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第六十話 社会科見学の攻防戦-3

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遊園地に併設されたホテルで夕食を済ませお風呂タイムとなる。

『フフフ…この時を待っていた』

モブ男子がレナンジェスの周りに集まる。しかしレナンジェスの裸を見るとガックシとうなだれた。

『デ、デカい』

『負けた…』

『鉄壁のスカートの下は地獄だったのか…』

レナンジェスの股間を見て口々に嘆き悲しむ。

「綺麗だよ、レナンジェス」

不意に背後からライディースが囁く。

「あの…メイクは落としましたが…」

そう言いながらレナンジェスは逃げる。

「裸の付き合いしようぜぇ」

チャールズがそう言いながらレナンジェスと俺様王子と一緒に体を洗うと湯船に浸かる。

「なあ、あの壁の向こうにミーア嬢たちが居るんだよなぁ?」

不意にニヤリと笑うチャールズ。

「俺様は覗きする趣味はない」

「覗かねぇよぉ!だが想像すると…」

「止めてくれ。俺様の股間が…」

そう言いながら2人は顔を見合わせる。その時だった。

「止めてください!」

ミーアの声が響く。

「良いではないか」

第一王妃の声が響くと何やら女湯が騒然とする。

「姉さまの体はわたくしが洗いますわ」

「何故、体中に石鹸を塗って抱き着こうとするのですか!」

「スキンシップです」

「そんなの不潔です」

『それにしても…大きいですわ!』

『2つのたわわが…』

『ワタシタチヨリオオキイデスネ』

「フム、ちょっとお姉さんに揉ませなさい」

第一王妃の声が響く。

「母上!それ以上は止めてください!!聞こえています!!!」

不意に俺様王子アリウスが怒鳴る。

「アーちゃんもこっち来る?」

第一王妃の言葉で男湯が騒然とする。

『乙女の花園にご招待だと!』

『第一王妃様…何故、混浴にしてくださらなかったのですか!!』

『妄想だけで…』

『壁を超えればパラダイス』

モブ男子が発情する。

「アーちゃんは止めてください!それと健全な男子に母上の言葉は刺激が強すぎます!!」

俺様王子が抗議する。

「皆さん…何を…(モゴモゴ)」

不意に悪役令嬢ミーアの声がしたが途中で聞こえなくなる。同時に女湯が静寂に包まれた。

『何があったんだぁ?』

チャールズが思わず大声を出す。

『レナンジェスが一番、大きいですわ!』

『ライディース様も…』

『モブ男子は…どうなのでしょう?』

「国王より小さいな」

そんな声が不意に聞こえてくる。男子は一斉に壁の上を見ると女子達が魔法で壁の上から覗いている。

『ワー!女子達のエッチ~!!』

モブ男子達はそう言いながらワザと前を見せ付ける。

『露出狂ですの?皆、露出に目覚めていますの?』

『お風呂の中ですわ…でも…堂々としすぎですわ』

『それよりも一番大きいレナンジェスだけ何故、隠すのでしょう?』

女子達が騒ぐ。

「皆さん、そんな事をしてはいけません!!」

ミーアの声が風呂場に響く。

『え?ミーア様は殿方に興味がありませんの?もしかして…百合の世界へ…』

『既にチャールズ殿下とカイザル殿下のモノを味わったとか?』

「お姉さまはそんな不埒な事をしません!」

アリスが叫ぶ。

『でも…健全ではありませんわ』

『ライブツアーで大人の階段を登ってしまいましたの?』

「そんな事はありません!皆さん不潔です!!」

ミーアの声が木霊する。

「でも…レナンジェス様のお尻は中々…」

「体つきも細身で筋肉が付いていて」

リムルとネイの声が響き渡る。

「乙女はよぉ、恥じらいがあった方が魅力的だと思うぜぇ」

不意にチャールズが大きな声で言う。

『確かに…』

『鉄壁のスカートが無ければレナンジェスの魅力も半減していますわ』

『見えそうで見えない…これが真のエロスですのね!』

何故か納得している女湯。レナンジェスは苦笑いを浮べながら聞いていた。
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