【BL】正統派イケメンな幼馴染が僕だけに見せる顔が可愛いすぎる!

ひつじのめい

文字の大きさ
4 / 51
1章

近くに居るのに気づかれないのは何故?

 親友のイチャイチャを見て幸せな気分だったのも束の間、ヒソヒソ話と僕を見る気味の悪い視線で、幸せな気分が一転して少しイラついた……

 なぜ少しだけで済んだかと言えば、空くんが隣でキレ散らかしていたので僕は冷静さを取り戻せた。

「マジで高校生になっても、人の気持ちを考えられないってヤバくないか!?」

 ゼェゼェと肩で息をしている空くんに、ありがとうと伝えると、お礼の意味が分からないと笑っていた。

 そんな空くんの耳が赤くなっていて、僕がお礼をする度になぜか毎回、耳を赤く染めるのが不思議だった。

 僕へと向けられていた視線が徐々に別の方向へと向けられた時、奥のほうがザワザワとし始めると、その場の雰囲気が一気に変わった。

 キャーー翠さまぁ~!

 かなめ様こっち向いて下さい!!

 りつさまぁ~!さくさまぁ~!

 女子たちの耳に響く声に周りの空気が震えているようだった。

 女子たちとは違い男子は少し離た場所で生徒会の人たち、かっけーと口に出して居たので男女関係なく人気があるのが見て取れた。

 少し先を歩いている生徒会の中でも、ひときわ格好良い翠くんを見て、さっきまでの不快な気持ちは無くなった。

 やっぱり翠くんは格好良いなぁ~

 僕に気付いてくれないかな……

 僕の願いは叶わず、翠くん達が見えなくなるまで見送ってると、空くんが顔を強張らせていた。

 心配になり声を掛けても生徒会の面々が去っていった方をただ見つめているだけだった。

 それは憧れとか、そういう類ではないのは分かる……空くんは誰もが、認識しているαを見ると今みたいに心ここにあらず状態になる時がある。

 その理由は、きちんと聞いたことは無いけど大体の予想は付く……

 トラウマ……あるんだろうな……

 見た目が派手だし気が強そうに見えるけど、空くんは本当は繊細で優しい事を僕は知っている。

 だからこそ時々心配になるんだ……

 僕は空くんの手を取り教室へと向かった。

 席に着いてからも、空くんの様子は変わらずだったけど先生が入ってくると、ワナワナと肩を震わせていた。

「わかりやすっ……」

 空くんは皆には隠したいみたいだけど、表情や行動でバレバレ過ぎて逆に皆が気を使うんじゃないかと思うと、口元がニヨニヨするのが自分でも分かった。

 先生はと言うと、ポーカーフェイスを決めてるけど空くんを見る目が、他の生徒のソレとは全然違った。

 僕も翠くんに、あんな目で見てもらえる日が来るのを想像しただけなのに、顔が溶けていくのが分かった。

 そんなご機嫌な僕に隣の席の人が話しかけてきた。

「なぁ~に?」

 そう答えただけなのに、顔を真赤に染めてうつ向いてしまった。

 用がないなら話しかけないで欲しい……

「……の?」

 消え入りそうな声に気づき声の方に顔を向けると、隣の人と目が合った。

 何かを聞きたいっぽいけど……あわあわしていて何が言いたいのか、さっぱり分からずに首を傾げると。

「あっ……あの…はるか先生の息子さんですよね?」

 そう言われて頭をフル回転した結果、遥はるかが開いてる教室の生徒だと言うことが分かり彼はαでは無い事を理解した。

 僕は外用の笑顔を浮かべ頷くと、隣の人は花が綻ぶような笑顔を見せてくれた。

「僕、遥先生に救われて……同じ高校に息子さんも行く事になったって……言っていたから、嫌じゃなかったら、仲良くなりたいと思ってます」

 最後の方は早口になりながら一切目を合わせてくれなかった。

なんで、こんなにも自信が無さそうに話すんだろと思っていると。

「そ・そんな目で……見ないで下さい……」

 そう言いながら顔を伏せた……。

 見ないでと言われても隣の人から話しかけてきたのに、どういう事?

 遥も時々、意味不明な行動をとる事があるから似た者同士なんだろうか?

 僕は小さくため息をつくと隣の人に声を掛けた。

「ねぇ~名前おしえてよ?」

 隣の人は、しばらくモジモジした後に、佐野光さのひかりですと答えた。

「ふぅ~ん……光くんって言うんだ……よけいなお世話かまだけど、あんまりオドオドしない方が良いよ~性格悪い人に標的にされるよ、僕に言われたくないかもしれないけどね……」

 僕の言葉を聞いた、光くんは楓くんはヒーローかな?と言っていたけどヒーローって言うのは翠くんみたいな人を言うんだよと心の中で思った。

 翠くんに会いに行きたいな……

 でも……翠くんに僕を見つけて貰いたい気持ちもあるんだよな……。
感想 0

あなたにおすすめの小説

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

【本編完結】黒歴史の初恋から逃げられない

ゆきりんご
BL
同性の幼馴染である美也に「僕とケッコンしよう」と告げた過去を持つ志悠。しかし小学生の時に「男が男を好きになるなんておかしい」と言われ、いじめにあう。美也に迷惑をかけないように距離を置くことにした。高校は別々になるように家から離れたところを選んだが、同じ高校に進学してしまった。それでもどうにか距離を置こうとする志悠だったが、美也の所属するバレーボール部のマネージャーになってしまう。 部員とマネージャーの、すれ違いじれじれラブ。

元魔術師の主夫は過保護剣士の扶養から抜けたい

鳥羽ミワ
BL
ナラは年下の幼馴染のソルに誘われて故郷を飛び出し、魔術師になった。ところが全然芽が出ないまま10年が経ち、現在は剣士として名を上げたソルに養われて主夫をやっている。ナラが大怪我を負って以来、過保護になってしまったソルは、ナラへ何でも買い与えてくれる。けれど、目の届く範囲にいてくれと家から出させてはくれない。 もやもやが募るばかりのある日、ソルと口論をしたナラは家を飛び出し、郊外でスライムに襲われる。たまたま通りがかった薬師のエルフ・ガーデに助けられ、さらに薬学を学ばないかと打診されたナラは、二つ返事で薬師になることを決めた。 夢破れても人生セカンドシーズン到来!ナラの新しい挑戦が始まる! 両片思いの幼馴染は、ちゃんとカップルになれるのか?(作者注:なります!!!) ※拙作「鈍感苦労人魔術師は、年下凄腕剣士の片思いに気づかない!」と世界観を同じくしていますが、前述の作品をご覧いただかなくとも楽しんでいただけます ※アルファポリス、ムーンライトノベルズへ掲載しています

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

束縛彼氏から逃げたのに、執着が想像以上に重すぎた

鱗。
BL
愛されても、満たされない。 それでも彼は、相手を手放さない。 空虚な社会人、湊と。 彼に執着する、後輩の悠真。 そして二人の関係を見抜く占い師、榊。 三人の想いは交錯し、やがて静かに壊れていく。 選ばれるのは、愛か、それとも支配か。 ——誰のものにもならない男が、最後に選んだのは。 歪んだまま成立する、逃げ場のない関係。

イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです! 元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。 持ち主は、顔面国宝の一年生。 なんで俺の写真? なんでロック画? 問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。 頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ! ☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。

本気になった幼なじみがメロすぎます!

文月あお
BL
同じマンションに住む年下の幼なじみ・玲央は、イケメンで、生意気だけど根はいいやつだし、とてもモテる。 俺は失恋するたびに「玲央みたいな男に生まれたかったなぁ」なんて思う。 いいなぁ玲央は。きっと俺より経験豊富なんだろうな――と、つい出来心で聞いてしまったんだ。 「やっぱ唇ってさ、やわらけーの?」 その軽率な質問が、俺と玲央の幼なじみライフを、まるっと変えてしまった。 「忘れないでよ、今日のこと」 「唯くんは俺の隣しかだめだから」 「なんで邪魔してたか、わかんねーの?」 俺と玲央は幼なじみで。男同士で。生まれたときからずっと一緒で。 俺の恋の相手は女の子のはずだし、玲央の恋の相手は、もっと素敵な人であるはずなのに。 「素数でも数えてなきゃ、俺はふつーにこうなんだよ、唯くんといたら」 そんな必死な顔で迫ってくんなよ……メロすぎんだろーが……! 【攻め】倉田玲央(高一)×【受け】五十嵐唯(高三)

ヤンキーΩに愛の巣を用意した結果

SF
BL
アルファの高校生・雪政にはかわいいかわいい幼馴染がいる。オメガにして学校一のヤンキー・春太郎だ。雪政は猛アタックするもそっけなく対応される。  そこで雪政がひらめいたのは 「めちゃくちゃ居心地のいい巣を作れば俺のとこに居てくれるんじゃない?!」  アルファである雪政が巣作りの為に奮闘するが果たして……⁈  ちゃらんぽらん風紀委員長アルファ×パワー系ヤンキーオメガのハッピーなラブコメ! ※猫宮乾様主催 ●●バースアンソロジー寄稿作品です。