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『千玲』3日目~1泊2日のバイトを終えるまで
第94話 浮気の証拠を見つけよう②
ノートパソコンのサインインパスワードを入力した事で、デスクトップ画面になった。
「――『浮気』ってフォルダないね~」
「ある訳ないでしょ…」
そんなわかりやすくしたら、見られた瞬間アウトだ。
「きっとうまく隠してあるんだよ。母さん、適当にチェックしてみて」
「わかったわ」
沙織さんがマウスカーソルに最も近いフォルダを開いてから、保存されているデータを次々とチェックする。
フォルダの数はそこそこあるが、しらみつぶしで探すしかない。地道にコツコツ頑張ろう!
『大事なデータ②』というフォルダを開いたところ、満里奈さんが何かに気付いたようだ。
「このフォルダは他のフォルダと違って、動画が保存されてるみたい」
「何でそんな事わかるの? まだ開いてないじゃん」
「拡張子が違うからよ。ファイルの末尾に書いてある文字列を見れば、どういうデータが保存されてるかがわかるの」
「へぇ~。そんなの気にした事なかった」
俺も紬さんと同じだ。とはいえ、動画や画像とか関係なしに探すんだけどな…。
「動画か~。エロいやつだったりして」
「沙織ママ、早速開いてみて!」
「ええ」
沙織さんがファイルを開いてすぐ…。
『イク~~♡♡』
嫌らしい恰好のお姉さんの喘ぎ声が部屋中に響く。詩織さんの勘は当たったか…。
「エロ動画キターー!!」
紬さんのテンションが上がる。正直なところ俺もだ。
「紬ちゃん、わたし達が探したいのは“浮気の証拠”だからまた今度ね♪」
「えー、エロ動画観たい! 詩織ちゃんと満里奈も観たいよね?」
「母さん、証拠は逃げないよ? 動画の後で良いじゃん」
「私も動画が気になります…」
「…わかったわ。観るからには、隅々までチェックしましょうか♪」
こうして“浮気の証拠集め”から一転して“エロ動画鑑賞会”になる…。
『そんなところペロペロしちゃダメ~♡』
「そこを舐めれば良いのか~。今度満里奈にやってあげるね♡」
「本当に止めて!」
「女優って凄いよね、好きじゃない人とHできるんだからさ~。あたしは無理」
「それだけ高収入なのよ。簡単に真似出来る事じゃないわ」
俺達は感想を言いながらエロ動画を鑑賞する。――満里奈さんだけ顔が赤いが、みんなと同じように興味津々なのは一緒だ。
「こういうプレイがあるんだ~。沙織ママの旦那さんはエロい事に詳しいな~♡」
紬さんの言うように、動画によってプレイが異なっている。全部真似できそうにないが、参考にさせてもらおう。
「父さんって、やっぱり巨乳が好きなんだね。出てる女優みんなそうじゃん」
「でも沙織ママのほうが大きくない? 沙織ママのオッパイ最高♡」
「ありがとう、紬ちゃん♪」
『大事なデータ②』に入っているエロ動画を全て鑑賞した俺達。良い時間を過ごせたぞ。
「やっぱりエロはさいこ~♡ 他のフォルダにも入ってるかもしれないから探そうよ!」
「あんた目的忘れてない?」
「母さん、たくさんのエロ動画は浮気になるのかな?」
「…わたしには判断付かないから、探偵さんに伝えたほうが良いわね」
それから浮気の証拠集めを再開したが、結局それらしいものは見つからなかった。
「父さんも万が一を考えて、証拠を残さないようにしたかもね」
だったらエロ動画も消さないか? うっかりミスかな?
「ねぇ沙織ママ。“ゴミ箱”はチェックした?」
「? それはどっちの?」
「パソコンのほう。リアルでも油断しやすいよね~」
紬さんが部屋の隅にあるゴミ箱をチェックする。
「…ないじゃん!」
「だいぶ前にわたしが回収したわ。その中にあったのかしら?」
もしそうなら、俺達に出来る事はないぞ。
「母さん。一応パソコンのゴミ箱も見て」
「わかったわ」
――デスクトップのゴミ箱にはたくさんのファイルがある。中身は…、動画だな。
「ここにあるの、全部エロ動画かな? 早く観たいよ~」
「紬ちゃん焦らないで。1つずつ開くから」
…彼女の希望通りエロ動画だったので、鑑賞会が再び始まる。
ゴミ箱にあるエロ動画も見終わった。…紬さんの真似になるが、やはりエロは最高だ。
「父さんってメール使わないタイプなのかな? 1つもなかったよね?」
「デスクトップのゴミ箱にメールは入らないわ。メールのゴミ箱は別」
「そうなんだ、さすが満里奈ちゃん。母さん今度はそっちね」
「わかったわ」
沙織さんがフリーメールで有名な〇mailにアクセスする。ここでパスワードを求められたら…と思っていたが、自動ログインしたみたいだ。
「送信フォルダを見てみるわね」
一番新しいメールは…、あれか。
「『来週のお食事について』だって。母さん、これ怪しくない?」
「気になるし、開いてみるわ」
【来週の土曜日の20時に、夜景がキレイなレストランで有名な○○の予約を取りました。由紀さんのお口に合うと良いんですが…】
これだけか、ずいぶん短文だな。
「送信したのは…、2日前ね。このパソコンとお父さんが向こうで使ってるパソコンは、同じアカウントを紐付けしてるみたい」
そう考えないと、2日前のメールを確認できた説明が付かない。
「――ちょっと待って。それマズくない? もし父さんがログイン履歴を確認したら、あたし達が〇mailにアクセスしたのバレるよね?」
「…バレない事を祈りましょ♪」
「そうだね」
送信したメールを見ただけだし、ログイン履歴をチェックしなければ大丈夫なはず。
「それより母さん、由紀って人は知ってるの?」
「知らないわ。仕事の話だとしても、夜景に触れる必要はないはずだし…」
「このメールは撮ったほうが良いよね」
詩織さんに続き、沙織さんも撮影する。2人が撮れば十分だな。
「今のわたし達にできるのはこれぐらいかしら」
全て閉じ、デスクトップ画面に戻る。
「証拠にしては弱い気がするけど、この状態で探偵さんにお願いするしかなさそうね…」
後は、探偵の腕と気分次第って事か。何とかなる事を祈ろう!
「――『浮気』ってフォルダないね~」
「ある訳ないでしょ…」
そんなわかりやすくしたら、見られた瞬間アウトだ。
「きっとうまく隠してあるんだよ。母さん、適当にチェックしてみて」
「わかったわ」
沙織さんがマウスカーソルに最も近いフォルダを開いてから、保存されているデータを次々とチェックする。
フォルダの数はそこそこあるが、しらみつぶしで探すしかない。地道にコツコツ頑張ろう!
『大事なデータ②』というフォルダを開いたところ、満里奈さんが何かに気付いたようだ。
「このフォルダは他のフォルダと違って、動画が保存されてるみたい」
「何でそんな事わかるの? まだ開いてないじゃん」
「拡張子が違うからよ。ファイルの末尾に書いてある文字列を見れば、どういうデータが保存されてるかがわかるの」
「へぇ~。そんなの気にした事なかった」
俺も紬さんと同じだ。とはいえ、動画や画像とか関係なしに探すんだけどな…。
「動画か~。エロいやつだったりして」
「沙織ママ、早速開いてみて!」
「ええ」
沙織さんがファイルを開いてすぐ…。
『イク~~♡♡』
嫌らしい恰好のお姉さんの喘ぎ声が部屋中に響く。詩織さんの勘は当たったか…。
「エロ動画キターー!!」
紬さんのテンションが上がる。正直なところ俺もだ。
「紬ちゃん、わたし達が探したいのは“浮気の証拠”だからまた今度ね♪」
「えー、エロ動画観たい! 詩織ちゃんと満里奈も観たいよね?」
「母さん、証拠は逃げないよ? 動画の後で良いじゃん」
「私も動画が気になります…」
「…わかったわ。観るからには、隅々までチェックしましょうか♪」
こうして“浮気の証拠集め”から一転して“エロ動画鑑賞会”になる…。
『そんなところペロペロしちゃダメ~♡』
「そこを舐めれば良いのか~。今度満里奈にやってあげるね♡」
「本当に止めて!」
「女優って凄いよね、好きじゃない人とHできるんだからさ~。あたしは無理」
「それだけ高収入なのよ。簡単に真似出来る事じゃないわ」
俺達は感想を言いながらエロ動画を鑑賞する。――満里奈さんだけ顔が赤いが、みんなと同じように興味津々なのは一緒だ。
「こういうプレイがあるんだ~。沙織ママの旦那さんはエロい事に詳しいな~♡」
紬さんの言うように、動画によってプレイが異なっている。全部真似できそうにないが、参考にさせてもらおう。
「父さんって、やっぱり巨乳が好きなんだね。出てる女優みんなそうじゃん」
「でも沙織ママのほうが大きくない? 沙織ママのオッパイ最高♡」
「ありがとう、紬ちゃん♪」
『大事なデータ②』に入っているエロ動画を全て鑑賞した俺達。良い時間を過ごせたぞ。
「やっぱりエロはさいこ~♡ 他のフォルダにも入ってるかもしれないから探そうよ!」
「あんた目的忘れてない?」
「母さん、たくさんのエロ動画は浮気になるのかな?」
「…わたしには判断付かないから、探偵さんに伝えたほうが良いわね」
それから浮気の証拠集めを再開したが、結局それらしいものは見つからなかった。
「父さんも万が一を考えて、証拠を残さないようにしたかもね」
だったらエロ動画も消さないか? うっかりミスかな?
「ねぇ沙織ママ。“ゴミ箱”はチェックした?」
「? それはどっちの?」
「パソコンのほう。リアルでも油断しやすいよね~」
紬さんが部屋の隅にあるゴミ箱をチェックする。
「…ないじゃん!」
「だいぶ前にわたしが回収したわ。その中にあったのかしら?」
もしそうなら、俺達に出来る事はないぞ。
「母さん。一応パソコンのゴミ箱も見て」
「わかったわ」
――デスクトップのゴミ箱にはたくさんのファイルがある。中身は…、動画だな。
「ここにあるの、全部エロ動画かな? 早く観たいよ~」
「紬ちゃん焦らないで。1つずつ開くから」
…彼女の希望通りエロ動画だったので、鑑賞会が再び始まる。
ゴミ箱にあるエロ動画も見終わった。…紬さんの真似になるが、やはりエロは最高だ。
「父さんってメール使わないタイプなのかな? 1つもなかったよね?」
「デスクトップのゴミ箱にメールは入らないわ。メールのゴミ箱は別」
「そうなんだ、さすが満里奈ちゃん。母さん今度はそっちね」
「わかったわ」
沙織さんがフリーメールで有名な〇mailにアクセスする。ここでパスワードを求められたら…と思っていたが、自動ログインしたみたいだ。
「送信フォルダを見てみるわね」
一番新しいメールは…、あれか。
「『来週のお食事について』だって。母さん、これ怪しくない?」
「気になるし、開いてみるわ」
【来週の土曜日の20時に、夜景がキレイなレストランで有名な○○の予約を取りました。由紀さんのお口に合うと良いんですが…】
これだけか、ずいぶん短文だな。
「送信したのは…、2日前ね。このパソコンとお父さんが向こうで使ってるパソコンは、同じアカウントを紐付けしてるみたい」
そう考えないと、2日前のメールを確認できた説明が付かない。
「――ちょっと待って。それマズくない? もし父さんがログイン履歴を確認したら、あたし達が〇mailにアクセスしたのバレるよね?」
「…バレない事を祈りましょ♪」
「そうだね」
送信したメールを見ただけだし、ログイン履歴をチェックしなければ大丈夫なはず。
「それより母さん、由紀って人は知ってるの?」
「知らないわ。仕事の話だとしても、夜景に触れる必要はないはずだし…」
「このメールは撮ったほうが良いよね」
詩織さんに続き、沙織さんも撮影する。2人が撮れば十分だな。
「今のわたし達にできるのはこれぐらいかしら」
全て閉じ、デスクトップ画面に戻る。
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