お嬢様社長と妖精執事の日常

月城 雫

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会社改革。

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その日の夜。
瑠香は会食と言う名目で平社員にメールを一斉送信した。
メールの題は[飲み会のお誘い。]と名打った。
内容は[弊社で働いてくれているみなさんのお話を聞きたいと思うので次の金曜日の夜みなさんに集まって貰いたいと思います。
時間のある方はぜひ参加して下さい。
その時は無礼講ですので不満がある方や言いたい事のある方はぜひ私東城瑠香に話していただけると私が出来る限り尽力して改善していきます。
来れる方はこのメールに返信お願いします。

追伸、このメールは役職に付いている方には送っていませんので聞かれないように内緒でお願いします。]
と打ちみんなの返信を待った。

返事はすぐ来た。
「行きます。」
「行かさせてもらいます。」
「ぜひ。」
他にも色々だったが瑠香がメールを送った全員が返信してくれた。

瑠香はホッとしていた。
内申誰からも返信が無いかも聞いても貰えないかもと思っていたから。

今回は初めての試みなので2部署の60人を招待した。
瑠香も楽しみにしていた。
アンケートも取る事にした。
これはコウキの案なのだがさすがに60人分の言い分を全部覚えるのは瑠香には無理だろうとコウキが判断しての事だった。
アンケートは当日に配布し帰りにみんなから渡してもらう事にした。

アンケートの内容
1:変えて欲しいとこはありますか?
2:会社に持ち入れて欲しい物;例えばコーヒーメーカーや自動販売機(会社持ち)はありますか?
3:部署の上司や他の部署の人に何かされたり言われたりしていませんか?
4:仕事に似合ったお給料を貰ってますか?(お茶汲みやコピー取りも含みます。)
5:他に不満があれば書いて下さい。
6:このアンケートは社長の東城瑠香しか見ませんので何でも書いて下さい。
なお、出来る限り改善して行く事を誓います。
           東城コーポレーション代表取締役 東城瑠香  

とアンケートも作った。

会場は東城コーポレーションが提携しているホテル東城の大広場に決め、返信をくれた社員に会場をメールで伝えた。

飲み会当日、会場の入り口に受付を設けそこでコウキがアンケートを渡し、書いてくれるようにみんなにお願いした。
みんなが来てくれたのを見計らって瑠香が乾杯のあいさつを完結に済ませ飲み会が始まった。

瑠香はみんなの意見を聞き、コウキはアンケート書いたテーブルから回って書いたアンケートの紙を折り畳んで貰って集めていった。
そして、飲み会が終わるまでアンケート用紙を厳重に保管した。
飲み会でも瑠香は明るく笑顔でみんなの話に耳を傾けていった。

3時間経って、飲み会を解散する事にした。
来てくれた社員の中には女子社員が多く、早めに返してあげたかったし瑠香も社員の仕事外の時間を貰ってる以上遅くなるのは良くないと思っている。
盛り上がってきた社員達は帰ろうとしない人もいたが、会場をみんなで出た。
会場を出た社員たちはおのおの帰って行ったり、そのまま他の所に飲みに行ったり帰っていったりしていた。
瑠香は、コウキと家に帰るようにした。
ヒビキとトウキは家に居て、家で瑠香の帰りを待っていた。
飲んで帰ってくる瑠香の体にいいお粥や飲み物を用意していた。

瑠香は家に帰ってくるなり、コウキにアンケートを貰って部屋に入り読んですぐ取り入れれる物と取り入れるのに時間が掛かる物を分け、コウキとヒビキに時間の掛かる方を頼み、瑠香は取り入れれる事に取り掛かった。
出来るだけみんなが働きやすい環境にする事それが瑠香のする改革の一歩。
瑠香は、これからを担っていく若いみんなにしてあげられる事だと思っている。
その日から改革をしていく事にした。

月曜日から出来る事を書類にまとめ、月曜日の会議で発表した。
会議の内容は会社内での(いじめと嫌がらせ。)と題した。
書類を渡し、瑠香は開口一番「やってる人はそういう意味でしてる自覚は無いかも知れませんがやられてる方は苦痛と毎日戦いにも来てる事を知って下さい。そして、見て見ぬ振りしているのもいじめの行為を助長している事を知って下さい。そして見つけたら私の方まで報告して下さい。いじめや嫌がらせを止めれるのはこの会社を守る事だと理解して下さい。以上です。」といい会議室を出た。
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