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第20話 竜馬の憂鬱
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翌日、竜馬は酒に飲まれて脱いだことを思い出して1人でいじけていた。
「ご主人様?」
和也が話しかけても竜馬は上の空だ。
(これは…放っておこう)
和也は1人宮殿内を散策してみた。すると昨日、竜馬と同じく服を脱ぎ露出していたエルフ王が機嫌良さそうに歩いてくる。
「おはようございます。エルフ王」
「あぁ、おはよう。使い魔君。竜馬の調子はどうだい?」
「1人で塞ぎ込んでいます」
「なんでだろうねぇ?全裸になると解放感があって良いと思うのだけど」
「外でやったら犯罪ですけどね」
和也は苦笑いしながら話す。
「城の中で王族しかいないから噂は広がらないけどね」
「え?真祖様と洋子さんが2人の事を撮影していましたよ?」
「それは本当かい?だったらその映像を貰わなければ!」
そう言いながらエルフ王は真祖を探しに行ってしまった。
「ご主人様、朝食です」
和也は竜馬に朝食を運ぶ。因みに今日の服装はメイド服とニーソックスだ。パンツは履いていない。
「食いたくない…」
竜馬は相変わらず落ち込んでいる。
「まあ…酒の席ですし…」
「俺のイメージが…」
そう言いながら竜馬は落ち込んでいる。
(いつもはSで助平なご主人様が露出したくらいで落ち込むとは…謎だ)
和也は竜馬の思考が良く分からなかった。
「絶対に元嫁に呆れられている」
「元嫁ですか?」
「あぁ、女性魔王が元、俺の奥さんだ」
その言葉に和也は驚いてしまった。まさか竜馬が過去に結婚していたとは…。それも少し色黒だが絶世の美女の魔王とである。
「元嫁に酒癖の悪さと酔った勢いで浮気したのがばれて離婚されたんだ。子供は4人いるけど2人は魔王の国、2人はアーの国の離宮で暮らしているよ。元嫁の意向でね」
なるほどなと思った。両刀で浮気癖がある夫だったから愛想を突かされたのかと納得してしまった。
「奥さんと話した方が…」
「多分、バカにされるからいい…」
そうして竜馬はうじうじしていた。
「あ、魔王様」
和也は美女魔王に声をかける。
「あら、新しい使い魔さん。こんにちは」
「あの…ご主人様が…」
「昨日のあれには呆れたわ。相変わらず酒に飲まれて…あのバカは」
「…慰めて貰う訳にはいきませんか?」
「嫌よ!子供の教育にも悪い男はお断りよ!」
「でも酒が入っていない時は…」
「それでも浮気するから嫌!」
どうやら竜馬は完全に魔王に捨てられているらしい。
「でも…怒りを感じるのは愛情が残っているからでは…」
「どうかしら。私は女性を抱く方が好きだし。それに殿方同士の絡みを見ているのも目の保養になって良いもの。まあ洋子さんは抱いてみたいわね」
そう言いながら魔王は立ち去った。
(この人は百合で不敵な人だったか。だったら3Pで解決するんだけどなぁ)
和也はそう思いながら魔王の後ろ姿を見送っていた。
「ご主人様?」
和也が話しかけても竜馬は上の空だ。
(これは…放っておこう)
和也は1人宮殿内を散策してみた。すると昨日、竜馬と同じく服を脱ぎ露出していたエルフ王が機嫌良さそうに歩いてくる。
「おはようございます。エルフ王」
「あぁ、おはよう。使い魔君。竜馬の調子はどうだい?」
「1人で塞ぎ込んでいます」
「なんでだろうねぇ?全裸になると解放感があって良いと思うのだけど」
「外でやったら犯罪ですけどね」
和也は苦笑いしながら話す。
「城の中で王族しかいないから噂は広がらないけどね」
「え?真祖様と洋子さんが2人の事を撮影していましたよ?」
「それは本当かい?だったらその映像を貰わなければ!」
そう言いながらエルフ王は真祖を探しに行ってしまった。
「ご主人様、朝食です」
和也は竜馬に朝食を運ぶ。因みに今日の服装はメイド服とニーソックスだ。パンツは履いていない。
「食いたくない…」
竜馬は相変わらず落ち込んでいる。
「まあ…酒の席ですし…」
「俺のイメージが…」
そう言いながら竜馬は落ち込んでいる。
(いつもはSで助平なご主人様が露出したくらいで落ち込むとは…謎だ)
和也は竜馬の思考が良く分からなかった。
「絶対に元嫁に呆れられている」
「元嫁ですか?」
「あぁ、女性魔王が元、俺の奥さんだ」
その言葉に和也は驚いてしまった。まさか竜馬が過去に結婚していたとは…。それも少し色黒だが絶世の美女の魔王とである。
「元嫁に酒癖の悪さと酔った勢いで浮気したのがばれて離婚されたんだ。子供は4人いるけど2人は魔王の国、2人はアーの国の離宮で暮らしているよ。元嫁の意向でね」
なるほどなと思った。両刀で浮気癖がある夫だったから愛想を突かされたのかと納得してしまった。
「奥さんと話した方が…」
「多分、バカにされるからいい…」
そうして竜馬はうじうじしていた。
「あ、魔王様」
和也は美女魔王に声をかける。
「あら、新しい使い魔さん。こんにちは」
「あの…ご主人様が…」
「昨日のあれには呆れたわ。相変わらず酒に飲まれて…あのバカは」
「…慰めて貰う訳にはいきませんか?」
「嫌よ!子供の教育にも悪い男はお断りよ!」
「でも酒が入っていない時は…」
「それでも浮気するから嫌!」
どうやら竜馬は完全に魔王に捨てられているらしい。
「でも…怒りを感じるのは愛情が残っているからでは…」
「どうかしら。私は女性を抱く方が好きだし。それに殿方同士の絡みを見ているのも目の保養になって良いもの。まあ洋子さんは抱いてみたいわね」
そう言いながら魔王は立ち去った。
(この人は百合で不敵な人だったか。だったら3Pで解決するんだけどなぁ)
和也はそう思いながら魔王の後ろ姿を見送っていた。
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