスティックに準ずる硬さを有していても、微弱な電流を流したとたん、柔らかなゴムに変わる性質を持っている。この性質はさほど珍しくなく、新素材の情報に疎い僕でも知っているくらいだったけど、それを火曜の授業の特異性に結び付け、
―― そのゴム製の刀が最良
と閃くことが僕にはできなかった。いや先輩方は素材のみならず授業に沿う刀の形状も新たに考案し、教育AIに制作の申請書を出し、そして許可されるや3Dプリンターを遠隔操作して、今日の午後一時半に完成品を手にできるよう取り計らって下さったのである。それら一連の出来事を想うと、感動が限界突破してしまうためなるべく意識しないよう努めていたのだけど、意識せざるを得ない問いがなされた。黛さんが箸を止め、
「そういえば眠留はシャワーのあと、六年生校舎に行くんだよな」
そう訊いてきたのだ。この状況で僕にできるのは、感動を限界突破させない事だけ。よって気合いを入れるべく正座に座り直し、「はい行きます」と答えた僕に、黛さんは伊達さんから昨夕連絡があったことをニコニコ話した。「お前は良い後輩を持ったって、伊達にさんざん言われたよ」と結んだ黛さんがイタズラ小僧の顔になっているのを見て、この状況が意図的に作られた事をようやく悟るも、時すでに遅し。竹中さんと菊池さんがイタズラ小僧の顔で「俺達も同級生の剣道部員達に同じことを繰り返し言われました」と黛さんに同調するや、他の部員達も光の速さで三人に乗っかり、そしてあれよあれよという間に、一連の出来事を白状せねばならなくなってしまったのである。僕は諦めて、今年の湖校の志望者が例年より多かった理由から、順々に話していった。すると、思いもよらぬまでは行かずとも、可能性が低いと考えていた事態になった。
「俺も新素材刀を見たい」「俺も!」「「「「俺も!!」」」」
と、部室にいた全員が六年生校舎への同行を願い出たのだ。僕は腕を組み首を捻ってそれについて考えた。研究学校には、
―― 直接関わっているか否か
という、今回の目安となる原則がある。新素材刀を設計した剣道部の先輩方と僕、及び火曜日の選択授業に出席予定の颯太は、直接関わっているとして間違いないはず。だが僕と颯太以外の新忍道部員は、正直言って危うい。新素材刀は出雲に連なる刀でも、湖校新忍道部は刀の使用を正式に決めていないのだから、直接関わっているとするには弱いと思えたのだ。よって僕はその旨を伝え「同行は難しいでしょう」との見解を述べたのだけど、黛さんは罠にかかった獲物へ向ける笑みになって言った。
「昨夜、俺と副部長達は話し合い、モンスターによっては刀で戦うこともある抜刀隊の設立を決めた。だから問題は何もないぞ、抜刀隊隊長!」
「「「「抜刀隊隊長ッッ!!」」」」
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
私の守護霊さん
Masa&G
キャラ文芸
大学生活を送る彩音には、誰にも言えない秘密がある。
彼女のそばには、他人には姿の見えない“守護霊さん”がずっと寄り添っていた。
これは——二人で過ごした最後の一年を描く、かけがえのない物語。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる