幽霊の俺が使い魔召喚されたのだが

松林 松茸

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第12話 ガラが悪いとSは違う

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「魔法の種類によって攻撃方法って変わるんだな」

和也は学生たちの自主練習を見学しながら感心していた。土魔法使いの学生が疑似オークやゴブリンを作り出し他の学生が股間や後ろの口を攻撃する。

「ゴーレムで練習とは…やっぱり異世界だな」

和也はボソリと呟く。それでも単発で魔法を放っても実戦ではどこまで通じるか謎だ。

「それにしてもこの学校の学生は優秀だな」

和也はゴーレムを作った学生の技量に感心する。それは土魔法で作れるのは形だけであり、ゴーレムを動かす為には複雑な魔術式が必要になる。それをうまく使いこなしているのだ。

「僕も土魔法を使えれば…」

和也は土魔法で作ったイケメン数人に攻められることを想像する。そして股間にテントを張っていた。

「まずい…平常心、平常心」

和也は直ぐに他の事を考えながらテントが無くなるのを待つ。


「おい、お前ら邪魔だから他でやれよ」

不意に学生の怒鳴り声が響いた。どうやら上級生のガラの悪そうな学生と数人の取り巻きが実戦練習している学生を追い払っているみたいだ。

「それはちょっと横暴じゃないですか?」

男子学生がガラの悪そうな学生に抗議する。

「あぁ?お前生意気だな」

そう言うとガラの悪い学生はその生徒を押し倒しお尻に踵(かかと)を押し付けると後ろの口をぐりぐり踏みつける。

「痛い…止めてください」

抗議した学生が涙声で言うが、それを見たガラの悪い学生は嬉しそうに続ける。取り巻き達は笑っているし、その場にいる学生は怯えた表情を浮かべる。

「なかなか良い顔するじゃないか」

そう言いながらガラの悪い学生は男子学生を見下ろして満足げにする。

「俺はSなんでね。そう言う顔をされると嬉しくなってしまうぜ」

そう言いながらガラの悪い学生は抗議した男子の泣き顔を見ながら満足げにしていた。

(はぁ?Sだって?何処がだよ!Sって言うのはMの気持ちを考えてサービスすることじゃないのか?)

和也はガラの悪い学生に怒りを覚えた。

「その辺にしたらどうですか?」

和也はガラの悪い学生に近付き抗議した学生を助ける。

「何だお前は?邪魔するなよな」

ガラの悪い学生は和也を睨みつけてきた。

「何も暴力を振るう事はないでしょ」

和也は冷静に言い放つ。

「暴力だ?ちょっと遊んでやっただけだぞ?俺はSなんでな」

「どこがSですか?ガラが悪いだけじゃないですか?それに彼は嫌がっていましたよ?Sならそれくらい考慮して攻めるべきでしょ?」

和也の言葉に取り巻きは何やら言っているが和也はそんな言葉に耳を傾けなかった。とりあえず自称Sの学生に考えが気に食わなかったのだ。

「あぁ?お前は生意気だな。痛い思いをしないと解らないのか?」

ガラの悪い学生は和也に凄んでくる。

「痛い思い?具体的には?」

「お前をボコボコにするに決まっているだろ!」

「それは変だ!Sなら僕を気持ちよくしながら虐めるべきだ!そんなのSじゃないじゃないか!」

「お前…何言っているんだ?」

「あなたがSだと言うからそれはSじゃないと言っているんです!」

「何だと?俺がSじゃないだと?それでは俺がどのくらいSか体で教える必要があるみたいだな」

そう言いながらガラの悪い学生は取り巻き達に和也を抑えさせる。

「これからブヒブヒ言わせてやるよ」

そう言いながらガラの悪い学生は和也に歩み寄って来た。

(これはダメだ。完全な勘違い野郎だな。本当のSを体で教える必要があるみたいだ)

和也の顔が緩む。これからこの自称Sの勘違い野郎を調教してやらなければならないと思ったのだ。

(真のSとは何たるかを体で覚えさせなければならないな。これはきっと僕に与えられた試練だ!真のSの見本を見せてやらなければならない)

そう考えながら取り巻きとガラの悪い学生に金縛りをかける。

「ウッ…体が動かない…」

ガラの悪い学生は焦ったような表情を浮かべる。取り巻きも同様だ。

「それでは今日は特別にSとは何かを教えてあげますよ」

和也はそう言い放つと取り巻きから体を引き離した。そしてガラの悪い連中に冷たい視線を送るのであった。
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