【BL】正統派イケメンな幼馴染が僕だけに見せる顔が可愛いすぎる!

ひつじのめい

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2章

⭐僕と翠くんの初めて

 面接が終わったら先生への報告をしに1度学校に戻るから、楓も一緒に家にくる?

 翠くんの提案は嬉しかったのに……

 なんだか気持ちが落ち着かなくて……

 着替えてから翠くんの家に行くと伝えてから、どれくらい時間が過ぎただろう。

 みんな初めての時って、こんなにも心がざわつくものなのかな。

 空くんは、流れに身をまかせれば大丈夫と言った。

 光くんも似たような事を言ってたけど本当に大丈夫なのかな……

 何度目かの溜め息が落ちた時に、ふいに時計に目を向けるとさすがに翠くんの家に向かわないと遅くなってしまう。

「楓気をつけてね、いってらっしゃい」

 後ろから投げ掛けられた遥の言葉に、僕は返事をしたのかも曖昧なくらい、驚くほどに冷静さに欠けていた。

 翠くんの家に着きインターホンを鳴らすと返事はなく、そのままドアが開かれた。

「いらっしゃい。」

 いつも通りの翠くんを見ると緊張してるのが僕だけみたいで、いたたまれなかった。

「早くはいれよ暑いだろ?」

 僕の考えている事は、きっと翠くんは分かってないんだろうなと思うとなぜか体の力が抜けた。

 きっといつも通りで、いいんだ……

「俺の部屋に先に行ってて」

 翠くんの部屋に入ると、昔と変わらなくて安心する。

 ふわっと香る香りが鼻を刺激してやっぱり、この香りは翠くんの香りなんだそう確信する。

 ほのかに漂う柑橘系の香りが徐々に強くなり翠くんの部屋に充満している。

 癒される香りが胸を満たしていくのを感じる。

「座ってればいいのに」

 そう言いながらお菓子や飲み物をもった翠くんが戻ってきた。

 他愛のない話をしたり、昔の話をしたり久しぶりの2人の時間を楽しんでいた。

 けれど、いままでと違う空気に変わると……
 熱を持った翠くんの瞳に吸い込まれるように唇を重ねる。

「楓……舌だして……」

 言われるがままに、翠くんの言葉に従うと僕の舌に翠くんの舌が絡まってくる。
 
 翠くんに答えるように僕も翠くんがしてくれているように、舌を絡める。

 息継ぎの仕方も分からなくて……
 苦しいはずなのに、乱れた呼吸の翠くんが可愛くて離れたくない。

「か、楓……ちょっと、ガッツきすぎ……」

 翠くんが僕から距離をとろうとする……。

 そんな事、今日は無理だと言うことを翠くんは気づいていない?

 僕は翠くんを引き寄せると抱きしめた。

「翠くん、好きだよ……」

 抱きしめた翠くんから、ドキドキと鼓動を感じる。
 僕だけじゃないんだ、翠くんもドキドキしてるんだ。
 
 翠くんが僕に初めてをくれる……
 翠くんが僕の初めての人になってくれる……
 それだけで、胸にキュッと甘い痛みが走る。
 
「好きすぎて苦しい……」

 僕の口から勝手にこぼれ落ちた言葉に答えてくれるように、翠くんは僕を優しく抱き締めた。

 待たせてゴメン……
 ちゃんと楓を受け入れる準備はできてるから。

 翠くんの言葉に喉がなる……

 僕は翠くんから体を離すと翠くんらしくなく不安気に瞳を揺らしている顔をみて、翠くんの頬に手をあてると唇を重ねた。

 この後の順序なんて分からない……

 分からないけど、ただただ翠くんが好きだと言う気持ちで翠くんに触れていく。

 僕には何が正解なのかも分からない……

 僕が翠くんが好きだと言うのは間違いない。

 そして僕と向き合って僕を見つめる翠くんが僕を好きな事も伝わってくる。

  大好き……

  大好き……

  大好き……

 いくら言っても伝えきれないほどに僕は翠くんの事が好きだ……

「俺も楓だけが、ずっと好きだ。」

 翠くんの言葉は、今までの苦しかった事が無しになるほどの破壊力をもっていた。
 
 服の中へと手を忍ばせ指を動かすたびに、翠くんが反応をしてくれるのが嬉しい。
 
 僕で気持ち良くなってくれているだけで幸せ。

 どちらからとかではなく、お互いに服を脱ぎ捨てたのに少し前のように動揺するような恥ずかしさはなかった。

 翠くんのソレは感じてくれているのか、ふれる度にドクドクと音が聞こえそうな程に揺れている。

 そんな翠くんが目に入ると僕のほうが、どうにかなってしまいそうだ。

 「楓……俺、準備してきたから……」

 早くと言わんばかりの態度に、ついにその時が来たんだと思うと泣きそうになる。

 指を1本……2本と本数を増やしていくと翠くんが発する声から甘さが消えていく。
 もう、大丈夫なのかな……
 
 「翠くん、入れるね……」

 翠くんの腰を掴むと、ありきたりの事を言っても、圧の強さに中々、奥へと進むことが出来ずない。
 
 焦れば焦るほどに上手くいかない。
 
 翠くんの顔に目を向けて気付かされる、翠くんも初めての事で緊張してるんだ。
 準備してくれてたとは言え、すんなり入るはずはない。
 そう思うと体から力が抜けた。

「翠くん、痛かったら言ってね」

 その一言で翠くんのからも力が抜けたのが分かった。
 
 翠くんの名前を呼びながらゆっくりと身体を密着させていく……

 「--入った……」

 やっと、翠くんと繋がれたと思うと僕の頬に涙が伝った。
 こんなに、心が満ち足りることがあるんだ……

「翠、大好きだよ……」

 その後の事は無我夢中だった、翠くんの声が何度も、何度も僕の名前を呼んでいて、翠くんを好きなのを諦めなくて良かったと感じる。

 翠くんが僕の名前を呼ぶ声が徐々に掠れていく。

 それすら、僕には胸が苦しくなる程に嬉しい。

 翠くんが僕によって淫らに変わっていく姿が目に飛び込んでくるたびに高揚感に押し潰されそうだった。
 僕のお腹へと自己主張をする翠くんのソレすらも愛しかった。


 ――気付いた時には翠くんの部屋の窓から差し込む光がオレンジ色に変わっていた。



 好きだよ翠くん……



 僕の腕の中で無防備な寝息をたてている翠くんを見て声が漏れる。


――もう2度と絶対に離さないし離れないから……誰にも奪わせる気ないからね……。
  
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