少年たちは浄化を願う

碧碧

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番外編:祝いの宴

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 その日、カインはそわそわと落ち着かなかった。なぜなら、朝起きると下着とペニスが汚れていたからだ。学びの時間に、これが「穢れ」であることは教わっていたため、すぐにタジ神父に伝えた。すると、タジ神父は嬉しそうにカインの頭を撫で、夜部屋でマティアス神父と祝福したいと言ってくれたのだった。

 自分が一つ成熟したことの喜びと、神父二人からの祝いを貰えるという高揚感。当然教会の仕事には集中できなくなり、先輩には叱られることとなった。



「んん……ぅ……っ」

 広い浴場では、それぞれが尻の中を洗う悩ましい声が響いている。例に漏れず、カインも胎の中に湯を溜め込み、ぶるぶると身体を震わせていた。

 十三歳のカインは、この教会に世話になり始めて半年ほどになる。その間にマティアス神父とタジ神父からこの世の理や神の教え、自分たちの役割について学び、同時に、菊門を広げる修行も行ってきた。

 しかし困ったことにカインは他の子たちよりも発育が遅いようだった。穢れを出せるようになったのも今朝だったが、これは同い年の中ではカインが一番遅い。年下の子でも出せている子が多いというのに。

 そのうえ小柄なこともあり、菊門も他の子たちより遥かに固く狭かった。神父たちの手持ちの張り型で、カインの菊門に入るものが見当たらなかったほどだ。

 当然神父たちに清めてもらうこともできず、日がな小さな張り型を入れて慣らすばかり。



「んあああぁ……っ」

 カインはトイレで胎の中の湯を吐き出した。感度はいいと褒めてもらったのだが、やはり狭すぎる。綺麗になった肉壺の縁を指でなぞる。奉公に出るまで二年もないというのに、まだ指二本ほどしか入らない。このままでは役に立てない。

 カインはもう一度腹に湯を溜めながら、今日の祝福で神父から加護を与えられることをただただ願った。





「失礼します……」
「カイン、よく来たね。ベッドにおいで」

 湯浴みを終え、タジ神父とマティアス神父の部屋を訪れた。タジ神父はカインと二つしか変わらない。それなのに立派に神父として皆を導いていた。

 ベッドにはすでにタジ神父とマティアス神父が揃っている。おいでおいでと手を振られ、カインが恐縮しながらベッドに上がると、タジ神父にすっぽりと身体を包まれた。そのタジ神父をマティアス神父が抱きしめる。

「カイン。穢れが出るようになったこと、本当におめでとう」

 タジ神父のあたたかい声が心に染み込む。緩んだ頬のまま感謝を伝えると、額にキスをされた。

「カインは未熟なことを悩んでいただろう?タジも私もずっと心配していた。穢れが出るようになって、私たちもすごく嬉しいよ」
「マティアス様……ありがとうございます……!」

 歳の近いタジ神父とは違い、大柄で二十以上年上のマティアス神父と話すのは緊張する。しかしやはりその声は穏やかで、二人のあたたかさに包まれてカインはほっと息を吐いた。

「じゃあ、カインが大人になったことを祝して、神の加護を授けようね」
「う、嬉しいです……!ほんとに、ほんとに嬉しいです!」
「ふふ。さあ四つん這いになって、僕にお尻を突き出して」
「はいっ!」

 加護とは、つまり神父から清めてもらい、聖液を貰えるということだ。カインは嬉々としてタジ神父に尻を差し出した。細い張り型を咥えたままの菊門が、媚びるようにひくひくと蠢く。

「えらいえらい、拡張も毎日がんばってるね。一旦張り型を抜くから、少しいきんで」
「は、い……っ!」

 腹にぐっと力を入れると、タジ神父が張り型をゆっくりと抜いてくれた。喪失感からすぐにぎゅっと引き締まる。

「どう思います?マティアス様」
「んー、そうだな……時間をかけてあの香油でほぐせば、タジのを挿れられるかな」
「よかったぁ!お清めしてあげられそうだよ、カイン」
「本当ですか!嬉しいです……っ」

 感極まって涙を滲ませるカインの頭を、二人が撫でてくれる。十二歳を過ぎてまだ清めてもらっていないのはカインだけだったのだ。皆にやっと追いつける。嬉しくないわけがなかった。



「ああ……ッ!そこ、そこしたら、イ、イ゙ッちゃ……ん゙ぅ゙ーーー!」
「ああ、本当にカインは不浄の穴の感度がいいね」
「タジの次くらいじゃないか?」
「もう!マティアス様は黙っててくださいっ」

 今、カインの肉壺にはタジ神父の細い指が二本入っていた。腹側にある穢れの膨らみをこりこりと揉まれ、快感に髪を振り乱している。

 マティアス神父は、タジ神父に後ろから抱きついて、指の使い方などをレクチャーしていた。そしてしきりにキスを交わしている。神父二人が愛し合っていることは噂で聞いていたが、こうして目の当たりにすると、なんだか見てはいけないものを見ている気がしてしまう。

「香油を足して、指も増やすよ?」
「ぅ゙……うあぁぁぁ……っ」

 とろりと、いつもより粘度の高い香油を中に注がれる。それに触れたところから、カッと熱を持つのがわかった。

「あっあっあっ!あちゅいッ!おしり、あちゅいよおおおッ!」
「痛くないように、いつもより濃いやつなんだ。気持ちいいね?」
「ぐちゅぐちゅ、やぁぁぁッ!きもちい!きもちいぃッ!あっあっあっ、イく、ぅ!あああイクイクイク!ん゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」
「わ、中すごい……」

 小さな身体をぎゅっと丸め、カインがぶるぶると震える。タジ神父が指を動かしながら熱い息を吐いた。

「タジ……挿れたくなったのか?」
「ふふ、妬いちゃいそう?」
「もう妬いている」

 神父二人がカインそっちのけで深いキスを交わし始める。マティアス神父は、挿入をねだるようにタジ神父の尻にペニスを擦り付けていた。

「ああタジ……もうだめだ、早く挿れたい……ッ」
「こらぁっ、先にカインだってばぁ……っ」
「はあっ……ゔ」

 マティアス神父が低く呻きながらタジ神父を強く抱きしめる。そして背後から体重をかけ、タジ神父の身体をカインに押し付けた。

 カインの背中にたくさんのキスが降ってくる。

「カイン……お清めを始めるよ?」
「はい、タジ様……っ」

 身体の熱に震えながら返事をすると、彼は尻たぶを広げ、ぴとりと菊門にペニスを押し付けてきた。マティアス神父のものの半分ほどと小ぶりとはいえ、今まで入れてきた張り型よりは大きい。年齢の割に使い古されたように色を濃くしたペニスを見て、少しの怖さに身を固くすると、宥めるように尻を撫でられた。擽ったさに力が抜けたのを見計らって、つぷりと熱く固いものが中に挿ってくる。

「あ゙あぁぁぁ……っ」
「は、あああッ!」

 カインとタジ神父は同時に声を上げた。鈍い痛みを伴いながら、神父のペニスが奥へ奥へと挿ってくる。途中、穢れの膨らみを潰され思わず締め付けると、彼はたまらなげに身体を震わせて喘いだ。中でペニスがびくびくと跳ねている。

「あ……あ……挿る、よ、全部……っ」
「タジ様っ、タジ様ぁっ!」

 そんな二人の交わりを、マティアス神父が熱い眼差しで見つめていた。口からは、は、は、と発情した犬のように短い息が漏れている。

「マティアス様、ぁ……っ」

 タジ神父がうっとりと蕩けた瞳でマティアス神父に振り返った。妖艶な流し目に、細い腰がゆらりとくねる。

「タジ……?」
「僕、お清め、うまくできない、かも……だから、マティアス様は、僕のここ、愛して……?」

 そう言って両手で尻たぶを広げ、ふっくらとした菊門を見せつけた。マティアス神父が呻き声を噛み殺し、勢いよく尻にかぶりつく。父親ほどの年齢のはずの彼は、さながらタジ神父の忠犬のようだ。

 彼はすぐにタジ神父の菊門とふぐりに舌を這わせ始める。きゅっと締まったそこから、タジ神父が事前に仕込んでいた香油があふれてきて、あまりの興奮にかくんと空腰を打った。子どもたちのお清めでは不完全燃焼だった熱が、ぶわりと身体に広がる。マティアス神父は一つ低い咆哮を上げ、間髪入れずにいきり立ったペニスを肉壺に押し込んだ。

「あ、まだ、あ゙ああああッん゙!」
「あ゙ーーーっ!深いッ!タジ様ぁ!」
「ぐ、ぅ……ッ」

 三人がそれぞれ嬌声を上げ、身をくねらせる。前も後ろも息を呑むほどの快感にさらされて、タジ神父は恍惚とした表情を浮かべていた。マティアス神父にしきりにキスをねだり、自分で両胸の突起を弄っている。

「ああッ、二人とも、すごい……っ!あ゙あ゙あ゙ッ!ペニスも、おまんこも、とけちゃう、よおぉぉっ!」

 タジ神父は髪を振り乱し、感極まったようにそう絶叫した。テクニックも何もない、無茶苦茶に前後に動かすだけの腰振りでカインの肉壺を突き上げる。香油の効果なのか、やっとペニスを受け入れられた喜びからか、もうカインに痛みはなかった。稚拙な腰振りでも快感が脳まで響く。

 香油の効果を受けるのはカインだけではない。タジ神父もだんだんと脳内が快楽に染まっていた。柔らかくほぐれ、ペニスに絡みついて小刻みに蠢動するカインの肉壺に、彼は夢中で抽送する。しかしそれは、同時にマティアス神父のペニスで自身の肉壺を掻き混ぜることにもなるのだ。先ほど少し挿れられていたこともあって、そこは焦れて蕩けていた。マティアス神父の剛直に肉ひだを抉られて正気でいられるわけもなく、タジ神父は激しく痙攣しながら背中を弓形に反らせ、四肢を暴れさせる。

「あ゙あ゙あ゙ッ!すごい、これすごいッ!あ゙ーーーッ!」
「タジ様ぁぁッ!僕、僕、イッちゃ、い、そう、ですっ!」
「ああッ、ぐ、ゔぅ゙ぅ゙!はあっ、カイン、穢れが出そうなら、ッ、零さないように、両手で穢れを受け止め、てっ」
「わか、わかりました、ぁ゙!」

 カインは震える手で上体を起こされ、膝立ちにさせられた。言われたとおり、手を器のようにしてペニスの前に置く。そこからはすでに上澄みがポタポタと滴っていた。

 後ろではマティアス神父の抽送が速くなってきているのがわかる。しきりに低い呻き声がして、タジ神父の肉壺からぐちゅぐちゅと凄まじい音が鳴っていた。

「タジ、タジっ、ああ今日は一段とすごい……ッ!私ももう出そうだっ!出してもいいか?タジの一番奥に、ッぐ、ゔ、出したい……っ!」

 パンパンと音を立てて最奥を抉りながら、マティアス神父がタジ神父に乞う。その声は震え、必死に限界なのを堪えているように聞こえた。

「マティアス様ぁッ!すご、気持ち、ぃッ!一番奥、奥、もっとして、ぇ!あ゙ーーーだめッ、そこだめぇぇぇ!」

 マティアス神父の抽送がタジ神父を通じてカインにまで届く。二人分の体重がかかり、肉壺の深くが侵された。

「タジ様……っ、もう無理れすッ!出ちゃいますッ!出る、出る出る、ぅ!ああああああ、んッ!」
「ゔぉ゙ぉ゙っ!私も出す……ッ!タジのまんこの、一番奥、全部……ッ!」

 二人が同時に限界を叫ぶ。タジ神父の顔にはこの上ない愉悦が浮かんでいた。涙を流し、涎を垂らしながらマティアス神父に揺さぶられ、カインの背中を抱きしめる。

「出して!二人とも……ッ!穢れも聖液も、たくさん、僕に、頂戴……!あ゙あ゙あ゙ッ!」

「あ゙ーーーッ!ん゙ーーー!」
「ぐ、ぉ゙ぉ゙……ッ!ん゙、ぉ゙ッ!」

 タジ神父の言葉で、カインとマティアス神父が大きく仰け反り、同時にペニスを弾けさせた。一拍遅れてタジ神父のペニスがカインの中でどくどくと脈打ち、熱いものが注がれる。全員が身体を痙攣させながら、強すぎる快感にのたうち、咽び泣いていた。

 タジ神父はカインの肉壺からペニスを引き抜くと、彼の手の中に溜まっている穢れに口をつけ、舐め取っていく。後ろではマティアス神父が再びタジ神父の尻に腰を打ちつけ始めていた。

「ん゙ん゙ッ……カインの穢れ、美味しい……ペニスも頂戴……全部舐めて清めてあげる……ッ、ああんっ、マティアス様、だめ……じっとして、ぇ」

 マティアス神父を諌めながら、カインのペニスを口に含むタジ神父。清めるといいながら、その舌はねっとりとペニスに絡みつき、カインの泣きどころを的確に舐め上げた。初めての穢れを出す快感に浸る間もなく敏感なそこをあたたかい舌で磨かれて、涙が止まらない。

「あああッ!タジ様ぁ……っ!ペニスが、ぁ、溶けちゃ……ゔーーー!」

 カインの頭の中は、穢れを出すことと肉壺の喪失感で占められていた。こんなに気持ちいいことを教えてもらえて、なんて幸せなんだろう。この教会に拾われてよかった。生きていてよかった。

「カイン……たくさん気持ちよくなっていいんだよ。これは祝福。堕ちる心配はないんだから……」

 タジ神父の優しくてあたたかい声が聞こえた。それだけで穢れが噴き出る。ぴゅっぴゅっと細く飛び出したそれを喉で受け止めながら、彼が微笑んだ。

 慈愛に満ちたその姿はまさに、神。
 ——快楽の神の化身だった。

「んお゙ぉ゙……ッ!タジ、また出る!ああ出る!出る出る出る……ッ!ゔぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!」
「あ、は……マティアス様の聖液、おいしい……っ!んん、もっと飲ませてっ」

「タジ様っ!僕も、僕も挿れて、ほしい、です……っ!もう一回、お清めしてくださいっ!」
「ふふ、お尻切なくなっちゃった、のっ?ん゙ん゙ッ、いいよ、今日は祝宴だから……ぁ、挿れてほしいとこ、ちゃんと僕に差し出して……?」

 その身一つで、二人を虜にしている。

 カインは脚を広げ、自分で尻たぶを開いた。あれだけ固く口を閉ざしていた菊門が、今では快楽を覚え、もう我慢ならないとくぱりと口を開けてタジ神父のペニスに媚びている。中からは注がれた聖液が涎のように垂れていた。

「あぁっ、カインのちっちゃい穴が、欲しい欲しいって言ってる、ね……!あ゙あ゙ッ!挿れて、あげる……ッふ、ぁ゙!」
「タジさまあああっ!きたっ、きたあああッ!」

「こら、タジ、カインばかりではなく、私のペニスももっと味わいなさいッ!」
「んんぅ゙、ああぁ……っ!マティアス様のおっきいので奥ぐちゅぐちゅされたらぁッ!また聖液でちゃ……ゔぅ゙!ふ、んんぁッ!」
「はあああッ!ペニスが吸われて……ッ、あぁっ、たまらん……ッまた出る出る!うお゙お゙ぉ゙ぉ゙ッ!

 三人は夜明けまで交わり続けた。聖液も、穢れも、潮も、小水まで、出せるものは全て出し尽くした。最後の一滴まで。





 気を失い、ぐったりと身体を横たえるカインの頬を、タジが撫でる。

「ねぇマティアス様。本当に、カインが穢れを出す前にお清めしなくてよかったんですか?彼も、僕みたいに聖液を出せるようになったかもしれなッ、んん」

 タジの言葉はマティアス神父の唇に遮られた。そのまま舌を絡め取られ、扱かれる。

「ふ、ッ、んんん……」
「ん……神の使いは私とタジだけでいい。他の者など邪魔なだけだ」

 最近のマティアス神父はタジの前で独占欲を隠そうともしない。大の大人が拗ねたような顔をするのが微笑ましくて、なんでも許してしまいそうになる。

「ふふ……神様に怒られますよ」
「タジと二人でいられるのなら、神から罰を受けたっていい」

 カインの頬を撫でていた手を取られ、指の一本一本にキスをされる。それが自分以外に触れたことを咎めているのは明らかで、タジは微笑ましさにくすりと笑った。どれだけ罪を犯していようとも、神に不敬なことを言おうとも構わない。だって、マティアス神父こそがタジにとっての正義で、神なのだから。

「ねぇ……僕、十五を過ぎちゃいましたよ?マティアス様、いつまで僕のこと好きでいてくれる?」
「何を今更バカなことを……何歳になっても、離すものか……!」

 幼い男児にしか性的欲求が湧かず、信仰の名の下に子どもたちを性奴隷に調教し、貴族に売っていたマティアス。そんな彼は今や、その生業すら面倒になるほどタジにしか魅力を感じなくなっている。

 対して、幼い頃からマティアス神父に身も心も導かれ、愛と悦楽を教え込まれたタジ。彼も今ではマティアス神父と共に、自分と同じような境遇の子どもたちを性奴隷に堕としながら、日々享楽に耽っている。

 捕えられたのは一体どちらなのだろう。

「ぁ、マティアス様……」
「タジ……愛している……タジ……」
「んん……僕も……」

 二人は愛を誓うように唇を重ねた。


 今日も、教会ではたくさの少年たちが彼らの清めを待っている。







番外編、終わり。
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感想 3

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みんなの感想(3件)

るか
2025.12.21 るか

やばい、とっても好きです🩷

解除
ミリ
2025.07.07 ミリ
ネタバレ含む
解除
ミリ
2025.06.28 ミリ

背徳的な世界観にぞくぞくしながら毎回更新楽しみにしております!キャラクター皆に愛着が湧いているので、もう少しで完結なのかなと思うと寂しいです。いつもありがとうございます。応援してます!

解除

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