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2章
僕たちの過ちSide翠
楓と初めて肌を合わせた後からは、自分でも怖いほどに楓を求めることを止めることが出来なかった。
楓に求められるとなぜか自分は特別な人間ではないかと、思えた。
楓は俺に嫌なことは絶対にしない……
それでも楓は優しいだけではない。
楓が求めているようで、俺のほうが確実に楓を求めていた。
彼氏がα……俺が演じていた偽物のαとは違う。
父さんや母さん、緑兄とも違うと感じるほどにαによっても違うのかと思わせられる。
俺に対して楓は驚くほどに甘い。
そんな完璧すぎる楓の近くにいると、やっぱり不安にならないと言ったら嘘になる。
あの日、俺の中に小さな不安が生まれた。
もし……
楓に番が現れたら……
俺に向けられていた全てを見知らぬ誰かに奪われてしまう……
そんなのは考えるだけで嫌だ。
楓のあの瞳に俺ではない人を映し、あの手で触れるなんて考えただけで吐き気がする。
俺はなんでβなんだ……
どれだけ考えても、現実を変えることが出来ないことなんて分かってはいる……分かってはいるけど理解はしても納得が出来ない。
こんなに好きなのにバースが俺を苦しめる時がくるなんて考えても居なかった。
楓の全てを誰かに奪われるかもしれないと考えるだけで鼻の奥に痛みを感じ喉の奥に何かが詰まった感じがする。
なんで……
なんで俺はΩじゃないんだよ……
そんなのは事を考えていられたのは初めだけ……
楓によって自分らしくない声を幾度となく導かれた俺を見つめる楓の顔にも余裕がなさそうだった。
カスカスな声しかでなくなった俺に不意打ちの質問が飛んでくる。
「ねぇ翠くん、僕の事……好き?」
これでもかと甘さを含んだ熱っぽい声に、考えるよりも先に俺の口は言葉を落とす。
「すっげぇ好き……」
なぁ楓……
俺なんでΩじゃないんだろうな……
こんなに楓の事が好きなのに……
楓を好きな気持は誰にも負ける気ねぇのにな……
好きだからこそ……
いつかΩが現れて俺から楓を奪っていくんじゃないかと不安になるんだ。
なれるものなら、俺は楓のΩになりたい……
楓だけのΩになりたい……
そんな事を口に出せるはずもなく、ただ楓を見つめていると後から抱き締められていた。
楓に抱き締められると、不安だった気持ちが徐々に解消される。
乱れた行為なのかもしれない。
それでもαの楓とβの俺とでは子どもが出きる心配はないからこそ、本能の赴くまま。
俺は楓の全てを受け止めてきた。
まだ受験の結果が出ていないのに、俺は貪欲にも願ってしまうんだ。
楓のΩになりたい。
楓と、この先もずっと一緒にいたい。
楓だけの特別になりたい。
――Ωなって楓の番になりたい……
そんな事を切に願ったその時、俺のうなじが経験したことがない鋭利な痛みを感る。
痛い痛い痛い……
熱い熱い熱い……
俺の身体は、今までに感じたことがない、経験のない感覚に襲われながらも怖さはあったけれど、不思議なことに嫌ではなかった。
痛さと熱さが治まってくると今度は甘さと熱を含んだ感覚が全身を包みこみ楓すべてを欲してしまう。
楓の手が腹に回され、俺の肩へと頭を預けた楓がぼそりと呟く。
「翠くん……僕だけのΩになってよ……」
その言葉になぜか俺の意志を無視して目からはボロボロと涙がこぼれ落ちそれを止めることが出来なかった。
「なれるなら、楓のΩになりたいよ……」
この時、俺たちはまだ自分達が起こしたあやまちに、まだ気付いてはいなかった。
楓のΩになって俺は番になりたいそう切に願っただけだった。
楓に求められるとなぜか自分は特別な人間ではないかと、思えた。
楓は俺に嫌なことは絶対にしない……
それでも楓は優しいだけではない。
楓が求めているようで、俺のほうが確実に楓を求めていた。
彼氏がα……俺が演じていた偽物のαとは違う。
父さんや母さん、緑兄とも違うと感じるほどにαによっても違うのかと思わせられる。
俺に対して楓は驚くほどに甘い。
そんな完璧すぎる楓の近くにいると、やっぱり不安にならないと言ったら嘘になる。
あの日、俺の中に小さな不安が生まれた。
もし……
楓に番が現れたら……
俺に向けられていた全てを見知らぬ誰かに奪われてしまう……
そんなのは考えるだけで嫌だ。
楓のあの瞳に俺ではない人を映し、あの手で触れるなんて考えただけで吐き気がする。
俺はなんでβなんだ……
どれだけ考えても、現実を変えることが出来ないことなんて分かってはいる……分かってはいるけど理解はしても納得が出来ない。
こんなに好きなのにバースが俺を苦しめる時がくるなんて考えても居なかった。
楓の全てを誰かに奪われるかもしれないと考えるだけで鼻の奥に痛みを感じ喉の奥に何かが詰まった感じがする。
なんで……
なんで俺はΩじゃないんだよ……
そんなのは事を考えていられたのは初めだけ……
楓によって自分らしくない声を幾度となく導かれた俺を見つめる楓の顔にも余裕がなさそうだった。
カスカスな声しかでなくなった俺に不意打ちの質問が飛んでくる。
「ねぇ翠くん、僕の事……好き?」
これでもかと甘さを含んだ熱っぽい声に、考えるよりも先に俺の口は言葉を落とす。
「すっげぇ好き……」
なぁ楓……
俺なんでΩじゃないんだろうな……
こんなに楓の事が好きなのに……
楓を好きな気持は誰にも負ける気ねぇのにな……
好きだからこそ……
いつかΩが現れて俺から楓を奪っていくんじゃないかと不安になるんだ。
なれるものなら、俺は楓のΩになりたい……
楓だけのΩになりたい……
そんな事を口に出せるはずもなく、ただ楓を見つめていると後から抱き締められていた。
楓に抱き締められると、不安だった気持ちが徐々に解消される。
乱れた行為なのかもしれない。
それでもαの楓とβの俺とでは子どもが出きる心配はないからこそ、本能の赴くまま。
俺は楓の全てを受け止めてきた。
まだ受験の結果が出ていないのに、俺は貪欲にも願ってしまうんだ。
楓のΩになりたい。
楓と、この先もずっと一緒にいたい。
楓だけの特別になりたい。
――Ωなって楓の番になりたい……
そんな事を切に願ったその時、俺のうなじが経験したことがない鋭利な痛みを感る。
痛い痛い痛い……
熱い熱い熱い……
俺の身体は、今までに感じたことがない、経験のない感覚に襲われながらも怖さはあったけれど、不思議なことに嫌ではなかった。
痛さと熱さが治まってくると今度は甘さと熱を含んだ感覚が全身を包みこみ楓すべてを欲してしまう。
楓の手が腹に回され、俺の肩へと頭を預けた楓がぼそりと呟く。
「翠くん……僕だけのΩになってよ……」
その言葉になぜか俺の意志を無視して目からはボロボロと涙がこぼれ落ちそれを止めることが出来なかった。
「なれるなら、楓のΩになりたいよ……」
この時、俺たちはまだ自分達が起こしたあやまちに、まだ気付いてはいなかった。
楓のΩになって俺は番になりたいそう切に願っただけだった。
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