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第二章その5 ~絶対守るわ!~ 熱血の鹿児島防衛編
決戦準備は全員で
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「しめしめ、島津っちのお墨付きが出たから、これでやりたい放題だわ。さっそく戦支度を始めましょう」
天草の執務室に戻った鶴は、上機嫌でそう言った。
鶴は神器のタブレットを差し出し、天草に尋ねる。
「ねえあまちゃん、この人達はどこかしら」
タブレットの画面には、あの避難所で空調設備を直していたおじさん達が映し出された。
制服から業者名が分かったため、天草がおじさん達を呼び寄せてくれる。
「ああ、君達はあの時の……!」
彼らは驚いた様子だったが、事情を聞くと引き締まった表情で言った。
「……良く分からないけど、我々に出来る事があるんだね」
鶴は力強く頷く。
「もちろんよ。あなた達は戦い慣れた歴戦の将よね。他にも優れた将を知ってるでしょうから、知ってる限り、出来るだけ呼び戻して欲しいの」
天草も島津の映像を再生しながら後を続けた。
「もちろん船団長の、島津さんの包括許可は取っています。もう時間がありません。残された猶予で、いいと思う事は何でもやって下さい。責任は全て私が取ります」
「分かりました。お任せ下さい!」
モニターに再生された島津の屈服シーンを見て、おじさん達は戸惑いながらも敬礼のポーズを取った。
それは目覚しい効果だった。
優れた技能を持つ元自衛官達は、続々と原隊に復帰している。
彼らは頼りがいある大人たちであり、指揮能力に長けている。
恐怖に駆られ、どうしていいか分からなくなっていた若年兵達の士気は、みるみるうちに改善していく。
同じように、汚職に応じず追放されていた優れた公務員達も、どんどん戻ってきてくれた。
彼らは懐かしき職場に描け戻ると、素早く現状や被害状況を把握。支援が、物資が、必要なところに行き渡り始めていく。
あたかも凍えて固まっていた体に、温かい血が巡り始めたように、第6船団は急激にその力を取り戻していく。
このまま負けてなるものか。きっと大事な故郷を守り抜くのだ。
そんな気迫と情熱が、鹿児島全体を覆い尽くしているかのようだ。
執務室で忙しく書類を扱っていた鳳が、にこにこしながら呟いた。
「……誇りを持って世のため人のために働き、汚職などには目もくれない。こうした勇者達こそが、日の本の宝ですね。黒鷹殿」
「ほんとですね。よその船団のはずなのに、なんかすごく嬉しいです」
誠も素直に頷くが、そこで神使達がわらわらと戻ってきた。
「戻ってきた人達は、全員取り付かれてないぞ!」
「そうや、蟻の這い込む隙間もあらへんで!」
「モウ大丈夫なのです!」
お腹を空かせた神使達は、そう言って差し入れのレーションをかっこみ、また外へと駆け出していく。
彼らも懸命に走り回り、敵が紛れ込まないよう必死のパトロールをしてくれているのだ。
誠も身が引き締まる思いだったが、そこで端末に連絡が入った。
映像を映すと、見慣れたツナギ姿の老人・美濃木が手を振っている。
彼の後ろでは、白い人型重機『心神』が、格納庫に降ろされていく。
誠は急いで船体搬入口に駆け下りた。
「美濃木さん、いいタイミング!」
「おうとも! 第6船団の武器も使えるように、接続端子の規格も調節してあるから、何でもいけるはずじゃぞ」
美濃木の後ろでは、整備兵達が白い人型重機を見上げてどよめいていた。
「す、凄い、本物の心神だ……!」
「おお、これが伝説の……」
「なんか俺、いけそうな気がしてきた!」
整備兵達は盛り上がり、ますます作業に励んでくれている。
「……焔。出陣の準備、完了したわよ」
「オーケー燐火ちゃん、上出来だ」
燐火の言葉に、焔は軽いノリで答えた。
場所は例の石造りの地下空間である。
ごつごつとした壁とは対照的な黒皮のソファーが置かれ、焔はそこに足組みしてふんぞり返っていた。
燐火はその傍に立ち、少し呆れたように彼を眺めている。
「随分自信満々ね。戦力はこちらが圧倒的だけど、あの神人もいるのよ? いかに攻める気?」
「普通が一番。下手な事は全くしなーい」
男は伊達眼鏡を磨きながらそう答えた。
「四国の戦いで、あっちの手の内は見えてるんだ。少数で切り込んでこっちの網をかいくぐり、大将を仕留める。こっちがどう動こうがあの神人は分かるから、動けば動くほど裏をかかれる。だったらどうする?」
「……動かない?」
「その通り。あの神人に勝つには、どうしようもないほどの戦力を一気に投入する事だ。そしてどんなに撹乱されても、陣形を崩さずに耐える。阿波の土蜘蛛ちゃん達は、こらえ切れず動いたからやられたけど、いい実験台になってくれたな」
「……それはいいけど、7万の軍勢の上に、あのデカブツの召喚でしょ。随分地脈の力を使ったわ。いくら阿蘇の龍穴とはいえ、今後の戦いに支障が出るわね」
燐火は肩をすくめるが、焔は尚も上機嫌だった。
「それだけの相手なんだよ。ケチケチしてたらいつまでたっても始末出来ない」
男はそこで眼鏡を胸ポケットにしまい、組んでいた足をほどいた。
彼がテーブルに手をかざすと、赤い光で九州南部の地図が描き出されていく。
鹿児島の西方にある山地を指差し、焔は満足げに笑みを浮かべる。
「つまりはここだ。わざと人間側が隠れやすい山際に背を向けて陣をしく。後は忍び寄ってくる神人達を取り囲み、始末すればそれで終わりだ」
「忍び寄って来なければ?」
「それなら無条件で俺達の勝ちだろ? フツーに鹿児島を破壊し、薩摩半島を手に入れる。向こうが来ようが来まいが、俺っちの得にゃ変わりが無いって事よ」
「……だといいけど」
女は再び肩をすくめるが、男は勢い良くソファーから立ち上がった。
「念のため探らせてはいるが、戦支度は進んでも、具体的な策は手詰まりみたいだぜ?」
焔は嬉しそうに言うと、右手の指を強く弾いた。
ごつごつした石の床面に魔法陣が浮かび上がると、そこから餓霊……いや、洗練された鎧のような巨体が出てくる。
あの小豆島を襲った鬼達の鎧に似ているが、あちこちに金の装飾が施され、やたらと派手な印象である。
焔が身をひるがえし、赤い光に包まれて消えると、鎧は全身に力を漲らせた。
関節から覗く筋肉が蠢き、目には激しい意思の輝きが宿った。
『そんじゃー燐火ちゃん、そろそろ行こうぜ。手はず通りだ』
焔の声でそう言うと、鎧はきびすを返して歩き出す。
「……くれぐれも調子に乗らない事ね」
呟く燐火の後ろにも、もう一体の鎧が競りあがってきていた。
天草の執務室に戻った鶴は、上機嫌でそう言った。
鶴は神器のタブレットを差し出し、天草に尋ねる。
「ねえあまちゃん、この人達はどこかしら」
タブレットの画面には、あの避難所で空調設備を直していたおじさん達が映し出された。
制服から業者名が分かったため、天草がおじさん達を呼び寄せてくれる。
「ああ、君達はあの時の……!」
彼らは驚いた様子だったが、事情を聞くと引き締まった表情で言った。
「……良く分からないけど、我々に出来る事があるんだね」
鶴は力強く頷く。
「もちろんよ。あなた達は戦い慣れた歴戦の将よね。他にも優れた将を知ってるでしょうから、知ってる限り、出来るだけ呼び戻して欲しいの」
天草も島津の映像を再生しながら後を続けた。
「もちろん船団長の、島津さんの包括許可は取っています。もう時間がありません。残された猶予で、いいと思う事は何でもやって下さい。責任は全て私が取ります」
「分かりました。お任せ下さい!」
モニターに再生された島津の屈服シーンを見て、おじさん達は戸惑いながらも敬礼のポーズを取った。
それは目覚しい効果だった。
優れた技能を持つ元自衛官達は、続々と原隊に復帰している。
彼らは頼りがいある大人たちであり、指揮能力に長けている。
恐怖に駆られ、どうしていいか分からなくなっていた若年兵達の士気は、みるみるうちに改善していく。
同じように、汚職に応じず追放されていた優れた公務員達も、どんどん戻ってきてくれた。
彼らは懐かしき職場に描け戻ると、素早く現状や被害状況を把握。支援が、物資が、必要なところに行き渡り始めていく。
あたかも凍えて固まっていた体に、温かい血が巡り始めたように、第6船団は急激にその力を取り戻していく。
このまま負けてなるものか。きっと大事な故郷を守り抜くのだ。
そんな気迫と情熱が、鹿児島全体を覆い尽くしているかのようだ。
執務室で忙しく書類を扱っていた鳳が、にこにこしながら呟いた。
「……誇りを持って世のため人のために働き、汚職などには目もくれない。こうした勇者達こそが、日の本の宝ですね。黒鷹殿」
「ほんとですね。よその船団のはずなのに、なんかすごく嬉しいです」
誠も素直に頷くが、そこで神使達がわらわらと戻ってきた。
「戻ってきた人達は、全員取り付かれてないぞ!」
「そうや、蟻の這い込む隙間もあらへんで!」
「モウ大丈夫なのです!」
お腹を空かせた神使達は、そう言って差し入れのレーションをかっこみ、また外へと駆け出していく。
彼らも懸命に走り回り、敵が紛れ込まないよう必死のパトロールをしてくれているのだ。
誠も身が引き締まる思いだったが、そこで端末に連絡が入った。
映像を映すと、見慣れたツナギ姿の老人・美濃木が手を振っている。
彼の後ろでは、白い人型重機『心神』が、格納庫に降ろされていく。
誠は急いで船体搬入口に駆け下りた。
「美濃木さん、いいタイミング!」
「おうとも! 第6船団の武器も使えるように、接続端子の規格も調節してあるから、何でもいけるはずじゃぞ」
美濃木の後ろでは、整備兵達が白い人型重機を見上げてどよめいていた。
「す、凄い、本物の心神だ……!」
「おお、これが伝説の……」
「なんか俺、いけそうな気がしてきた!」
整備兵達は盛り上がり、ますます作業に励んでくれている。
「……焔。出陣の準備、完了したわよ」
「オーケー燐火ちゃん、上出来だ」
燐火の言葉に、焔は軽いノリで答えた。
場所は例の石造りの地下空間である。
ごつごつとした壁とは対照的な黒皮のソファーが置かれ、焔はそこに足組みしてふんぞり返っていた。
燐火はその傍に立ち、少し呆れたように彼を眺めている。
「随分自信満々ね。戦力はこちらが圧倒的だけど、あの神人もいるのよ? いかに攻める気?」
「普通が一番。下手な事は全くしなーい」
男は伊達眼鏡を磨きながらそう答えた。
「四国の戦いで、あっちの手の内は見えてるんだ。少数で切り込んでこっちの網をかいくぐり、大将を仕留める。こっちがどう動こうがあの神人は分かるから、動けば動くほど裏をかかれる。だったらどうする?」
「……動かない?」
「その通り。あの神人に勝つには、どうしようもないほどの戦力を一気に投入する事だ。そしてどんなに撹乱されても、陣形を崩さずに耐える。阿波の土蜘蛛ちゃん達は、こらえ切れず動いたからやられたけど、いい実験台になってくれたな」
「……それはいいけど、7万の軍勢の上に、あのデカブツの召喚でしょ。随分地脈の力を使ったわ。いくら阿蘇の龍穴とはいえ、今後の戦いに支障が出るわね」
燐火は肩をすくめるが、焔は尚も上機嫌だった。
「それだけの相手なんだよ。ケチケチしてたらいつまでたっても始末出来ない」
男はそこで眼鏡を胸ポケットにしまい、組んでいた足をほどいた。
彼がテーブルに手をかざすと、赤い光で九州南部の地図が描き出されていく。
鹿児島の西方にある山地を指差し、焔は満足げに笑みを浮かべる。
「つまりはここだ。わざと人間側が隠れやすい山際に背を向けて陣をしく。後は忍び寄ってくる神人達を取り囲み、始末すればそれで終わりだ」
「忍び寄って来なければ?」
「それなら無条件で俺達の勝ちだろ? フツーに鹿児島を破壊し、薩摩半島を手に入れる。向こうが来ようが来まいが、俺っちの得にゃ変わりが無いって事よ」
「……だといいけど」
女は再び肩をすくめるが、男は勢い良くソファーから立ち上がった。
「念のため探らせてはいるが、戦支度は進んでも、具体的な策は手詰まりみたいだぜ?」
焔は嬉しそうに言うと、右手の指を強く弾いた。
ごつごつした石の床面に魔法陣が浮かび上がると、そこから餓霊……いや、洗練された鎧のような巨体が出てくる。
あの小豆島を襲った鬼達の鎧に似ているが、あちこちに金の装飾が施され、やたらと派手な印象である。
焔が身をひるがえし、赤い光に包まれて消えると、鎧は全身に力を漲らせた。
関節から覗く筋肉が蠢き、目には激しい意思の輝きが宿った。
『そんじゃー燐火ちゃん、そろそろ行こうぜ。手はず通りだ』
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