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はじまり
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男はタバコをポケットの中からとりだし、そのまま口に咥えた。
ライターは胸ポケットに入っているがまだ取り出さない。
喫煙するか禁煙するか…今日で禁煙二日目でもう怒り狂い出しそうなところまで達している。
そして男は欲に負け、タバコに火をつけた。
「ふぅー」
二日間吸わなかったタバコはこれまで以上の効果を発揮し、すぐに怒りが収まった。
「すっちゃったなぁ…」
男はこのたばこを吸い二度目の禁煙失敗をした。
「どうしてこんなの吸い始めちゃったのかなぁ」
男がこのたばこを吸い始めた経緯はなんとも単純なもので…
それは男が二十歳の頃。大学生生活を謳歌していたが何か物足りないような気がした。自分には何か欠落しているのではないかと思い、一日中考えていた。
そして夕焼けが上がる頃、テレビをつけるとCMがやっていて、そこにはかっこよくバイクの煙をふかしている俳優がいた。
「俺には…かっこよさが足りなかったんだ!」
そこから男はバイクの免許をとりに教習所に行った。しかし、免許はとることが出来なかった。
親に猛反対されたのである。
そして、男は悩んだ挙げ句、煙関連でかっこいいもの…
そう、たばこだ。
その日から今日に至るまで(禁煙期間は含めないが)たばこを吸い続けている。
そんな男ももう、一児の父。
子供に悪影響を与えないためにもたばこをなんとかやめなければいけなかった。
しかし、なにをやっても上手くは行かない。
「帰るか…」
家の前にある歩道橋を渡り、帰ろうとしたその時、若い女に話しかけられた。
「こんばんは」
「こ、こんばんは」
男はこの人が知り合いなのか思い出そうとしたが思い出せなかった。
(誰だっけなこの人…)
「まぁ、私のことは知りませんよね」
「え?」
男は困惑した。
(なんで知らない人に話しかけたんだ?)
「あーそれは…あなたに大事なお知らせがあって」
男はますます困惑した。
(なんで俺の考えていることが分かるんだ?)
「まぁ、それは私が人ではないからですかね
っていうか、普通に話しましょうよ口があるんですし」
男は驚いた。
「は、話す前に教えてくれ
なんで俺の考えていることがわかるんだ?」
「だから、言ってるじゃないですか!
私は人間じゃないんですよ!」
「はぁ?じゃあ君はなんなんだい?」
女はため息をついた。
「はぁー、じゃあ分かりました。
あなたがわかるように簡単に言います。
私…死神なんですよ」
「しに…がみ?」
女は男に返事をすることもなく男の背後に行った。
「おめでとうございます、あなたは選ばれたんですよ!」
男は腹部を何かに刺された。
「え…?」
男の腹部は血まみれになっていた。
そのまま男は地面に伏した。
「まぁ、場所をかえて話しましょうよ!
現世ではないですけどね!」
ライターは胸ポケットに入っているがまだ取り出さない。
喫煙するか禁煙するか…今日で禁煙二日目でもう怒り狂い出しそうなところまで達している。
そして男は欲に負け、タバコに火をつけた。
「ふぅー」
二日間吸わなかったタバコはこれまで以上の効果を発揮し、すぐに怒りが収まった。
「すっちゃったなぁ…」
男はこのたばこを吸い二度目の禁煙失敗をした。
「どうしてこんなの吸い始めちゃったのかなぁ」
男がこのたばこを吸い始めた経緯はなんとも単純なもので…
それは男が二十歳の頃。大学生生活を謳歌していたが何か物足りないような気がした。自分には何か欠落しているのではないかと思い、一日中考えていた。
そして夕焼けが上がる頃、テレビをつけるとCMがやっていて、そこにはかっこよくバイクの煙をふかしている俳優がいた。
「俺には…かっこよさが足りなかったんだ!」
そこから男はバイクの免許をとりに教習所に行った。しかし、免許はとることが出来なかった。
親に猛反対されたのである。
そして、男は悩んだ挙げ句、煙関連でかっこいいもの…
そう、たばこだ。
その日から今日に至るまで(禁煙期間は含めないが)たばこを吸い続けている。
そんな男ももう、一児の父。
子供に悪影響を与えないためにもたばこをなんとかやめなければいけなかった。
しかし、なにをやっても上手くは行かない。
「帰るか…」
家の前にある歩道橋を渡り、帰ろうとしたその時、若い女に話しかけられた。
「こんばんは」
「こ、こんばんは」
男はこの人が知り合いなのか思い出そうとしたが思い出せなかった。
(誰だっけなこの人…)
「まぁ、私のことは知りませんよね」
「え?」
男は困惑した。
(なんで知らない人に話しかけたんだ?)
「あーそれは…あなたに大事なお知らせがあって」
男はますます困惑した。
(なんで俺の考えていることが分かるんだ?)
「まぁ、それは私が人ではないからですかね
っていうか、普通に話しましょうよ口があるんですし」
男は驚いた。
「は、話す前に教えてくれ
なんで俺の考えていることがわかるんだ?」
「だから、言ってるじゃないですか!
私は人間じゃないんですよ!」
「はぁ?じゃあ君はなんなんだい?」
女はため息をついた。
「はぁー、じゃあ分かりました。
あなたがわかるように簡単に言います。
私…死神なんですよ」
「しに…がみ?」
女は男に返事をすることもなく男の背後に行った。
「おめでとうございます、あなたは選ばれたんですよ!」
男は腹部を何かに刺された。
「え…?」
男の腹部は血まみれになっていた。
そのまま男は地面に伏した。
「まぁ、場所をかえて話しましょうよ!
現世ではないですけどね!」
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