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第一章 失くした記憶と巡り会う運命
13. 打ち合わせ
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「俺がこのパーティーのリーダーを務めるルクレティウスです。ルークとお呼びください」
「おお!あなたがギルド・ブールギニョンの冒険者として名高い、流剣のルクレティウス殿ですか!」
「はい、そうです。ご期待に添えられるよう、誠心誠意務めさせていただきます」
ローウェル氏は商売を営んでいる。今回の依頼内容は、商品を積んだ馬車を、隣町のカルトゥーシュまで護衛してほしいというものだった。
「商人の方ならご存知のはずでしょうが、王国軍や街の自警団の巡回も頻繁に行われているようですし、この街道は安全ですよ。その上で護衛を雇われるということは、積荷は特別な価値のある品なのでしょうか?」
「いえいえ、それほどの品ではありません。ですが、なにぶん私は慎重な性質でして。まあ、念のためと言いますか……」
それから、明日の出発時刻や集合場所などを細かく詰め、依頼人との打ち合わせは滞りなく終わった。
「……流剣のルクレティウス?」
ローウェル氏が退室した後、クロのルークを訝しむ冷たい声が個室に響いた。
「ああ……言ってなかったかな」
ルークは自身の頭に手をやり、髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜ、渋々と話し始めた。
「だってなあ……二つ名を自分から名乗るなんて、照れくさいだろ」
まあ、たしかにね……
「すごいよ!ルークは有名人なんだね!」
「へへへ…まあな」
アルシュに褒められ、ルークは得意げに笑っている。クロがこちらをチラリと見やってから、ルークに話しかけた。
「悪いが、この後少々予定がある。退室しても構わないだろうか」
「予定?」
「魔法の習得だ」
「なるほどなあ。だが、そこまで身構えなくても大丈夫だと思うけどな」
「この近辺は手強い魔物は出ないとのことだが、どうだろうな。ルーク、きみにとっては簡単な依頼なのかもしれないが、私たちにとってはこれが初仕事だ。出来得る限りの準備をして臨みたい」
「ああ。もちろん止める気はないさ。だが、あまり無理はしなくていいからな」
「……どういうことだ?」
クロの声が若干低くなる。
「護衛のことだよ。命を賭けるほどの報酬は出ていない。危うくなったら逃げるのも手だ」
「職務を放棄しろと?」
「職務ってほどのもんじゃないだろ?賢く立ち回れってことさ」
「賢く……」
「まあ、任せるさ。明日の集合時間には遅れないようにな」
冒険者ギルドを出てルークと別れた後、すぐにでも宿屋に帰って魔術所の続きを読みたかった。でもその前に、仕事に必要な道具と防具を揃えなければならない。
「道具って何が必要かな?」
「傷を癒すポーションは必須だろう。魔物から毒を受けた場合に備えて、解毒用のポーションもいくつか……」
クロはアルシュをちらりと見遣り、小さくため息を吐いた。
「私たちの資金源は今のところ、アルシュに頼りきりだ。心苦しいことこの上ないな……」
「気にしなくていいよ、クロ」
「そういうわけにはいかない。やはり私の身に着けている装飾品をいくつか換金して……」
アルシュはクロの言葉を遮り、
「それはダメって言ったでしょ。心配しないで。まだまだぼくのお金、いっぱいあるよ」
そう言ってにっこり笑っってから、アルシュは財布の入っている背負袋を揺らした。
「わかった、わかった。アルシュに逆らう気はないさ。だが、任務中に貴重品を持って行くのも気がかりではないか?」
「宿屋の女将さんに預かってもらおうと思ってるよ」
「……それもいいが……知人とはいえ……どうだろうな。街の銀行に預けるのが一番安全ではないだろうか」
「銀行かあ。ぼく、行ったことないや」
「では、手早く買い物を済ませ、銀行に寄ろう。ミツキは、先に宿屋に戻っているといい」
「え…僕も……」
クロは首を横に振った。
「きみは早く魔術書の続きが読みたいだろう。銀行での手続きは私がアルシュに付き添うので、心配しなくて大丈夫だ」
「ミツキ、魔法の勉強がんばってね!」
「その前に、防具は揃えておかなければな。道具屋は後回しにして、先に防具屋に行くか」
「賛成!」
防具屋には、呪文詠唱者向けのローブが所狭しと並んべられていた。
「たくさんあるなあ。どれがいいんだろう」
「……さっぱりだ。店員に聞くのが早いだろうな」
耳ざとい男性店員が、すぐに近づいてきた。
「いらっしゃいませ~。何をお探しでしょうか?」
クロは僕の方に手を向け、
「私と彼は駆け出しの魔法詠唱者だ。それに見合った装備を揃えたいのだが」
「駆け出し……?」
店員は目線を上下させ、訝しげにクロを見た後、首を傾げた。
「……あなたが今お召しなっている装備ですが……」
「何かおかしいだろうか?」
「いえいえ、とんでもない。というか、当店で扱っている最も質のいい品ですら、比べ物にならないほどの逸品ではないかしら……」
「……ならば、ミツキの分だけでかまわない。見繕ってもらえるだろうか」
かしこまりました、と答えてローブを選び出した店員を尻目に、僕たちは顔を見合わせた。アルシュはひそめた声で興奮気味に、
「やっぱり、クロはすごい魔法使いだったんだ!」
「僕もそんな気がしてきた。店で売っているものとは比べ物にならないほどの逸品って……」
本当に、クロは一体何者なのだろうか?
「……売ったらどのくらいになるのだろうな……」
「クロ!だめだからね」
「お待たせいたしました。こちらはいかがでしょうか?」
男性店員から勧められた服は、紺色のローブだった。丈は足首近くまであり、フードも付いている。試着させてもらうことになり、試着室で手早く着替えた。カーテンを引き、クロとアルシュに見てもらう。
「どうかな?」
「いいかんじ!すっごく魔法使いらしくなったよ」
「ふむ……悪くない」
「ほんと?よかった~」
鏡を見たときは、コスプレか?と不安になっていたからホッとした。
「靴も合わせたいところだな」
「では、こちらなどいかがでしょうか?」
クロの言葉に、店員は待ってましたとばかりに革のブーツを差し出した。さっそく履いてみるとサイズはぴったりで、ローブにもよく合っている。
「わー!いいかんじ!」
アルシュは目をキラキラさせ、拍手までしてくれた。
「ああ…よく似合っているんじゃないか?」
クロにも褒められた。なんだか照れるな。
「こんなものも、必要ではないですか?」
店員が差し出してきたのは、金の腕輪や首飾りだ。魔力を高める効果があるらしい。
「いや、いいです。あまり手持ちもないので」
「こちら、魔法使いの方々に大変ご好評いただいている品です。お安くしておきますよ」
「ミツキ!遠慮しないでいいんだよ?」
「いや~…」
ローブとブーツ、それから腕輪を購入し、店員に見送られて店を出た。
「ありがとうございました!是非またいらしてくださいね」
これから宿に戻って魔法の特訓ということで、試着したときのまま、購入した装備を着込んでいる。
「アルシュ、ありがとう」
「いいの、いいの。それより、魔法の勉強がんばってね」
「ああ!」
クロとアルシュと別れ、一人宿屋に戻った。さあやるぞ、と魔術書を開くが……
やっぱり……文字がスムーズに読めないのが厳しいな……
それでもなんとか文字を辿り、魔術書を読み解いていく。
治癒魔法とは、精霊の力を呼び集め、傷を癒し秘めたる力を引き出す奇跡の術である。精霊の力を対象者の傷を癒す奇跡の御業とするには、術者の魔力と杖などの触媒が——
魔力……か。この世界の人間じゃない僕にもそんな力があるなんて……ほんとに魔法が使えるようになるのかなあ。
魔術書を読むのに没頭していると時間が経つのはあっという間で、いつの間にか空は茜色に染まっていた。
「おお!あなたがギルド・ブールギニョンの冒険者として名高い、流剣のルクレティウス殿ですか!」
「はい、そうです。ご期待に添えられるよう、誠心誠意務めさせていただきます」
ローウェル氏は商売を営んでいる。今回の依頼内容は、商品を積んだ馬車を、隣町のカルトゥーシュまで護衛してほしいというものだった。
「商人の方ならご存知のはずでしょうが、王国軍や街の自警団の巡回も頻繁に行われているようですし、この街道は安全ですよ。その上で護衛を雇われるということは、積荷は特別な価値のある品なのでしょうか?」
「いえいえ、それほどの品ではありません。ですが、なにぶん私は慎重な性質でして。まあ、念のためと言いますか……」
それから、明日の出発時刻や集合場所などを細かく詰め、依頼人との打ち合わせは滞りなく終わった。
「……流剣のルクレティウス?」
ローウェル氏が退室した後、クロのルークを訝しむ冷たい声が個室に響いた。
「ああ……言ってなかったかな」
ルークは自身の頭に手をやり、髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜ、渋々と話し始めた。
「だってなあ……二つ名を自分から名乗るなんて、照れくさいだろ」
まあ、たしかにね……
「すごいよ!ルークは有名人なんだね!」
「へへへ…まあな」
アルシュに褒められ、ルークは得意げに笑っている。クロがこちらをチラリと見やってから、ルークに話しかけた。
「悪いが、この後少々予定がある。退室しても構わないだろうか」
「予定?」
「魔法の習得だ」
「なるほどなあ。だが、そこまで身構えなくても大丈夫だと思うけどな」
「この近辺は手強い魔物は出ないとのことだが、どうだろうな。ルーク、きみにとっては簡単な依頼なのかもしれないが、私たちにとってはこれが初仕事だ。出来得る限りの準備をして臨みたい」
「ああ。もちろん止める気はないさ。だが、あまり無理はしなくていいからな」
「……どういうことだ?」
クロの声が若干低くなる。
「護衛のことだよ。命を賭けるほどの報酬は出ていない。危うくなったら逃げるのも手だ」
「職務を放棄しろと?」
「職務ってほどのもんじゃないだろ?賢く立ち回れってことさ」
「賢く……」
「まあ、任せるさ。明日の集合時間には遅れないようにな」
冒険者ギルドを出てルークと別れた後、すぐにでも宿屋に帰って魔術所の続きを読みたかった。でもその前に、仕事に必要な道具と防具を揃えなければならない。
「道具って何が必要かな?」
「傷を癒すポーションは必須だろう。魔物から毒を受けた場合に備えて、解毒用のポーションもいくつか……」
クロはアルシュをちらりと見遣り、小さくため息を吐いた。
「私たちの資金源は今のところ、アルシュに頼りきりだ。心苦しいことこの上ないな……」
「気にしなくていいよ、クロ」
「そういうわけにはいかない。やはり私の身に着けている装飾品をいくつか換金して……」
アルシュはクロの言葉を遮り、
「それはダメって言ったでしょ。心配しないで。まだまだぼくのお金、いっぱいあるよ」
そう言ってにっこり笑っってから、アルシュは財布の入っている背負袋を揺らした。
「わかった、わかった。アルシュに逆らう気はないさ。だが、任務中に貴重品を持って行くのも気がかりではないか?」
「宿屋の女将さんに預かってもらおうと思ってるよ」
「……それもいいが……知人とはいえ……どうだろうな。街の銀行に預けるのが一番安全ではないだろうか」
「銀行かあ。ぼく、行ったことないや」
「では、手早く買い物を済ませ、銀行に寄ろう。ミツキは、先に宿屋に戻っているといい」
「え…僕も……」
クロは首を横に振った。
「きみは早く魔術書の続きが読みたいだろう。銀行での手続きは私がアルシュに付き添うので、心配しなくて大丈夫だ」
「ミツキ、魔法の勉強がんばってね!」
「その前に、防具は揃えておかなければな。道具屋は後回しにして、先に防具屋に行くか」
「賛成!」
防具屋には、呪文詠唱者向けのローブが所狭しと並んべられていた。
「たくさんあるなあ。どれがいいんだろう」
「……さっぱりだ。店員に聞くのが早いだろうな」
耳ざとい男性店員が、すぐに近づいてきた。
「いらっしゃいませ~。何をお探しでしょうか?」
クロは僕の方に手を向け、
「私と彼は駆け出しの魔法詠唱者だ。それに見合った装備を揃えたいのだが」
「駆け出し……?」
店員は目線を上下させ、訝しげにクロを見た後、首を傾げた。
「……あなたが今お召しなっている装備ですが……」
「何かおかしいだろうか?」
「いえいえ、とんでもない。というか、当店で扱っている最も質のいい品ですら、比べ物にならないほどの逸品ではないかしら……」
「……ならば、ミツキの分だけでかまわない。見繕ってもらえるだろうか」
かしこまりました、と答えてローブを選び出した店員を尻目に、僕たちは顔を見合わせた。アルシュはひそめた声で興奮気味に、
「やっぱり、クロはすごい魔法使いだったんだ!」
「僕もそんな気がしてきた。店で売っているものとは比べ物にならないほどの逸品って……」
本当に、クロは一体何者なのだろうか?
「……売ったらどのくらいになるのだろうな……」
「クロ!だめだからね」
「お待たせいたしました。こちらはいかがでしょうか?」
男性店員から勧められた服は、紺色のローブだった。丈は足首近くまであり、フードも付いている。試着させてもらうことになり、試着室で手早く着替えた。カーテンを引き、クロとアルシュに見てもらう。
「どうかな?」
「いいかんじ!すっごく魔法使いらしくなったよ」
「ふむ……悪くない」
「ほんと?よかった~」
鏡を見たときは、コスプレか?と不安になっていたからホッとした。
「靴も合わせたいところだな」
「では、こちらなどいかがでしょうか?」
クロの言葉に、店員は待ってましたとばかりに革のブーツを差し出した。さっそく履いてみるとサイズはぴったりで、ローブにもよく合っている。
「わー!いいかんじ!」
アルシュは目をキラキラさせ、拍手までしてくれた。
「ああ…よく似合っているんじゃないか?」
クロにも褒められた。なんだか照れるな。
「こんなものも、必要ではないですか?」
店員が差し出してきたのは、金の腕輪や首飾りだ。魔力を高める効果があるらしい。
「いや、いいです。あまり手持ちもないので」
「こちら、魔法使いの方々に大変ご好評いただいている品です。お安くしておきますよ」
「ミツキ!遠慮しないでいいんだよ?」
「いや~…」
ローブとブーツ、それから腕輪を購入し、店員に見送られて店を出た。
「ありがとうございました!是非またいらしてくださいね」
これから宿に戻って魔法の特訓ということで、試着したときのまま、購入した装備を着込んでいる。
「アルシュ、ありがとう」
「いいの、いいの。それより、魔法の勉強がんばってね」
「ああ!」
クロとアルシュと別れ、一人宿屋に戻った。さあやるぞ、と魔術書を開くが……
やっぱり……文字がスムーズに読めないのが厳しいな……
それでもなんとか文字を辿り、魔術書を読み解いていく。
治癒魔法とは、精霊の力を呼び集め、傷を癒し秘めたる力を引き出す奇跡の術である。精霊の力を対象者の傷を癒す奇跡の御業とするには、術者の魔力と杖などの触媒が——
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