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9話 妖精達の祝福
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「まだイリアは目覚めないのか。……まったく、王子殿下が婚約破棄を撤回すると了承したというのに」
「イリア様のご心労はかなりのものだったのでは」
「城の妖精達もまだ戻らないようだ。まさかこんなことになるとはな」
(城の妖精達?)
王城から帰宅したエルネストの声が気になってイリアがそっと近づくと、執事長との会話が聞こえてきた。玄関で億劫そうにコートと荷物を使用人に預けたエルネストは執事長と共に執務室へ移動しているようだ。会話の内容から、やはりカルロはイリアを婚約者に戻すつもりのようだ。
(城の妖精達に何かあったの? それにルイーザ様がいるはずなのにどうして……)
セルラオ邸から出られないイリアには城の様子はわからない。
一体何が起きているのだろう。
「もうイリアが眠り病にかかってから1ヶ月は経つ。このままでは埒が明かん。ベニート医師の腰は回復しないのか。カルダーノ医師で駄目なら他の者に診察してもらわねばならん」
ベニート医師はセルラオ家専属の医者だ。今はぎっくり腰で静養しているため代わりに来たのがリディオだった。
けれどこのままでは……。
「イリアを目覚めさせることができないのならばカルダーノ医師には辞めてもらう」
どうしよう、とイリアは青くなった。
自分がいつまでも目覚めないせいでこのままではリディオが辞めさせられてしまう。
そうしたらもう二度と彼と会うことはないだろう。
(そんな……)
そんなのは嫌だ。
今まで強く何かを願ったことなんて無かった。けれど今、イリアの心は強く拒否をしていた。
リディオに会えなくなるのは嫌だと。
「こんな暗い時間に庭で何やってるんだ?」
(り、リディオ先生、ちょっとこっちに来てください)
まだ何も聞いていないのか、屋敷にやって来たリディオをイリアは入口の傍で待ち伏せていた。使用人専用の入口付近はあまり人がいない。屋敷に入る前にリディオを捕まえて庭に誘導し、東屋で話すことにした。
「どうしたんだ君、そんなに慌てて……」
(あの、先生。このままだと辞めさせられてしまいます!)
「え?」
黒縁眼鏡の中の瞳がきょとんと丸くなる。
なんとも呑気な様子にイリアの方が焦ってしまう。
(私の眠り病が治らないので辞めさせると父が……)
「……なるほど。しかしセルラオ卿の言うことももっともだな。俺の力不足だ」
(え……)
意外にもリディオは落ち着いた様子だった。
「実際君は1ヶ月以上も眠り続けたままだ。必ず治すと言ったのに、ごめんな」
(そんなこと言わないでください! 眠り病が治らないのはきっと私のせいです。だって目覚めたくなんてないんだもの。もう婚約者に戻るのも妃教育も嫌。あんな日常に戻るくらいならずっと眠ったままがいいって、私が思ってしまったから)
「イリア」
顔を上げたリディオがはっと目を丸くする。
精神体だというのにおかしなものだとイリアは心のどこかで他人事のように思いながら涙を流していた。
(リディオ先生に会えるのが楽しみで、こんな毎日が続けばいいと思ってしまったから……)
「……イリア、もういい」
(ごめんなさい、リディオ先生)
そっとリディオが手を伸ばした。
けれどその手はイリアには触れられない。イリアから触れたいと思わないかぎり。
「イリア、俺の手を握ってくれ」
(はい……)
イリアはおずおずと意識を集中させた。そして妖精達に願う。どうかこの人に触れさせてくださいと。そうするとリディアの伸ばした手に触れることができた。リディオがその瞬間イリアの手を握って引き寄せた。
(え!?)
ふわりと引き寄せられたイリアはリディオの腕の中にいた。精神体なので、もちろん感覚は実際よりもふわふわとしているが。
「俺もな、君と話すのが楽しかった。だから謝るな」
(でも……)
「こんな日々が続けばいいと思ってしまったのは俺も同じだ。妖精達には人間の本音はお見通しだったってことだ」
耳元で聞こえるリディオの声にイリアは頬が熱くなった。精神体なのにおかしなものだが、実際に心がそう感じたのだろう。
リディオも本当はイリアとの日々を愛しく思ってくれていたのだろうか。
それはなんて幸せなことだろう。
リディオに握られた手を握り返してイリアは嬉しくて涙をこぼした。
(リディオ先生もそう思っていてくれたなんて嬉しいですけど、まずは目を覚まさなきゃいけませんよね)
「それはそうだが……でも無理する必要なんてないんだぞ」
(でも、そうしなきゃ先生が辞めさせられます)
そう言いながらもイリアは胸が締め付けられる思いだった。
イリアが目覚めても目覚めなくてもきっとリディオには会えなくなるだろう。どちらにしろお役御免になってしまうのだから。
けれどリディオが病気を治せず辞めさせられたなんて話が広まってしまえば彼の将来にも関わる。
それはなんとしてもイリアは阻止したかった。
なにしろ自分の我儘で眠り病を長引かせてしまったのだから。
(それに、今日カルロ殿下が屋敷に来たんです。私を婚約者に戻すって……。きっと城で何かが起こっているんだわ)
イリアは抱き寄せられた格好のままだったのが少々恥ずかしくなってリディオの隣に座り直した。ここには無いはずの心臓がドキドキと鳴っている気がする。
リディオはそうか、とひとつ息を吐いた。
「……実はな、城の庭園の草花が枯れ始めてるんだ。……そもそも王子の婚約破棄なんてそう簡単じゃなかったんだろうが。だが一番の原因は城にいたはずの妖精達が消えたらしいことだ」
(妖精達が?)
どうしてそんなことになってしまったのだろう。
イリアが戸惑っているとリディオは腕を組んで東屋の天井を見つめた。
「それはな、妖精達に愛されていた君を王子が悲しませたからさ」
(一体どういうことなのかしら)
翌朝、イリアは目が覚めると屋敷の中を一人考え事をしながら散策していた。
幸いリディオはすぐに辞めさせられることはなく、昨夜は帰って行った。とはいえこれ以上イリアが眠り病から覚めなければリディオは辞めさせられてしまうだろう。
『それはな、妖精達に愛されていた君を王子が悲しませたからさ』
リディオの言葉にイリアは首を傾げた。
確かにイリアは母であるサラの影響で、どちらかといえば信心深い方だ。けれどいくらカルロがイリアとの婚約を破棄したからといって、妖精達が怒ることなんてあるのだろうか。
しかし実際に城の庭園の草花は枯れ始めているという。
リディオにもその理由まではわからないと言う。
(お母様)
ふと立ち止まったのは今はほとんど使われることのないサラの私室だった。
イリアが幼少の頃、病気で亡くなってしまったサラとの思い出は少ない。そっと部屋に入ってみると中はカーテンも閉め切られたままだった。部屋の持ち主がいないのだからしかたがないけれど。
本棚にはたくさんの妖精に関する書物が並んでいた。
そういえば幼い頃、よく庭で花を眺めながらサラが話していたことを思い出す。
『このお屋敷の花が綺麗に咲いているのは妖精達があなたを祝福してくれているからよ』
『しゅくふく?』
『そうよ。イリアは私の娘ですもの。お母様の実家はもう無いけれど、代々妖精達に祝福されているのよ』
(……妖精達に祝福?)
イリアははっと思い出して立ち止った。
そうだ、確かにサラはそう言っていた。イリアは室内を歩き回って何か手がかりがないか探したけれど、これといって重要なものはなさそうだった。
(お母様の実家は、確か王国教会の牧師をしていた家だったような……)
イリアが産まれる前の戦争があった時代、祖父母は亡くなり一人残されたサラはエルネストと出会って結婚したらしい。そのあたりの事情はよくわからないけれど。
(そういえば、聞いたことがある気がする。信心深く妖精達にその身を捧げた者の一族はより妖精達に愛されやすいとか……)
つまりそういうことなのだろうか。
イリアも確かにサラの影響で毎日教会での祈りを欠かさなかった。それはもう習慣になってしまっていたし、自然を見て妖精達を身近に感じるのも当たり前のことだったのだが。
(もしかしてそれは当たり前のことではないの?)
サラの部屋を出てイリアは首を傾げた。
イリアにとっての当たり前が世の中でどうなのかはわからない。そもそも聞く相手がいないのだから。しかし実際に妖精達の力によって眠り病になり、城の草花は枯れているという。
(……今夜、リディオ先生が診察に来たら聞いてみよう)
「イリア様のご心労はかなりのものだったのでは」
「城の妖精達もまだ戻らないようだ。まさかこんなことになるとはな」
(城の妖精達?)
王城から帰宅したエルネストの声が気になってイリアがそっと近づくと、執事長との会話が聞こえてきた。玄関で億劫そうにコートと荷物を使用人に預けたエルネストは執事長と共に執務室へ移動しているようだ。会話の内容から、やはりカルロはイリアを婚約者に戻すつもりのようだ。
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セルラオ邸から出られないイリアには城の様子はわからない。
一体何が起きているのだろう。
「もうイリアが眠り病にかかってから1ヶ月は経つ。このままでは埒が明かん。ベニート医師の腰は回復しないのか。カルダーノ医師で駄目なら他の者に診察してもらわねばならん」
ベニート医師はセルラオ家専属の医者だ。今はぎっくり腰で静養しているため代わりに来たのがリディオだった。
けれどこのままでは……。
「イリアを目覚めさせることができないのならばカルダーノ医師には辞めてもらう」
どうしよう、とイリアは青くなった。
自分がいつまでも目覚めないせいでこのままではリディオが辞めさせられてしまう。
そうしたらもう二度と彼と会うことはないだろう。
(そんな……)
そんなのは嫌だ。
今まで強く何かを願ったことなんて無かった。けれど今、イリアの心は強く拒否をしていた。
リディオに会えなくなるのは嫌だと。
「こんな暗い時間に庭で何やってるんだ?」
(り、リディオ先生、ちょっとこっちに来てください)
まだ何も聞いていないのか、屋敷にやって来たリディオをイリアは入口の傍で待ち伏せていた。使用人専用の入口付近はあまり人がいない。屋敷に入る前にリディオを捕まえて庭に誘導し、東屋で話すことにした。
「どうしたんだ君、そんなに慌てて……」
(あの、先生。このままだと辞めさせられてしまいます!)
「え?」
黒縁眼鏡の中の瞳がきょとんと丸くなる。
なんとも呑気な様子にイリアの方が焦ってしまう。
(私の眠り病が治らないので辞めさせると父が……)
「……なるほど。しかしセルラオ卿の言うことももっともだな。俺の力不足だ」
(え……)
意外にもリディオは落ち着いた様子だった。
「実際君は1ヶ月以上も眠り続けたままだ。必ず治すと言ったのに、ごめんな」
(そんなこと言わないでください! 眠り病が治らないのはきっと私のせいです。だって目覚めたくなんてないんだもの。もう婚約者に戻るのも妃教育も嫌。あんな日常に戻るくらいならずっと眠ったままがいいって、私が思ってしまったから)
「イリア」
顔を上げたリディオがはっと目を丸くする。
精神体だというのにおかしなものだとイリアは心のどこかで他人事のように思いながら涙を流していた。
(リディオ先生に会えるのが楽しみで、こんな毎日が続けばいいと思ってしまったから……)
「……イリア、もういい」
(ごめんなさい、リディオ先生)
そっとリディオが手を伸ばした。
けれどその手はイリアには触れられない。イリアから触れたいと思わないかぎり。
「イリア、俺の手を握ってくれ」
(はい……)
イリアはおずおずと意識を集中させた。そして妖精達に願う。どうかこの人に触れさせてくださいと。そうするとリディアの伸ばした手に触れることができた。リディオがその瞬間イリアの手を握って引き寄せた。
(え!?)
ふわりと引き寄せられたイリアはリディオの腕の中にいた。精神体なので、もちろん感覚は実際よりもふわふわとしているが。
「俺もな、君と話すのが楽しかった。だから謝るな」
(でも……)
「こんな日々が続けばいいと思ってしまったのは俺も同じだ。妖精達には人間の本音はお見通しだったってことだ」
耳元で聞こえるリディオの声にイリアは頬が熱くなった。精神体なのにおかしなものだが、実際に心がそう感じたのだろう。
リディオも本当はイリアとの日々を愛しく思ってくれていたのだろうか。
それはなんて幸せなことだろう。
リディオに握られた手を握り返してイリアは嬉しくて涙をこぼした。
(リディオ先生もそう思っていてくれたなんて嬉しいですけど、まずは目を覚まさなきゃいけませんよね)
「それはそうだが……でも無理する必要なんてないんだぞ」
(でも、そうしなきゃ先生が辞めさせられます)
そう言いながらもイリアは胸が締め付けられる思いだった。
イリアが目覚めても目覚めなくてもきっとリディオには会えなくなるだろう。どちらにしろお役御免になってしまうのだから。
けれどリディオが病気を治せず辞めさせられたなんて話が広まってしまえば彼の将来にも関わる。
それはなんとしてもイリアは阻止したかった。
なにしろ自分の我儘で眠り病を長引かせてしまったのだから。
(それに、今日カルロ殿下が屋敷に来たんです。私を婚約者に戻すって……。きっと城で何かが起こっているんだわ)
イリアは抱き寄せられた格好のままだったのが少々恥ずかしくなってリディオの隣に座り直した。ここには無いはずの心臓がドキドキと鳴っている気がする。
リディオはそうか、とひとつ息を吐いた。
「……実はな、城の庭園の草花が枯れ始めてるんだ。……そもそも王子の婚約破棄なんてそう簡単じゃなかったんだろうが。だが一番の原因は城にいたはずの妖精達が消えたらしいことだ」
(妖精達が?)
どうしてそんなことになってしまったのだろう。
イリアが戸惑っているとリディオは腕を組んで東屋の天井を見つめた。
「それはな、妖精達に愛されていた君を王子が悲しませたからさ」
(一体どういうことなのかしら)
翌朝、イリアは目が覚めると屋敷の中を一人考え事をしながら散策していた。
幸いリディオはすぐに辞めさせられることはなく、昨夜は帰って行った。とはいえこれ以上イリアが眠り病から覚めなければリディオは辞めさせられてしまうだろう。
『それはな、妖精達に愛されていた君を王子が悲しませたからさ』
リディオの言葉にイリアは首を傾げた。
確かにイリアは母であるサラの影響で、どちらかといえば信心深い方だ。けれどいくらカルロがイリアとの婚約を破棄したからといって、妖精達が怒ることなんてあるのだろうか。
しかし実際に城の庭園の草花は枯れ始めているという。
リディオにもその理由まではわからないと言う。
(お母様)
ふと立ち止まったのは今はほとんど使われることのないサラの私室だった。
イリアが幼少の頃、病気で亡くなってしまったサラとの思い出は少ない。そっと部屋に入ってみると中はカーテンも閉め切られたままだった。部屋の持ち主がいないのだからしかたがないけれど。
本棚にはたくさんの妖精に関する書物が並んでいた。
そういえば幼い頃、よく庭で花を眺めながらサラが話していたことを思い出す。
『このお屋敷の花が綺麗に咲いているのは妖精達があなたを祝福してくれているからよ』
『しゅくふく?』
『そうよ。イリアは私の娘ですもの。お母様の実家はもう無いけれど、代々妖精達に祝福されているのよ』
(……妖精達に祝福?)
イリアははっと思い出して立ち止った。
そうだ、確かにサラはそう言っていた。イリアは室内を歩き回って何か手がかりがないか探したけれど、これといって重要なものはなさそうだった。
(お母様の実家は、確か王国教会の牧師をしていた家だったような……)
イリアが産まれる前の戦争があった時代、祖父母は亡くなり一人残されたサラはエルネストと出会って結婚したらしい。そのあたりの事情はよくわからないけれど。
(そういえば、聞いたことがある気がする。信心深く妖精達にその身を捧げた者の一族はより妖精達に愛されやすいとか……)
つまりそういうことなのだろうか。
イリアも確かにサラの影響で毎日教会での祈りを欠かさなかった。それはもう習慣になってしまっていたし、自然を見て妖精達を身近に感じるのも当たり前のことだったのだが。
(もしかしてそれは当たり前のことではないの?)
サラの部屋を出てイリアは首を傾げた。
イリアにとっての当たり前が世の中でどうなのかはわからない。そもそも聞く相手がいないのだから。しかし実際に妖精達の力によって眠り病になり、城の草花は枯れているという。
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