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23.カイルに相談
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私が知ってる物語とは変わっている所もある。
このまま何も起きなければ…穏やかに過ごす事が出来ればいいんだけど…
拭いきれない不安が駆け巡る。
とにかく、ルルお兄様の周りにいる人に注意しなきゃ。
もしこれから2人が惹かれあったとして…
ルルお兄様が殺されたりしなければサーシャも力の暴走は起きない。
2人が惹かれ合うという言葉に少しモヤモヤしてしまう。でも今はそんな事よりもこれから起こるかもしれない事を回避しなきゃ…!
よし、カイお兄様のところへ行こう。お兄様ならきっとルルお兄様の周りにいる人の事知ってるはず。
私はカイお兄様のいる寮に行く事にした。
男子寮は女子寮から歩いて5分程の所にある。私は男子寮に向かって歩いていた。
丁度女子寮と男子寮の中間辺りまで来た時、後ろから声を掛けられた。
「スー?何してるの?」
そこにいたのはカイお兄様だった。
「カイお兄様!!丁度お兄様に用事があって男子寮まで行く所だったの。良かった~ここで会えて。」
「えっ男子寮に…!?スー…用事がある時は女子寮の入り口にいる管理人さんに言いなさい。俺が会いに行くから。間違っても男子寮には行くなよ。あんな男ばかりの場所にスーが行ってしまうなんて…。いろんな男の人が集まって来たら怖いだろ?!あそこは恐ろしい所だから禁止だ!!」
私の両肩に手を置いて真剣な目でカイお兄様は説得していた。
「カイお兄様、そんなに心配しなくても大丈夫よ。私はそんなに目立たないし、それにお兄様がいるから。
…でもそうね、軽率だったわ。これからは管理人さんに伝えてもらうようにするわ。」
カイお兄様はホッとした顔をしていた。
「それで、僕に何の用?何かわからない事があった?」
「そうなんです…。少し聞きたい事があって。ルルお兄様のお友達の事で…」
「ルルの友達?ルルは友達が多いわけじゃないんだけど特に仲良くしている人は俺以外に、ドウェインとアロイスくらいかな?」
ドウェイン…アロイス…そう…そうだった。
物語の名前も宰相の息子がドウェイン、騎士の息子がアロイスだ。
やっぱりこの2人は物語に出てくる人と一致している。
この世界でも2人のどちらかが裏切る可能性がある。
どうにかして接点を持って2人がどんな人か調べたい。
でもどうやって理由をつけようか。
「お兄様達はその方達とよく一緒に学園生活を送っているんですか?」
「そうだね。一緒にいるかもしれないね。だけど…どうしてそんな事が知りたいの?もしかして彼等の中で気になる人が居るとか…?」
お兄様の顔が怖い。
「いえ…えっと~なんていうか…。カイお兄様は友達多そうだけど、ルルお兄様は友達いるのか気になってしまって。どうやって友達作ったのか知りたかったんです。私…友達が出来るかちょっと心配になって…サーシャさんともクラスが別だし」
流石に苦し紛れな理由だけど…誤魔化せたかしら。
「大丈夫だよ。スーは良い子だからすぐに出来るよ。でも…本当にそんな理由で聞きたかったの?何か気になる事が他にあるんじゃない?」
ぐっ…
お兄様鋭いなぁ。
でも本当の事はまだ確信がないし言えない。
どうしたらいいのか悩んでいた。
このまま何も起きなければ…穏やかに過ごす事が出来ればいいんだけど…
拭いきれない不安が駆け巡る。
とにかく、ルルお兄様の周りにいる人に注意しなきゃ。
もしこれから2人が惹かれあったとして…
ルルお兄様が殺されたりしなければサーシャも力の暴走は起きない。
2人が惹かれ合うという言葉に少しモヤモヤしてしまう。でも今はそんな事よりもこれから起こるかもしれない事を回避しなきゃ…!
よし、カイお兄様のところへ行こう。お兄様ならきっとルルお兄様の周りにいる人の事知ってるはず。
私はカイお兄様のいる寮に行く事にした。
男子寮は女子寮から歩いて5分程の所にある。私は男子寮に向かって歩いていた。
丁度女子寮と男子寮の中間辺りまで来た時、後ろから声を掛けられた。
「スー?何してるの?」
そこにいたのはカイお兄様だった。
「カイお兄様!!丁度お兄様に用事があって男子寮まで行く所だったの。良かった~ここで会えて。」
「えっ男子寮に…!?スー…用事がある時は女子寮の入り口にいる管理人さんに言いなさい。俺が会いに行くから。間違っても男子寮には行くなよ。あんな男ばかりの場所にスーが行ってしまうなんて…。いろんな男の人が集まって来たら怖いだろ?!あそこは恐ろしい所だから禁止だ!!」
私の両肩に手を置いて真剣な目でカイお兄様は説得していた。
「カイお兄様、そんなに心配しなくても大丈夫よ。私はそんなに目立たないし、それにお兄様がいるから。
…でもそうね、軽率だったわ。これからは管理人さんに伝えてもらうようにするわ。」
カイお兄様はホッとした顔をしていた。
「それで、僕に何の用?何かわからない事があった?」
「そうなんです…。少し聞きたい事があって。ルルお兄様のお友達の事で…」
「ルルの友達?ルルは友達が多いわけじゃないんだけど特に仲良くしている人は俺以外に、ドウェインとアロイスくらいかな?」
ドウェイン…アロイス…そう…そうだった。
物語の名前も宰相の息子がドウェイン、騎士の息子がアロイスだ。
やっぱりこの2人は物語に出てくる人と一致している。
この世界でも2人のどちらかが裏切る可能性がある。
どうにかして接点を持って2人がどんな人か調べたい。
でもどうやって理由をつけようか。
「お兄様達はその方達とよく一緒に学園生活を送っているんですか?」
「そうだね。一緒にいるかもしれないね。だけど…どうしてそんな事が知りたいの?もしかして彼等の中で気になる人が居るとか…?」
お兄様の顔が怖い。
「いえ…えっと~なんていうか…。カイお兄様は友達多そうだけど、ルルお兄様は友達いるのか気になってしまって。どうやって友達作ったのか知りたかったんです。私…友達が出来るかちょっと心配になって…サーシャさんともクラスが別だし」
流石に苦し紛れな理由だけど…誤魔化せたかしら。
「大丈夫だよ。スーは良い子だからすぐに出来るよ。でも…本当にそんな理由で聞きたかったの?何か気になる事が他にあるんじゃない?」
ぐっ…
お兄様鋭いなぁ。
でも本当の事はまだ確信がないし言えない。
どうしたらいいのか悩んでいた。
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