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2章
翠くんとのリベンジ・デート
翠くんとデートだ……
久々に翠くんと私服で会うから部屋で1人ファッションショーを開催しながら服を選んでいると、気付いた時には僕の部屋は脱ぎ捨てられた服であふれていた。
「楓!早く下りておいでよ。」
遥に呼ばれて、まだ髪のセットがまだなのにと思いながら階段を下りると、父さんと翠くんの笑い声がリビングから聞こえて来た。
――なんで僕より先に父さんが翠くんと話をしてるんだよ……
「楓……凄い髪してるけど、それで翠くんに会うの?」
遥の少し笑いの含んだ声に振り返ると、久々に僕に楓の髪セットさせてと遥の部屋に通された。
「ねぇ……遥は父さんが、もし他の人と2人で一緒に居たら嫌じゃない……?」
なんとなく漏れ出た言葉に遥は考えることなく、真面目な口調で、そんなの嫌だよと答えた。
その後にフフッと笑うと、楓にそんな事を聞かれる時が来るとは思わなかったと目尻を下げると僕と目を合わせ、口を開いた。
「楓が心配してるのは翠くんの事だよね?大丈夫だよ……」
それだけ言うと遥は止まっていた手を動かした。
お世辞にも上手とは言えないけれど、子供の頃は遥によく髪を結んでもらっていた。
――うん、格好よくできた。
遥に言われて鏡の前に立つと、満足そうな顔をした遥の顔が目にはいってきた。
「楓は本当に僕に似ている……でも性格はどうみても渚さんなんだよね……だから大丈夫。」
遥の言葉に、とっさに父さんに似てると言われたくないと言うと、そう言う所も似てると目尻を下げて笑っていた。
別に父さんが嫌いと言う訳ではないんだ……まだ父さんに敵わないって事は分かってる……
それなのに似ていると言われるとモヤモヤする……
リビングに足を踏み入れると、翠くんの隣に座って話をしている父さんが目に入ってきた……
気付いた時には父さんの腕を引っ張り、僕は父さんを翠くんから引き離していた。
「楓、焼きもち焼くなよ~」
そう言いながら僕を抱き締めようと腕を広げたのを上手く避けると翠くんの隣に座ると、父さんに変なこと言われなかった?と聞くと大丈夫だよと笑っていた。
父さんはと言うと、遥に楓に冷たくされたと言いながら泣き真似をしながら、さりげなく遥の後ろから腰に手を回していた。
親のイチャイチャしてる姿を見るのは気まずい……
この場から逃げたい僕は、どさくさに紛れながら、翠くんの手を取ると、早く行こうと声をかけた……。
あんなに翠くんと会うことに緊張していたのにな。
認めたくないけど、自由すぎる父さんのおかげで緊張は難なく解ほぐれたのは確かだった……
家を出る前に父さんに名前を呼ばれ、デートではスマートに出してやるのも忘れるなよと言うと翠くんと遥に気付かれないように、僕の手にお小遣いを持たせてくれた。
父さんは、こういう事を違和感なく流れるようにできる……
僕が父さんに似てるなら、きっともっと上手くできるのにと思っていると、楽しんで来いよと肩を叩いた。
****
翠くんに昨日はゴメンねと言うと俺も抑えが、きかなかったからと言われ頭のなかに昨日の事が思い浮かぶと顔が熱くなるのが分かった……
そうだ……僕は昨日、翠くんと大人なキスをしちゃったんだ……
わぁぁ思い出すだけで恥ずかしくなってくる……
夢かな?って思ったけど、ちゃんと翠くん感触は今もちゃんと残ってる……
付き合うって……なんか凄い……
頬の熱を下げようと両手で扇いでいると、翠くんが涼しい所に行こうよと声をかけてくれた。
翠くんの涼しい所での言葉で、即座に頭に浮かんだのは翠くんと行きたい場所リストに入れていた可愛いカフェだった。
「翠くん、僕ね翠くんと一緒に行きたい所があるんだ……それと……翠くんと手繋ぎたいな……」
翠くんは頷くと僕に手を差し出してくれたので、僕は手を重ねた。
隣で歩く翠くんの肩が時折、僕の腕に触れる度にドキンドキンと胸が跳ねた……
「楓、どこに行くの?」
至近距離で向けられた翠くんの顔に……と言うよりか口元が気になってしまい、しどろもどろとなってしまったのを見た翠くんが、どうした?と心配そうな顔をしているのを見て、邪よこしな考えをした自分を埋めたくなった……
「かわちぃカフェに……」
かわちぃ?そう聞き返した翠くんは笑いを堪えているみたいで肩が揺れていた……
「かわいいカフェ、いつか翠くんと行けたらと思っていた場所なんだ……」
翠くんは楽しみだなと言うと、キラキラした笑顔で僕を見上げるから僕は翠くんのキラキラに飲み込まれそうになる。
昨日もだけど、見たことがない翠くんの表情を見るたびに独占欲が沸いてくる……
カフェに着く頃には繋いでいた手がどちらからともなく、恋人繋ぎへと変わり、恥ずかしさと同時に凄く満たされている自分に気付く。
席に着くために離した手をテーブルの上で改めて繋ぎなおしたのは翠くんの温もりが離れて寂しかったのかもしれない……
でもメニューを見るために繋がれた手はすぐに離す事になってしまった。
でもメニューを見て嬉しそうに目をきらめかせている翠くんの顔を見ると、我慢はできた。
「楓、こんなに可愛いカフェに連れてきてくれてありがとな」
――前に翠くんの話を聞いた時に感じた可愛いのが好きなのを隠してる……っぽいんだよな
少し遠いこのカフェを選んだのは正解だったかもしれない。
翠くんが可愛いものが好きだからこそ……
この特別な表情を僕だけが見れると思うとゾクゾクした高揚感に包まれる。
でも目の前に、料理が届いた時の翠くんは云いようがないほどに可愛らしかった。
その時に、またあの甘い香りが漂い僕の鼻を刺激する……
スイーツの様な香りではなく完熟したフルーツみたいな甘さを感じる香りだった……
「このパンケーキ可愛いすぎて食べるの躊躇しそうだ」
そう言いながら、翠くんはキラキラした笑顔で嬉しそうにしていた。
――マジで……かわいくて……食べたくなる……
「やっぱり楓も可愛いと思うだろ?」
翠くんの言葉で頭のなかで考えていた事が言葉に出ていた事に気づいたけれど、翠くんはパンケーキの事だと勘違いしているみたいだった。
躊躇すると言っていたのに、豪快にナイフを入れてる翠くんに思わず目尻が下がった。
「楓、ハイあーんして」
翠くんが公衆の面前で僕に食べさせてくれるの?
ヤバイヤバイ……
翠くんを見ると、早く口開けてと笑っていた……
意を決して口を開いくと翠くんはフォークに乗ったパンケーキを僕の口へと入れてくれた。
「……あまっ……」
翠くんは、楓には甘すぎた?そう言いながら、僕の口から離れたフォークでパンケーキを食べ始めた。
か、か、間接キスって事を翠くんは分かってるのかな……
それとも僕が意識しすぎてるの?
その時、また僕の鼻を甘い香りが刺激して香りの正体が知りたくて翠くんにたずねてしまった。
「翠くんって香水、なに使ってるの?」
翠くんは、香水は使ってないからシャンプーじゃない?と不思議そうな顔をした。
――人工的な香りっぽくないんだけどな……
「そうだ、楓に話しておかないと、いけない話がある」
翠くんの表情がスーッと真面目な表情へと変わり、僕はまた何かをやらかしてしまったのかと思うとドリンクを持つ手が震えた……
「夏休みに入ったら、楓とあまり遊べなくなると思う……」
えっ……
それって、夏休みに入ったら別れるとか考えてる……
自分に自信がないからこそ、翠くんの言葉に気持ちが揺れる……
「――別れるつもりはないよ……」
語尾が強くなってしまったからか、翠くんが一瞬ビクリと身体を揺らしたのを見逃さなかった。
「違う違う……俺も別れるつもりはないよ。」
翠くんの言葉に力が入っていた体が緩んだ気がした。
「俺さ受験生じゃん、楓と付き合う前は確実に合格する所を受験するつもりだったんだけど、楓の隣にいても恥ないように、もう少し上を目指す事にした……遊べる日が限れてしまうかもしれないから……その1日1日を大事にしたいんだけど……」
そうだった……翠くんは受験生だった……
それなのに僕の事をこんなに考えてくれてたなんて……
「それで楓が大丈夫なら、夏休みに泊まりで海にいかない?」
翠くんの攻撃力のある言葉に僕は声にならない声を出すと、無意識に翠くんの手を握っていた。
「楓の友達を誘って、宿とかは俺と探してみないか?」
2人じゃないのは少し残念だけど夏休みの計画を考えてくれた翠くんの気持ちが嬉しくて涙が堕ちるのを止めることができなかった……。
なんで泣いてるんだよと、頭をなでてくれた翠くんに僕はまた惚れ直しすことになる。
久々に翠くんと私服で会うから部屋で1人ファッションショーを開催しながら服を選んでいると、気付いた時には僕の部屋は脱ぎ捨てられた服であふれていた。
「楓!早く下りておいでよ。」
遥に呼ばれて、まだ髪のセットがまだなのにと思いながら階段を下りると、父さんと翠くんの笑い声がリビングから聞こえて来た。
――なんで僕より先に父さんが翠くんと話をしてるんだよ……
「楓……凄い髪してるけど、それで翠くんに会うの?」
遥の少し笑いの含んだ声に振り返ると、久々に僕に楓の髪セットさせてと遥の部屋に通された。
「ねぇ……遥は父さんが、もし他の人と2人で一緒に居たら嫌じゃない……?」
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その後にフフッと笑うと、楓にそんな事を聞かれる時が来るとは思わなかったと目尻を下げると僕と目を合わせ、口を開いた。
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――うん、格好よくできた。
遥に言われて鏡の前に立つと、満足そうな顔をした遥の顔が目にはいってきた。
「楓は本当に僕に似ている……でも性格はどうみても渚さんなんだよね……だから大丈夫。」
遥の言葉に、とっさに父さんに似てると言われたくないと言うと、そう言う所も似てると目尻を下げて笑っていた。
別に父さんが嫌いと言う訳ではないんだ……まだ父さんに敵わないって事は分かってる……
それなのに似ていると言われるとモヤモヤする……
リビングに足を踏み入れると、翠くんの隣に座って話をしている父さんが目に入ってきた……
気付いた時には父さんの腕を引っ張り、僕は父さんを翠くんから引き離していた。
「楓、焼きもち焼くなよ~」
そう言いながら僕を抱き締めようと腕を広げたのを上手く避けると翠くんの隣に座ると、父さんに変なこと言われなかった?と聞くと大丈夫だよと笑っていた。
父さんはと言うと、遥に楓に冷たくされたと言いながら泣き真似をしながら、さりげなく遥の後ろから腰に手を回していた。
親のイチャイチャしてる姿を見るのは気まずい……
この場から逃げたい僕は、どさくさに紛れながら、翠くんの手を取ると、早く行こうと声をかけた……。
あんなに翠くんと会うことに緊張していたのにな。
認めたくないけど、自由すぎる父さんのおかげで緊張は難なく解ほぐれたのは確かだった……
家を出る前に父さんに名前を呼ばれ、デートではスマートに出してやるのも忘れるなよと言うと翠くんと遥に気付かれないように、僕の手にお小遣いを持たせてくれた。
父さんは、こういう事を違和感なく流れるようにできる……
僕が父さんに似てるなら、きっともっと上手くできるのにと思っていると、楽しんで来いよと肩を叩いた。
****
翠くんに昨日はゴメンねと言うと俺も抑えが、きかなかったからと言われ頭のなかに昨日の事が思い浮かぶと顔が熱くなるのが分かった……
そうだ……僕は昨日、翠くんと大人なキスをしちゃったんだ……
わぁぁ思い出すだけで恥ずかしくなってくる……
夢かな?って思ったけど、ちゃんと翠くん感触は今もちゃんと残ってる……
付き合うって……なんか凄い……
頬の熱を下げようと両手で扇いでいると、翠くんが涼しい所に行こうよと声をかけてくれた。
翠くんの涼しい所での言葉で、即座に頭に浮かんだのは翠くんと行きたい場所リストに入れていた可愛いカフェだった。
「翠くん、僕ね翠くんと一緒に行きたい所があるんだ……それと……翠くんと手繋ぎたいな……」
翠くんは頷くと僕に手を差し出してくれたので、僕は手を重ねた。
隣で歩く翠くんの肩が時折、僕の腕に触れる度にドキンドキンと胸が跳ねた……
「楓、どこに行くの?」
至近距離で向けられた翠くんの顔に……と言うよりか口元が気になってしまい、しどろもどろとなってしまったのを見た翠くんが、どうした?と心配そうな顔をしているのを見て、邪よこしな考えをした自分を埋めたくなった……
「かわちぃカフェに……」
かわちぃ?そう聞き返した翠くんは笑いを堪えているみたいで肩が揺れていた……
「かわいいカフェ、いつか翠くんと行けたらと思っていた場所なんだ……」
翠くんは楽しみだなと言うと、キラキラした笑顔で僕を見上げるから僕は翠くんのキラキラに飲み込まれそうになる。
昨日もだけど、見たことがない翠くんの表情を見るたびに独占欲が沸いてくる……
カフェに着く頃には繋いでいた手がどちらからともなく、恋人繋ぎへと変わり、恥ずかしさと同時に凄く満たされている自分に気付く。
席に着くために離した手をテーブルの上で改めて繋ぎなおしたのは翠くんの温もりが離れて寂しかったのかもしれない……
でもメニューを見るために繋がれた手はすぐに離す事になってしまった。
でもメニューを見て嬉しそうに目をきらめかせている翠くんの顔を見ると、我慢はできた。
「楓、こんなに可愛いカフェに連れてきてくれてありがとな」
――前に翠くんの話を聞いた時に感じた可愛いのが好きなのを隠してる……っぽいんだよな
少し遠いこのカフェを選んだのは正解だったかもしれない。
翠くんが可愛いものが好きだからこそ……
この特別な表情を僕だけが見れると思うとゾクゾクした高揚感に包まれる。
でも目の前に、料理が届いた時の翠くんは云いようがないほどに可愛らしかった。
その時に、またあの甘い香りが漂い僕の鼻を刺激する……
スイーツの様な香りではなく完熟したフルーツみたいな甘さを感じる香りだった……
「このパンケーキ可愛いすぎて食べるの躊躇しそうだ」
そう言いながら、翠くんはキラキラした笑顔で嬉しそうにしていた。
――マジで……かわいくて……食べたくなる……
「やっぱり楓も可愛いと思うだろ?」
翠くんの言葉で頭のなかで考えていた事が言葉に出ていた事に気づいたけれど、翠くんはパンケーキの事だと勘違いしているみたいだった。
躊躇すると言っていたのに、豪快にナイフを入れてる翠くんに思わず目尻が下がった。
「楓、ハイあーんして」
翠くんが公衆の面前で僕に食べさせてくれるの?
ヤバイヤバイ……
翠くんを見ると、早く口開けてと笑っていた……
意を決して口を開いくと翠くんはフォークに乗ったパンケーキを僕の口へと入れてくれた。
「……あまっ……」
翠くんは、楓には甘すぎた?そう言いながら、僕の口から離れたフォークでパンケーキを食べ始めた。
か、か、間接キスって事を翠くんは分かってるのかな……
それとも僕が意識しすぎてるの?
その時、また僕の鼻を甘い香りが刺激して香りの正体が知りたくて翠くんにたずねてしまった。
「翠くんって香水、なに使ってるの?」
翠くんは、香水は使ってないからシャンプーじゃない?と不思議そうな顔をした。
――人工的な香りっぽくないんだけどな……
「そうだ、楓に話しておかないと、いけない話がある」
翠くんの表情がスーッと真面目な表情へと変わり、僕はまた何かをやらかしてしまったのかと思うとドリンクを持つ手が震えた……
「夏休みに入ったら、楓とあまり遊べなくなると思う……」
えっ……
それって、夏休みに入ったら別れるとか考えてる……
自分に自信がないからこそ、翠くんの言葉に気持ちが揺れる……
「――別れるつもりはないよ……」
語尾が強くなってしまったからか、翠くんが一瞬ビクリと身体を揺らしたのを見逃さなかった。
「違う違う……俺も別れるつもりはないよ。」
翠くんの言葉に力が入っていた体が緩んだ気がした。
「俺さ受験生じゃん、楓と付き合う前は確実に合格する所を受験するつもりだったんだけど、楓の隣にいても恥ないように、もう少し上を目指す事にした……遊べる日が限れてしまうかもしれないから……その1日1日を大事にしたいんだけど……」
そうだった……翠くんは受験生だった……
それなのに僕の事をこんなに考えてくれてたなんて……
「それで楓が大丈夫なら、夏休みに泊まりで海にいかない?」
翠くんの攻撃力のある言葉に僕は声にならない声を出すと、無意識に翠くんの手を握っていた。
「楓の友達を誘って、宿とかは俺と探してみないか?」
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