お嬢様と執事の恋日記

10話｡

その後､お父さんは会社を優誠と優哉と翔誠に託し､今は会長の身で隠居した｡
お義父さんはお父さんの執事をしながら､優誠と優哉と翔誠の事も色々手伝っているみたい｡
みんな忙しそうにしている｡

そんな最中､せりながあたしに「お母さん…みんなに､紹介したい人が居るんだけど会ってくれるかな？」と言ってきた｡
あたしは「せりな彼氏居たの？」と聞き返したら「居るよ｡この間プロポーズしてもらったの｡彼に家族の事話したら会って話したいって｡いいかな？」
あたしは「お母さんはいいけど､みんなは忙しいから聞いてみようね｡」と言った｡

その晩にあたしはせり以外のお父さんたち､優誠 優哉 翔誠にせりなが言ってた事を話した｡
みんな最初は驚いていたけど､スケジュール調整してくれて合う日を決めてくれた｡
早速せりなに言うと､「本当？良かった～｡みんなあたしの事ちゃんと考えてくれたんだ｡」と喜んでた｡
それを見て､あたしもほっこりした｡

せりなの彼氏の話が出て､1週間の土曜日｡
空は晴天のいい天気｡
顔合わせにはいい日になりそう｡
朝からみんな慌ただしくせりなの彼氏に会うために準備をしていた｡
「彼は昼から連れてくるね｡」とせりなが言ってたから｡
みんな､大はしゃぎ｡

服の事や髪型とか決めちゃってすごく嬉しそうだ｡
って言うあたしもなんだけど､せりなに彼氏居たのも分かんなかったぐらい､いままで聞いた事が無かったからあたしも含めみんなびっくりしたし､楽しみだった｡
そのぐらい衝撃だった｡

昼の12時半頃､せりなが彼を連れてきた｡
家族全員での迎えにせりなもせりなの彼氏もビックリしている様子だった｡
その後も和やかに話が盛り上がり､せりなの彼氏の誠実な姿勢にあたしも含めみんなが虜になっていた｡
数時間で帰るはずだったせりなの彼氏にみんなで「もう少しいいじゃない？」と最後はその日の晩までせりなの彼氏を引き止めみんなでお酒も飲んでの大騒ぎをした｡

数年後､せりなはその彼と結婚した｡
今じゃ2児のママになった｡

あたしは幸せな人生を送くらしてもらっている｡
あの時､優誠と結婚して良かったと今思いながら､みんなと一緒に過ごしている｡
これから先なんてどうなるかは誰にも分からない｡
それでも､優誠との生活も優誠の間に産まれて来てくれた3人の子供も優しい大人になってくれた｡
だからあたしの人生に一変の悔い無し｡

これがあたしと優誠の恋日記｡

【完】