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2章
翠くんと婚約
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僕と翠くんは無意識に繋いだ手をそのままにリビングへと向かった。
一緒に住むって、どういうことなんだろう。
リビングには緑兄も居るだろし……
正直、今日の緑兄のあの目は怖い。
遥もおばちゃんも居るから、収集できない程の大惨事になることはないと思っている。
「あら遅かったわね」
おばちゃんの声は、いつもと同じくらい明るい。
「楓くん座ってもらえるかな?翠も座って。」
おじさんの穏やかな声は、なんとなく翠くんと似ている。
僕と翠くんは隣同士に座ると目の前には僕たちの両親が座った。
「翠、今どんな情況なのかは翠も気付いているかもしれないけれど、今回の事は誰が悪いとか、そういう事ではない、最後まで話を聞けるかな?」
翠くんは、おじさんをまっすぐに見て頷いた。
「楓は?ちゃんと話を聞けるか?」
いつもの、おちゃらけた感じが一欠片もない言い方に僕も頷くと、父さんは分かったとだけ言うと口を詰むんだ。
「家族全員がαという中で、翠はβながらも努力をし、生徒会だったりテストと成果を出してきたのを見ていて、お父さんは翠に頑張り過ぎないで欲しいと思っていたんだ翠がβである事で、しなくて良い苦労をさせていると。翠ごめんな……」
そう笑う、おじさんの目が凄く悲しそうだった。
翠くんは僕と繋いだ手を無意識に握りしめながら何かを言おうとして、諦めたように口を閉ざさした。
「ねぇ、おじさん翠くんは苦労なんてしてないと思うよ確かに努力はしていたけど、ただおじさん達に頑張ったなって言って誉めて貰いたかっただけ。」
僕が口を出して良いのか分からないけれど、何かを言いたそうで口を閉じてしまった翠くんが家族に誤解されたくなかった。
そうなのか?と驚いたおじさんに、翠くんは苦労なんて思った事はないよと笑顔で答えた。
おじさんが下を向いて動かない姿は見ていて苦しい。
正解は分からない、だからこそ僕は今、口を開かない方がいいと思う。
「翠、お母さんはね翠のバースが何であれ、あなたのことが可愛いくて大切な事には変わりなかったわ、翠が困った時にはお母さんが絶対に守ると思ってたんだけどね……翠に秘密にしていたけど、実はお母さんには絶対的な協力者が居たのよ。」
おばちゃんは、そういうと僕にパチンとウインクを飛ばす。
「お母さん、何で楓に色目つかうの?」
翠くん違う、おばちゃんは僕が『翠くん観察』していた時には色々と相談にのってくれていただけなんだ……
そう心で言い訳をしつつ、翠くん達の会話を大人しく見守る。
「翠、なによりも楓くんが大切なんでしょ?あなたのバースが変わるくらいに……お母さんスイッチなんて都市伝説だと思ってたわ、それだけ2人は心からお互いを求めあっているのね……思い返すと、その気持ちは翠が幼稚園の頃からだから一途よね~」
おばちゃんの言葉に翠くんは満面の笑みを僕に向けると、おばちゃんにまっすぐに向き合った。
「楓が俺の1番だから、もちろん楓の1番を誰かに譲る気もないよ、絶対に2人で幸せになるから。」
翠くんの言葉に、僕は改めて自分がもっと沢山の勉強をして翠くんを守る力を付けたいと思った。
「おばちゃん僕、絶対に翠くんを悲しませることはしないよ、約束する。」
ありがとうと答えた、おばちゃんの口元が歪んでいる様に見えた気がした。
「楓くん、翠と婚約をして貰えないだろうか?」
おじさんの言葉に驚きのあまりに変な声が出た……
えっ婚約?婚約って将来一緒になれるってこと?
「お願いされなくても、翠くんの隣が似合うのは僕だけです、まだまだ子供だけど翠くんが毎日、たくさんの笑顔で過ごせるようにします。」
自分でも、信じられない程に大きな声が出た。
僕の隣では声を殺しながら翠くんが泣いてる。
僕は繋いでいる翠くんの手に力を込めた。
「楓くん、ありがとう……そうは言ってもまだ結婚ができる年齢ではないから今はまだ婚約だけして、翠は週末に必要な物を持って楓くんの家で暮らすことになった、まだ不安定なΩにお父さん達はうまく対応できなくてごめんな……」
おじさんの言葉に翠くんは涙を隠すように下を向いたまま言葉を発する。
「謝らないでよ……お父さん達が俺の家族で良かった……ありがとう……」
翠くんを今すぐに抱き締めたいけれど、父さんの目が怖くて躊躇する。
「楓はまだ自分のバースについても勉強不足だ、これから正しい知識を身につけ、そして翠くんの隣に居ても恥ずかしくないように、将来を見据えて自分で思う以上の努力して勉強をし、翠くんを守れる力をつけろ。」
父さんの、まったくオブラートに包まない言い方を受けて、初めてαとして第一歩を踏み出せる気がした。
「ちゃんと就職して、初めて貰ったお給料で翠くんに似合う指輪を贈ることを約束します。」
翠くんに見合う仕事に付くには、大学で学び父さんやじいちゃんからもαについても学ばなければならない。
きっと簡単な選択肢ではないのが僕にも分かる。
けれど、翠くんの為なら頑張れる。
「翠を泣かすことがあれば、今度こそ容赦しないからな。」
緑兄の真剣な面持ちに、僕は大切にしますと頭を下げた。
重い空気を壊したのは、おばちゃんだった。
「楓くん美人だし綺麗だし……翠も、どちらかと言えば可愛い顔をしてるから2人の子供は絶対に美しいくて可愛いはずよ。」
おじさんが飲んでいた、お茶を吹き出すと何やってるんですかと笑っている姿を見て、僕も翠くんとこんな優しい関係になりたいと思った。
遥が翠くんに話しかけていて、楓がゴメンねと言った事に翠くんは俺は楓のΩになれて幸せですと答えていた。
その言葉が僕をどれほど救ってくれるかを翠くんは分かっているのかな?
この日、僕と翠くんの婚約が正式に決まった。
一緒に住むって、どういうことなんだろう。
リビングには緑兄も居るだろし……
正直、今日の緑兄のあの目は怖い。
遥もおばちゃんも居るから、収集できない程の大惨事になることはないと思っている。
「あら遅かったわね」
おばちゃんの声は、いつもと同じくらい明るい。
「楓くん座ってもらえるかな?翠も座って。」
おじさんの穏やかな声は、なんとなく翠くんと似ている。
僕と翠くんは隣同士に座ると目の前には僕たちの両親が座った。
「翠、今どんな情況なのかは翠も気付いているかもしれないけれど、今回の事は誰が悪いとか、そういう事ではない、最後まで話を聞けるかな?」
翠くんは、おじさんをまっすぐに見て頷いた。
「楓は?ちゃんと話を聞けるか?」
いつもの、おちゃらけた感じが一欠片もない言い方に僕も頷くと、父さんは分かったとだけ言うと口を詰むんだ。
「家族全員がαという中で、翠はβながらも努力をし、生徒会だったりテストと成果を出してきたのを見ていて、お父さんは翠に頑張り過ぎないで欲しいと思っていたんだ翠がβである事で、しなくて良い苦労をさせていると。翠ごめんな……」
そう笑う、おじさんの目が凄く悲しそうだった。
翠くんは僕と繋いだ手を無意識に握りしめながら何かを言おうとして、諦めたように口を閉ざさした。
「ねぇ、おじさん翠くんは苦労なんてしてないと思うよ確かに努力はしていたけど、ただおじさん達に頑張ったなって言って誉めて貰いたかっただけ。」
僕が口を出して良いのか分からないけれど、何かを言いたそうで口を閉じてしまった翠くんが家族に誤解されたくなかった。
そうなのか?と驚いたおじさんに、翠くんは苦労なんて思った事はないよと笑顔で答えた。
おじさんが下を向いて動かない姿は見ていて苦しい。
正解は分からない、だからこそ僕は今、口を開かない方がいいと思う。
「翠、お母さんはね翠のバースが何であれ、あなたのことが可愛いくて大切な事には変わりなかったわ、翠が困った時にはお母さんが絶対に守ると思ってたんだけどね……翠に秘密にしていたけど、実はお母さんには絶対的な協力者が居たのよ。」
おばちゃんは、そういうと僕にパチンとウインクを飛ばす。
「お母さん、何で楓に色目つかうの?」
翠くん違う、おばちゃんは僕が『翠くん観察』していた時には色々と相談にのってくれていただけなんだ……
そう心で言い訳をしつつ、翠くん達の会話を大人しく見守る。
「翠、なによりも楓くんが大切なんでしょ?あなたのバースが変わるくらいに……お母さんスイッチなんて都市伝説だと思ってたわ、それだけ2人は心からお互いを求めあっているのね……思い返すと、その気持ちは翠が幼稚園の頃からだから一途よね~」
おばちゃんの言葉に翠くんは満面の笑みを僕に向けると、おばちゃんにまっすぐに向き合った。
「楓が俺の1番だから、もちろん楓の1番を誰かに譲る気もないよ、絶対に2人で幸せになるから。」
翠くんの言葉に、僕は改めて自分がもっと沢山の勉強をして翠くんを守る力を付けたいと思った。
「おばちゃん僕、絶対に翠くんを悲しませることはしないよ、約束する。」
ありがとうと答えた、おばちゃんの口元が歪んでいる様に見えた気がした。
「楓くん、翠と婚約をして貰えないだろうか?」
おじさんの言葉に驚きのあまりに変な声が出た……
えっ婚約?婚約って将来一緒になれるってこと?
「お願いされなくても、翠くんの隣が似合うのは僕だけです、まだまだ子供だけど翠くんが毎日、たくさんの笑顔で過ごせるようにします。」
自分でも、信じられない程に大きな声が出た。
僕の隣では声を殺しながら翠くんが泣いてる。
僕は繋いでいる翠くんの手に力を込めた。
「楓くん、ありがとう……そうは言ってもまだ結婚ができる年齢ではないから今はまだ婚約だけして、翠は週末に必要な物を持って楓くんの家で暮らすことになった、まだ不安定なΩにお父さん達はうまく対応できなくてごめんな……」
おじさんの言葉に翠くんは涙を隠すように下を向いたまま言葉を発する。
「謝らないでよ……お父さん達が俺の家族で良かった……ありがとう……」
翠くんを今すぐに抱き締めたいけれど、父さんの目が怖くて躊躇する。
「楓はまだ自分のバースについても勉強不足だ、これから正しい知識を身につけ、そして翠くんの隣に居ても恥ずかしくないように、将来を見据えて自分で思う以上の努力して勉強をし、翠くんを守れる力をつけろ。」
父さんの、まったくオブラートに包まない言い方を受けて、初めてαとして第一歩を踏み出せる気がした。
「ちゃんと就職して、初めて貰ったお給料で翠くんに似合う指輪を贈ることを約束します。」
翠くんに見合う仕事に付くには、大学で学び父さんやじいちゃんからもαについても学ばなければならない。
きっと簡単な選択肢ではないのが僕にも分かる。
けれど、翠くんの為なら頑張れる。
「翠を泣かすことがあれば、今度こそ容赦しないからな。」
緑兄の真剣な面持ちに、僕は大切にしますと頭を下げた。
重い空気を壊したのは、おばちゃんだった。
「楓くん美人だし綺麗だし……翠も、どちらかと言えば可愛い顔をしてるから2人の子供は絶対に美しいくて可愛いはずよ。」
おじさんが飲んでいた、お茶を吹き出すと何やってるんですかと笑っている姿を見て、僕も翠くんとこんな優しい関係になりたいと思った。
遥が翠くんに話しかけていて、楓がゴメンねと言った事に翠くんは俺は楓のΩになれて幸せですと答えていた。
その言葉が僕をどれほど救ってくれるかを翠くんは分かっているのかな?
この日、僕と翠くんの婚約が正式に決まった。
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