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第5章 砂漠の国の錬金術師
9. 素材調達
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クラフター には素材調達がつきものということで、それについてもニケの教えを乞うことになった。
ザハブルハーム王国は乾燥した気候により、国土の半分が砂漠に覆われている。砂漠でなくとも水気の少ない荒涼とした大地が広がっているが、鉱脈資源は豊富だった。
俺たちは希少な鉱石が多く眠っているという鉱山の洞窟に分け入るため、パーティを組んだ。
採掘途中にモンスターに襲われる可能性は低くない。万が一に備え、装備も万全を期している。
魔術師、治癒師、レンジャー、格闘家のパーティだった。
「おっさん、盾役がんばってね」
「格闘家って盾役だっけ!?ていうかノアの高級ローブのほうが、防御力高いんじゃないの~」
「え~。俺、魔術師なんだけど」
「ちっ……。おっさん、そんなこと言ってると、ケガしても治してやらないからな」
「使い魔の立場をわきまえてください」
ジンはふたりに責められ、シュン…となってしまった。
「アイシクルファング!」
氷でできた魔法の牙が、ハイエナに似たモンスターの体を貫いた。
「ノア、お見事です!」
「えへへへ…」
褒められて気分がいい。
「以前より魔法のキレっていうか、威力が断然増してるね。この短期間で……何かあったの?」
「兄上からいただいた杖やローブのおかげかな」
「……その杖、伝説の杖と似てるなーと思ってたけど、まさか本物!?」
「うん…兄上が帝国の魔術師たちから強奪したんだって」
「うわ~…ノアの兄上はぜったい敵に回しちゃダメなタイプだね……」
「ノア~!こっちもお願い!コイツ外殻が固くて攻撃が通らないんだよ~」
「任せて!」
詠唱を終え、ジンに距離を取るよう合図を送る。
「ファイアーボール!」
魔法の火球を、モンスター目がけて放つ。人間より体が大きい甲虫のようなモンスターは、炎に巻かれた。耳障りな金切り声を上げながら焼かれ、やがて動かなくなった。
「ヒュ~♪やるねぇ」
「おっさんもノアを見習いなよ」
「俺にも伝説の武器をプレゼントしてくれるお兄さまがほしい……っ!」
「だめだこりゃ……」
「この辺にありそうなんだけどなぁ……」
ニケは足を止めて辺りを見回した。
「……あった!これ!」
ニケの持つ松明の先で、岩肌に露出した赤い原石がキラキラと輝いていた。
魔法の力が込められた特性のピッケルを使うと、少しの力で原石を岩肌から剥がれ、楽々と採掘することができた。
「……みなさん、洞窟の奥からモンスターが来ます。警戒を!」
レンジャーのエトワールがいち早くモンスターの接近に気づき、みなに注意を促す。俺たちは武器を構えた。
「あ……っ!」
俺たちの前に現れたモンスターを見て、俺は驚きの声を上げずにはいられなかった。
三メートル近い巨体を誇るその影は、スケアリーベア――かつて冒険者試験で俺とエトワールを苦しめたモンスターだった。
ザハブルハーム王国は乾燥した気候により、国土の半分が砂漠に覆われている。砂漠でなくとも水気の少ない荒涼とした大地が広がっているが、鉱脈資源は豊富だった。
俺たちは希少な鉱石が多く眠っているという鉱山の洞窟に分け入るため、パーティを組んだ。
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「アイシクルファング!」
氷でできた魔法の牙が、ハイエナに似たモンスターの体を貫いた。
「ノア、お見事です!」
「えへへへ…」
褒められて気分がいい。
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「うん…兄上が帝国の魔術師たちから強奪したんだって」
「うわ~…ノアの兄上はぜったい敵に回しちゃダメなタイプだね……」
「ノア~!こっちもお願い!コイツ外殻が固くて攻撃が通らないんだよ~」
「任せて!」
詠唱を終え、ジンに距離を取るよう合図を送る。
「ファイアーボール!」
魔法の火球を、モンスター目がけて放つ。人間より体が大きい甲虫のようなモンスターは、炎に巻かれた。耳障りな金切り声を上げながら焼かれ、やがて動かなくなった。
「ヒュ~♪やるねぇ」
「おっさんもノアを見習いなよ」
「俺にも伝説の武器をプレゼントしてくれるお兄さまがほしい……っ!」
「だめだこりゃ……」
「この辺にありそうなんだけどなぁ……」
ニケは足を止めて辺りを見回した。
「……あった!これ!」
ニケの持つ松明の先で、岩肌に露出した赤い原石がキラキラと輝いていた。
魔法の力が込められた特性のピッケルを使うと、少しの力で原石を岩肌から剥がれ、楽々と採掘することができた。
「……みなさん、洞窟の奥からモンスターが来ます。警戒を!」
レンジャーのエトワールがいち早くモンスターの接近に気づき、みなに注意を促す。俺たちは武器を構えた。
「あ……っ!」
俺たちの前に現れたモンスターを見て、俺は驚きの声を上げずにはいられなかった。
三メートル近い巨体を誇るその影は、スケアリーベア――かつて冒険者試験で俺とエトワールを苦しめたモンスターだった。
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