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教えの日〜報いの時間〜
「がんばって穢れを溜めた皆のために早く赦しを与えてやりたいところだが、その前に、"報いの時間"だ」
さっきまで異様な熱気に包まれていた部屋の空気が、一瞬でピリリと冷えた。シーンと静まった中で自分の心臓の音だけが聞こえてくる。
タジが緊張した面持ちで周りを見回すと、皆熱心にマティアス神父を見つめている中、一人だけじっと俯いたままの子がいた。
「フィリップ、くん……?」
名前を呼ばれたフィリップが、ぴくりと肩を震わせる。彼からの返事はなく、そのままふいっと顔を背けられてしまった。
「報いの時間とは、罪を犯した者に罰を与える時間。この時間はできるだけない方がいいんだが……」
ここで一呼吸を置き、マティアス神父はフィリップの名を呼んだ。
「全て服を脱いで、こちらへ」
「なんで、お、俺は……」
「それはここで確かめる。早く上がりなさい」
「……はい」
皆が見つめる中彼は衣服を脱ぎ、両手で股間を隠しながら壇上に上がった。
「手は頭の後ろで組みなさい」
「ぁ……や……っ」
子どもの抵抗など、神父には何の意味もない。裸体の全てを晒し、フィリップは羞恥で全身を真っ赤に染め上げた。
きめ細かく、なめらかな白肌。淡い下生えは髪の毛と同じ透き通るような金色で、そこから生えているペニスは綺麗な桃色だ。少し頭を出した先端がぷるりと揺れている。
マティアス神父がそっとペニスを持ち上げ、もう一方の手でころころとふぐりを転がした。
「ふ、ぅ……っ」
フィリップは先ほどのラシードのように陶然とした表情を浮かべ、カクカクと腰を振り始める。まるで神父の手にペニスを擦り付けているようだ。その姿が、普段の貴族然としたフィリップとギャップがあって、なぜかタジのペニスがグンと上を向いた。
「フィリップ、君は隠れて自慰をしたな?」
「ぁ……ちが、やだ……」
「ふぐりが萎んでいる。一週間溜めていればもっと膨らんでいるはずだからね。正直に答えなさい、罪を重ねるとまた穢れが溜まっていつか身を堕とす」
「あ、ぅ……ごめ、なさい……」
ついにフィリップは罪を告白し、ぽろりと涙をあふれさせた。さっきマティアス神父が言っていたように、フィリップは目先の快楽に負け、自慰をしてしまったのだ。
「いつ自慰をした?」
「おととい、です……」
「何度穢れを放ったんだい」
「い、一回……」
「本当か?」
「……二回、です」
二度も、罪を犯していた。あんなに普段気高い貴族を気取っておいて、快感が忘れられず密かに自分でペニスを扱いていたのだ。タジはぞくぞくと下肢に集まる熱を感じて、無意識に腰をカクカクと動かしていた。
「ラシード、君もこうならないよう気をつけなさい」
ラシードに向き直ったマティアス神父が言う。それに頷きながらも、彼のペニスはまた勃ち上がっているようだった。
「さて報いだ、フィリップ。勝手に自慰に耽ったうえ、今も触れられたくてたまらないという顔をしているぞ」
その言葉に、フィリップの顔に一気に朱がさす。
「そんなお前に与える報いは、二週間穢れを溜めておくことだ」
「に、二週間……?!」
それがどれほど難しいのか。タジには経験がなくても察することはできた。だって彼は一週間ですら我慢できなかったのだから。
「エリアス、来なさい」
「はい」
「な、やだ、なに……っ」
呼ばれたエリアスが静かに壇上に上がる。そしてフィリップの背後に立ち、マティアス神父をじっと見つめた。
「エリアスはフィリップのペニスに罰を与えてあげなさい。決して穢れは出させないよう、ゆっくりと触るんだ」
「はい」
「やだ……っ!」
エリアスは逃げ出そうとするフィリップの腕を取り、身体を押さえ込む。いくら線の細いエリアスでも、四つも年上なだけあってフィリップを抑えるのは容易いようだった。
「このまま"赦しの時間"に入る。その間このベッドでしっかり罰を与えてやってくれるか」
「お任せください」
頷いたエリアスが、泣きじゃくるフィリップを抱え込み、ベッドに座る。彼を膝の間に座らせ、皆に見えるようにその両脚をがばりと開いた。
真ん中で金色の下生えから頭を出したペニスがふるふると震えている。それはまた腹につくほど勃起しており、快感を求めるように上下に揺れていた。
エリアスの美しい指がフィリップのペニスに触れる。くちゅ、と水音が響いた。
「ぁ……っ」
あれだけ泣き喚いていた声が一瞬で静かになる。エリアスの手がゆっくりと上下し、その度に小さく声が漏れた。薄い腹が波打っているのが見える。堪らないとフィリップが背を逸らし、エリアスの胸に頭を押しつけて甘えるように擦り寄った。
「あ、あ……っ」
「フィリップ、ペニスを扱かれるのは気持ちいいだろう」
「あ、気持ち、いい……っ」
その目は蕩けて、滲んだ涙が輝いていた。タジはごくりと生唾を飲み込む。あのプライドの高いフィリップが、こんなに素直に淫らな姿を晒すなんて。
白肌に金銀の髪。美しい二人が寄り添い肌を重ねる姿は一枚の宗教画のようだった。悶えるフィリップに優しく微笑みながら、ゆっくりと幼いペニスを弄ぶエリアスは、まさに思い描いたままの天使だ。
「タジ、ラシード。エリアスは美しいだろう?彼は快楽に心を奪われないよう修行を続け、今では三ヶ月もの間、自慰をすることなく穢れを溜め続けることができるようになった」
「三ヶ月も……」
ラシードが信じられないものをみるように目を見開く。そしてそのままエリアスから目を離せなくなったようだった。これまでタジが見たこともない、兄の熱のこもった瞳。激しく乱れる吐息が、彼の興奮を表していた。
「ああ……っ、出そ、っあ゙!」
「フィル、我慢だよ」
「いや、いや……っ」
焦ったくなるほどゆっくりとエリアスの右手が動く。本当にゆっくりだ。特に頭を出している先端のところが弱いのか、そこを手のひらが覆うとフィリップの脚が何度も空を蹴った。
エリアスがフィリップの身体を拘束していた左手でふぐりを転がし始める。下から掬いあげ、揉み合わせるように動かすと、フィリップの身体が大きく震えた。
「はあああっ、はああっ、うう!」
フィリップの声がだんだんと大きくなる。快感に耐えるように、上体が伸び上がり、四肢が藻搔く。肌は桃色に上気し、匂い立つような色気がぶわりと部屋に広がった。
「ああッ、来るっ!来るうう!ん゙あ゙あ゙ッ」
フィリップが解放の予感に悦びの声を上げる。しかしエリアスの手には優しくペニスの表面を撫でるくらいの力しか入っておらず、物足りないと言わんばかりに腰を振り乱した。
そしてフィリップが大きく身体を戦慄かせ腰を突き出した瞬間、エリアスの手が離れた。タジの目にも、フィリップのペニスがドクドクと激しく脈打ち、ビキッと一回り太くなったのが見える。先からはぽたぽたと穢れの上澄みが漏れ出てきていた。
「エリアス、上手だ。その調子でしばらく頼む」
「ありがとうございます。がんばります」
マティアス神父に褒められ、エリアスの顔に笑みが浮かぶ。それは花がふわりと綻んだようだった。隣に座っているラシードが、小さく「エリアスさん……」と呟くのが聞こえた。
「さて」
フィリップの切ない嬌声が響く中、マティアス神父がにっこりと笑う。
「フィリップの報いはこのまま続けつつ、次の"赦しの時間"に入ろうと思う。皆、待たせたね」
"赦しの時間"と聞いて、ニコとソラの目が爛々と輝いた。ソラなんてうっすらと涙まで浮かべている。
「ラシードとタジにわかるように言うと、"赦しの時間"は、穢れを出すことが唯一認められる時間だ。これまで快楽の誘惑に負けず、がんばって穢れを溜めてきた子だけに、ここで出させてあげるんだよ」
タジはなるほどと頷いた。ソラもニコも穢れが溜まっていて出したくて堪らなかったのだ。これからそれが出せる、快感も味わえるとなって、待ちきれないのだろう。
「ちなみに赦しの時間では、快楽に心を奪われないよう、基本的には私の手で出させる。あくまでも自分では行わない」
それを聞いてラシードの喉仏が上下に大きく動いた。さっき与えられた快感を思い出してしまったらしい。その淫蕩な表情は、弟であるタジでさえどきりとさせた。
「さあ、それでは、始めようか。ニコ、おいで」
「はいっ!」
フィリップが啜り泣く中、ニコの元気な返事が部屋にこだました。
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