お嬢様と執事の恋日記

月城 雫

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2話。

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次の日、いつもと違って体調がいい。
体温計も問題なし。今日は、若菜と公園に行って公園の池の前でゆっくりしたりお店に入って買い物したりカフェ行ったりして楽しんだ。
あたしの体調を見ながらだから休みながらではあったんだけどね。

また、明日から学校が始まる。
明日学校行けたらいいなぁとふと思ってしまう。
あたしは、日によって体調崩すため、あたしにとっては学校に行くのも楽しみの1つなんだよね。
すぐ熱は出るしノート取るのも大変だからあたしは基本スマホの録音機能と黒板は写真機能を使って後でゆっくりノートに書くようにしている。
その分家で丁寧にノートを取る事が出来て成績はそんなに悪くない。

その日、帰ってから買った物を見てあたしは嬉しくてたまらなかった。
外出したのは1ヶ月振りだったから。
最近は、体調があんまり良くなくて、担当医師から「外出は控えるように。」と言われてて、やっと外出が出来たから1ヶ月分すごく楽しんだ。

買い物の時、優誠へのお土産も買ってきた。
あたしは部屋を出て優誠を探した。
優誠は中庭に居た。
あたしは「優誠?何してるの?」
と話しかけた。
「中庭の手入れしてたよ。どうしたの?」
あたしは優誠へのお土産を見せて「これ、あげる。いつもありがとう。」
と買ってきたカフスを渡した。
優誠は「ありがとう。大事に使わせてもらうね。」と言ってくれた。
あたしはその言葉を聞いて、嬉しく思った。

次は若菜。
若菜には内緒でヘアーアクセサリーを買ったんだ。
若菜はキッチンに居た。
あたしは若菜に「若菜ちょっといい?」と言って呼んだ。
そして「はい。これ…内緒で買ったんだ。気に入ってくれるといいんだけど…」と言って渡した。
若菜は嬉しそうに「ありがとうございます。気に入りました。」と嬉しそうに早速髪に付けてくれた。
それを見たあたしまで嬉しくなった。

その日はすごく満足気分で眠りに付いた。

次の日、体調も良く学校に行く事が出来た。
ちなみに学校には、各生徒に専属の先生が居て、あたしの専属の先生はあたしが学校に来れなかった時の授業の内容をノートにまとめてくれている。
あたしの専属の先生の名前は結城さおり先生。
せりな先生は優しくも厳しい先生なんだよね。
でも、あたしはそんな先生も好き。
あたしの体調とか気にしてくれるし駄目なとこは怒ってくれる。
全部あたしのためって分かってるから。

今日は国語 社会 数学 英語 の4教科を受けた。
後は体育と図工。
この2科目はあたしの体力的に受けないよに専属の医者の先生に禁止されている。
本当は受けたいし、何か作ってみたい。

でも、今は手術への体力作りが専決らしい。
もう少しでその体力も付けれるらしい。
2ヶ月後ぐらいを目処にと言っていた。
あたしも体力付けれるように日々食事を毎食きちんと食べてちゃんと寝て出来る事はやって体力が付くように努力している。

そして、他の子達と同じ様に授業受けたり、友達と買い物したりカフェ行ったりするのが今のあたしの夢&目標。

授業終わって家に帰ると優誠が待っていた。
「ただいま。」と笑顔で言うと優誠は「おかえり。顔色少し悪い…疲れてないか?」とまたバレてしまった。
あたしは「久々の学校だったから。楽しくてはしゃいじゃっただけよ。大丈夫。」と言うと
「ちゃんと体調管理しないとまた倒れるぞ。」とまた心配された。
「分かってるよ。心配ありがとう。」とあたしは反発するように、でもお礼を言った。
優誠は「分かってるならもう少し自覚して動くように‼」と言いあたしの頭をポンポンとして家の方に向かって歩き出した。
あたしは、何か嬉しい気持ちと子供扱いされた様で複雑な感情になった。
あたしもそれなりに気を付けているんだけど、体力的になかなか学校に行ける日が少ないから学校に行ける日は、朝からテーションが高くなる。
でも、その後は決まって体力が無くなって、次の日には体調悪くなる。
その都度、特に、若菜と優誠には心配させてる。
明日のために今日は早く寝よう。

今日は朝からご飯もいっぱい食べた。
今日も学校に行く許可が出た。

あたしはお父さんと一緒に誠一郎の運転する車で学校まで送ってもらった。
そして、車椅子に乗ってお父さんと誠一郎に「行ってきます。」と元気良く言ってさおり先生と校舎へ向かった。
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