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社長令嬢が社長に就任‼??

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「ふぁ~」瑠香は会議中にあくびをしてしまった。
瑠香は少し前から東城コーポレイションの社長に就任した。
東城コーポレイションは輸入物を扱う会社でそこそこ大きい会社。
東城コーポレーションの元の社長は瑠香の父親だったが、その父親は最近事故で亡くなってしまった。
だから瑠香が社長になったんだが、最初会社の偉い委員の中には瑠香が社長になるのを反対さした者もいたが、瑠香が掲げる信念や改革を演説した所、その場に居た委員の満場一致で社長になるのを納得させた。
まぁ瑠香が話した原稿は妖精執事のコウキが考えて渡した物だった。
今は社長になって初めての事前会議。
前の日に渡された会議資料を徹夜で目を通していて寝不足だったのだ。

一番の緊張の場が終わって瑠香は「はぁ~」とため息をついた。
そして、コウキに「コウキ原稿ありがとう。」
コウキはその御礼に対し「そんな造作もないです。昨晩からお疲れ様です。」
続けて「この後会食があります。今日の予定は会食でおしまいです。」とコウキ。
「分かった。会食も頑張ろう。」と瑠香は少し疲れた顔で笑顔を見せた。

会食も程よく終わり瑠香は家に帰った。
瑠香が家に帰り着いたのは深夜1時過ぎだった。
瑠香は疲れ切った身体でシャワーを浴び、次の日の準備をし3時に眠りについた。
瑠香は次に日の9時に目を覚まし、ヒビキが作ってくれた朝ごはんを食べて会社に行く用意をし会社に向かった。

会社に着いた瑠香は社長室に入ってディスクに向かいながら今日のスケジュールをコウキに聞き、書類に目を通したり、パソコンに来ていたメールに返信して、そしてコウキに目を通した書類を社員に渡すように指示してちょとぼーっとしていた。

「社長?瑠香社長?」
「る か~」

知らない内にコウキが社長室に帰ってきていた。
「はっい~‼」
はっとした瑠香の前には社長室に帰ってきたコウキが仁王立ちしていた。
「何ボーっとしてるの?」
「ごめんなさい。」
「謝らなくてもいいけど、次は会議だよ。」
「そうだね。頑張らなきゃ。で?会議で何話すんだっけ?」
コウキは会議用の書類を渡してくれた。
「会議の前までに目を通す様に。」
と釘を刺された。
瑠香は「はいはい。」
と返事すると会議用の書類に目を通して社長室を出た。

会議室に入って瑠香は笑顔で挨拶して、輸入する物の話を初めた。
会議は順調に進んで、今回輸入するのは可愛い系の置物やキーホルダーに決まった。
そして、輸入するのは1週間後になり、可愛い系と言っても色々あるからそれを決める会議を次の日に決めた。
会議用の資料は会社の社員さんに頼んだ。
明日までって期限だが、その人は気合に満ちていた。
ただ「頑張ります。」と言っていた。
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