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二度目の人生は男の子!
取り敢えず学校へ
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いくら十年以上生きたとしても、異性として暮らすのはやっぱり慣れない。
わた…俺は、恋に落ちることが出来ないかもな…
いや、もしかするとこれは、夢かもしれない。
それにしても長過ぎる。
頬をつねる。痛い。
これは現実のようだ。
はぁ…
俺は、絵でも描いていた。画力は一度目の人生と変わっていなく、上手かった。
美術は必ず5をとると決めていた。
すると…女子が囲んできた。
…あぁ、この前俺に告ってきた奴らか。
「ちょっとぉ、カイト!うちじゃダメなの?」
「俺は好きな人と付き合いたいの」
「うちの事き・ら・い・?」
「うん」
即答さ。答えは決まっているからね。
俺がOKを出す告白なんてない。元女子だったから、恋愛対象を変えるのも難しい。
女子の囲いは取れ、俺は絵を再開させる。
すると、また女子が来た。
だが…そいつはさっきの女子とは違う。
〝ユイ〟可愛いよりかっこいいを目指している女子だ。見た目はバリバリ女子だが、仕草、歩き方、口調、すべてかっこいい系になっている。
そんな彼女に惚れて、告白する奴もいるが、こいつも俺と似ていて、OK出したことがない。
…俺と一緒に孤独死か。
「…なぁ」
「ふぇ!?」
何言ってんだ俺。なんだよ「ふぇ!?」って…
女子がちょっと出てしまったな…
ユイも「ふっ…」と笑いをこらえているのがわかる。
「ななななんだよ!」
「お前絵上手いな」
女子に褒められるのは慣れている。
俺による為に沢山褒めてくるからな。
「ありがとう」
「うん」
相変わらず俺らの会話は平凡だな。
「…おい」
「なに?」
「…社会の窓空いてんぞ…フッ…」
「…え」
社会の窓と言うのは、ズボンのチャックのことである。まず、そんなところを見る彼女もどうかしてるよ…
それを聞いた男子達がブハハハと笑い出す。
すべての授業が終了し、放課後となった。
俺は自転車小屋へ、自転車を取りに行く。
そして…今前を歩いているのはユイらしい。
今日は一緒に帰ってるやつは部活だし、ユイとは方向同じだし、一緒に帰るか。
「ユイ」
「ん?」
「一緒に帰ろ。今日友達いなくてさ」
「いいよ!」
笑顔で許可をくれたユイと、俺は帰ることにした。
桜並木の坂を登っていく。
もう少しで俺の家だ。
「もう少しだね」
「うん」
寂しい会話が終わり、いつの間にか着いていた。
「じゃあ、俺はこれで」
「うん、バイバイ」
ユイは今まで押していた自転車に乗り、坂道を下っていった。
ガチャ
家に帰ると、夕ご飯、お風呂、TVが待っている。
俺はやることを済ませ、寝ることにした。
今日は今までより一番疲れた気がする。
そう言って俺は眠りについた。
わた…俺は、恋に落ちることが出来ないかもな…
いや、もしかするとこれは、夢かもしれない。
それにしても長過ぎる。
頬をつねる。痛い。
これは現実のようだ。
はぁ…
俺は、絵でも描いていた。画力は一度目の人生と変わっていなく、上手かった。
美術は必ず5をとると決めていた。
すると…女子が囲んできた。
…あぁ、この前俺に告ってきた奴らか。
「ちょっとぉ、カイト!うちじゃダメなの?」
「俺は好きな人と付き合いたいの」
「うちの事き・ら・い・?」
「うん」
即答さ。答えは決まっているからね。
俺がOKを出す告白なんてない。元女子だったから、恋愛対象を変えるのも難しい。
女子の囲いは取れ、俺は絵を再開させる。
すると、また女子が来た。
だが…そいつはさっきの女子とは違う。
〝ユイ〟可愛いよりかっこいいを目指している女子だ。見た目はバリバリ女子だが、仕草、歩き方、口調、すべてかっこいい系になっている。
そんな彼女に惚れて、告白する奴もいるが、こいつも俺と似ていて、OK出したことがない。
…俺と一緒に孤独死か。
「…なぁ」
「ふぇ!?」
何言ってんだ俺。なんだよ「ふぇ!?」って…
女子がちょっと出てしまったな…
ユイも「ふっ…」と笑いをこらえているのがわかる。
「ななななんだよ!」
「お前絵上手いな」
女子に褒められるのは慣れている。
俺による為に沢山褒めてくるからな。
「ありがとう」
「うん」
相変わらず俺らの会話は平凡だな。
「…おい」
「なに?」
「…社会の窓空いてんぞ…フッ…」
「…え」
社会の窓と言うのは、ズボンのチャックのことである。まず、そんなところを見る彼女もどうかしてるよ…
それを聞いた男子達がブハハハと笑い出す。
すべての授業が終了し、放課後となった。
俺は自転車小屋へ、自転車を取りに行く。
そして…今前を歩いているのはユイらしい。
今日は一緒に帰ってるやつは部活だし、ユイとは方向同じだし、一緒に帰るか。
「ユイ」
「ん?」
「一緒に帰ろ。今日友達いなくてさ」
「いいよ!」
笑顔で許可をくれたユイと、俺は帰ることにした。
桜並木の坂を登っていく。
もう少しで俺の家だ。
「もう少しだね」
「うん」
寂しい会話が終わり、いつの間にか着いていた。
「じゃあ、俺はこれで」
「うん、バイバイ」
ユイは今まで押していた自転車に乗り、坂道を下っていった。
ガチャ
家に帰ると、夕ご飯、お風呂、TVが待っている。
俺はやることを済ませ、寝ることにした。
今日は今までより一番疲れた気がする。
そう言って俺は眠りについた。
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