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2章
僕と父さん
―ピピピッ……ピピピッ……
聞き慣れたスマホのアラームに重たい瞼を開くと、見知った天井が目に飛び込んできた。
――えっ……あれっ……いつの間に自分の部屋に戻ってるの?まさか……夢オチ?
混乱する頭を落ち着かせようと体を起しても、どこまでが現実で、どこからが夢なのか思い出せない……
けれど、唇に残る感覚は夢ではないのは確かだった……
――もぅ……なんで……
まったく冷静になれない僕は、部屋の入り口からの視線に気づき顔を向けると、腹立つ程にニヤニヤしてる父さんが立っていた。
「なに?」
苛立ちをぶつけるように放った言葉に、父さんは吹き出しながらも、可愛いなと言いながら部屋へと入ってきた。
「入っていいって言ってないんだけど!」
父さんは僕のは話を一切きかずに、ベッドを背もたれにして腰を下ろした。
「祭りは楽しかったか?」
父さんの言葉で、祭りに行ったことは夢ではないと分かった。
「――楽しかった」
父さんが、良かったなと言った後に気まずい空気が流れた……
父さんに目を向けると肩が小刻みに揺れてると思ったと同時に声を出して笑いだした。
「――楓は本当に翠くんの事が好きなんだな……」
父さんの言葉に、あたりまえじゃんと答えた後にサーッとと血の気が引くのが分かった。
父さんが、これだけ笑うには何か意味がある?……もしかして何かやらかした?
この考えが、口を開いた父さんの言葉を聞いて、当たっている事に気づかされた……
「――昨日は遥と俺で翠くんから楓を、引き離すのは大変だったけど、その後に翠くん帰っちゃイヤイヤしてたのは、3才ぐらいの楓を思い出したよ……」
――えっ……全然覚えていてない……明日から、どうやって翠くんと顔を合わせれば良いのかと思うと、恥ずかしくて無理だった……
「――ところで……何があった?」
父さんの一言もで一気に空気感が変わったのが分かった。
父さんが僕から話し出すのを待っているみたいだったけど、何が言いたいのか分からなかった……
相変わらず、父さんは僕に背中を向けているから表情は分からなかったけど、昔見た働いている時の話し方と似ていた。
「楓っぽくないな…って思ってな……」
凄く分かりづらいけど……心配してくれてるのかな?きっお昨日の事が知りたいのかと思い、ざっくりと説明するかの事にした。
「翠くんと花火をみる為に、ベンチで待ってたら翠くんから甘い香りがして眠くなった?」
その話を聞いた父さんが僕の方に顔を向けた時、見たことがない程に焦った表情をしていた。
「父さん怖い……」
父さんは、ゴメンと言いながら口元を手で押さえて何かを考えているとようだった。
「楓、翠くんはαだよな?」
なんで、そんな説明するんだよと思いながらもβとの話すと父さんの眉がピクリと動いた。
「えっ……」
父さんの漏らした声に嫌な予感がした……
「――父さんはΩには理解があるのにβには偏見があるの……」
初めて僕っぽくない声色に父さんは、そう言う意味ではないと僕をなだめた……。
「楓、その翠くんの香りを感じたのは初めてなのか?」
普段、僕の事を子供をみるような父さんとは思えないほどに真剣な顔をしていて、何故か背筋が伸びた。
「初めてじゃないよ……初めは、翠くんの部屋から甘い香りがするなって感じだったんだけど、別の日に翠くんの部屋に翠くんと入った時は甘い香りが強くなった気がして自分っぽくない行動をして、緑に怒られた……」
父さんは大きく息を吐くと、話してくれてありがとなと僕を抱き締めると、翠くんと付き合ってるのかと聞いてきた。
僕が頷いて昨日からと言うと、良かったなと頭を撫でた後に、隣に座る様に言われた。
いつもなら素直に聞く気には、ならないのに今日は何故か素直に父さんの、隣に腰を下ろした。
「楓、本当に翠くんはβなのか?父さんはバースが、どうと言う話は問題視してないけど、αには気を付けないといけない事を楓と、ちゃんと話をしてなかったなと思ってな」
やっぱり、今日の父さんはいつもと違う気がした……
正直言うと、僕としてはαだから、なんなんだと思ってきたから父さんに言われて初めて、なぜ知ろうとしなかったかと今更ながら思った……。
父さんの話しによると、やっぱりαとΩの関係はやっぱり特別で、Ωのヒートの時にαを惑わす様な甘い香りを発すると言っていた。
その香りが強いほど、理性では押さえる事が難しい時があると教えてくれた。
父さんの言う甘い香りとの言葉に、翠くんの香りが脳裏に浮かんだけれど、その香りに気づいていたのは僕だけだった。
翠くんの、お母さんも緑も気付いていなかった事を父さんに話すと、考えすぎだったかなと笑っていた。
けれど、念のためとΩを守るαが出来ることを教えてくれた……
翠くんがΩ……一時期は僕は翠くんがΩだったらと思った時もあるけど、父さんから聞いた遥の話は、あの公園で感じた以上に過ごしにくい生活を余儀なくされていた事……
自分の認識の甘さに溜め息が出た。
もし……翠くんがΩなら僕が全力で守る。
でも本人が認識してないって事があるんだろうか?
心の中に疑問を残しながらも、ちゃんとバースについて調べてみようと思った。
父さんは、それじゃ俺は遥の所に行くと言いながら立ち上がると、思い出したように口を開いた。
「冷蔵庫に翠くんに渡された、りんご飴がはいってるぞ、それと……翠くんにちゃんと、お礼しとけ」
そう言うと、父さんは部屋から出ていった。
僕は自分のことさえ、ちゃんと分かっていなかった……
診断が出た時に、もっと勉強しておけば良かったと思っても時間は戻らないから今から、色々と調べてみよう……僕はまだ15才だから、取り返せるはずだ。
両頬を軽く叩いて気持ちを切り替えた。
まず、僕がする事は翠くんに電話をすることだ……
昨日の失態を考えと……気まずい……それでも、僕は今凄く翠くんに会いたくなっているのも確かだった。
アドレスの翠くんの名前をタップするだけなのにドキドキして指が震える。
呼び出し音が3コールした時に翠くんの声が聞こえた。
「楓?どうした?」
アッアッ……翠くんの声が直接、耳に届いて自分でも挙動がおかしくなっている自覚があった。
「翠くん、昨日は迷惑をけて、ごめんなしゃい……」
あぁぁぁぁ大事な所で噛んでしまった……
恥ずかしくて次に、翠くんに会うときどうしようと思っていると、僕の耳には翠くんの笑い声が聞こえた。
「楓……いま噛んだでしょ?」
翠くんに笑いを提供できたから良しとしよう……でも恥ずかしいよ……
「噛んじゃってゴメンね……」
翠くんは、気にしてないよと返してくれいたけど明らかに笑いを堪えている。
「翠くんが、おんぶしてくれたって聞いて……ゴメンね……重かったよね?」
翠くんは少し考えた後に、見た目より重かったけど楓をおんぶつけできたのは嬉しかったよと言われて、声にならない声が出てしまった……
「――翠くん……そんな事を言われると僕……翠くんに会いたくなっちゃうよ……」
耳に飛び込む翠くんの、えっ?えっ?との声の後に、それじゃ今から会う?との言葉に僕は自分でも信じられない様な奇声を発してしまった……
スマホから聞こえる翠の声に、僕はちゃんと答えられているのだろうか……
それじゃ、今から支度してから楓の家に向かうから待っててと言うと電話は切れたけど、僕はスマホを手から離す事が出来ずに居た。
翠くん……何気に行動派なんだな……
翠くんが、来る前に部屋着から着替えなければと思っても、体に力が入らなかった。
聞き慣れたスマホのアラームに重たい瞼を開くと、見知った天井が目に飛び込んできた。
――えっ……あれっ……いつの間に自分の部屋に戻ってるの?まさか……夢オチ?
混乱する頭を落ち着かせようと体を起しても、どこまでが現実で、どこからが夢なのか思い出せない……
けれど、唇に残る感覚は夢ではないのは確かだった……
――もぅ……なんで……
まったく冷静になれない僕は、部屋の入り口からの視線に気づき顔を向けると、腹立つ程にニヤニヤしてる父さんが立っていた。
「なに?」
苛立ちをぶつけるように放った言葉に、父さんは吹き出しながらも、可愛いなと言いながら部屋へと入ってきた。
「入っていいって言ってないんだけど!」
父さんは僕のは話を一切きかずに、ベッドを背もたれにして腰を下ろした。
「祭りは楽しかったか?」
父さんの言葉で、祭りに行ったことは夢ではないと分かった。
「――楽しかった」
父さんが、良かったなと言った後に気まずい空気が流れた……
父さんに目を向けると肩が小刻みに揺れてると思ったと同時に声を出して笑いだした。
「――楓は本当に翠くんの事が好きなんだな……」
父さんの言葉に、あたりまえじゃんと答えた後にサーッとと血の気が引くのが分かった。
父さんが、これだけ笑うには何か意味がある?……もしかして何かやらかした?
この考えが、口を開いた父さんの言葉を聞いて、当たっている事に気づかされた……
「――昨日は遥と俺で翠くんから楓を、引き離すのは大変だったけど、その後に翠くん帰っちゃイヤイヤしてたのは、3才ぐらいの楓を思い出したよ……」
――えっ……全然覚えていてない……明日から、どうやって翠くんと顔を合わせれば良いのかと思うと、恥ずかしくて無理だった……
「――ところで……何があった?」
父さんの一言もで一気に空気感が変わったのが分かった。
父さんが僕から話し出すのを待っているみたいだったけど、何が言いたいのか分からなかった……
相変わらず、父さんは僕に背中を向けているから表情は分からなかったけど、昔見た働いている時の話し方と似ていた。
「楓っぽくないな…って思ってな……」
凄く分かりづらいけど……心配してくれてるのかな?きっお昨日の事が知りたいのかと思い、ざっくりと説明するかの事にした。
「翠くんと花火をみる為に、ベンチで待ってたら翠くんから甘い香りがして眠くなった?」
その話を聞いた父さんが僕の方に顔を向けた時、見たことがない程に焦った表情をしていた。
「父さん怖い……」
父さんは、ゴメンと言いながら口元を手で押さえて何かを考えているとようだった。
「楓、翠くんはαだよな?」
なんで、そんな説明するんだよと思いながらもβとの話すと父さんの眉がピクリと動いた。
「えっ……」
父さんの漏らした声に嫌な予感がした……
「――父さんはΩには理解があるのにβには偏見があるの……」
初めて僕っぽくない声色に父さんは、そう言う意味ではないと僕をなだめた……。
「楓、その翠くんの香りを感じたのは初めてなのか?」
普段、僕の事を子供をみるような父さんとは思えないほどに真剣な顔をしていて、何故か背筋が伸びた。
「初めてじゃないよ……初めは、翠くんの部屋から甘い香りがするなって感じだったんだけど、別の日に翠くんの部屋に翠くんと入った時は甘い香りが強くなった気がして自分っぽくない行動をして、緑に怒られた……」
父さんは大きく息を吐くと、話してくれてありがとなと僕を抱き締めると、翠くんと付き合ってるのかと聞いてきた。
僕が頷いて昨日からと言うと、良かったなと頭を撫でた後に、隣に座る様に言われた。
いつもなら素直に聞く気には、ならないのに今日は何故か素直に父さんの、隣に腰を下ろした。
「楓、本当に翠くんはβなのか?父さんはバースが、どうと言う話は問題視してないけど、αには気を付けないといけない事を楓と、ちゃんと話をしてなかったなと思ってな」
やっぱり、今日の父さんはいつもと違う気がした……
正直言うと、僕としてはαだから、なんなんだと思ってきたから父さんに言われて初めて、なぜ知ろうとしなかったかと今更ながら思った……。
父さんの話しによると、やっぱりαとΩの関係はやっぱり特別で、Ωのヒートの時にαを惑わす様な甘い香りを発すると言っていた。
その香りが強いほど、理性では押さえる事が難しい時があると教えてくれた。
父さんの言う甘い香りとの言葉に、翠くんの香りが脳裏に浮かんだけれど、その香りに気づいていたのは僕だけだった。
翠くんの、お母さんも緑も気付いていなかった事を父さんに話すと、考えすぎだったかなと笑っていた。
けれど、念のためとΩを守るαが出来ることを教えてくれた……
翠くんがΩ……一時期は僕は翠くんがΩだったらと思った時もあるけど、父さんから聞いた遥の話は、あの公園で感じた以上に過ごしにくい生活を余儀なくされていた事……
自分の認識の甘さに溜め息が出た。
もし……翠くんがΩなら僕が全力で守る。
でも本人が認識してないって事があるんだろうか?
心の中に疑問を残しながらも、ちゃんとバースについて調べてみようと思った。
父さんは、それじゃ俺は遥の所に行くと言いながら立ち上がると、思い出したように口を開いた。
「冷蔵庫に翠くんに渡された、りんご飴がはいってるぞ、それと……翠くんにちゃんと、お礼しとけ」
そう言うと、父さんは部屋から出ていった。
僕は自分のことさえ、ちゃんと分かっていなかった……
診断が出た時に、もっと勉強しておけば良かったと思っても時間は戻らないから今から、色々と調べてみよう……僕はまだ15才だから、取り返せるはずだ。
両頬を軽く叩いて気持ちを切り替えた。
まず、僕がする事は翠くんに電話をすることだ……
昨日の失態を考えと……気まずい……それでも、僕は今凄く翠くんに会いたくなっているのも確かだった。
アドレスの翠くんの名前をタップするだけなのにドキドキして指が震える。
呼び出し音が3コールした時に翠くんの声が聞こえた。
「楓?どうした?」
アッアッ……翠くんの声が直接、耳に届いて自分でも挙動がおかしくなっている自覚があった。
「翠くん、昨日は迷惑をけて、ごめんなしゃい……」
あぁぁぁぁ大事な所で噛んでしまった……
恥ずかしくて次に、翠くんに会うときどうしようと思っていると、僕の耳には翠くんの笑い声が聞こえた。
「楓……いま噛んだでしょ?」
翠くんに笑いを提供できたから良しとしよう……でも恥ずかしいよ……
「噛んじゃってゴメンね……」
翠くんは、気にしてないよと返してくれいたけど明らかに笑いを堪えている。
「翠くんが、おんぶしてくれたって聞いて……ゴメンね……重かったよね?」
翠くんは少し考えた後に、見た目より重かったけど楓をおんぶつけできたのは嬉しかったよと言われて、声にならない声が出てしまった……
「――翠くん……そんな事を言われると僕……翠くんに会いたくなっちゃうよ……」
耳に飛び込む翠くんの、えっ?えっ?との声の後に、それじゃ今から会う?との言葉に僕は自分でも信じられない様な奇声を発してしまった……
スマホから聞こえる翠の声に、僕はちゃんと答えられているのだろうか……
それじゃ、今から支度してから楓の家に向かうから待っててと言うと電話は切れたけど、僕はスマホを手から離す事が出来ずに居た。
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