毒舌少女も恋してる!

高草木文歌

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今更毒舌だと自覚したんだが

〝②〟

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さぁ、IT'S SHOWTIME
約十分間無駄話をし、既読スルーしていた翔へ返事を書こうじゃないか。
いやいや待てよ。ここはスタンプか?いや、スタンプ一個のためにどんだけ時間使ってんだよってなるか。
そんなんだったら文章だと文字うつのおせーなとか言われるよな。

あ…

ピコンッ!

通知
lain:翔  おい、迷ってんじゃねーよ(笑)

(迷ってねぇよぉぉぉぉぉぉ!!!)

クッ…文章だとキリがなさそうだ…そうだっ!!
通話があるじゃないか!
よし、かけよう。私は真顔で通話ボタンを押した。
プルルルップルr…

翔「はい、もしもし」

私「ももももしもし!」

翔「どうした?俺の声が聞きたくなった?(笑)」

私「ち、違うしっ!!そう言うのは愛海にでも言っとけっつーの!」

翔「ふーん、俺はあいつの声は聞きたくねーな」

私「なんだよ、自分から告ったくせに」

翔「妬いた?」

私「ふっざけんな!!」

翔「ふっ…かわい(笑)」

私はとにかく話をそらしたい…

私「あのさ…さっきの俺が奪ってやろうか?ってやつ…がち?」

翔「ガチだよ」

即答で逆にドキッとした。
でも男子は身体目当てとか多いしなぁ…って私そこまでいい身体じゃないじゃん!

翔「おーい、もしもーし」
あ、忘れてた。

私「も、もしもし…」

翔「今から会える?(笑)」

私「はぁ!?」

翔「一緒に散歩でもしよー」

私「わ、私!もう寝る!」

翔「むー…まぁいいや。明日は土曜日だし、明日は付き合ってもらうからね?」

私「わ、分かったよ!行けばいいんでしょ行けば!」

翔「わーい、じゃあ明日、青島公園に1時ね~」

私「はーい」

いや、なにはーいって言ってんの私

翔「おやすみ♡」

私「おやすみ」

真顔で言った自分が面白かった。
あっさり約束までしてしまった。
スマホゲームでよくやってた「ダウト」みたいな嘘つき男だったりしそうなんだよね~
はぁ…ま、とりあえず寝るか。

これから私の人生、どうなるか分かんないけど、なんかすごく楽しそうな予感がしてきた!
そして……幼馴染との恋も悪くないかななんて思った。でもやっぱり…爽真が…

〝忘れられない〟

━━━━━━━朝━━━━━━━

もう朝か。
あ、今日は約束してたんだっけ。
公園で遊ぶとかじゃないよね?
イオンとか行きたいなーなんて
まぁ、久しぶりに遊ぶんだし。それなりに楽しまないとな!

そして今思った…あれ?私…女子力低い?

口調が荒い、前下がりの髪型、興味が無い服、適当につけているピン、お化粧すら分からない自分。
私は…なんなの?
本当に…女子?
まぁ、これから可愛くなればいっか

そんこんなで時間が流れた。
青島公園に1時きっちり着いた。
さすがA型の私。
そんなO型の翔はまだ来ていない。
おせーよ!
って…ん?あれは…

そこには、愛海がいた。
愛海はゴミ袋をもって、どこかに向かっている。
ごみ捨て場は反対側にあるのに…何が入ってんだ?
まぁいいや。どうせろくなもんじゃない。
あ、そういえば今日はLの法則やるじゃん!見なくちゃ!
ワクワクな気持ちで待っていると、翔がやっと来た。

翔「待った?」

私「うん」

と言った瞬間顔を近付けてきた!
やばいっと思って腹にパンチを食らわせた。

翔「ぼうえっ」

私「へっへっ」

翔「なんだよ~」
翔は口を尖らせて言った。

やっぱり可愛いな。翔。
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