『処刑されたはずの悪役令嬢は、3回目の人生で『完璧な悪女』を目指して嫌われたい〜なのに、なぜか今度は王太子殿下から求婚されています〜』

ラムネ

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第15話 ドラゴンが世界中の宝を集めてきたら、なぜか『怪盗クイーン』として崇められました

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「ママ! ママ! イイコイイコシテ!」

帝国の皇城『黒鉄城』の中庭。 そこには、太陽の光を浴びてキラキラと輝く巨大な生物が寝そべっていた。 全長五十メートルはあろうかという、クリスタルの鱗を持つ『終焉の竜』。 神話級の最強生物である。

その鼻先に、私、リリス・フォン・ローゼンバーグは腰を下ろしていた。 手にはデッキブラシ。 ドラゴンの巨大な鼻を、ゴシゴシと洗車のように撫でているのだ。

「はいはい、いい子ねー。……って、なんで私がドラゴンの世話をしなきゃいけないのよ」

私はため息をついた。

あの日、戦場でうっかり召喚してしまったこのドラゴン。 どうやら刷り込み効果によって、私を「母親」だと認識してしまったらしい。 「ママ」と甘えた声で鳴き(咆哮だけで窓ガラスが割れる)、片時も離れようとしない。 おかげで私は、帝国の女帝業務と並行して、巨大なペットの飼育係までする羽目になった。

「名前、どうしますか? リリス様」

横で控えていたハインリヒが尋ねてきた。 彼は最近、ドラゴンにビビりながらも「弟分」として認められようと必死だ。

「そうねぇ……」

私は適当に考えた。 どうせすぐに野生に帰すつもりだ。 愛着が湧くような名前は良くない。

「『ポチ』でいいわ」

「ポ、ポチ!? この神々しい竜に!?」

「ええ。ポチよ。文句ある?」

私が言うと、ドラゴンは嬉しそうに目を細めた。

「ポチ! ボク、ポチ! ママガイウナラ、ソレガボクノナマエ!」

「ほら、本人も気に入ってるじゃない」

「(……なんて従順なんだ。これがカリスマか)」

ハインリヒが震えている。 まあいい。 問題は、城の外だ。

城壁の向こうには、依然としてアレクセイ様率いる「リリス奪還部隊(生徒会メンバー)」が陣取っている。 彼らは数日前から膠着状態を続けていた。 なぜなら、ポチが「ママヲイジメルナ!」と威嚇して、誰も近づけないからだ。 最強の防衛システムである。

「このまま一生、ここで引きこもれるかしら……」

私はポチの背中にもたれかかり、遠い目をした。 アレクセイ様から逃げられるなら、ドラゴンとの共生生活も悪くないかもしれない。 そう思った矢先だった。

「ママ! ボク、ママニプレゼント持ッテクル!」

ポチが突然立ち上がった。 巨大な翼を広げる。 風圧で私が吹き飛びそうになる。

「え? プレゼント?」

「ウン! ママハ、キラキラシタモノ、スキデショ? ボク、イッパイ集メテクル!」

ポチは言うが早いか、空高く舞い上がった。

「行ってきまーす!」

「ちょ、ちょっと待ちなさい! どこ行くの!?」

私の制止も聞かず、ポチは音速を超えて彼方へと消えていった。

「……嫌な予感がするわ」

私は冷や汗を拭った。 ドラゴンの習性。 それは「光るもの」を収集すること。 もし、ポチが世界中から勝手に宝物を集めてきたら……それは「窃盗」だ。 飼い主である私の責任になる。

(……待って。それってチャンスじゃない?)

私の脳内で、悪女回路がスパークした。

もし、ポチが各国の国宝や王冠を盗んできたら? 私は「世界を股にかける大泥棒の親玉」として指名手配される! 国際的な犯罪者になれば、さすがの帝国も私を庇いきれないし、アレクセイ様も「犯罪者は王妃にできない」と諦めるはず!

「行け、ポチ! 金目のものを根こそぎ奪ってきなさい!」

私は空に向かって声援を送った。 さあ、私を極悪人に変えてちょうだい!

          ◇

数時間後。 ポチが帰ってきた。

「ただいまー! ママ、見て見て!」

ドサドサドサッ!!

中庭に、山のような「何か」が吐き出された。

黄金の王冠。 巨大な宝石。 黄金で作られた像。 魔力を帯びた剣。

文字通りの「宝の山」が出現した。 その量は、帝国の国家予算を軽く超えるレベルだ。

「す、すげぇ……」 ハインリヒが腰を抜かす。 「これ、全部本物か? あ、これ北方の氷雪王国の秘宝『氷の涙』じゃねぇか! こっちは東方諸国の『龍神の像』だ!」

「やったわ……!」

私は宝の山を見て、打ち震えた。 これらは全て盗品だ。 ポチが世界中を飛び回り、強奪してきたのだ。 これで私は、正真正銘の「怪盗」だ!

そこへ、グスタフが血相を変えて走ってきた。

「リリス様! 大変です! 各国から緊急の抗議文が届いております!」

「来たわね! 『ふざけるな』『返せ』『死刑だ』って?」

「い、いえ……それが……」

グスタフが困惑した顔で、通信水晶を私に見せた。 そこには、各国の国王や代表者たちが映し出されていた。

まずは、北方の氷雪国王。

『おお、リリス女帝よ! 感謝する! あの忌々しい秘宝『氷の涙』を持ち去ってくれて、本当にありがとう!』

「は?」

『あれは代々伝わる国宝だったが、実は『持っていると王が必ずハゲる』という呪いがかかっていてな……。捨てたくても捨てられず、困っておったのだ! おかげで余の毛根は救われた!』

次に、東方諸国の代表。

『リリス様! 『龍神の像』を回収していただき、感謝の極みです! あれは夜な夜な『筋肉体操』を踊り出す呪いの像でして……。騒音被害で国民が不眠症になっておりました!』

さらに、南方の砂漠の王。

『黄金の王冠を持っていってくれたか! あれは重すぎて、歴代の王がみんな頸椎ヘルニアになっていたのだ! おかげで首が軽くなった!』

「……は?」

私は呆然とした。 盗んできた宝物は、全て「いわくつき」の厄介払いアイテムばかりだったのだ。 どうやらポチは、高純度の魔力を感知する能力があり、結果として「呪われた強力なアイテム(=誰も欲しくないもの)」ばかりを選んで集めてしまったらしい。

『リリス女帝万歳! 世界の呪いを一手に引き受けるとは、なんて慈悲深い!』 『貴女こそ、世界の守護者だ!』 『お礼に、特産品を山ほど送ります!』

通信が切れる。 残されたのは、感謝の言葉と、大量の呪いのアイテム(宝物)。

「ポチ……あんた、ゴミ収集車なの?」

「エヘヘ、ママ、喜んでクレタ?」

ポチが尻尾を振る。 喜んでない。 全然喜んでない。 これで私は「怪盗」どころか、「呪い回収業者」として世界平和に貢献してしまった。

「……くっ、まだよ! まだ諦めないわ!」

私は宝の山を見つめた。 呪われていようが何だろうが、これだけの財宝を独り占めしている事実は変わらない。 これを私が「私利私欲のために使う」と宣言すれば、イメージダウンは免れないはず!

「グスタフ! この宝物を全部、私の部屋に運びなさい! 誰にも渡さないわよ! わたくしのコレクションにして、毎晩ニヤニヤ眺めてやるわ!」

強欲な女アピール。 どうだ、これなら「なんて強欲な」と呆れるだろう。

しかし、グスタフは眼鏡をキラリと光らせた。

「……なるほど。リリス様は、これらの危険な呪いのアイテムを、ご自身の強大な魔力(覇気)で封印・管理しようというのですね?」

「え?」

「一般人が触れれば命に関わる危険物を、一箇所に集めて隔離する。……まさに『パンドラの箱』の管理者。世界を救うために、あえて汚名を被るとは……貴女の自己犠牲には涙が出ます」

「違う! ただの物欲よ!」

「承知しました。直ちに『リリス王立博物館(兼、封印指定区画)』を建設し、厳重に保管いたします。入場料を取れば、帝国の新たな財源にもなりますね」

またビジネスに繋げられた。 私の悪事は、ことごとく帝国の繁栄に変換されていく。

          ◇

そんな騒ぎの中。 城の外で待機していたアレクセイ様が、ついに動いた。

「……リリスが、ドラゴンと楽しそうに遊んでいる」

彼は遠見の魔法で、中庭の様子を見ていた。 ポチの背中に乗り、宝物に埋もれている私を見て、彼の瞳に暗い炎が宿った。

「あのトカゲ……僕のリリスにベタベタと……。許せない」

「殿下、落ち着いてください」 シドが止める。 「相手は神話級のドラゴンです。正面から戦えば、国が消し飛びます」

「関係ない。リリスの隣にいていいのは僕だけだ。……それに」

アレクセイ様が、ふっと狂気的な笑みを浮かべた。

「リリスがあれほど可愛がっているということは、あの子(ドラゴン)は実質、リリスの子供ということだね?」

「は? まあ、定義上はそうなり……ますか?」

「ならば、リリスの夫となる僕にとっても、あの子は『息子』同然だ」

「論理が飛躍しすぎていますが」

「息子なら、父親として躾(しつけ)をしなければならない。……『パパの言うことを聞けない悪い子はお仕置きだ』とね」

アレクセイ様が立ち上がった。 その背後には、生徒会メンバーも続く。

「ガストン、囮になれ。マリア、援護射撃だ。僕が単身、城に乗り込んでパパの威厳を見せつける」

「了解ッス! ……殿下、目がマジすぎて怖ぇッス」

こうして、史上最悪の「親子喧嘩(予定)」が始まろうとしていた。

          ◇

私は部屋で、ポチの背中にもたれて昼寝をしていた。 宝の山(呪い付き)に囲まれたベッドは、妙に落ち着かないが、ポチの体温が温かくてついウトウトしてしまったのだ。

「ママ、誰か来たヨ」

ポチが低く唸った。 私は目をこすりながら起き上がる。

「誰? グスタフ?」

「チガウ。……スゴク、重イ気配」

ポチが警戒心を露わにしている。 最強のドラゴンが警戒する相手? まさか、隣国の侵略?

ドガァァァン!!

部屋の壁が吹き飛んだ。 爆風と共に、土煙が舞い上がる。

「な、なにごと!?」

煙の中から現れたのは、一人の男。 ボロボロの服、煤けた顔。しかし、その瞳だけは宝石よりも美しく、そして恐ろしく輝いている。

アレクセイ様だった。

「リリス。迎えに来たよ」

彼は爽やかな笑顔で言った。 背後の壁には、彼が素手(と剣)で開けたと思われる大穴が開いている。

「ア、アレクセイ殿下!? 壁! 壁が!」

「壁なんて関係ない。君への愛の前には、城壁も紙切れと同じだ」

彼はツカツカと歩み寄ってくる。 ポチが、私を庇うように前に出た。

「グルルル……! ママニ近ヅクナ! 変質者!」

「変質者じゃないよ。パパだよ」

「パパ?」

ポチが首をかしげる。 私も首をかしげた。 いつからパパになったの?

「そうだよ。僕はリリスの夫になる男だ。つまり、君のパパだ。……挨拶が遅れてすまないね、息子よ」

アレクセイ様は、体長五十メートルのドラゴンに向かって、平然と手を差し出した。

「さあ、おいで。高い高いをしてあげよう」

無理でしょ。 物理的に無理でしょ。

ポチは鼻を鳴らした。

「フン! ボクノパパハ、モット強イ! オ前みたいなヒョロヒョロ、パパジャナイ!」

「ほう。反抗期かな?」

アレクセイ様のこめかみに青筋が浮かぶ。

「教育が必要だね。……いいかい、ポチ君(勝手に呼んだ)。この世界で一番強いのは、ママへの愛を持つ者だ。そして、僕の愛は宇宙一だ。つまり、僕が最強だ」

「知ラナイ! ママハボクノモノダ!」

ポチが大きく口を開けた。 ブレスの構えだ。 この距離で撃たれたら、城ごと消滅する。

「やめてポチ! ここで撃ったら私が死ぬわ!」

しかし、ポチは止まらない。 ママを奪おうとする男への敵意が勝ったのだ。

「消エロ! 『終焉の咆哮(エンド・ブレス)』!」

カッ! 眩い閃光が放たれた。 純粋な破壊のエネルギーが、アレクセイ様を飲み込む。

終わった。 王太子、死亡。 そして私も巻き込まれて死亡。 さようなら世界。

……しかし。

数秒後。 光が収まった後、そこには無傷で立っているアレクセイ様の姿があった。

「な……!?」

ポチが目を見開く。

アレクセイ様は、片手で何かを持っていた。 それは、私の『ハンカチ』だった。 かつて私が落とし、彼が拾って大切に持っていた、あのハンカチだ。

「リリスの残り香……。これさえあれば、どんな魔法も無効化できる」

「はい?」

「君の匂いは、僕にとって絶対的な守護結界だ。ドラゴンのブレス程度、愛の力の前ではそよ風に過ぎない」

理論がおかしい。 愛の力で物理法則と魔法法則をねじ曲げないで。

アレクセイ様は、呆然とするポチの鼻先に飛び乗った。

「わかったかい? これがパパの力だ」

彼は優しく、しかし有無を言わせぬ圧力で、ポチの眉間をデコピンした。

パチンッ!

「ギャンッ!」

ポチが悲鳴を上げてひっくり返った。 デコピン一発で、ドラゴンがKOされた。

「……嘘でしょ」

私は言葉を失った。

アレクセイ様は、倒れたポチの頭を撫でた。

「いい子だ。これからは仲良くしようね。……リリスを守るナイトとして、僕の次に強い男にしてあげるよ」

「……パ、パパ……?」

ポチが潤んだ瞳でアレクセイ様を見上げた。 負けを認めた犬のポーズだ。

「うんうん。素直でよろしい」

アレクセイ様は満足げに頷き、そして私に向き直った。

「さて、リリス。家族の絆も深まったことだし、帰ろうか」

「帰りません!」

私は後ずさりした。

「わたくしはまだ、この帝国でやり残したことがあるんです! 世界征服とか! 贅沢三昧とか!」

「まだ遊び足りないのかい? ……困ったお姫様だ」

アレクセイ様が近づいてくる。 逃げ場はない。 背後は壁(破壊済み)。前は魔王と化した王太子。

その時、ハインリヒと皇帝が飛び込んできた。

「待てアレクセイ! リリスを連れて行くなら、俺を倒してから行け!」 「そうだ! 我が娘(予定)は渡さんぞ!」

帝国最強の親子が立ちはだかる。 さらに、窓の外からは生徒会メンバーが突入してくる。

「殿下、援護します!」 「会長を確保せよ!」

再び始まる大乱闘。 私の部屋が、またしても戦場になった。

「もうやだ……」

私は瓦礫の陰でうずくまった。 ポチが心配そうに私を翼で隠してくれる。

「ママ、大丈夫? パパ(アレクセイ)ト、オジチャン(皇帝)タチ、喧嘩シテルノ?」

「そうよ。……みんなバカなのよ」

私はポチの鱗に顔を押し付けた。 冷たくて気持ちいい。

この騒動は、結局三日三晩続いた。 決着はつかず、城は半壊し、私は疲労困憊で倒れた。

結果として。 「リリス女帝の城を、王太子と皇帝が共同で修復する」という、謎の和解案が成立した。 彼らは今、私の部屋の壁紙をどちらが貼るかで揉めている。

「リリスにはピンクが似合う!」(アレクセイ) 「いや、帝国の黒だ!」(皇帝) 「間をとって紫にしようぜ」(ハインリヒ)

私はベッドの上で、氷嚢を頭に乗せながら天井を見上げていた。

逃げ場はない。 帝国も、王国も、そしてドラゴンさえも、私を逃してはくれない。 私が「嫌われたい」と願うほど、世界は私を中心にして回り続ける。

「……次は、何?」

私は呟いた。 もう驚かない自信がある。 宇宙人が来ようが、神様が降臨しようが、たぶん私は「銀河の女帝」とか「神殺しの聖女」とか呼ばれるだけだ。

しかし、私の予想は(悪い意味で)裏切られることになった。

数日後。 帝国の港に、一隻の船が到着した。 そこに乗っていたのは、遠い異国『東方の島国(ジパング)』からの使節団。 そして、その代表を務める黒髪の美少年。

「はじめまして、リリス様」

少年は、私を見て静かに微笑んだ。

「私は『転生者』です。……あなたと同じ、この世界のシナリオを知る者です」

「!!」

私の心臓が跳ねた。 転生者。 私以外にも、記憶を持つ者がいた?

「私は知っています。あなたが『悪役令嬢』として破滅を望んでいることを。……協力しましょうか? 私が、あなたを殺して差し上げますよ」

少年は、懐から刀を取り出した。 その瞳には、アレクセイ様たちとは違う、冷たく澄んだ殺意があった。

ついに現れた。 私を愛さず、私を崇めず、ただ純粋に「殺そうとしてくれる」存在。 これこそが、私が待ち望んでいた「死神」かもしれない。

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