【ミステリー小説】 富士山大噴火! 群がる野獣達!

蔵屋

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第一巻


 日本人なら誰もが知る富士山。
私はこの富士山を生まれて初めて見た景色を今でも忘れることが出来ない。
私が初めて富士の山を見たのは5歳の時であった。
 当時祖父に連れられて東京太田区在住の叔父の家に遊びに行ったのである。
 まだ、新幹線が走っていない時代であった。
 広島県松永市の松永駅から山陽本線に乗車し岡山駅に行く。
 今度は岡山駅からこだま号に乗車し大阪、京都、滋賀、静岡~横浜、東京と移動する。
 丁度、静岡に入ると富士山が見えだす。
その時の印象は壮大な大きな山であり、頂上近くになると雪景色が見えて来る。
その白い雪景色を見ると心が綺麗になり肉体の中にある霊魂が水晶のように透き通り綺麗な心になり浄化され、身も心も清々しくなった。
 その時私は思ったのです。日本人に生まれて良かったと。
 さてこの富士山には文部省唱歌としての歌がある。作詞者は厳谷小波であるが作曲者は不詳である。
 その富士の歌をご紹介しよう。
 一番。
   「あたまをくもの 
   上に出し
              四方しほうの山を 
   見おろして
            かみなりさまを 
   下に聞く
             富士ふじは 日本一の山」

  二番。
  「青空あおぞら高く 
  そびえたち
         からだに雪の 
  着物きもの着て
         かすみのすそを 
  遠くひく
        富士ふじは 
  日本一にっぽんいちの山」

 今回、私はこの富士山にスポットライトを当てた。
 何故か?
 それは将来必ず起きる富士山の噴火について日本人に警告する為である。
 考えて見ると富士山噴火の歴史は過去に幾度もありその都度大きな被害を人々に与えて来た歴史がある。
 これを過去の富士山の噴火史ふじさんのふんかしと呼ぶことにした。
 それでは富士火山の噴火の様子と変遷をご紹介することにしよう。

 富士山は高さと山体の大きさに於いて日本最大の活火山と言える。
 富士山は最近10万年で急速に大きくなったと考えられており、その意味に於いては比較的若い火山に分類される。

 現在見えている山の外観は約1万年前から噴火活動を開始した新富士火山であり、その下に約70万年前から活動していた小御岳こみたけ火山と約10万年前から約1万年前に噴火した古富士火山があると言われている。
 
 有史では新富士火山頂上の主火口からの噴火記録は無い。
 それ故噴火は殆ど側火山によるものであるが、主なものに延暦大噴火、貞観大噴火、宝永大噴火の三大噴火が有ったと記録されている。
 空海の時代の貞観大噴火が最大規模で、次に江戸時代の宝永大噴火であるが、延暦大噴火は被害が大きかったものの、噴出物の総量からすると他の2つとは異なり、中規模の噴火と推定されている。
 富士山の構造としては約10万年前まで、富士山の噴火により先小御岳火山・小御岳火山となった。
 富士山の周辺一帯は数百万年前から火山活動が活発であったことが知られている。 
 その中で約70万年前、現在の富士山の位置で火山活動が開始され、山体が成長していった。その頃は南東にある愛鷹山あしたかやまの活動も活発で、二つの大きな活火山が並ぶ状況を呈していた。

 現在、この火山の頭部が富士山北斜面5合目(標高2,300m)の小御岳こみたけ付近に露頭していることから、この火山体を「小御岳火山」と呼ぶ。

 約10万年から約5000年前まで、古富士火山 (星山期)という時代があった。

 小御岳火山がしばらく休止した後、約10万年前から新たな活動時期に入った。この時期を古富士火山と呼ぶ。古富士火山は爆発的な噴火が特徴で、大量のスコリア・火山灰や溶岩を噴出し、標高3,000mに達する大きな山体を形成していった。古富士火山の山体は宝永山周辺等富士山中腹に認められるとされていたが、中腹のものは宝永噴火の堆積物である。約2万年前に田貫湖岩屑なだれを生じている。

 (富士山噴火に伴う氷期と泥流について)

 北東麓側で富士相模川泥流(1万7000年前から1万4000年前)などの火山泥流が複数回発生している。当時は氷期で、最も寒冷化した時期には富士山に於ける雪線(夏季にも雪が消えない地帯の境界)は標高2,500m付近にあり、それより高所には万年雪または氷河があったと推定され、山頂周辺の噴火による火山噴出物が雪や氷を溶かし大量の泥流を生じる融雪型火山泥流を発生させたと推定されている。

ー(富士山噴火に伴う関東ローム層について)ー

 東京周辺には、関東ローム層と呼ばれる褐色の細かい砂質の土が広がっている。これは古富士火山から飛んできた火山灰が主体の土である。同時期には箱根山も大量の火山灰を大規模に噴出させていたが、箱根の火山灰は白っぽく、古富士火山の火山灰は褐色なので見分けが付く。

 ー(新富士火山の活動期について)ー

 新富士火山の噴火では、溶岩流・火砕流・スコリア・火山灰・山体崩壊・側火山の噴火などの諸現象が発生しており、『噴火のデパート』と呼ばれている。大別すると山頂噴火では爆発的な噴火と成り、山腹割れ目噴火では溶岩流を噴出させている。また、岩屑なだれ、山体崩壊、火山泥流も生じている。

ー(新富士火山旧期 (富士宮期)について)ー

 紀元前1万5000年頃から紀元前6000年頃までは山頂噴火と山腹噴火を幾度も繰り返している。
 断続的に大量の玄武岩質溶岩を噴出させ流動性が良く遠くまで流れる傾向がある。
 
 この時期に噴火した溶岩は最大40kmも流れており、南側に流下した溶岩は駿河湾まで達している。

 紀元前9700年頃(約11,700年前)、三島溶岩流。紀元前6500年頃(約8,500年前)、山梨県大月市まで流れた猿橋溶岩。

 紀元前6000年頃(約8,000年前)、馬伏川岩屑なだれ等。

ー(新富士火山旧期 (須走-a期)について)ー

 紀元前6000年頃から紀元前3600年頃までこの2400年間の間に富士黒土層を形成したと考えられている。
 須走-a期は活動が低調であったと考えられており、富士宮期以前を古期富士火山、須走-a期以降を新期富士火山とする考え方もある。

ー(新富士火山中期 (須走-b期)について)ー

 紀元前3600年頃から紀元前1500年頃までの2100年間の活動期による富士山噴火。

 現在の円錐状の山体を形成したと考えられている。殆どが玄武岩からなる。

ー(新富士火山旧新期前半 (須走-c期)について)ー

 紀元前1500年頃から紀元前300年頃までの1200年間の活動期による噴火)ー

 噴火様式が「山頂・山腹からの溶岩流出」から「山頂山腹での爆発噴火」に移行した。

 紀元前1300年頃の噴火で大室山と片蓋山が形成された。
 紀元前900年頃、御殿場岩屑なだれが発生したと考えられている。

ー(新富士火山旧新期前半 (須走-d期)について)ー

 紀元前300年頃から現在までの2325年の間の活動期による富士山噴火。

 新富士火山の火山灰は黒色が多い。新富士火山の噴火は地層的にも新しく、また8世紀以後には日本の古文書に富士山の活動が記載されており、噴火について貴重なデータを提供しているが、噴出源および年代が明らかになっていない溶岩流も多くある。しかし成果もあり、2001年から2003年に行われたスコリア丘のトレンチ調査によれば、9世紀の貞観噴火では割れ目噴火が多く発生し、山頂を挟み南北両山腹で溶岩を噴出し溶岩流を流下させていた。

 諸説あるが、古記録によれば新富士火山の噴火は781年以後16回記録されている。噴火は平安時代に多く、800年から1083年までの間に10回程度、1511年等に噴火や火映等の活動があったことが、複数の古文書の分析や地質調査から明かとなっている。

 一方、文書によっては、1560年頃、1627年、1700年に噴火活動があったとされているが、信頼性は低い。また噴火の合間には平穏な期間が数百年続くこともあり、例えば1083年から1511年まで400年以上噴火の記録がないが、記録文書が散逸し残されていないだけで、噴火活動自体がなかったとは断言できない。実際に、1435年から1436年には火炎が見えたとの記録が残る。

ー(噴火様式の違いについて)ー

 864年貞観噴火と1707年宝永噴火の噴出物の化学組成は玄武岩質でほぼ同じである。しかし、噴火様式は大きく異なり、864年貞観噴火が溶岩流で1707年宝永噴火はプリニー式噴火の爆発的噴火であった。 
 この2つの噴火様式を分けたのは、マグマの脱水過程、噴火機構に違いがあったものと考えられている。
 具体的には、玄武岩質噴出物中の斜長石の高圧下(約195MPa)のリキダス温度付近での溶解実験と結晶組織の分析から、864年貞観噴火は上昇したマグマはマグマ溜まりで若干の時間滞留し、脱水及び発泡と脱ガスが行われ新たなマグマが供給された後に噴出をした。また、1707年宝永噴火は地下20Km付近のマグマが滞留することなく上昇したため、脱水・発泡・脱ガスがほとんどなく、結果的に爆発的な噴火となっている。

 


 
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