異世界転移令嬢、姉の代わりに契約結婚の筈が侯爵様の愛が重すぎて困ってます

琥珀

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32.同じ部屋で夜を過ごす!?(3)

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「ねぇ、セシリア。寝付くまで少し話さないか?」

「はい!…アーヴィン様あの…手はずっと握りっぱなしですか?」

少し恥ずかしそうに話すセシリアにアーヴィンは穏やかに笑う。

「ん?夫婦は寝る時に手を繋いで寝るのが普通なんだが、知らないのか?」
「そうなんですか?そっか、そうなんだ…ごめんなさいあまり分からなくて…。」

アーヴィンは楽しそうな笑顔で見ている。

「フフッ。セシリアは純粋で良い子だね。」
「ん?あ……!その表情、アーヴィン様嘘ついたでしょ!?」

セシリアが少し怒りながら言うと声に出して笑うアーヴィン。

「ごめんごめん…セシリアが可愛くてつい…でも私たちは寝る時に手を繋いで寝たいんだ。ダメか?」
「もしかして、手を繋ぐとよく眠れるとかですか?それなら是非私の手を使って下さい!」
「いや、セシリアがどこにも行かないように。途中で起きて起きた事が私にわかるようにね。これからは何処かに行く時は私が一緒に行こう。」

アーヴィンがニコッと微笑みながら握る手をセシリアに見せる。

そんなアーヴィンにセシリアもニコッと固い笑顔で返す。

(えぇ…結局それじゃあ眠れないんじゃ…?というかアーヴィン様、最初の時と変わってないか?あまり人に関心が無さそうだと思ったけど…実は重い人…?)

「私はどこにも行く宛が無いので居なくなったりしませんよ?」
「それでもなるべく近くにいたいと思うから。寝る時のルールにしよう。」
「フフッ…アーヴィン様、なんだか…子供みたいでかわいい…」

セシリアは目を瞑りながら喋っているとウトウトし始め、
そのまま寝てしまった。

「セシリア…おやすみ。」

アーヴィンはセシリアを自分の体に寄せて抱きしめながら額にキスをし、目を瞑った。







ーーーー次の日の朝ーーーー

「ん……」

鳥の囀りで目を覚ますセシリア。

「あれ…?目の前が暗…」

よく見るとアーヴィンの腕の中にいる事に気付くセシリア。

「え!!」

ビックリして飛び起きるが、まだアーヴィンが寝ている姿を見て口を塞ぐ。

(あまり眠れないって言ってたからせっかく寝てるのに起こしたら悪いわ…)

セシリアは物音を立てないようにゆっくりベッドから離れた。

(服…着替えたいけど夜着しかない…。ミサは外にいるかしら?)

足跡を立てないように歩き、ドアノブを触った。


「何処に行こうとしてるんだ?」
「ひゃいい!?!?」

後ろから全く気配も感じられず急に声をかけられ変な声がでるセシリア。

「あの、服に着替えたくて…」

アーヴィンは怒っている表情をしている。
セシリアはアーヴィンに壁ドンされた状態になり動けなくなった。
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