「君を愛することはない」と言った旦那様が、毎晩離してくれません。 ~白い結婚のはずが、契約書にない溺愛オプションが追加されている件について

ラムネ

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第十四話 甘すぎる特訓と、待ちきれない公爵様

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「……リリアナ、あと五分だ」

「アレクシス様、もう一時間もそう仰っています」

朝の光が差し込む公爵邸の寝室。 私は、ベッドから起き上がろうとするたびに、強力な拘束具――もとい、アレクシス様の腕によって引き戻されていた。

「仕事に行きたくない」

あのアレクシス様が、子供のように駄々をこねている。 私の腰に腕を回し、背中に顔を埋めて、深いため息をつく姿は、かつての「氷の公爵」の面影など微塵もない。

「公爵様がなんてことを。セバスチャンが困っていますよ」

「知らん。私は昨日、国を救った(ようなものだ)。これくらいの休暇を取る権利がある」

「国を救ったのではなく、国を滅ぼしかけたのですよ?」

私が冷静にツッコミを入れると、彼はバツが悪そうに唸り、それから私の首筋にチュッと音を立ててキスをした。

「……お前が可愛すぎるのが悪い」

「人のせいにしないでください……っ」

くすぐったい感覚に身をよじると、彼はさらに強く抱きしめてくる。 体温が高い。 昨夜の――いえ、ここ数日の情熱的な夜の記憶が蘇り、私は顔が沸騰しそうになった。

離縁騒動を経て、私たちの関係は劇的に変化した。 「白い結婚」という名の冷たい壁は崩壊し、代わりに築かれたのは、砂糖菓子でできた城のような、甘くて強固な「溺愛関係」だった。 アレクシス様は、一時も私から離れようとしない。 食事もお風呂も、そして睡眠も、すべてが「二人一組(ペア)」のセット行動になってしまったのだ。

「旦那様、いい加減になさいませ」

コンコン、と扉がノックされ、セバスチャンの呆れた声が響いた。

「王城より、使者がお見えです。先日の『西の塔破壊未遂事件』および『公爵夫人失踪騒動』についての、正式な処分決定の通達とのこと」

その言葉に、アレクシス様の空気がピリッと変わった。

「……チッ。邪魔な」

彼は忌々しげに舌打ちをすると、名残惜しそうに私をもう一度強く抱きしめ、ようやくベッドから起き上がった。

「……行ってくる。リリアナ、お前はここで待っていろ」

「私も行きます。当事者ですから」

「ならん。……王家の使者など、お前の目に毒だ」

彼は過保護全開で拒否したが、私は首を横に振った。 もう、守られているだけの私じゃない。

「アレクシス様。……約束しましたよね? 『二人で』生きていくと」

私が真っ直ぐに見つめると、彼は一瞬驚いた顔をし、それから降参したように苦笑した。

「……強くなったな、お前は」

「貴方が強くしてくれたんです」

「……分かった。だが、私の隣から一歩も離れるなよ」

          ***

応接室に通された王家の使者は、意外なことに、先日私たちが迷惑をかけた近衛騎士団長のガレイン卿だった。 彼はアレクシス様を見るなり、苦虫を噛み潰したような顔で敬礼した。

「……やれやれ。まさか筆頭公爵が、あそこまで暴走するとはな。寿命が縮んだぞ」

「妻を取り戻すためだ。城の一つや二つ、安い代償だろう」

アレクシス様は悪びれもせずに言い放ち、私の腰に手を回して隣に座らせた。 ガレイン卿は呆れたように天を仰いだ。

「まあいい。……国王陛下からの沙汰を伝える」

彼は羊皮紙を広げた。

「まず、エメラルダ王女殿下について。彼女の独断専行および公爵家への不当な干渉、ならびにリリアナ夫人への脅迫行為は、王族としてあるまじき重罪と認定された」

「当然だ」

「よって、王女殿下は王位継承権を剥奪の上、北の修道院へ無期限の幽閉とする」

幽閉。 重い処分だ。 でも、彼女がしたことを考えれば、仕方がないのかもしれない。

「次に、アレクシス・フォン・オルブライト公爵について」

ガレイン卿の声が低くなる。

「王城への無許可侵入、および重要施設の損壊、魔導師団への傷害……本来なら極刑ものだが」

私はごくりと唾を飲み込んだ。

「情状酌量の余地あり、かつ被害者のエメラルダ王女に非があったこと、そして何より……公爵が『本気を出していれば王都ごと消滅していた』という事実を鑑み、お咎めなしとする」

「……は?」

私が呆気にとられていると、アレクシス様は「フン」と鼻を鳴らした。

「賢明な判断だ。これ以上私を刺激して、リリアナを不安にさせたくなかったのだろう」

「ただし!」

ガレイン卿が声を張り上げた。

「損壊した正門と西の塔の修繕費用は、全額公爵家の負担とする! 請求書はこちらだ!」

ドンッ、と分厚い封筒がテーブルに置かれた。 中身を見なくても分かる。天文学的な数字だ。

「……端金だ。すぐに支払おう」

アレクシス様は眉一つ動かさずに承諾した。 さすがお金持ち。 でも、これからは私が家計簿をしっかり管理しなくては。

「それと、もう一つ」

ガレイン卿が、別の封筒を取り出した。 それは、純白の封筒に王家の紋章が金の箔押しで刻まれた、見るからに高貴なものだった。

「王妃陛下より、リリアナ夫人への招待状だ」

「……王妃陛下?」

「来週、王城の庭園にて催される『春の茶会』への招待だ。……これは事実上の、リリアナ夫人の社交界へのお披露目と、王家からの和解の印となる」

茶会。 王妃様主催。 それはつまり、国中の高位貴族の夫人たちが集まる、女の戦場ということだ。

「……断る」

アレクシス様が即答した。

「リリアナはまだ病み上がりだ。そんな狐と狸の化かし合いのような場所に行かせられるか」

「おいおい、王妃陛下の顔を潰す気か? これは陛下なりの詫びでもあるんだぞ。夫人の地位を公的に保証してやろうというな」

ガレイン卿が諭すが、アレクシス様は頑として首を縦に振らない。

「リリアナがいじめられたらどうする。誰かが彼女のドレスに紅茶をかけたり、悪口を言ったりしたら……私はその場で全員を氷漬けにするぞ」

「だからお前は出禁だ! これは『夫人たち』の茶会だ!」

「なおさらダメだ! 私の目の届かないところでリリアナを一人にするなど……!」

「アレクシス様」

私は、彼の袖をそっと引いた。

「……行きます」

「リリアナ?」

「私、行きたいです。……いつまでも隠れていては、公爵夫人としての務めが果たせませんから」

私は彼を見つめて微笑んだ。

「それに、エメラルダ様の時とは違います。今回は王妃様からのご招待です。……逃げずに、堂々とご挨拶してきます」

アレクシス様は、私の決意のこもった目を見て、しばらく黙り込んだ。 やがて、深いため息をついて、ガレイン卿に言った。

「……分かった。受ける」

「よし、言質は取ったぞ」

ガレイン卿はニヤリと笑い、招待状を置いて帰っていった。 残されたのは、不安と期待で胸を高鳴らせる私と、今にもこの世の終わりのような顔をしているアレクシス様だった。

          ***

「……リリアナ」

その日の午後。 執務室で(またしても彼の膝の上で)書類整理を手伝っていた私に、アレクシス様が重々しく切り出した。

「お前が茶会に行くことは認めた。……だが、心配だ」

「大丈夫ですよ。マナーなら、本で勉強しましたし……」

「本で読んだのと実践は違う。あの古狸ども……失礼、貴婦人たちは、笑顔で毒を吐き、扇子の角度一つで相手を侮辱するプロだ」

彼は真剣な顔で言った。 古狸って……。

「そこでだ。……今日から茶会までの間、私がみっちりと特訓をつけてやる」

「特訓?」

「そうだ。ダンス、テーブルマナー、会話術、そして……護身術」

「護身術はいらない気がしますが……」

「いる。いつ何時、毒入りクッキーを投げつけられるか分からん」

どんな茶会ですか。

「とにかく、私の妻として恥ずかしくないよう、そして何よりお前が傷つかないよう、私が完璧に仕上げてやる。……覚悟はいいか?」

彼の瞳が、キラリと光った。 それは教育熱心な教師の目というよりは、獲物を見つけた肉食獣の目だった。

「……は、はい。お願いします」

こうして、アレクシス様による「愛のスパルタ特訓」が始まった。

          ***

レッスン1:ダンス

「違う。もっと力を抜け」

広間にて、アレクシス様と向かい合う。 ワルツのステップ。

「はいっ……あっ!」

私が足をもつれさせると、すぐに彼の腕が腰を支える。 グイッと引き寄せられ、体が密着する。

「……わざと転んでいるのか?」

「ち、違います! ドレスの裾が長くて……」

「そうか。……なら、こうすればいい」

彼は私の片足を自分の太ももの間に挟み込み、強引にリードを始めた。 足が触れ合う。 熱い。

「ダンスは、パートナーとの呼吸だ。……私の動きを感じろ。私の鼓動に合わせろ」

耳元で囁かれる低音ボイス。 腰に回された手の熱。 ステップを踏むたびに、彼の香りが私を包み込む。 これではダンスの練習というより、誘惑に耐える修行だ。

「リリアナ、顔が赤いぞ。……これくらいで動揺していては、夜会では通用せん」

「だって、アレクシス様が……近すぎるからです……」

「本番では、もっと近づくこともある。……慣れておけ」

彼はそう言って、わざと顔を近づけ、鼻先が触れる距離で見つめ合ってターンを決めた。 私はめまいがして、彼の肩にしがみつくしかなかった。

レッスン2:テーブルマナー

「紅茶の飲み方がなってない」

ダイニングルームにて。 アレクシス様が、教師役として私の正面に座っている。 ……と思いきや、なぜか隣に椅子を移動してきた。

「カップを持つ手はこうだ。小指を立てるな」

彼の手が、私の手に重なる。 後ろから覆いかぶさるような体勢だ。 いわゆる「バックハグ」状態での指導。

「……アレクシス様、これでは飲みにくいのですが」

「我慢しろ。正しいフォームを体に覚え込ませるんだ」

彼の胸板が背中に当たり、心臓の音が背骨を通して伝わってくる。 彼の手が私の指を一本一本ガイドし、カップを口元へ運ぶ。

「……熱くないか?」

「だ、大丈夫です」

「もし熱かったら、私が冷ましてやる」

彼は私の耳元にフッと息を吹きかけた。

「ひゃうっ!」

「……なんだ、その声は」

「い、いきなり耳に息をかけるのは反則です!」

「隙だらけだと言っているんだ。茶会では、敵はどこから攻めてくるか分からんぞ」

「耳に息を吹きかけてくる貴婦人なんていません!」

「油断大敵だ」

彼は楽しそうに笑い、今度は私の首筋に唇を寄せた。

「……ここは弱いのか?」

「っ……あ、アレクシス様……っ」

「いい反応だ。……もっと知りたい」

マナー講座はどこへやら、いつの間にか彼の「私の性感帯探し」が始まっていた。 使用人たちが空気を読んで全員退室してしまったのが恨めしい。

レッスン3:会話術(という名の口説き文句への耐性強化)

「リリアナ」

「はい」

「お前の瞳は、星空よりも美しい」

「……は、はい?」

夕食後のソファにて。 アレクシス様が、真顔で甘い言葉を連発し始めた。

「その髪は絹糸のようだ。触れているだけで心が安らぐ」

「あ、ありがとうございます……」

「その唇は、熟れた果実のように魅力的だ。……味わいたい」

「……っ!」

「どうした? 返事をしないのか?」

「だ、だって……そんなこと言われたら、なんて返せばいいのか……」

「『貴方こそ素敵です』と微笑めばいい。……だが、他の男に言われたら『夫が世界一ですので』と断れ」

「はぁ……」

「では実践だ。……リリアナ、愛している」

「……私も、お慕いしております」

「それだけか?」

彼は不満そうに眉を寄せた。

「もっと感情を込めろ。……態度で示せ」

「態度って……」

「……キスだ」

彼は自分の頬を指差した。

「ここにしてくれれば、合格点を出してやる」

完全に公私混同だ。 でも、断れない私も私だ。 私はおずおずと彼に近づき、頬にチュッとキスをした。

すると、彼は瞬時に顔を動かし、私の唇を奪った。

「んっ!?」

「……不合格だ。隙がありすぎる」

彼はニヤリと笑い、唇を舐めた。

「もう一度だ。……今度は逃がさん」

そうして、夜が更けるまで「キスの特訓」は続いたのだった。

          ***

そして、その日の夜。 特訓でヘトヘトになった(主に精神的に)私は、バスルームへと逃げ込んだ。

「はぁ……」

広い浴槽にたっぷりのお湯。 バラの花びらが浮かべてあるのは、侍女長の気遣いだろうか。 私はお湯に浸かり、大きく息を吐いた。

心臓がまだバクバクしている。 アレクシス様の溺愛が止まらない。 幸せだけど、身が持たない。 特に、夜の彼は……獣だ。

(……今日も、するのかな)

考えるだけで顔が赤くなる。 夫婦になったのだから当然のことだけれど、まだ慣れない。 恥ずかしい。 自分の体を見られるのも、変な声が出てしまうのも。

「……もう少し、ゆっくり浸かっていよう」

私はお湯の中に深く沈んだ。 心の準備が必要だ。

しかし。 その平穏は長くは続かなかった。

コンコン。

「リリアナ、まだか?」

ドア越しにアレクシス様の声。

「ま、まだです! 入ったばかりですよ!」

「もう三十分は経っているぞ。……のぼせるぞ」

「大丈夫です! 女の入浴は長いんです!」

「……背中を流してやろうか?」

「結構です!! 一人で洗えます!」

「だが、お前は不器用だから、洗い残しがあるかもしれん」

「ありません! 子ども扱いしないでください!」

ガチャガチャ。 ドアノブが回される音がした。 鍵をかけておいてよかった。

「……鍵など、私には無意味だと分かっているな?」

低い声。 脅しだ。 彼は氷魔法で鍵穴を破壊することなど造作もない。

「開けないと、凍らせて砕くぞ」

「ドアをですか!? やめてください、修理費がもったいないです!」

「なら開けろ。……待ちきれん」

「待ちきれないって……何がですか……」

「私を焦らすのもいい加減にしろ。……お前がいないベッドは寒すぎる」

彼の声が、少し拗ねたような響きを帯びた。 寒い。 その言葉はずるい。 「氷の公爵」が、私がいなくて寒いと言うなんて。

私はため息をつき、お湯から上がった。 バスタオルを巻き、恐る恐る鍵を開ける。

ガチャ。

その瞬間、ドアが勢いよく開かれ、アレクシス様が入ってきた。 湯気の中に立つ彼は、薄手のガウン一枚。 その瞳は、獲物を前にした狼のようにギラギラと光っていた。

「……やっと開けたか」

「も、もう……せっかちなんですから……」

私が文句を言う間もなく、彼は私を抱き上げ、脱衣所へと連れ出した。 そして、丁寧に体を拭いてくれる。 その手つきは優しいけれど、時折指先が際どいところを掠めていくので、私はビクビクしっぱなしだ。

「……いい匂いだ」

彼は私の首筋に鼻を押し付け、深呼吸した。 濡れた髪が彼の頬に触れる。

「リリアナ。……今日は、新しいことを試したい」

「あ、新しいこと……?」

不穏な響きだ。 彼が何を考えているのか、想像するだけで怖い。

「お前が茶会でナメられないよう、度胸をつける訓練だ」

「ぜ、絶対嘘です! ただの趣味でしょう!?」

「バレたか」

彼は悪びれもせずに笑い、私を抱きかかえて寝室へと向かった。

ベッドに放り出され、すぐに彼が覆いかぶさってくる。 暖炉の明かりに照らされた彼の顔は、美しくて、そして雄々しかった。

「……愛している、リリアナ」

彼は囁き、私の唇を塞いだ。 抵抗なんてできない。 する気もない。

特訓という名のイチャイチャは、ベッドの上で朝まで続くことになった。 彼が言う「新しいこと」が何だったのかは、恥ずかしすぎてここには書けないけれど……一つだけ言えるのは、翌朝の私が、腰が立たなくて茶会の練習を休まざるを得なかったということだ。

「……アレクシス様の、バカ」

翌朝、ベッドの中で呟いた私の言葉に、元気いっぱいの彼は「最高の褒め言葉だ」と満面の笑みで返してきたのだった。

本当の試練である「王妃主催の茶会」まで、あと三日。 私の体力はもつのだろうか。 溺愛という名の甘い嵐は、まだまだ吹き止みそうになかった。
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