58 / 88
第五十八話 社会科見学の攻防戦-1
しおりを挟む
ゲームイベントの社会科見学旅行は好感度の高いキャラに甘いセリフをいっぱい言って貰える「耳が妊娠する」ものである。
しかしレナンジェスは怯えていた。最近では女子よりも男子の好感度が高いのだ。故にモブ貴族やライディースに“アー”的な事をされかねない。特にライディースはM系肉食男子だ。
「私の貞操の危機だ」
レナンジェスは怯えながら旅行準備をする。その後、いつも通りの悪役令嬢の部屋での作業だ。
「レナンジェスよぉ、校外学習に真剣を持って行こうとするなよぉ」
「それは…解って行っていますよね?」
チャールズは明らかに面白がっている。
「大丈夫ですわ。拘束具の準備もしてありますし」
リムルとネイは嬉しそうだ。
「我も鉄壁のスカートの準備は出来ている。首輪と鎖の準備も」
ライディースが頬を赤く染めて言う。
「朕は悲しいぞ。朕だけ面白そうなイベントに参加できないとは…」
学年が違うカイザルはそう言いながら悔しがる。
「ここでミーア嬢との距離も縮めてくるぜぇ」
チャールズはカイザルにドヤ顔で言う。
「そんなの不潔です」
ミーアは相変わらず恥ずかしがる。2人の押しの強さに困惑しているのだろう。
『ここで既成事実を…』
リムルとネイが涎を垂らしながらレナンジェスを欲望の眼差しで見つめる。
「勘弁してください。私はハックマン家の嫡男ですので」
「弟に継がせろよぉ」
チャールズは面白がって言う。
「ブルックリンは婿養子に行く予定ですので…」
「じゃあ、妹に婿養子だなぁ。帝国貴族の次男や三男を斡旋するぜぇ」
「お戯れを…」
面白がるチャールズにレナンジェスは苦笑いしながら答えた。
翌日、馬車の行列が王都近郊の湖へ向かう。遊園地だ。
(最近では動物ふれあい広場も作ったが…売上が上がる割に維持費がかかるわね。それに…リア充を爆発したくなるし!)
何しろカップルのモブ貴族や俺様王子とミュージー&ルーアがイチャイチャしているのだ。
チャールズもミーアを誘いふれあい広場に行くがアリスに邪魔されている。
『レナンジェス、一緒にアトラクションに行こう』
モブ男子達が顔を赤らめながら誘ってくる。その中にライディースもちゃっかり混ざっているのが危機感を煽る。
「…はい」
貴族の位に逆らえずレナンジェスはモブ男子達とアトラクションで遊ぶ。その間、ボディータッチが多いのは気のせいだろうか?特にお尻を狙われる。
「あの…お戯れは…」
『良いではないか』
モブ男子達の瞳は既に野獣である。
(このままでは貞操の危機だ)
レナンジェスはそう思いながら魔の手から逃れようとする。
『そこにトイレがあるな』
モブ男子達は股間にテントを張りながらレナンジェスに迫りくる。その時だった。
「ママも一緒にまわろう」
アリスがやってくるとレナンジェスの手を取りその場から連れ出す。ライディース以外はその場から動けない。
「助かりました」
レナンジェスはアリスにそう言うが彼女は聞いていない。それどころか貸衣装屋へ直行している。
「アリス様?」
「ママ、着替えてきて!」
アリスの言葉でレナンジェスは仕方なく女装をした。
「レナンジェス…我は履いていないぞ」
何故か一緒に女装したライディースが耳元で囁いてくる。
「ママ、クレープ食べよ」
アリスはライディースからレナンジェスを奪い取るとミーアも連れてクレープ屋に並ぶ。すると周りの女子の冷淡な視線がレナンジェスとライディースに降り注ぐ。
『HPが削られるわ…』
『絶対領域にガータベルトですって!何という破壊力!!』
『わ、わたしは…百合に目覚めそう』
モブ女子軍団が大騒ぎだ。しかしチャールズとミーアの前では特に行動を起こさない。
「美味しいね、ママ」
アリスは口にクリームをつけながら言う。
「仕方ないわねぇ」
レナンジェスオカンモードになったレナンジェスはアリスの口をハンカチで拭いながら微笑む。
それを見たチャールズは口元にソースを付ける。
「チャールズ殿下…」
ミーアが仕方なさそうにハンカチを出すとそれを拭う。
「余としたことが…すまねぇなぁ」
チャールズは頬を赤く染めながら言う。
「ミーア姉さまの一口」
良い雰囲気になりかけている2人にアリスが介入する。そしてミーアのクレープを一口食べた。
「お姉さまもアーン」
アリスはそう言うとクレープに入っているアイスクリームをミーアの口元へ持って行く。
「え?…」
途惑いながらもミーアがそれを口にするとアリスは満面の笑みを浮かべた。
しかしレナンジェスは怯えていた。最近では女子よりも男子の好感度が高いのだ。故にモブ貴族やライディースに“アー”的な事をされかねない。特にライディースはM系肉食男子だ。
「私の貞操の危機だ」
レナンジェスは怯えながら旅行準備をする。その後、いつも通りの悪役令嬢の部屋での作業だ。
「レナンジェスよぉ、校外学習に真剣を持って行こうとするなよぉ」
「それは…解って行っていますよね?」
チャールズは明らかに面白がっている。
「大丈夫ですわ。拘束具の準備もしてありますし」
リムルとネイは嬉しそうだ。
「我も鉄壁のスカートの準備は出来ている。首輪と鎖の準備も」
ライディースが頬を赤く染めて言う。
「朕は悲しいぞ。朕だけ面白そうなイベントに参加できないとは…」
学年が違うカイザルはそう言いながら悔しがる。
「ここでミーア嬢との距離も縮めてくるぜぇ」
チャールズはカイザルにドヤ顔で言う。
「そんなの不潔です」
ミーアは相変わらず恥ずかしがる。2人の押しの強さに困惑しているのだろう。
『ここで既成事実を…』
リムルとネイが涎を垂らしながらレナンジェスを欲望の眼差しで見つめる。
「勘弁してください。私はハックマン家の嫡男ですので」
「弟に継がせろよぉ」
チャールズは面白がって言う。
「ブルックリンは婿養子に行く予定ですので…」
「じゃあ、妹に婿養子だなぁ。帝国貴族の次男や三男を斡旋するぜぇ」
「お戯れを…」
面白がるチャールズにレナンジェスは苦笑いしながら答えた。
翌日、馬車の行列が王都近郊の湖へ向かう。遊園地だ。
(最近では動物ふれあい広場も作ったが…売上が上がる割に維持費がかかるわね。それに…リア充を爆発したくなるし!)
何しろカップルのモブ貴族や俺様王子とミュージー&ルーアがイチャイチャしているのだ。
チャールズもミーアを誘いふれあい広場に行くがアリスに邪魔されている。
『レナンジェス、一緒にアトラクションに行こう』
モブ男子達が顔を赤らめながら誘ってくる。その中にライディースもちゃっかり混ざっているのが危機感を煽る。
「…はい」
貴族の位に逆らえずレナンジェスはモブ男子達とアトラクションで遊ぶ。その間、ボディータッチが多いのは気のせいだろうか?特にお尻を狙われる。
「あの…お戯れは…」
『良いではないか』
モブ男子達の瞳は既に野獣である。
(このままでは貞操の危機だ)
レナンジェスはそう思いながら魔の手から逃れようとする。
『そこにトイレがあるな』
モブ男子達は股間にテントを張りながらレナンジェスに迫りくる。その時だった。
「ママも一緒にまわろう」
アリスがやってくるとレナンジェスの手を取りその場から連れ出す。ライディース以外はその場から動けない。
「助かりました」
レナンジェスはアリスにそう言うが彼女は聞いていない。それどころか貸衣装屋へ直行している。
「アリス様?」
「ママ、着替えてきて!」
アリスの言葉でレナンジェスは仕方なく女装をした。
「レナンジェス…我は履いていないぞ」
何故か一緒に女装したライディースが耳元で囁いてくる。
「ママ、クレープ食べよ」
アリスはライディースからレナンジェスを奪い取るとミーアも連れてクレープ屋に並ぶ。すると周りの女子の冷淡な視線がレナンジェスとライディースに降り注ぐ。
『HPが削られるわ…』
『絶対領域にガータベルトですって!何という破壊力!!』
『わ、わたしは…百合に目覚めそう』
モブ女子軍団が大騒ぎだ。しかしチャールズとミーアの前では特に行動を起こさない。
「美味しいね、ママ」
アリスは口にクリームをつけながら言う。
「仕方ないわねぇ」
レナンジェスオカンモードになったレナンジェスはアリスの口をハンカチで拭いながら微笑む。
それを見たチャールズは口元にソースを付ける。
「チャールズ殿下…」
ミーアが仕方なさそうにハンカチを出すとそれを拭う。
「余としたことが…すまねぇなぁ」
チャールズは頬を赤く染めながら言う。
「ミーア姉さまの一口」
良い雰囲気になりかけている2人にアリスが介入する。そしてミーアのクレープを一口食べた。
「お姉さまもアーン」
アリスはそう言うとクレープに入っているアイスクリームをミーアの口元へ持って行く。
「え?…」
途惑いながらもミーアがそれを口にするとアリスは満面の笑みを浮かべた。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】双子の兄が主人公で、困る
* ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……!
ルティとトトの動画を作りました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
本編、両親にごあいさつ編、完結しました!
おまけのお話を、時々更新しています。
本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~
紫鶴
BL
早く退職させられたい!!
俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない!
はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!!
なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。
「ベルちゃん、大好き」
「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」
でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。
ーーー
ムーンライトノベルズでも連載中。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜
小屋瀬
BL
〜まだ無自覚編〜のあらすじ
アニメ・漫画ヲタクの主人公、薄井 凌(うすい りょう)と、幼なじみの金持ち息子の悠斗(ゆうと)、ストーカー気質の天才少年の遊佐(ゆさ)。そしていつもだるーんとしてる担任の幸崎(さいざき)teacher。
主にこれらのメンバーで構成される相関図激ヤバ案件のBL物語。
他にも天才遊佐の事が好きな科学者だったり、悠斗Loveの悠斗の実の兄だったりと個性豊かな人達が出てくるよ☆
〜自覚編〜 のあらすじ(書く予定)
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、とある悩みがある。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【超重要】
☆まず、主人公が各キャラからの好意を自覚するまでの間、結構な文字数がかかると思います。(まぁ、「自覚する前」ということを踏まえて呼んでくだせぇ)
また、自覚した後、今まで通りの頻度で物語を書くかどうかは気分次第です。(だって書くの疲れるんだもん)
ですので、それでもいいよって方や、気長に待つよって方、どうぞどうぞ、読んでってくだせぇな!
(まぁ「長編」設定してますもん。)
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します(3日以内に投稿されない場合もあります。まぁ、そこは善処します。(その時はまた近況ボード等でお知らせすると思います。))。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる