「ぼっち」が結ばれるわけがない!

前田 隆裕

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19話~デートとか無理ゲー~

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「みんな、見て見て!最新のゲームなんだけど、クラスでやらない?」
 花崎さんが放課後の終わりの会でなにやら面倒ごとの発表をしていた。
「うわっ!それ、もうすぐ発売される最新のVRMMOゲームじゃん。最新の技術で、圧倒的没入感と自由を味わうことができ、まるでそこにいるかのような体験ができるってもっぱらの噂。広大なフィールドを駆け回り、プレイヤーそれぞれに割り当てられる数千、いや数万にも及ぶジョブを駆使してみんなと協力、そして魔王を倒すという王道RPG!花崎さんよく手に入ったね」
 ゲームに詳しそうなオタク系男子が声を上げる。
「うちのおじい・・・・・・お父さんがこのゲーム会社の人と仲良くて。ぜひお試しで遊んでみて欲しいって。で、みんな感想が欲しいみたいなんだけど・・・・・・」
「ぜひ!ぜひやりたい!」
 クラス中がわぁーと盛り上がる。そういえばテレビでもジャンジャンCM放映されていた。普段から情報不足の僕でも知っているくらい、相当期待されているゲームである。しかし、ぼっちの辞書にMMOという文字は存在しない。あるのは、オフラインゲーム、ソロゲームだ。すべてのMMOはソロゲームと化するのだ。
「じゃあ、ゲーム機配るから明日、土曜日、私のうちに来てね~」
 花崎さんのうち!?と男子高校生が興奮している。
 新しいゲーム楽しみ~一緒にがんばろ!っと女子高生は最新ゲームにワクワクしている。
 そして僕は何の漫画読もうかな、そういや明日最新刊発売だったな~と考えながらそそくさと帰り支度を進める。
「前田君も、やるよね?」
 急に花崎さんが圧を掛けてきた。
「大変興味深いお話ですが、あいにくのところ別の用事がありまして、今回はご遠慮させていただきたく思います」
 要約。わざわざぼっちのオアシス土日にまで、なぜ人付き合いを強要するのだ。拒絶する。
「興味深いお話なら、一緒にやろう!」
「・・・・・・社交辞令が裏目に出ましたか」
「何か言った?」
「いえ、なんでも。あっ、僕の名代として、図書部支店の雪本さんが出るそうなので・・・・・・ってあれ!?」
 さっきまで隣に座っていた雪本さんは急いで図書室の方に逃げていった。
「嫌なことを他人に押しつけちゃだめだよ~」
「はい、嫌なことなので、僕はやめときます!」
 花崎さんはしまったという顔だ。僕に拒絶の理由を与えてくれるとは、詰めが甘い。
「ほら、雪本と前田は嫌みたいだから、俺ら38人でゲーム会やろう。別に強制じゃないよね、花崎さん?」
 クラスのリーダー的存在男子、ナイス提案。
「う・・・・・・ん、そうだよね」
 一瞬恨めしそうな顔を覗かせるも、ここはみんなの手前、さっと言葉を飲み込み八方美人スマイルに戻った。飲み会の時ほどの押しがなくてよかった。
「そうしてください。では!」
 僕は一目散に教室から掛けだした。
 図書室のドアを開くと、もうすでに雪本さんが本の整理をしていた。まだ少し息が上がっているところを見ると、ついさっき来たばかりのようだ。
「お疲れ様です。さっさと仕事終わらせましょうか。特に今日は」
 場の雰囲気に流されて、いつものように強く突っ込めなかった花崎さんの気が変わらないうちに早く帰りたい。そして安定のぼっち生活を満喫するのだ。
「はい。ところで・・・・・・さっき別の用事があるって言ってましたよね?」
「急にどうしたんですか?雪本さん」
「その、今度の土曜日、その別の用事を・・・・・・私とのデートに・・・・・・」
「?別の用事がありますのでダメです」
「最近前田君語がわかるようになってきました。別の用事なんてないですよね。それならいい言い訳として、その・・・・・・私とのデートを!」
 そう言うといつぞやの僕の指印入り契約書をちらつかせる。また、僕の大切なオアシス、土日が干上がる。毒沼と化す。安定のぼっち生活が遠ざかる。シクシク・・・・・・いや、待てよ。今このデートとやらを受けるのは、逆に絶好の機会なのではないか?何もないときにデートとやらの予定を入れるよりかは、二者択一を迫られているときの方が今後のぼっち生活獲得に貢献する。今回我慢すれば、これ以降その契約書は義務履行により消滅、そして同時にVRMMOだがなんだかしらないが一緒にゲーム会も断る言い訳になる。
「わかりました。そこまで言うのでしたら、土曜日行きましょう」
「ほんとうですか!?うれしいです!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 その後僕は家に帰り、ベッドに寝転がって思った
 そもそも全くよくわからず了承したが、デートってなんだ。文明の利器、パソコンで確認してみよう。ウィキをチェックだ。
「なになに、『交際中又は互いに恋愛的な展開を期待していて、日時場所を決めて会うこと』・・・・・・?意味がわからないな。そんな期待は毛頭ないのだが」
 ネットは信用ならんな、ここは広辞苑の出番だ。
「ふむ、『日付』という意味と『異性と日時や場所を決めて会うこと』・・・・・・それだけか、単純だな。まだそれだけならしっくりくる。こんな単純なことにどうして雪本さんはそんなに」
 自分で言うのもなんだが、こんなひねくれぼっちに恋愛要素などない。こんなやつ誰が好きになるというのだ。もし寄ってくる者が居るのならば、それは何らかの下心があると考えた方がいい。結婚詐欺、ロマンス詐欺、ただ飯狙い・・・・・・ああ恐ろしい。雪本さんとはいえ、気を引き締めて行かねばならない。最近もんもんとした、心に突き刺さるような視線とオーラを向けてくるからなおさらだ。
 とりあえず、デートの定義はわかった。で、具体的に何をするんだか。信用ならないがもう一度ネットだ。
「男がおごる、男がプランを決める。なるほど、僕が主導しろと言うことか。しかしあくまで主役は女の子であれ、難しいな。場所は映画、水族館に動物園、遊園地、テーマパーク、レストラン、ほう、ぼっちが大嫌いな場所のオンパレードだな。歩くときは男が車道側を歩く。女の子に共感する。がっつかない。服装はシャツにジャケット。香水は・・・・・・、髪型は・・・・・・、」
 よくわかった。デートは難易度高すぎの無理ゲーであることが。これを世の男子が皆やっているのか。感心通り越して尊敬の念に値する。あー嫌だな行きたくないな家でずっとゴロゴロしてたいな。抱き枕をきつく抱きしめてベッドの上で悶える。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふぅ・・・・・・よーし、気持ちが落ち着いた。こうなったからには仕方がない。プランを決め、ただそのプランに身を任せ、無の境地に浸り、やり過ごそう」
 そんな時、スマホがブーブーと振動する。そしてまたブーブーと振動した。二通メールが届いたのか。こんな短時間にゲーム機兼電子書籍リーダーと化したスマホに連絡が来るとは珍しい。
 見ると両方とも雪本さんからだった。明日の件のことかな。
 1通目を見るとまた長文でぎっしり丁寧なメールが書かれていたが、要点は待ち合わせ場所はどこにしますか?だった。駅前あたりが一番いいだろう。駅前午前11時くらいでっと。もう1通は・・・・・・ん!?
 すさまじい内容だった。『スキスキスキスキスキスキスキスキスキ・・・・・・うー!スキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキス・・・・・・』といった文字が大量に書かれていた。何事かと思ったのもつかの間、また僕のスマホが振動した。
『・・・・・・キスの天ぷらが食べたいです。変なメール送ってすみません!』
 おお、なんかよくわからないが、昼食は天ぷら屋に決まった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「雪本さん、天ぷらが好きだったとは知らなかったです」
「いや、あのね・・・・・・実はそうだったんですよ~・・・・・・うぅ」
 高校一年生の男女が入るには少し違和感のあるお店だが、天ぷらの味は折り紙付き。メニューには松定食、竹定食、梅定食なんて書かれており、価格は少しお高め。キスもそろそろ旬を迎える頃で、脂がのっており美味である。雪本さんもキスを選ぶとは、目の付け所がいい。
「昨日のメールは消しといてくださいね!」
「なんでです?」
「ほら、前田君のスマホの容量を圧迫しますし」
「このスマホ、128ギガバイトで、現在使用量40%ですからそんなに慌てなくても」
「今すぐ!消してください!」
 圧がすごいので言われるがままに消した。
「ゴミ箱の中もです」
 徹底している。
 天ぷらに舌鼓をうった後、僕と雪本さんは美術館に行った。
「新しい画展が始まってからはまだ来てなかったんです!来られて良かったです」
「僕の看病に来てくれたときに絵が好きと言ってましたので。いい機会になったなら連れてきた甲斐があります」
「私が絵が好きなこと、覚えててくれたんですね」
 普段無関心である僕が不思議と、あの絵に心動かされるものがあった。憧憬のような望郷のような、刹那的なものではない不思議な気持ち。そんな出来事は強く記憶と結びついていたのだろう。おそらく長期記憶として残る。
 僕も雪本さんと一緒に美術館を見て回ったが、何を描いているのかさっぱりだった。雪本さんが隣で解説してくれて、ようやくわかったような、わからなかったような、微妙なような感じだった。それよりも学校では非常に大人しい感じなのに、こんなに嬉々として饒舌に話す雪本さんの方が印象的だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「今日はありがとうございました。私とても楽しかったです」
 美術館を見て回るのに相当時間がかかってしまい、もう空は夕日で赤く染まっていた。これから夏にかけて、日が延びているせいか、周りはまだ明るい。
「天ぷら食べて、美術館見て、それで満足していただけたならよかったです」
「・・・・・・その、前田君は楽しくなかったですか?」
「ええ、いい刺激になりました。普段しないことするというのもいい勉強になります。それに今日の主役が楽しんでくれたのなら、予定組んだ甲斐があります」
「前田君にとって勉強、だったんですね・・・・・・」
 あれ?雪本さんの顔が曇ってしまった。何か間違えたか。終わり良ければすべてよしという。つまり終わりが悪ければすべてわろしだ。このデートという無理ゲーの、難解なプログラムを解き明かす鍵は何だ。
「私は、一緒に、二人で楽しみたかったです」
 それだと、僕の想定が根本から崩れることになる。デートというのは主役があり、そしてそれを舞台袖から花吹雪を撒く使用人ではないのか。僕は他人と相容れることのないぼっちだ。二人で、一緒に楽しむなんて、それはもはや・・・・・・
「・・・・・・私ね、ずっと前から前田君のことが・・・・・・」
「もはや、それって友達じゃないか!」
「え!?」
 なにか雪本さんが唖然としているようだが、そんなことは知ったことではない。このぼっちに友達?おかしい。おかしいぞ!周りから嫌われまくり、人との関わりを避け続けた、この究極のぼっち、前田に友達?そうだ、思い出せ、これは罠だ。何か雪本さんが言いかけていたが、『そんな楽しめなかった君に、これっ!楽しいことがどんどん起こる、幸せの壺、お値段50万円だけど買ってくれないかな?』と続くんだ。僕はだまされないぞ!
「どうしたんですか。そんなに息を荒くして」
「え?いや、その臨戦態勢を取ってまして」
 身構える僕を見て、雪本さんはクスクス笑っていた。何がおかしいのかさっぱりだ。そうか、これは袋のネズミを見て高笑いしているんだ。
「さぁ、雪本さん、さっきの続きの言葉をどうぞ!」
 どっからでもかかってこい、壺だろうがネックレスだろうが天然石だろうが返り討ちにしてやる。雪本さん、そんな顔を赤くしてないでひと思いに・・・・・・
「ふふっ、そう友達!少し残念でしたが、ランクアップできて良かったです。夏休みもまた一緒にデートしましょうね!」
 顔を赤くしたまま、雪本さんは走って行ってしまった。途中で振り返って手なんか振っている。思わず振り返してしまったではないか。そしてふと気付く。
「契約書破くの忘れた」
 美術館の前で一人佇むぼっち、前田。心の中は普段微動だにしない鉛の玉が、スーパーボールのごとく弾けまくっているようで苦しい。鉛の玉が厚い壁を破って突き出てしまいそうだ。壁の修復、弾けるスーパーボールの抑圧。まるで本能であるかのように僕はぼっち安寧の地、自宅のベッドに潜り込んだのだった。
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