お嬢様社長と妖精執事の日常

社長になって初めての会議｡

次の日｡
資料を書類にまとめて社員がコウキに持ってきた｡
コウキは｢ありがとう｡社長に渡しますね｡｣と言って書類を受け取った｡
瑠香は社長室でコウキから書類を受け取って目を通しつつ瑠香もいいと思った物に印を付け会議に備えた｡

会議は若い人の意見も聞いこうとみんなの意見聞いてたら思うように進まず3時間も掛かってしまった｡
みんなは生き生きと意見を言ってくれて3時間だったが充実した会議になった｡
瑠香も楽しみながら会議を仕切っていた｡
会議が終わって社長室に戻った瑠香は何だか疲れてるように見えたコウキは瑠香に今日は帰って休むことを提案した｡
瑠香はその提案に乗って午後にしなきゃいけない仕事をコウキとヒビキに任して帰る事にした｡

家に帰った瑠香はトウキに食事を頼み､お風呂に入ることにした｡
トウキは妖精執事の中で唯一正義感が強く瑠香を守る事に特化している｡
妖精執事はだいたいの事は出来る｡
家事から秘書から用心棒まで､だからトウキもご飯作るぐらい造作の無い事｡

トウキは瑠香がお風呂に入っている間に晩ご飯は､焼き魚とお吸い物と煮物と漬物を作った｡
そして､どれも美味しいのだ｡
瑠香はお風呂から出てスエットに着替えると食卓に向かい椅子に座ってご飯を食べ始めた｡
｢トウキ美味しい｡ご飯作ってくれてありがとう｡｣と瑠香はトウキにお礼を言った｡
トウキは｢いえ…自分は自分の出来る事をしたまでです｡｣と返す｡
トウキは謙虚な性格だ｡

トウキは武道にも長けていて瑠香の護衛係をしている｡
両親が生きていた時は5人暮らしだったのだが両親が事故で亡くなった今はコウキ ヒビキ トウキとの4人暮らししている｡
コウキは秘書､ヒビキは会社員として瑠香とともに働いている｡
妖精は仕事が早いからヒビキは会社の中では部長をしている｡

瑠香の家は､豪華な様式の一軒家｡
この家は全部瑠香の父親が生前にこだわって作った家なのだ｡
相続人はもちろん一人娘の瑠香なのだが今は妖精執事達3匹と暮らしている｡
これは無くなる前に父が提案した｡
その時はこんなに早く亡くなるとは思ってなかったが今はその提案を受け入れて良かったと安心している｡

会社も24階建てビル全部東城コーポレーションの会社が締めていて社員も200人強の人数が働いてくれている｡
その頂点にいる瑠香は仕事となると頭が切れるが仕事で頭を使う分抜けも多いからコウキとヒビキに助けてもらってる｡
さっきのように仕事に集中しすぎて体調崩しかけ､コウキに家に帰って安めと言ってもらわないと倒れるまで仕事をしてしまうのだ｡
だからそれ以降はコウキに言われたらそれに従うことにしている｡

ご飯の食べ終わった瑠香は部屋に入り､パソコンに向かって仕事の書類を確認している｡
コウキにバレたらまた言われるのは分かっているが瑠香には時間が無限では無い事が分かっているから余計な心配はさせない程度だが一般に言う仕事人間なのだ｡
こんなになったのはちゃんとした社長に早くなりたいと思う瑠香の考えだったりする｡

瑠香は悩んでいた｡
社員の中に部下に対して見下したりしてくる人が居ると聞いてどういう処置にしたらいいか？と…コウキにでも相談してみよう‼そう思いコウキに相談してみた｡
相談したらコウキは｢社員集めて会食して話し合いしてみるのはどうでしょうか？｣と言ってきた｡
その提案を受けて瑠香は｢じゃあ役職に付いてない方達は集めて話聞いてみよう｡｣
コウキは｢そうですね｡役職に付いている人がいたら話しづらいですでしょうし､1部署づつ話を聞きましょう｡｣
瑠香は｢では､それで会食のスケージュール組んで下さい｡よろしくお願いします｡｣
｢はい｡次の日が休みの日にしましょう｡｣とコウキは答えた｡