『処刑されたはずの悪役令嬢は、3回目の人生で『完璧な悪女』を目指して嫌われたい〜なのに、なぜか今度は王太子殿下から求婚されています〜』

ラムネ

文字の大きさ
16 / 20

第16話 同郷の転生者に殺されかけたら、激辛茶で餌付けしてしまいました

しおりを挟む
「私は『転生者』です。……あなたを殺して差し上げますよ」

帝国の港に停泊した、東方の島国『ジパング』からの黒船。 その甲板で、私は黒髪の美少年と対峙していた。

彼の名は、キョウヤ。 漆黒の着流しに、腰には二本の刀。 切れ長の瞳は涼やかだが、その奥には凍てつくような虚無が宿っている。

「……殺す、ですって?」

私は扇で口元を隠し、動揺を悟られないように問い返した。 心臓がドクンと跳ねる。 恐怖? いいえ、これは期待だ。

今まで、私を崇め、愛し、勘違いしてくる人間ばかりだった。 「死ね」と言ってくれる人なんて、処刑台のアレクセイ様(1回目・2回目の人生)以来だ。

「ええ。リリス・フォン・ローゼンバーグ。あなたは『悪役令嬢』としての役割を全うできずに苦しんでいる」

キョウヤは静かに語り出した。

「本来なら、あなたはヒロインをいじめ、王子に断罪され、惨たらしく死ぬはずだった。それがこの世界の『正史(シナリオ)』だ。……しかし、何かが狂ってしまった」

彼は私の背後に控える、巨大なドラゴン(ポチ)や、遠くで睨み合っている帝国兵と王国兵をチラリと見た。

「見てください、この惨状を。悪役令嬢が愛され、国を動かし、神話級の怪物まで従えている。……これは『バグ』です。物語としての美しさが損なわれている」

キョウヤが、すっと刀の鯉口を切る。

「私は、この歪んだ世界を修正するために来ました。あなたに『理想的な悪役令嬢の最期』をプレゼントします。……痛みはありませんよ。私の『理(ことわり)断ち』の剣は、魂を直接刈り取りますから」

「理想的な最期……」

その言葉は、甘美な響きを持っていた。 私が求めていたのは、それかもしれない。 誰にも愛されず、誰にも迷惑をかけず(いや、かけてるけど)、悪として散る。 そうすれば、このループ地獄から解放されるかもしれない。

「……お願い」

私は無意識に呟きかけた。 「やって」と。

「ママ! ダメ!」

ポチが割って入った。 巨大な頭を私の前に突き出し、キョウヤを威嚇する。

「グルルル……! ママヲイジメルナ! ボクガ食ベチャウゾ!」

「どきなさい、トカゲ」

キョウヤは無造作に刀を抜いた。 銀色の閃光が走る。

「『壱ノ型・無想』」

ヒュンッ。

音が消えた。 次の瞬間、ポチの巨大な身体が、まるで枯れ葉のように吹き飛ばされた。

「ギャンッ!?」

ポチが海面に叩きつけられる。 最強のドラゴンが、たった一振りで? しかも、傷一つ負わせずに、衝撃だけで吹き飛ばした?

「……魔法障壁、物理耐性、竜鱗装甲。すべて無視しました」

キョウヤは刀を振るい、血振るい(血はついていないが)の動作をした。

「私の能力は『設定無視(プロット・ブレイカー)』。この世界の理、魔法、物理法則、そして『ご都合主義』……すべてを無効化し、切り裂く力です」

「設定無視……!」

なんてチートだ。 私にかかっている「愛され補正」という最強のバグすら、彼なら無効化できるということか。

「さあ、リリス様。邪魔者はいなくなりました。……美しく散りましょう」

キョウヤが切っ先を私に向ける。 その刃に映る私は、黒いドレスを着た、ただの無力な少女だった。

(これで……終わるの?)

死ぬ。 本当に死ぬ。 痛みはないと言った。 一瞬で意識が消えるだけ。 それで、私は自由になれる。

私は目を閉じた。 扇を下ろし、覚悟を決める。

「……わかったわ。やってちょうだい」

「賢明な判断です。……さらば、哀れな悪役令嬢」

キョウヤが踏み込む。 死の刃が迫る。

その時。

「させるかぁぁぁぁッ!!」

上空から、白い流星が降ってきた。

ドォォォォォン!!

キョウヤと私の間に、何かが突き刺さる。 土煙が晴れると、そこにはクレーターの中心で剣を構える、アレクセイ様の姿があった。

「ア、アレクセイ!?」

「間に合った……!」

アレクセイ様は肩で息をしながら、私を背に庇った。 その全身からは、凄まじい殺気が立ち上っている。 いつものキラキラした王子様オーラではない。 地獄の底から這い上がってきた修羅のオーラだ。

「誰だ、貴様は。……僕のリリスに、何をしようとした」

「邪魔が入りましたか」

キョウヤは表情一つ変えずに刀を構え直した。

「私はキョウヤ。世界の修正者です。……そこをどいてください、王太子殿下。彼女は死を望んでいる」

「死を望んでいる? ふざけるな」

アレクセイ様が吐き捨てる。

「リリスが望んでいるのは『自由』だ! 『自分らしく生きること』だ! 死などという逃げ道を、彼女が選ぶはずがない!」

「いいえ、選んでいます。彼女の魂は悲鳴を上げている。『もう疲れた』『終わらせてくれ』とね」

キョウヤの言葉が、私の胸に刺さる。 そう。 疲れたのだ。 善意の解釈に、重すぎる愛に、終わらないループに。

「僕が癒やす!」

アレクセイ様が叫んだ。

「彼女が疲れているなら、僕が一生かけて癒やす! 世界が彼女を追い詰めるなら、僕が世界を壊してでも彼女の居場所を作る! ……それが愛だ!」

「愛? くだらない。それはただの『設定(プログラム)』です」

キョウヤが冷たく言い放つ。

「あなたのその感情も、執着も、すべては物語を盛り上げるために付与されたパラメータに過ぎない。……哀れですね。操り人形が、自分の意志で恋をしていると思い込んでいるなんて」

「……言わせておけば」

アレクセイ様のこめかみに青筋が浮かぶ。 ブチッ、と何かが切れる音がした。

「設定だと? プログラムだと? ……上等だ。ならば見せてやるよ。プログラムがバグを起こして、理(ことわり)を超越する瞬間をな!」

「面白い。試してみましょうか。『設定無視』VS『ヤンデレ補正』……どちらが強いか」

開戦。 異次元の戦いが始まった。

キョウヤが消える。 神速の抜刀術。 空間そのものを切り裂く一撃が、アレクセイ様を襲う。

しかし。 アレクセイ様は、それを「愛の力」で受け止めた。

ガギィィィン!!

「な……ッ!?」

キョウヤが目を見開く。

アレクセイ様の剣は、ただの剣ではない。 私の贈った(というか押し付けた)ハンカチを柄に巻き、私の似顔絵が入ったロケットペンダントを鍔に埋め込んだ、特製『リリス愛・聖剣』だ。

「リリスへの愛は! 絶対防御だ!」

アレクセイ様が弾き返す。 キョウヤが後退する。

「物理法則を無視したはず……なぜ防げる!?」

「理屈じゃない! 愛だ!」

「非論理的すぎる……!」

二人の攻防は激化していく。 キョウヤの攻撃は、魔法障壁も鎧もすり抜ける。 しかし、アレクセイ様は「リリスが見ているからかっこ悪いところは見せられない」という謎の精神力で、致命傷を回避し続ける。

「ハァッ! 喰らえ、『愛の千本ノック』!」 「くっ、『弐ノ型・因果断ち』!」

衝撃波で港が壊滅していく。 停泊していた黒船が真っ二つになり、帝国軍の戦車が宙を舞う。

(……置いてけぼりだわ)

私は瓦礫の陰で、ポチ(海から戻ってきた)と一緒に震えていた。

「ママ、パパ強イネ」 「そうね……。人間やめてるわね」

このままでは、二人とも共倒れになる。 キョウヤの能力は強力だが、アレクセイ様の執念も異常だ。 どちらかが死ぬまで終わらないだろう。

(……死なせたくない)

ふと、そう思った。 アレクセイ様はもちろん、あのキョウヤという少年も。 彼は私を殺そうとした。 でも、その瞳には深い悲しみがあった。 彼もまた、この世界の「強制力」に囚われ、苦しんでいる一人なのではないか?

「……お茶にするわ」

私は立ち上がった。

「エ? ママ、今?」

「ええ。喧嘩の仲裁には、美味しいお茶とお菓子が一番よ。……ガストン! シド! 準備しなさい!」

私は隠れていた生徒会メンバーを呼び出した。

「は、はいっ! ここに!」 ガストンが野外炊飯セットを持って現れる。 シドが茶葉を持ってくる。

「作るわよ。ジパング風の『おもてなし』をね」

私はニヤリと笑った。 普通の茶ではない。 私の悪女スキルを全開にした、特製激辛茶だ。 ただし、今回は少し趣向を変える。 ジパング出身の彼のために、あの国の調味料をふんだんに使ってやるのだ。

          ◇

戦場の中央。 アレクセイ様とキョウヤは、互いに満身創痍で睨み合っていた。

「はぁ、はぁ……しぶといですね」 「君こそ……なかなかやるな」

決着の時が迫る。 互いに最後の一撃を放とうとした、その瞬間。

「――おやめなさい!!」

凛とした声が響き渡った。

「え?」 「リリス?」

二人が動きを止める。 そこには、即席のティーテーブルを用意し、優雅に座る私の姿があった。

「野蛮な男たちね。レディの前でいつまでチャンバラを続けるつもり? ……喉が渇いたでしょう。お茶でもいかが?」

私は湯気の立つカップを二つ、差し出した。

「お茶……?」 キョウヤが警戒する。

「毒が入っているとでも? ……ええ、入っているかもしれないわよ。わたくしは悪女ですもの」

私は挑発的に微笑んだ。

「でも、故郷の味が恋しくないかしら? ジパングの『サドウ(茶道)』を再現してみましたの」

「……!」

キョウヤの眉が動いた。 故郷。 転生者である彼にとって、その言葉は急所だったはずだ。

「……いただきましょう。毒だろうと、私の『設定無視』で無効化できますから」

キョウヤは刀を収め、テーブルについた。 アレクセイ様も、渋々といった様子で対面に座る。

「リリスが淹れてくれたお茶なら、毒でも飲み干すよ」

二人がカップを手に取る。 中身は、鮮やかな緑色の液体。 抹茶……に見えるが、その香りは明らかに異常だ。

ツンッ。 鼻を突く刺激臭。

そう。 これは抹茶ではない。 この世界にある香辛料の中で、最も「ワサビ」に近い刺激を持つ『グリーン・ペッパー・ミント』と、激辛唐辛子をすり潰して混ぜた、特製『激辛わさび茶』だ!

(さあ、飲みなさい! そして咽せ返って、涙を流して、戦意喪失しなさい!)

二人は同時に口へ運んだ。

ゴクリ。

「……!!」

キョウヤの目がカッと見開かれた。 アレクセイ様の顔が赤くなる。

「ぐふっ……!」

来た! 辛いでしょう! 鼻に来るでしょう!

キョウヤが震え出した。 涙がボロボロとこぼれ落ちる。 彼はカップを両手で包み込み、叫んだ。

「こ、これは……!!」

「辛いでしょう!? 罰ゲームよ!」

「……懐かしい!!」

「は?」

キョウヤが号泣していた。 辛さで泣いているのではない。 感動で泣いていた。

「このツンとくる刺激……鼻腔を突き抜ける清涼感……! これは、前世で食べた『寿司』についていたワサビの味だ!」

「えっ」

「ああ、思い出す……。仕事帰りに立ち寄った回転寿司……。サビ抜きの注文を忘れて、涙目で食べたあの日々……。なんて郷愁(ノスタルジー)を誘う味なんだ!」

キョウヤは茶を飲み干し、天を仰いだ。

「美味い……。この異世界に来て数年、ずっと忘れていた故郷の風を、まさかこんなところで感じられるとは……」

アレクセイ様も、涙目で頷いている。

「か、辛い……! だが、この刺激が脳を活性化させる! リリス、君は東方の食文化まで完璧に理解しているのか! これは『ワビ・サビ』というやつだね!?」

「違います。ただの罰ゲームドリンクです」

失敗だ。 またしても失敗だ。 殺人級の不味いお茶が、「思い出の味」として美化されてしまった。

キョウヤが、穏やかな顔で私を見た。 さっきまでの殺気は消え失せている。

「……負けました」

彼は静かに言った。

「え?」

「私はあなたを『歪んだ存在』だと思っていました。物語を壊す異物だと。……しかし、あなたは誰よりもこの世界を、そして他者を理解している」

キョウヤは立ち上がり、私に深々と頭を下げた。

「私の孤独を、この一杯のお茶で癒やしてくれた。……あなたに殺されるなら本望ですが、あなたを殺すことはできません」

「いや、殺してくれてよかったんですけど」

「リリス様。……いえ、姉御(アネゴ)と呼ばせてください」

「は?」

キョウヤが跪く。

「このキョウヤ、本日をもって『設定修正』の任を解き、姉御の『舎弟』として生きることを誓います! これからは私の刀で、姉御に仇なす全ての『理不尽』を断ち切ってみせましょう!」

「なんで舎弟が増えるのよぉぉぉ!!」

私の絶叫は、海風にかき消された。

          ◇

こうして。 最強の転生者(チート能力持ち)が、私のコレクションに加わってしまった。 ポチ(ドラゴン)、ハインリヒ(皇帝息子)、そしてキョウヤ(侍)。 私の周りの戦力が、もはや国家レベルを超えて「世界大戦級」になっている。

アレクセイ様は、キョウヤと握手を交わしていた。

「よろしく頼むよ、キョウヤ君。君の『設定無視』の力、リリスを守るために役立ててくれ」 「承知しました、義兄貴(アニキ)」 「ふふ、義兄貴か。悪くない響きだ」

意気投合している。 私の知らないところで、最強の義兄弟が誕生していた。

私は港の桟橋に座り込み、夕日を眺めた。

「……帰ろうかしら」

もう疲れた。 帝国に来ても、結局やることは変わらない。 周りが勝手に私を崇め、最強の戦力が集まり、私の悪事は全て伝説になる。

「リリス」

アレクセイ様が隣に座った。

「帰ろう、王国へ。……君の部屋(監禁部屋ではなく普通の部屋)を綺麗にして待っているよ」

「……プレゼントの山は片付けてくださいね」

「善処するよ」

彼は私の肩に頭を乗せた。

「君がどこへ行こうと、何になろうと、僕は君を愛し続ける。……だから、もう逃げようなんて思わないでくれ」

「……はいはい」

私は諦め半分で頷いた。 逃げられないなら、せめてこの状況を楽しむしかない。 悪女として生きるのが無理なら、いっそ「最強の女帝」として世界を牛耳ってやるのも悪くないかもしれない。

「じゃあ、帰りましょうか。……ポチ、みんなを乗せて!」

「ワーイ! オ空ノ散歩ダ!」

私たちはドラゴンの背中に乗り、王国へと帰還することになった。 帝国皇帝バルバロスは、「いつでも遊びに来い! 次はもっと美味いゲテモノ料理を用意しておけ!」と涙ながらに見送ってくれた。

          ◇

王国への帰路。 ドラゴンの背の上で、キョウヤが真剣な顔で私に話しかけてきた。

「姉御。……一つだけ、報告があります」

「なによ、改まって」

「私が『観測者』と呼んでいた存在……あれの正体がわかりました」

「えっ?」

「あれは、この世界の『神』あるいは『作者』の成れの果てです。……彼らはまだ諦めていません。姉御を『正史(バッドエンド)』に戻すために、最後の手段を用意しています」

「最後の手段?」

「はい。……『魔王の復活』です」

キョウヤが指差した先。 王国のさらに北、極寒の地に、不気味な黒いオーラが渦巻いていた。

「本来のシナリオでは、リリス様が処刑された後に復活し、世界を滅ぼすはずだったラスボス。……それが、リリス様が生存しているというバグを修正するために、前倒しで覚醒しようとしています」

「はぁ!?」

私が生きているせいで、世界が滅ぶ? なんて迷惑な話だ。

「魔王が復活すれば、世界は闇に包まれます。もちろん、姉御の愛するスローライフも消滅します」

「それは困るわ!」

「ですよね。……だから、やりましょう」

キョウヤがニヤリと笑った。

「魔王をボコボコにして、この世界のシナリオを完全に書き換えるんです。姉御ならできます。……なんたって、『最強の悪女』ですから」

私はため息をついた。 嫌われたい。 ただそれだけだったのに。

気づけば私は、魔王を倒して世界を救う『救世主』としての役割を押し付けられようとしていた。

「……わかったわよ」

私は扇をバサリと広げた。

「売られた喧嘩は買うわ。魔王だか作者だか知らないけど、わたくしの人生を勝手に操作しようとしたこと……後悔させてやるわ!」

「その意気です、姉御!」 「僕も手伝うよ、リリス!」 「俺も暴れるぜ!」 「ボクも!」

最強のパーティーが結成された。 目指すは北の地。 ラストバトルが始まる。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません

由香
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢・セレフィーナに転生した私。 破滅回避のため、目立たず静かに生きる――はずだった。 しかし現実は、三人の兄による全力溺愛&完全監視生活。 外出には護衛、交友関係は管理制、笑顔すら規制対象!? さらに兄の親友である最強騎士・カインが護衛として加わり、 静かで誠実な優しさに、次第に心が揺れていく。 「恋をすると破滅する」 そう信じて避けてきた想いの先で待っていたのは、 断罪も修羅場もない、安心で騒がしい未来だった――。

10回目の婚約破棄。もう飽きたので、今回は断罪される前に自分で自分を追放します。二度と探さないでください(フリではありません)

放浪人
恋愛
「もう、疲れました。貴方の顔も見たくありません」 公爵令嬢リーゼロッテは、婚約者である王太子アレクセイに処刑される人生を9回繰り返してきた。 迎えた10回目の人生。もう努力も愛想笑いも無駄だと悟った彼女は、断罪イベントの一ヶ月前に自ら姿を消すことを決意する。 王城の宝物庫から慰謝料(国宝)を頂き、書き置きを残して国外逃亡! 目指せ、安眠と自由のスローライフ! ――のはずだったのだが。 「『顔も見たくない』だと? つまり、直視できないほど私が好きだという照れ隠しか!」 「『探さないで』? 地の果てまで追いかけて抱きしめてほしいというフリだな!」 実は1周目からリーゼロッテを溺愛していた(が、コミュ障すぎて伝わっていなかった)アレクセイ王子は、彼女の拒絶を「愛の試練(かくれんぼ)」と超ポジティブに誤解! 国家権力と軍隊、そしてS級ダンジョンすら踏破するチート能力を総動員して、全力で追いかけてきた!? 物理で逃げる最強令嬢VS愛が重すぎる勘違い王子。 聖女もドラゴンも帝国も巻き込んだ、史上最大規模の「国境なき痴話喧嘩」が今、始まる! ※表紙はNano Bananaで作成しています

王国最強の天才魔導士は、追放された悪役令嬢の息子でした

由香
ファンタジー
追放された悪役令嬢が選んだのは復讐ではなく、母として息子を守ること。 無自覚天才に育った息子は、魔法を遊び感覚で扱い、王国を震撼させてしまう。 再び招かれたのは、かつて母を追放した国。 礼儀正しく圧倒する息子と、静かに完全勝利する母。 これは、親子が選ぶ“最も美しいざまぁ”。

婚約破棄だ!と言われ実家に帰ったら、最推しに餌付けされます

黒猫かの
恋愛
王国の第一王子クレイスから、衆人環視の中 で婚約破棄を言い渡されたローゼン侯爵令嬢ノエル。

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!

たぬきち25番
恋愛
 気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡ ※マルチエンディングです!! コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m 2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。 楽しんで頂けると幸いです。 ※他サイト様にも掲載中です

9時から5時まで悪役令嬢

西野和歌
恋愛
「お前は動くとロクな事をしない、だからお前は悪役令嬢なのだ」 婚約者である第二王子リカルド殿下にそう言われた私は決意した。 ならば私は願い通りに動くのをやめよう。 学園に登校した朝九時から下校の夕方五時まで 昼休憩の一時間を除いて私は椅子から動く事を一切禁止した。 さあ望むとおりにして差し上げました。あとは王子の自由です。 どうぞ自らがヒロインだと名乗る彼女たちと仲良くして下さい。 卒業パーティーもご自身でおっしゃった通りに、彼女たちから選ぶといいですよ? なのにどうして私を部屋から出そうとするんですか? 嫌です、私は初めて自分のためだけの自由の時間を手に入れたんです。 今まで通り、全てあなたの願い通りなのに何が不満なのか私は知りません。 冷めた伯爵令嬢と逆襲された王子の話。 ☆別サイトにも掲載しています。 ※感想より続編リクエストがありましたので、突貫工事並みですが、留学編を追加しました。 これにて完結です。沢山の皆さまに感謝致します。

悪役令嬢が睨んでくるので、理由を聞いてみた

ちくわ食べます
恋愛
転生したのは馴染みのない乙女ゲームの世界だった。  シナリオは分からず、登場人物もうろ覚え、タイトルなんて覚えてすらいない。 そんな世界でモブ男『トリスタン』として暮らす主人公。 恋愛至上主義な学園で大人しく、モブらしく、学園生活を送っていたはずなのに、なぜか悪役令嬢から睨まれていて。 気になったトリスタンは、悪役令嬢のセリスに理由を聞いてみることにした。

処理中です...