向日葵

絵麻

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向日葵

三話

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 三十日の船旅は長く、楽しく続いた。

「じゃあ、行ってきます」
「ああ」
「大丈夫よ、部屋まで送るわ」

 スミス夫妻は純夏をとても可愛いがっていた。
「さ、行きましょう」
「今日は『ハムレット』だ」
 シェイクスピアの有名な名作を、日替わりでシアターホールで観劇できる。語学力も格段に良くなり、純夏は船上での生活を楽しんでいた。

 店や観劇の料金は船の乗船料に入っていると知り、純夏は誘いを承諾した。
「楽しまなきゃ、損なのよ」
「せっかく、お芝居を見るチャンスだからね」
「はい」

 ふつうなら、劇のチケットを手に入れるだけで高額なのだ。
「おもしろかったです」
「でしょ?今度、原作をお貸しするわ」
「いいんですか?」
「筋を知ってるのも、楽しいからね」
 ラウンジで紅茶を飲み、部屋に戻る。

「ジェイド様、ただいま戻りました」
 船室に戻る純夏を見届け、スミス夫妻は自分の部屋に帰った。

「ジェイド様?」
 どうやら、彼も出掛けたらしく室内には誰もいなかった。
「ん~?どうしよ、探しに行こうかな」
 純夏が部屋を出て、鍵をかけようとした時だった。

「あの」
「はい?」

「なんだと?では、サラ・ヴィンスモークがこの船に?」
「ああ、ヤツは麻薬・・特にその、媚薬を闇市で販売していて・・」
 同期のトマスに見せられた書類に、ジェイドは青ざめる。
「まずいな」
「お前、婚約者はどこに?」
「今、スミス夫妻と劇を見に」

 劇は三十分前に終わったぞ。

 トマスの言葉に、ジェイドは船室に走った。

「やだぁ・・ダメ」
 何度もイカされた。純夏は寝室で、ジェイドに変装したサラに、媚薬を飲まされたのだ。
「ジェイド様・・、くださ」
 泣きじゃくり、懇願する純夏はベッドに縛られていた。

「純夏」
 大きく脚を開かされた状態で縛られていた純夏を、ジェイドは抱きしめた。
「ジェイド様?」
「辛いか?大丈夫、すぐ解いてやる」

 んぅ・・ 
 
「こんな、張り型でイッたのか?」
「ごめんなさい」

 ジェイドは純夏のソコを舐め上げた。 
「やだぁ・・、見ないっで」
「いけない子だ、そんなに不満だったのか?」
「ちが、」
 紐が解かれる。
「どんな風にされたのか、して見せて」
 
 純夏は初めて、自慰をした。
「そんなだったのか。アイツに、おもちゃで」
「ごめんなさい」
「気持ち悦かったか?」

 囁かれ、純夏は達した。
「いけない子だ、今日は激しくするよ」
「はい」
 純夏は四つん這いになり、脚を開く。
「ください、ジェイド様の」

 ダメぇ・・・大っきい

 張り型で自慰をしたとはいえ、ジェイドのペニスは太すぎた。
「純夏、頼むから・・誰にも触れさせないで」
 突き上げながら、ジェイドは囁く。
「これ以上、嫉妬させないでくれ」
「やぁッ・・硬い」

 交わりは夜更けまで続いた。
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