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1章
先輩の本性
メガネと協力関係を築いた事で僕は、先輩と呼ぶことにした……
先輩が居ることで、3年の教室に居る翠くんの観察をすることが出来るようになったのは僕にとって嬉しいことだった。
さすがに僕も1人で3年の教室へと行くことは気が引けたから先輩には感謝だ。
そして先輩と一緒に翠くんの観察を続けて早1ヶ月が経った頃、僕の中で感じたちょっとした違和感が確信に変わった。
先輩は僕のこと好きじゃないよね……
初めは翠くんの事が好きで邪魔者の僕に付きまとって居るんだと思っていた。
ウザいけど、いつなにが起こるか分からないから適当に相手をしていた。
けれど、僕を見る時のあからさま作られた表情やイケボもどきや、翠くんを見る時の表情とはまったく違う表情を書記の……大内律先輩に向けている事に気付いた。
「先輩ってなんで僕につきまとうのかなぁ~?」
何気なしに出た言葉に、先輩の表情がはっきりと変わったのが分かった。
「別に僕のこと好きじゃないよねぇ~?」
僕の言葉を聞いて挙動の可笑しくなった先輩を見ると笑いを堪えるのが難しかった。
僕の予測は当たってる!そう確信した時に僕はバランスを崩し先輩を床ドンする体制になってしまった。
隠れて翠くんを観察していたけれど、これじゃ完璧に教室内から丸見えだ。
おそるおそる、翠くんの方へと顔を向けると目があって直ぐに逸されてしまった……。
翠くんに誤解され……た?
泣きそうになった時、別の方向から冷たい視線が刺さるのを感じた。
「大内先輩……」
僕の言葉に油の切れたロボットみたいに首を動かした先輩は青い顔をしながら口を開いた。
「り、り、りっくん!ご、誤解なんだ!」
そう言いながら今にも泣き出しそうな顔をしていた。
気付いた時には僕たちの前まで来ていた大内先輩を見ただけなのに背中に冷たいものが走るのが分かった。
「ハァ、かなめは一体何をしているんです?君も早く!かなめからどいてください。」
あっ……この話し方って僕が初めて先輩に接触した時に、された話し方にソックリ……
もしかして2人は付き合ってる……にしては先輩は僕の所に来すぎじゃない?
頭の中で色々と考えても答えは出ずに、スミマセンと言いながら立ち上がりながら、翠くんへと視線を向けると窓の外を見つめていて僕と目が合うことは無かった。
翠くんに誤解されちゃったかな……
嫌だな……
胸の奥がどんどん苦しくなるのを感じながら教室へと戻ろうとした時、大内先輩は僕だけに聞こえる声で言葉を発した。
「かなめには、手をださないでくださいね。」
はぁ~?絡んできたのは先輩だし、僕は翠くんに目を合わせてもらえなくなるしマジ最悪なんたけど……
「それで午前中、楓の機嫌が悪かったんだ」
そう言いながら僕の頭を撫でる空くんは僕のことを甘やかしてくれる。
「翠くんに嫌われたらどうしよう……」
大きな溜息が漏れた時、隣からも溜息が聞こえた。
「俺も、りっくんに嫌われたらどうしよう……」
その声にいち早く気付いた空くんが、なんで先輩1年の教室でメシ食ってんすか?と尋ねると、りっくんと翠が恐すぎて食べ物が喉を通らないと言っていた。
光くんは、そんな先輩を生暖かい目で見ながら口を開いた。
「ぼ、僕……ずっと思っていたんですが、せ、先輩ってドMですよね?」
光くんの発言に僕は飲んでいたお茶を吹き出しそうになり、先輩は口からオニギリの残骸がこぼれ落ちていた。
「ひかりん、先輩にそんな事をいってはダメじゃん」
必死にその場の空気を戻そうとしている空くんに対して、いつも通りの表情の光くんが口を開く……
「ぼ、僕……ま、間違った事は言ってないと思います…よ?」
光くんの言葉に、なす術のない先輩は自分がドMである事を認めた。
「先輩って生徒会の中ではオラオラ系な女好きなイメージだったんすけど……えっーードMなんすか?マジすか?」
凄く動揺している空くんに光くんはドM仲間ですねと空くんに、微笑むと空くんの動きが止まった……
光くんは引っ込み思案な大人しい子だと思っていたけど、僕の思い違いだったみたいだ。
間違いなく光くんはダークホースだと納得した時、廊下のほうが騒がしくなり、入口の方へと視線を向けると、大内先輩を先頭に先輩以外の生徒会長メンバーがそこに居た。
「かなめ、何をやっているんですか?教室に戻りますよ。」
教室の温度が一気に下がった気がした。
先輩は大内先輩のいる方向とは別の方向を見ながら黙々とお弁当を食べ続けていた。
そんな先輩を見ていた大内先輩は教室へと入ると、先輩の首根っこを掴みズルズルと引きずった。
先輩は俺の弁当が!と騒いでいたけれど……
僕のを分けてあげますから大人しくしていてください……
卒業するまで僕と毎日一緒に食べると約束したのを破る気ですか?
そう先輩に話している大内先輩の顔がどこか辛そうに見えた。
翠くんが、騒がしてごめんねと言うと冷え切っていた教室が一転して黄色い歓声に包まれた。
女の子だけでなく男の子にも人気の翠くんの格好いいなと翠くんを見ていると、目があったけど直ぐに逸されてしまった。
僕の胸がズキンと痛み、体が翠くんを追いかけようとした時、光くんに腕を掴まれた。
「か、楓くん……今はダメです……放課後まで、時間を置いて今日中に話をした方が良いと思います。」
そう話すとにっこりと微笑んだ。
「いやぁー大内先輩、ちっせぇーのに凄かったな、俺よりも少しちっせぇーのに迫力がヤバかったわ」
目をキラキラしながら話す空くんを見ると少しだけ胸の痛みが和らいだ気がした。
「お、大内先輩は、分かりやすい、つ、ツンデレでしたね」
空くんがドSじゃないと?と聞くと、確信をもった顔つきで、ツンデレですと答えていた。
そして僕の顔をみながら口を開いた。
「ぼ、僕、見ていると分かるんです……り、両片思いも、は、早く自覚して欲しいです」
柔らかな表情の、光くんを見て先輩と大内先輩はまだ付き合ってはないのかなと思った。
先輩が居ることで、3年の教室に居る翠くんの観察をすることが出来るようになったのは僕にとって嬉しいことだった。
さすがに僕も1人で3年の教室へと行くことは気が引けたから先輩には感謝だ。
そして先輩と一緒に翠くんの観察を続けて早1ヶ月が経った頃、僕の中で感じたちょっとした違和感が確信に変わった。
先輩は僕のこと好きじゃないよね……
初めは翠くんの事が好きで邪魔者の僕に付きまとって居るんだと思っていた。
ウザいけど、いつなにが起こるか分からないから適当に相手をしていた。
けれど、僕を見る時のあからさま作られた表情やイケボもどきや、翠くんを見る時の表情とはまったく違う表情を書記の……大内律先輩に向けている事に気付いた。
「先輩ってなんで僕につきまとうのかなぁ~?」
何気なしに出た言葉に、先輩の表情がはっきりと変わったのが分かった。
「別に僕のこと好きじゃないよねぇ~?」
僕の言葉を聞いて挙動の可笑しくなった先輩を見ると笑いを堪えるのが難しかった。
僕の予測は当たってる!そう確信した時に僕はバランスを崩し先輩を床ドンする体制になってしまった。
隠れて翠くんを観察していたけれど、これじゃ完璧に教室内から丸見えだ。
おそるおそる、翠くんの方へと顔を向けると目があって直ぐに逸されてしまった……。
翠くんに誤解され……た?
泣きそうになった時、別の方向から冷たい視線が刺さるのを感じた。
「大内先輩……」
僕の言葉に油の切れたロボットみたいに首を動かした先輩は青い顔をしながら口を開いた。
「り、り、りっくん!ご、誤解なんだ!」
そう言いながら今にも泣き出しそうな顔をしていた。
気付いた時には僕たちの前まで来ていた大内先輩を見ただけなのに背中に冷たいものが走るのが分かった。
「ハァ、かなめは一体何をしているんです?君も早く!かなめからどいてください。」
あっ……この話し方って僕が初めて先輩に接触した時に、された話し方にソックリ……
もしかして2人は付き合ってる……にしては先輩は僕の所に来すぎじゃない?
頭の中で色々と考えても答えは出ずに、スミマセンと言いながら立ち上がりながら、翠くんへと視線を向けると窓の外を見つめていて僕と目が合うことは無かった。
翠くんに誤解されちゃったかな……
嫌だな……
胸の奥がどんどん苦しくなるのを感じながら教室へと戻ろうとした時、大内先輩は僕だけに聞こえる声で言葉を発した。
「かなめには、手をださないでくださいね。」
はぁ~?絡んできたのは先輩だし、僕は翠くんに目を合わせてもらえなくなるしマジ最悪なんたけど……
「それで午前中、楓の機嫌が悪かったんだ」
そう言いながら僕の頭を撫でる空くんは僕のことを甘やかしてくれる。
「翠くんに嫌われたらどうしよう……」
大きな溜息が漏れた時、隣からも溜息が聞こえた。
「俺も、りっくんに嫌われたらどうしよう……」
その声にいち早く気付いた空くんが、なんで先輩1年の教室でメシ食ってんすか?と尋ねると、りっくんと翠が恐すぎて食べ物が喉を通らないと言っていた。
光くんは、そんな先輩を生暖かい目で見ながら口を開いた。
「ぼ、僕……ずっと思っていたんですが、せ、先輩ってドMですよね?」
光くんの発言に僕は飲んでいたお茶を吹き出しそうになり、先輩は口からオニギリの残骸がこぼれ落ちていた。
「ひかりん、先輩にそんな事をいってはダメじゃん」
必死にその場の空気を戻そうとしている空くんに対して、いつも通りの表情の光くんが口を開く……
「ぼ、僕……ま、間違った事は言ってないと思います…よ?」
光くんの言葉に、なす術のない先輩は自分がドMである事を認めた。
「先輩って生徒会の中ではオラオラ系な女好きなイメージだったんすけど……えっーードMなんすか?マジすか?」
凄く動揺している空くんに光くんはドM仲間ですねと空くんに、微笑むと空くんの動きが止まった……
光くんは引っ込み思案な大人しい子だと思っていたけど、僕の思い違いだったみたいだ。
間違いなく光くんはダークホースだと納得した時、廊下のほうが騒がしくなり、入口の方へと視線を向けると、大内先輩を先頭に先輩以外の生徒会長メンバーがそこに居た。
「かなめ、何をやっているんですか?教室に戻りますよ。」
教室の温度が一気に下がった気がした。
先輩は大内先輩のいる方向とは別の方向を見ながら黙々とお弁当を食べ続けていた。
そんな先輩を見ていた大内先輩は教室へと入ると、先輩の首根っこを掴みズルズルと引きずった。
先輩は俺の弁当が!と騒いでいたけれど……
僕のを分けてあげますから大人しくしていてください……
卒業するまで僕と毎日一緒に食べると約束したのを破る気ですか?
そう先輩に話している大内先輩の顔がどこか辛そうに見えた。
翠くんが、騒がしてごめんねと言うと冷え切っていた教室が一転して黄色い歓声に包まれた。
女の子だけでなく男の子にも人気の翠くんの格好いいなと翠くんを見ていると、目があったけど直ぐに逸されてしまった。
僕の胸がズキンと痛み、体が翠くんを追いかけようとした時、光くんに腕を掴まれた。
「か、楓くん……今はダメです……放課後まで、時間を置いて今日中に話をした方が良いと思います。」
そう話すとにっこりと微笑んだ。
「いやぁー大内先輩、ちっせぇーのに凄かったな、俺よりも少しちっせぇーのに迫力がヤバかったわ」
目をキラキラしながら話す空くんを見ると少しだけ胸の痛みが和らいだ気がした。
「お、大内先輩は、分かりやすい、つ、ツンデレでしたね」
空くんがドSじゃないと?と聞くと、確信をもった顔つきで、ツンデレですと答えていた。
そして僕の顔をみながら口を開いた。
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