3 / 13
プロローグ 真相と交渉
しおりを挟む
『次なるステップに付いて話を進めようかの』
神様が妙に話を急かす。
『神様ちょっと待って下さい。俺、自分の死について納得したいんで、死に至る経緯を思い出して見ます。』
俺はそう言うと、必死に記憶の糸を手繰り寄せる。
神様は、そんな事しても死んだ事実は変わらんのに、などとブツブツ言ってる。
(そう、雪が降り始めて、電車がホームに入って来て……、
ドンって
そうだ!俺、誰かに突き飛ばされたんだ。それから、電車のフロントガラス越しに運転士さん見てて…)
情景がありありと再現される。ガラスにはブレーキに必死の運転士さんに重なる様に、斜めに線路内に倒れ込む俺の姿も映っている。そのガラスの隅、俺が立ってた位置に、あのホームレスのじいさんが……
(もしかして、俺、あのじいさんに突き飛ばされた?)
そのホームレスのじいさんはビックリしている。
(ん?このじいさんどこかで…)
『神様いろいろ確認したい事が有るんですが。俺が電車で死んだ時、貴方、どこに居ました?』
『あ、バレた?』
テヘペロをリアルで見た瞬間だった。それも、ちっこいじいちゃんの。
『はぁ~?どう言う事か、説明して貰いましょうか?え?』
『いや、まぁ、その、なんじゃ………
も、申し訳ありませんでした!』
そう言うと、見事なジャンピング土下座を繰り出した。とは言っても、不思議な空間での事、ジャンピングしても良く分からん様な動きだったけど、意気込みはジャンピング土下座だった。
それからの神様の話を要約すると
『数百年ぶりにこの世界に来たら、何やら賑やかだったので、下界に下りて見たら、賑やかさに釣られて…ちょっと飲み過ぎ?みたいな?』
だそうだ。
『あ、あのな、君の転移には最大限の協力をするから、あっちの世界に行っても不自由が無い様にするから。何なら転生でも良いゾ?だ、だから許しておくれ!』
俺は目頭を押さえ、「ロダンの考える人」状態。
だが俺がその時考えていた事は、いかに有利に転移の条件を引き出すか、だった。
前世には未練も無ければ、悲しんでくれる人も居ない。だったら、この状況を利用しない手は無かろう?
俺は、大きく息を吸うと、ゆっく吐き出しながら
『神様、俺が行く前異世界ってやっぱり、中世ヨーロッパみたいな感じで、ラノベに良くある剣と魔法の世界なんですか?』
『そりゃ君には悪い事をしたと思っとる、全てを無くした君にどうやって償えばよいの……? え?向こうの世界に興味ある?』
『だ~か~ら~、先ずは話を聞いてみない事には。その上で判断しますよ。自分で無理だと思ったら、消滅でも何でも結構です。その時は怨みながら消滅しますよ。』
『そ、そうか、うん、そうじゃの。君を送り出そうと思っとる世界は、君が言う様な感じじゃ。』
『と、言う事は、魔族や魔王、凶悪な魔物なんかも居るんですね?』
『そ、そうじゃが…』
『そんな世界で俺が生きて行けるとでも?地球の中でも最も平和な日本って国で、殴り合った事さえ無い生活をしていた俺が生きて行けるとでも?』
『だ、だから、最大限の便宜を図ろう。例えば、その身体じゃ、その身体も強化して、病気や怪我に強くしておるんじゃよ?それに、腕力や脚力、体力なんかも嵩上げしとるし…そうそう、魔法に関しても希望が有るなら叶えるぞい。』
『それは有り難いですが、でもそれって俺が戦う事が前提じゃ無いですか。さっきも言いましたけど、喧嘩さえした事無いんですよ?それに、向こうの世界の事も何も知らないのに…』
『だったら、君に従者を付けよう!従者と言うより僕じゃな。そやつらがサポートしてくれるし、戦いもそやつらに任せれば良いゾ!』
『そうですか、有り難うございます。それから、転移先は誰も近付け無くて、気候が良く、過ごしやすい所をお願いします。』
『いろいろ注文が増えてきたの~(やれやれ)』
『それと、身分証明になるものと、幾らかの現地のお金を下さい。』
『おや?誰も近付かない所で隠遁生活をするんじゃ無いのかの?』
『生活する上で全く関わりを絶てる訳無いし』
『そうじゃの、分かったぞい。後、住む所も用意しとこう。他には無いかの?』
『日本国憲法で保証された、健康で文化的な生活、それを保証してもらえれば……良いかな?あ!後、魔法ですね。』
『そうか、健康で文化的な生活か!わかった!では早速向こうの世界に送ろうかの?(もうこれ以上は面倒じゃ、早く送った方がましじゃ)では、送るぞい!』
『あっ!ちょっとまっ…』
俺が言葉を言い終わる前に、足元の魔方陣が光を放った。
神様が妙に話を急かす。
『神様ちょっと待って下さい。俺、自分の死について納得したいんで、死に至る経緯を思い出して見ます。』
俺はそう言うと、必死に記憶の糸を手繰り寄せる。
神様は、そんな事しても死んだ事実は変わらんのに、などとブツブツ言ってる。
(そう、雪が降り始めて、電車がホームに入って来て……、
ドンって
そうだ!俺、誰かに突き飛ばされたんだ。それから、電車のフロントガラス越しに運転士さん見てて…)
情景がありありと再現される。ガラスにはブレーキに必死の運転士さんに重なる様に、斜めに線路内に倒れ込む俺の姿も映っている。そのガラスの隅、俺が立ってた位置に、あのホームレスのじいさんが……
(もしかして、俺、あのじいさんに突き飛ばされた?)
そのホームレスのじいさんはビックリしている。
(ん?このじいさんどこかで…)
『神様いろいろ確認したい事が有るんですが。俺が電車で死んだ時、貴方、どこに居ました?』
『あ、バレた?』
テヘペロをリアルで見た瞬間だった。それも、ちっこいじいちゃんの。
『はぁ~?どう言う事か、説明して貰いましょうか?え?』
『いや、まぁ、その、なんじゃ………
も、申し訳ありませんでした!』
そう言うと、見事なジャンピング土下座を繰り出した。とは言っても、不思議な空間での事、ジャンピングしても良く分からん様な動きだったけど、意気込みはジャンピング土下座だった。
それからの神様の話を要約すると
『数百年ぶりにこの世界に来たら、何やら賑やかだったので、下界に下りて見たら、賑やかさに釣られて…ちょっと飲み過ぎ?みたいな?』
だそうだ。
『あ、あのな、君の転移には最大限の協力をするから、あっちの世界に行っても不自由が無い様にするから。何なら転生でも良いゾ?だ、だから許しておくれ!』
俺は目頭を押さえ、「ロダンの考える人」状態。
だが俺がその時考えていた事は、いかに有利に転移の条件を引き出すか、だった。
前世には未練も無ければ、悲しんでくれる人も居ない。だったら、この状況を利用しない手は無かろう?
俺は、大きく息を吸うと、ゆっく吐き出しながら
『神様、俺が行く前異世界ってやっぱり、中世ヨーロッパみたいな感じで、ラノベに良くある剣と魔法の世界なんですか?』
『そりゃ君には悪い事をしたと思っとる、全てを無くした君にどうやって償えばよいの……? え?向こうの世界に興味ある?』
『だ~か~ら~、先ずは話を聞いてみない事には。その上で判断しますよ。自分で無理だと思ったら、消滅でも何でも結構です。その時は怨みながら消滅しますよ。』
『そ、そうか、うん、そうじゃの。君を送り出そうと思っとる世界は、君が言う様な感じじゃ。』
『と、言う事は、魔族や魔王、凶悪な魔物なんかも居るんですね?』
『そ、そうじゃが…』
『そんな世界で俺が生きて行けるとでも?地球の中でも最も平和な日本って国で、殴り合った事さえ無い生活をしていた俺が生きて行けるとでも?』
『だ、だから、最大限の便宜を図ろう。例えば、その身体じゃ、その身体も強化して、病気や怪我に強くしておるんじゃよ?それに、腕力や脚力、体力なんかも嵩上げしとるし…そうそう、魔法に関しても希望が有るなら叶えるぞい。』
『それは有り難いですが、でもそれって俺が戦う事が前提じゃ無いですか。さっきも言いましたけど、喧嘩さえした事無いんですよ?それに、向こうの世界の事も何も知らないのに…』
『だったら、君に従者を付けよう!従者と言うより僕じゃな。そやつらがサポートしてくれるし、戦いもそやつらに任せれば良いゾ!』
『そうですか、有り難うございます。それから、転移先は誰も近付け無くて、気候が良く、過ごしやすい所をお願いします。』
『いろいろ注文が増えてきたの~(やれやれ)』
『それと、身分証明になるものと、幾らかの現地のお金を下さい。』
『おや?誰も近付かない所で隠遁生活をするんじゃ無いのかの?』
『生活する上で全く関わりを絶てる訳無いし』
『そうじゃの、分かったぞい。後、住む所も用意しとこう。他には無いかの?』
『日本国憲法で保証された、健康で文化的な生活、それを保証してもらえれば……良いかな?あ!後、魔法ですね。』
『そうか、健康で文化的な生活か!わかった!では早速向こうの世界に送ろうかの?(もうこれ以上は面倒じゃ、早く送った方がましじゃ)では、送るぞい!』
『あっ!ちょっとまっ…』
俺が言葉を言い終わる前に、足元の魔方陣が光を放った。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
学生時代、私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私が実は本物の聖女で、いじめていた女は災厄を呼ぶ魔女でした。
さら
恋愛
いじめていた女と一緒に異世界召喚された私。
聖女として選ばれたのは彼女で、私は無能扱いされ追放された。
だが、辺境の村で暮らす中で気づく。
私の力は奇跡を起こすものではなく、
壊れた世界を“元に戻す”本物の聖女の力だった。
一方、聖女として祭り上げられた彼女は、
人々の期待に応え続けるうち、
世界を歪め、災厄を呼ぶ魔女へと変わっていく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる