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地獄の毒々ゾンビ勇者
第6話 知識
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アルミ缶回収は午前中で終わりました。
源さんが言うには無宿者……(ホームレスと言うのだそうですね)がこぞって取って行くのと行政の収集車が回収してしまうという事ですぐに無くなってしまうのだとか。
田口金属に戻ってきた私と源さんは金属製の板の上に籠の付いた装置(たぶん秤の一種なのでしょう)に缶の袋を置きましす。
「この重量なら今はこの相場だな、はいよあんたは……自転車のレンタル料を抜いてほい、2千円」
この金額が高いのか安いのか分かりませんが、貴重な今の時代の貨幣です。ありがたくいただいておきましょう。
「ほら、金を受け取ったらさっさと行ってくれ、後がつかえてる」
私たちの他にもホームレスが後ろに行列を作っていました。
後で源さんから聞きましたが田口さんはこのようなホームレスから金属を安く買いたたいて利益を出しているそうです。
ホームレスとしても住所のない人間の出来る仕事は限られているようで持ちつ持たれつだとか……。
「まあまあの稼ぎか……2、3食分の金にはなっただろ。奇康さん俺が教えてあげられるのはここまでだ。明日からは一人で頑張ってくれ。すまんな」
「いえいえ十分すぎるくらい良くして貰いました。ありがとうございます……ところで源さん、どこかでこの国の常識を学べるところはありませんかね」
「なに?」
「あまりに、私のいた場所と違うものですから」
「さっきのあんたを見てるとそんな感じだな。それだけ流暢に日本語を話せるのにおかしなもんだ」
「言葉を教えてくれたモノは常識までは教授してくれませんでして」
魔術の仕様上の問題です。話したい事柄や聞いた言語に対して翻訳をしてくれますが知識を与えてくれる訳では無いようです。能動的に問い掛ければある程度漠然としたイメージは脳内に浮かぶのですがその概念自体知らないとどうしようもありません。
「だったら図書館かな。小学生向けの教科書かなんかも有ったはずだ。」
「なるほど」
図書館は私の国にも有りました。主に貴族向けで平民は利用できませんでしたが。
「市民じゃないと貸出は無理だが中で読んでる分には大丈夫なはずだ」
「ほう」
「国の施設だし俺たちみたいなきたねえ格好の奴も、追い出されはしないとは思うが念のためこれを着けていけ」
「おおっ、ありがとうございます」
源さんが差し出してくれたのは、これは私にも分かります、マスクですね。私の崩れた顔を隠していけば追い出されるリスクも減ると言うもの。
本当に源さんには感謝してもしきれません。
「ええと、場所はだなあ」
「ここですか。大きいですね」
私は源さんと別れ、教えられた場所に来ていました。
私たちのねぐらからはそう遠くない市役所と言う行政施設の隣にありました。
がっしりとした作りでまるで砦の様です。
ちゃんと門のところに矢賀市図書館と書いてあります。
「おお、これだけの本が」
入館した私は至るところに書架があり本がびっしりと納められている景色に感動しました。
死霊魔術を習得する時に魔導書の入手に苦労したことを思い出すと、このように国が自由に奴隷階級にも書籍を閲覧させてくれるのは、埋もれた才能を発掘するには良いのかもしれません。
「何かお探しでしょうか」
自分で目的の本を探す事をあきらめた私は受付らしきところへ来ていました。
おっと、私の姿を見た受付の女性がとても嫌そうな顔をしています。
周りの人々も顔をしかめています。
これはいけませんねえ。
効くかどうかは分かりませんが"催眠"の魔術を試して見てみましょうか。
「え?」
魔術を使用した瞬間、目の前の女性の表情がキョトンとした後、なんと言うことはない他人を見るものに変わりました。
この魔術は他人に違和感を与えなくする簡単なものですが、まるで抵抗なくあっさりと掛かったことに驚きました。
周りの人々も既に私の事を気にしていないようです。
私が生きていた時代は多かれ少なかれ人間には魔法抵抗力があって、この手の精神操作魔術は効かないようになっていたのですが……。
そうでないと他人を操り放題ですし。
ごく稀にその道を極めたような天才が国の上層部を乗っ取るような騒動を起こしたりもしましたが聖女のような魔法抵抗力のお化けにすぐ殺されたりしていました。
「どうなされましたか?」
既に彼女の態度は一般客に対するのと同じになっています。
「いえいえ大丈夫ですよ。私、この国に来てから日が浅いもので、一般常識を身に付けたいのですが」
「外国の方でも図書館内での閲覧は可能です。失礼ですが日本語を読むことは?」
「読み書きに問題はありません」
「分かりました。それでしたら子供向けの教科書が"いのへ"の本棚にございます。国語や道徳、歴史の教科書を読めば多少なりとも現在のこの国の事がわかるかもしれません」
「ほう。ありがとうございます。」
ふむ。それではその本棚に行ってみましょうか。
それにしても私程度の三流催眠魔術がここまで効くとは……。
ずいぶん楽しいことになってきましたね。
ひっひっひっ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ふうむ」
小学生という初頭教育向けの本をいくつか読み、分からない事を追加で別の本で調べると今現在の私の置かれている状況がわかって来ました。
小学生向けの本にグラム王国の名前はありませんでしたが近隣に有った大国、ガイア帝国の名前はありました。
当時とは微妙に発音が違うようですが地図の形から間違いないでしょう。
この本を鵜呑みにするならば私が死んでから2500年が経っていることになりますな。
なるほど、魔王が討たれてから200年後に興った巨大宗教が魔術を異端としたために魔導が衰退したわけですか。
その後魔力がなくても扱える科学が発展して今に至ると。
魔術師の何人かは宗教の手が及ばない極東のこの国に落ち延びていた様ですな。
その中に私の亡骸を受け継いだ師匠の子孫がいたのでしょうか。
それにしても師匠はなぜ私の復活の儀式を中途半端なまま邪魔したのでしょう?
止めを刺したかったなら私の死体を破壊すれば良いだけです。
遺体ととも復活の呪文を受け継いでいたのも解せません。
使い魔としても私なぞ微妙でしょう。
私が隠匿した魔王軍の魔導器の場所が聞きたかった?いや師匠にとって価値があるとは思えません。
もしかして誰かに命令された……?
やめましょう。すべては時の彼方へ流れ去ってしまったことです。
そうそう、そういえばグラム王国の名前を見つけました。子供向けではない西欧の歴史の専門書に数行の記述ですはありますが。
グラム王国……疫病で七日のうちに滅亡。
なるほど、私の疫病魔術はうまく機能したようですね。師匠や聖女は止められなかったのですか。いや止める気がなかったか
。
そうそう、私が発見した目に見えない生物は細菌というらしいですよ。生物科学という本によればさらに小さいウィルスといものがあるとか。魔術の創作意欲が湧きますな。
さらに私はこの周辺の地図を借りてきます。
「私立御藍綬学園(しりつおらんじゅがくえん)。ここが私が甦った場所ですか。良家の子女が通っている」
復活の儀式を完璧にするにはやはりあの女性が必要ですね。
私を警備員(というらしい)に引き渡そうとした色黒の女性が脳裏に浮かびました。
「お客様。もうそろそろ閉館の時間です」
「おっと、失礼しました」
受付の女性が営業時間の終わりをつげにきました。
いつの間にか窓の外は真っ暗になっていました。館内にはもう私しかいませんでした。
本を読むのに夢中になって時間がたつのを忘れていたようです。
調べることも調べたし、そろそろねぐらに戻らねば。
私は図書館を後にしました。
街灯の照明にぼんやりと照らされる中、私がねぐらへと近づくと何やらテント群の中から剣呑な雰囲気が漂ってきました。
「…………!!」
「…………………!!!」
遠くで怒号も聞こえています。
これは面白くなってきましたよぉ。
源さんが言うには無宿者……(ホームレスと言うのだそうですね)がこぞって取って行くのと行政の収集車が回収してしまうという事ですぐに無くなってしまうのだとか。
田口金属に戻ってきた私と源さんは金属製の板の上に籠の付いた装置(たぶん秤の一種なのでしょう)に缶の袋を置きましす。
「この重量なら今はこの相場だな、はいよあんたは……自転車のレンタル料を抜いてほい、2千円」
この金額が高いのか安いのか分かりませんが、貴重な今の時代の貨幣です。ありがたくいただいておきましょう。
「ほら、金を受け取ったらさっさと行ってくれ、後がつかえてる」
私たちの他にもホームレスが後ろに行列を作っていました。
後で源さんから聞きましたが田口さんはこのようなホームレスから金属を安く買いたたいて利益を出しているそうです。
ホームレスとしても住所のない人間の出来る仕事は限られているようで持ちつ持たれつだとか……。
「まあまあの稼ぎか……2、3食分の金にはなっただろ。奇康さん俺が教えてあげられるのはここまでだ。明日からは一人で頑張ってくれ。すまんな」
「いえいえ十分すぎるくらい良くして貰いました。ありがとうございます……ところで源さん、どこかでこの国の常識を学べるところはありませんかね」
「なに?」
「あまりに、私のいた場所と違うものですから」
「さっきのあんたを見てるとそんな感じだな。それだけ流暢に日本語を話せるのにおかしなもんだ」
「言葉を教えてくれたモノは常識までは教授してくれませんでして」
魔術の仕様上の問題です。話したい事柄や聞いた言語に対して翻訳をしてくれますが知識を与えてくれる訳では無いようです。能動的に問い掛ければある程度漠然としたイメージは脳内に浮かぶのですがその概念自体知らないとどうしようもありません。
「だったら図書館かな。小学生向けの教科書かなんかも有ったはずだ。」
「なるほど」
図書館は私の国にも有りました。主に貴族向けで平民は利用できませんでしたが。
「市民じゃないと貸出は無理だが中で読んでる分には大丈夫なはずだ」
「ほう」
「国の施設だし俺たちみたいなきたねえ格好の奴も、追い出されはしないとは思うが念のためこれを着けていけ」
「おおっ、ありがとうございます」
源さんが差し出してくれたのは、これは私にも分かります、マスクですね。私の崩れた顔を隠していけば追い出されるリスクも減ると言うもの。
本当に源さんには感謝してもしきれません。
「ええと、場所はだなあ」
「ここですか。大きいですね」
私は源さんと別れ、教えられた場所に来ていました。
私たちのねぐらからはそう遠くない市役所と言う行政施設の隣にありました。
がっしりとした作りでまるで砦の様です。
ちゃんと門のところに矢賀市図書館と書いてあります。
「おお、これだけの本が」
入館した私は至るところに書架があり本がびっしりと納められている景色に感動しました。
死霊魔術を習得する時に魔導書の入手に苦労したことを思い出すと、このように国が自由に奴隷階級にも書籍を閲覧させてくれるのは、埋もれた才能を発掘するには良いのかもしれません。
「何かお探しでしょうか」
自分で目的の本を探す事をあきらめた私は受付らしきところへ来ていました。
おっと、私の姿を見た受付の女性がとても嫌そうな顔をしています。
周りの人々も顔をしかめています。
これはいけませんねえ。
効くかどうかは分かりませんが"催眠"の魔術を試して見てみましょうか。
「え?」
魔術を使用した瞬間、目の前の女性の表情がキョトンとした後、なんと言うことはない他人を見るものに変わりました。
この魔術は他人に違和感を与えなくする簡単なものですが、まるで抵抗なくあっさりと掛かったことに驚きました。
周りの人々も既に私の事を気にしていないようです。
私が生きていた時代は多かれ少なかれ人間には魔法抵抗力があって、この手の精神操作魔術は効かないようになっていたのですが……。
そうでないと他人を操り放題ですし。
ごく稀にその道を極めたような天才が国の上層部を乗っ取るような騒動を起こしたりもしましたが聖女のような魔法抵抗力のお化けにすぐ殺されたりしていました。
「どうなされましたか?」
既に彼女の態度は一般客に対するのと同じになっています。
「いえいえ大丈夫ですよ。私、この国に来てから日が浅いもので、一般常識を身に付けたいのですが」
「外国の方でも図書館内での閲覧は可能です。失礼ですが日本語を読むことは?」
「読み書きに問題はありません」
「分かりました。それでしたら子供向けの教科書が"いのへ"の本棚にございます。国語や道徳、歴史の教科書を読めば多少なりとも現在のこの国の事がわかるかもしれません」
「ほう。ありがとうございます。」
ふむ。それではその本棚に行ってみましょうか。
それにしても私程度の三流催眠魔術がここまで効くとは……。
ずいぶん楽しいことになってきましたね。
ひっひっひっ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ふうむ」
小学生という初頭教育向けの本をいくつか読み、分からない事を追加で別の本で調べると今現在の私の置かれている状況がわかって来ました。
小学生向けの本にグラム王国の名前はありませんでしたが近隣に有った大国、ガイア帝国の名前はありました。
当時とは微妙に発音が違うようですが地図の形から間違いないでしょう。
この本を鵜呑みにするならば私が死んでから2500年が経っていることになりますな。
なるほど、魔王が討たれてから200年後に興った巨大宗教が魔術を異端としたために魔導が衰退したわけですか。
その後魔力がなくても扱える科学が発展して今に至ると。
魔術師の何人かは宗教の手が及ばない極東のこの国に落ち延びていた様ですな。
その中に私の亡骸を受け継いだ師匠の子孫がいたのでしょうか。
それにしても師匠はなぜ私の復活の儀式を中途半端なまま邪魔したのでしょう?
止めを刺したかったなら私の死体を破壊すれば良いだけです。
遺体ととも復活の呪文を受け継いでいたのも解せません。
使い魔としても私なぞ微妙でしょう。
私が隠匿した魔王軍の魔導器の場所が聞きたかった?いや師匠にとって価値があるとは思えません。
もしかして誰かに命令された……?
やめましょう。すべては時の彼方へ流れ去ってしまったことです。
そうそう、そういえばグラム王国の名前を見つけました。子供向けではない西欧の歴史の専門書に数行の記述ですはありますが。
グラム王国……疫病で七日のうちに滅亡。
なるほど、私の疫病魔術はうまく機能したようですね。師匠や聖女は止められなかったのですか。いや止める気がなかったか
。
そうそう、私が発見した目に見えない生物は細菌というらしいですよ。生物科学という本によればさらに小さいウィルスといものがあるとか。魔術の創作意欲が湧きますな。
さらに私はこの周辺の地図を借りてきます。
「私立御藍綬学園(しりつおらんじゅがくえん)。ここが私が甦った場所ですか。良家の子女が通っている」
復活の儀式を完璧にするにはやはりあの女性が必要ですね。
私を警備員(というらしい)に引き渡そうとした色黒の女性が脳裏に浮かびました。
「お客様。もうそろそろ閉館の時間です」
「おっと、失礼しました」
受付の女性が営業時間の終わりをつげにきました。
いつの間にか窓の外は真っ暗になっていました。館内にはもう私しかいませんでした。
本を読むのに夢中になって時間がたつのを忘れていたようです。
調べることも調べたし、そろそろねぐらに戻らねば。
私は図書館を後にしました。
街灯の照明にぼんやりと照らされる中、私がねぐらへと近づくと何やらテント群の中から剣呑な雰囲気が漂ってきました。
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