42 / 88
第四十二話 チートアイテムは恐ろしい
しおりを挟む
「これをどうするか?」
レナンジェスはチートアイテム“魅惑の香水”を目の前に考え込む。これを使えば周りの好感度は急上昇だ。しかしレナンジェスの立場上、男に襲われかねない。
「俺様王子、ライディース、小悪魔~ズにエロエロされかねない。しかしミーア嬢やアリス嬢に渡しても意味は無さそうだ。どうするべきか?」
レナンジェスは使い道を決められぬままベッドに潜り込んだ。
翌朝、学園中のモブキャラがレナンジェスに殺到する。
『魅惑の香水を譲ってくれ』
『金に糸目は付けない!』
『お願い、あれがあれば玉の輿に乗れるの!』
生徒達が口々に言いながらレナンジェスに迫りくる。
「あれは相手を指定できませんよ?そんな物を使ったら女性は手籠めにされかねませんし、男性は何人も女性を養う事になります。その覚悟がありますか?」
レナンジェスは皆に問い掛ける。何しろ使う場所を間違うと薄い本が何冊も出来上がる展開になりかねない代物だ。
ゲームでは使える場所が限られるので問題は起きない。そして甘いセリフをいっぱい貰える。
それで何回も耳を妊娠させたことを思い出すレナンジェス。
『ならば私達で買います!』
そう言ったのはネイとリムルだ。おそらく密室でレナンジェスと薄い本の展開を望んでいるのだろう。
「あのアイテムは封印します!異論は認めません!!」
その時だった。急に皆が跪く。それを見たレナンジェスは恐る恐る振り返る。
「え?…王妃様」
レナンジェスは慌てて跪く。第一王妃、第二王妃が揃って現れたからだ。
『レナンジェス“魅惑の香水”を渡しなさい』
「ハッ、それでは部屋に取りに行ってまいります」
レナンジェスはそう言うと慌てて部屋に戻った。
(騒がしい…)
“魅惑の香水”を持って戻ると第一王子カイザルと俺様王子アリウスが王妃と何やら言い合っている。
『良いではないか。兄弟と言えども腹違いだ。母を交換して使っても大丈夫だろう』
『大問題です!子を交換して“魅惑の香水“を使うなんて何を考えているのですか!!』
『其方等に弟か妹をだな』
『止めてください。聞いただけで悪寒がします』
話を纏めると王様は不全らしい。そこで王家を増やそうと子供を交換して子を増やそうとしているみたいだ。
『レナンジェス、命令だ!それを何処かの山の中で燃やせ!!』
『させぬ!』
追いかけようとする王妃をW王子が取り押さえる。しかし武術に秀でた2人の王妃だ。簡単にW王子は投げ飛ばされた。
『さあ、それを献上せよ!』
「…ダメです」
『何故だ?』
「ミーア様やアリス様を悲しませる結果になるからです」
『…ちょっぴり子種を貰うだけだ』
「結果、孫と弟が腹違いの兄妹になってもですか?」
『それは…考えただけでも興奮する』
(あ、この人達はダメな部類だ。これは逃げるのが正解だな)
レナンジェスは猛ダッシュで逃げ出す。
『追え!レナンジェスを捕まえたものには褒美を取らす!!』
W王妃の言葉で生徒が一斉にレナンジェスに襲い掛かる。それをかわしながらレナンジェスは水の翼を顕現させ大空へ飛び出した。
「ここまで来れば安心だ」
レナンジェスは山の中腹に舞い降りる。そして辺りを見渡すとレンガ造りの一軒家が目に入る。
(何故、こんな所に家が?)
不審に思い一軒家に歩み寄るレナンジェス。すると小悪魔~ズと悪役令嬢ミーアの護衛2人、間者のメイドに取り囲まれる。
「何を…」
『中でミーア様とアリス嬢がお待ちです』
そして家の中に招かれるレナンジェス。
「やはりここに来ましたね」
アリスはニコリと笑う。
「でも、こんな所に一軒家を立てて意味がありますか?」
ミーアはアリスに問い掛ける。
「フフフ…私は失敗しない女ですの」
アリスはそう言うとレナンジェスに女装を命じる。仕方なく女装したレナンジェスは2人に問い掛ける。
「何が目的で?」
「おままごとをする為よ」
アリスはそう言うと素早く“魅惑の香水”をレナンジェスから取り上げる。そして5人の従者にレナンジェスを抑えさせるとレナンジェスの鼻の中に香水を吹きかけた。
「あら?アリスちゃんにミーアちゃん、学校はどうしたの?」
レナンジェス“オカン”モードになった彼は2人に問い掛ける。
「あの…レナンジェス殿?」
「ママでしょ!それよりも学校は?」
「今日は休みよママ」
アリスはニコリと笑いながら答える。
「そうだったかしら?ところであなた達も仕事はどうしたの?」
『俺達か?』
「ママに言えない事でもあるの?」
ミーアの護衛は困惑する。皆、彼の子供と思い込んでいるみたいだからだ。
「きょ、今日は遅番なんだ。今から行くよ」
「待って、今からお弁当を作るから」
レナンジェスはそう言うと手早くサンドイッチを3人分作り籠に入れる。
「お仕事頑張るのよ。それと早くお嫁さんやお婿さんの顔も見たいわ」
そう言いながら3人を見送るレナンジェス。
「これは…まずいのでは?」
「あぁ、殿下達に報告だな」
そう言うと3人は駆け足で魔法学院に向かうのであった。
レナンジェスはチートアイテム“魅惑の香水”を目の前に考え込む。これを使えば周りの好感度は急上昇だ。しかしレナンジェスの立場上、男に襲われかねない。
「俺様王子、ライディース、小悪魔~ズにエロエロされかねない。しかしミーア嬢やアリス嬢に渡しても意味は無さそうだ。どうするべきか?」
レナンジェスは使い道を決められぬままベッドに潜り込んだ。
翌朝、学園中のモブキャラがレナンジェスに殺到する。
『魅惑の香水を譲ってくれ』
『金に糸目は付けない!』
『お願い、あれがあれば玉の輿に乗れるの!』
生徒達が口々に言いながらレナンジェスに迫りくる。
「あれは相手を指定できませんよ?そんな物を使ったら女性は手籠めにされかねませんし、男性は何人も女性を養う事になります。その覚悟がありますか?」
レナンジェスは皆に問い掛ける。何しろ使う場所を間違うと薄い本が何冊も出来上がる展開になりかねない代物だ。
ゲームでは使える場所が限られるので問題は起きない。そして甘いセリフをいっぱい貰える。
それで何回も耳を妊娠させたことを思い出すレナンジェス。
『ならば私達で買います!』
そう言ったのはネイとリムルだ。おそらく密室でレナンジェスと薄い本の展開を望んでいるのだろう。
「あのアイテムは封印します!異論は認めません!!」
その時だった。急に皆が跪く。それを見たレナンジェスは恐る恐る振り返る。
「え?…王妃様」
レナンジェスは慌てて跪く。第一王妃、第二王妃が揃って現れたからだ。
『レナンジェス“魅惑の香水”を渡しなさい』
「ハッ、それでは部屋に取りに行ってまいります」
レナンジェスはそう言うと慌てて部屋に戻った。
(騒がしい…)
“魅惑の香水”を持って戻ると第一王子カイザルと俺様王子アリウスが王妃と何やら言い合っている。
『良いではないか。兄弟と言えども腹違いだ。母を交換して使っても大丈夫だろう』
『大問題です!子を交換して“魅惑の香水“を使うなんて何を考えているのですか!!』
『其方等に弟か妹をだな』
『止めてください。聞いただけで悪寒がします』
話を纏めると王様は不全らしい。そこで王家を増やそうと子供を交換して子を増やそうとしているみたいだ。
『レナンジェス、命令だ!それを何処かの山の中で燃やせ!!』
『させぬ!』
追いかけようとする王妃をW王子が取り押さえる。しかし武術に秀でた2人の王妃だ。簡単にW王子は投げ飛ばされた。
『さあ、それを献上せよ!』
「…ダメです」
『何故だ?』
「ミーア様やアリス様を悲しませる結果になるからです」
『…ちょっぴり子種を貰うだけだ』
「結果、孫と弟が腹違いの兄妹になってもですか?」
『それは…考えただけでも興奮する』
(あ、この人達はダメな部類だ。これは逃げるのが正解だな)
レナンジェスは猛ダッシュで逃げ出す。
『追え!レナンジェスを捕まえたものには褒美を取らす!!』
W王妃の言葉で生徒が一斉にレナンジェスに襲い掛かる。それをかわしながらレナンジェスは水の翼を顕現させ大空へ飛び出した。
「ここまで来れば安心だ」
レナンジェスは山の中腹に舞い降りる。そして辺りを見渡すとレンガ造りの一軒家が目に入る。
(何故、こんな所に家が?)
不審に思い一軒家に歩み寄るレナンジェス。すると小悪魔~ズと悪役令嬢ミーアの護衛2人、間者のメイドに取り囲まれる。
「何を…」
『中でミーア様とアリス嬢がお待ちです』
そして家の中に招かれるレナンジェス。
「やはりここに来ましたね」
アリスはニコリと笑う。
「でも、こんな所に一軒家を立てて意味がありますか?」
ミーアはアリスに問い掛ける。
「フフフ…私は失敗しない女ですの」
アリスはそう言うとレナンジェスに女装を命じる。仕方なく女装したレナンジェスは2人に問い掛ける。
「何が目的で?」
「おままごとをする為よ」
アリスはそう言うと素早く“魅惑の香水”をレナンジェスから取り上げる。そして5人の従者にレナンジェスを抑えさせるとレナンジェスの鼻の中に香水を吹きかけた。
「あら?アリスちゃんにミーアちゃん、学校はどうしたの?」
レナンジェス“オカン”モードになった彼は2人に問い掛ける。
「あの…レナンジェス殿?」
「ママでしょ!それよりも学校は?」
「今日は休みよママ」
アリスはニコリと笑いながら答える。
「そうだったかしら?ところであなた達も仕事はどうしたの?」
『俺達か?』
「ママに言えない事でもあるの?」
ミーアの護衛は困惑する。皆、彼の子供と思い込んでいるみたいだからだ。
「きょ、今日は遅番なんだ。今から行くよ」
「待って、今からお弁当を作るから」
レナンジェスはそう言うと手早くサンドイッチを3人分作り籠に入れる。
「お仕事頑張るのよ。それと早くお嫁さんやお婿さんの顔も見たいわ」
そう言いながら3人を見送るレナンジェス。
「これは…まずいのでは?」
「あぁ、殿下達に報告だな」
そう言うと3人は駆け足で魔法学院に向かうのであった。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】双子の兄が主人公で、困る
* ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……!
ルティとトトの動画を作りました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
本編、両親にごあいさつ編、完結しました!
おまけのお話を、時々更新しています。
本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~
紫鶴
BL
早く退職させられたい!!
俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない!
はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!!
なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。
「ベルちゃん、大好き」
「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」
でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。
ーーー
ムーンライトノベルズでも連載中。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜
小屋瀬
BL
〜まだ無自覚編〜のあらすじ
アニメ・漫画ヲタクの主人公、薄井 凌(うすい りょう)と、幼なじみの金持ち息子の悠斗(ゆうと)、ストーカー気質の天才少年の遊佐(ゆさ)。そしていつもだるーんとしてる担任の幸崎(さいざき)teacher。
主にこれらのメンバーで構成される相関図激ヤバ案件のBL物語。
他にも天才遊佐の事が好きな科学者だったり、悠斗Loveの悠斗の実の兄だったりと個性豊かな人達が出てくるよ☆
〜自覚編〜 のあらすじ(書く予定)
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、とある悩みがある。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【超重要】
☆まず、主人公が各キャラからの好意を自覚するまでの間、結構な文字数がかかると思います。(まぁ、「自覚する前」ということを踏まえて呼んでくだせぇ)
また、自覚した後、今まで通りの頻度で物語を書くかどうかは気分次第です。(だって書くの疲れるんだもん)
ですので、それでもいいよって方や、気長に待つよって方、どうぞどうぞ、読んでってくだせぇな!
(まぁ「長編」設定してますもん。)
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します(3日以内に投稿されない場合もあります。まぁ、そこは善処します。(その時はまた近況ボード等でお知らせすると思います。))。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる