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4:引きこもりは謎の少女から施しを受ける
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魔族たちは、流石に王都においてくるのはまずいと思ったようで、魔王城の近くあたりまで、律儀に送り返してくれてから、トオヤを解放した。殺すといっていたし、そのときはファイアーボールでもうって対抗しようと思ったが、どうやら殺しても意味がないものを殺さない程度の分別はありそうだったので、取得すらしてないで警戒もしなかった。その予測はあたったようだ。
しかし、夕日が落ち始めたこの時間、またも途方に暮れてしまった。ゴブリン(仮)たちは、あのあとも何回かパンと水を与えてはくれたが、さすがに腹が減っている。
とにかく村というやつだ。予想外の展開で、はじまりの街がないことは残念だが、魔王や門番と話せたから、なんとか他の魔族とも話せるだろう。なにか仕事をして、ご飯をもらわないといけない。
やはり、人間は衣食住がないと、とわりかし飛ばされた時と正反対のことをうんうんと考えながら、門番のところにまたもいく。一番近い村を教えてもらわないといけない。
「またお前か。死んでなかったんだな」
「は?こうなることわかってたのか?」思わず一日前と違う態度で接してしまう。この世界の辛酸を舐めた後では、すべての人が冷たく見えるのだ。
「いや、そういうわけじゃねーけど。で、今度はなんだ?」
「いやぁ、一番近い村は、どっち、かな、と」
「西だな。ほら、ちょうど今夕日が落ちてる方角だ。三時間でつくぞ。よかったな」
「ギリギリ日没前につけるってことか。そこにいけば、誰か飯をくれか?」
「無理、だろうな。でも行ってみる価値はあるぞ。魔獣を討伐したら、報酬が出るはずだ。お前、勇者、なんだよな?」
「あ、ああ、一応。でも困ったな。レベル1で倒せる魔獣がいるかどうか」
「この世界は戦える魔族はそもそも貴重なんだ。なんとかなるだろう。問題は魔獣と出会えるか、だな」
「そんなにエンカウント率が低いのか?」
「えん……?その言葉はわからないが、魔獣たちも知恵がある。本当に迫られないと、人間の近くにはこないな」
「とりあえず、餓死しそうになってたら、さっきのやつより酷い扱いはしないだろ。村に行ってみて、途中で魔獣に会ったら、倒してみる。ありがとうな」
「あ、ああ。魔獣の討伐報酬は、特徴的な部位をもっていけばいい。牙とか、角、もしくは目だな。さっさと取らないと、魔素になっちまうから気をつけろよ」
「ああ、サンキュー」
トオヤは門番に手を振りながら、言われた方角に向かって歩き始めた。
門番曰く、近くの村までの道は、森の中に一応つくられてるらしい。王都までの道も一応森の中にあったので、この辺は道の整備はかなりされてるようだ。
その道の入り口が、城の裏側らしいときいたので、そこに向かって歩いてるときだった。
「ちょっと」
最初は空耳かと思った。
「ちょっと、ちょっと」
しかし、もう一回聞こえたので振り返ると、女の子が手招きしていた。
肌が黒く、一見人間にも見えるが、耳が細長い。ほう、この世界にもエルフがいるのか、と驚く。薄汚れたメイド服のようなものをきていた。
今更警戒心もクソもないだろう、と近づく。すると、小さいがなんとか聞き取れる声で話しかけられる。
「勇者様?なのですか?お腹空いてるとお見受けします」
「あ、ああ。よくわかったな」
そう答えるときにも、また腹の虫がなってしまった。これじゃ、超腹ぺこみたいで、恥ずかしいではないか。
「あんまり美味しくないかもしれないけど、ご飯とってある。パンとチーズ。食べる?」
「おう、食べる食べる!」
「こっちこっち」
そう言われてついていくと、城の外に、小さい小屋のようなものがあった。本当にほったて小屋、という感じだが、地震がないなら住めないことはない、かもしれない。
中に入ると、「ライト」と少女が呟き、指先に光が灯る。そうしないと薄暗いと感じる場所だった。窓がないみたいだ。
どこかから、少女は少しゴソゴソすると、パンとチーズを持ってきた。少しカビが生えているが、文句は言えない。ちゃんとカビがあるところを切ってから、チーズと一緒に食べる。
すごくキラキラした目でコチラを見ている気がしたので、「う、うまいよ」とトオヤは答えた。しかし、嘘ではない。空腹は最高のスパイス、という言葉は本当みたいだ。
「勇者様、私のこと、どう?」
「ど、どうって?」
「買わない?なかなかいいよ」
トオヤは一瞬目を丸くしたあとに「は、はあ!?」といった。
「いや、あのな、俺は勇者だけど、金はないんだよ。え、えーと」
名前はなんだろうというのが伝わったようで「ミーシャ」という。
「うーん、後払い、でもいいよ?」
「いや、そういうのじゃなくて……」
トオヤがどうしたものかと思っていると、ミーシャは頬を拗ねたように膨らませた。
「やっぱり、私じゃヨクジョウ、しない?体型が、終わってる、から」
「いや、違う、違う違う!どこでそんな言葉覚えたんだよ!」
「だから、後払い払えないっていわれた……」
指をつんつん、としながらそうしおらしくされると、思わずお金をあげてしまいたくなる。ただ、もちろんトオヤにそんな余裕はない。
「じゃあ、ミーシャはそれで稼いでるのか?」
「いろいろあるよ。城の中のお掃除、その厠の、とか。時々人が死ぬと、死体に触る仕事、もある。結構ご飯もらえる。あと、堆肥もつくるネ」
「堆肥?厠、そういうことか」
前世の世界ほど衛星観念も、技術をないのだろう。魔法があるのは楽しいが、そのせいで技術が発達しない、とか、ラノベあるあるだ。
それで、なんらかのカーストのようなもので、ミーシャは最底辺らしい。というか、トオヤも今似たようなものなのかもしれない。
「ミーシャ、家族は?」
「大叔父さんが育てた。でもすぐ死んだ。3歳の時に魔王様に拾われた」
「ふーん」扱いはあれだが、魔王様か。なるほど、少し性格がわかってきたかもしれない。
「俺、村に行こうと思うんだ。もし、お金が稼げそうなら、もってくるよ」
「いや、いい。対価?のない施しは、トラブルになるから、やめなさい、って」
なるほど、先ほどのゴブリンたちも金がないといっていた。なんでミーシャだけ、となるのを防いでるのだろう。かなりよく考えていると思う。ニートが何様だろうって感じだが。
「村、私も明日行く。ここで寝るなら一緒に行く?」
「おう、そうだな。なんで行くんだ?」
「堆肥溜まったから売りにいく。ちょうど必要な時期だと思う」
「なるほどな。ちなみに、いくらで売れるんだ?」
「わからない。お金は魔王様に渡す。代わりに、ご飯くれる。ここにいていい。雨漏りしたら、修理してくれる」
「あまもり……」
どうやらそもそも、この世界は生活を保証するから、無限に働けはデフォらしい。その割に、門番は雇用とかなんとか言ってたような気がするが……。
「お前はそれでいいのか?」
と、トオヤは思わず聞いてしまったが、ミーシャは首を傾げるだけだった。あまり余計なことを教えない方がいいだろう。
その日はそこで休みをとった。草が薄く敷かれて掛け物もない場所だったが、昨日その辺の地面や馬車の上で落ちてたので、わりかし快適に感じた。
変に、いい生活に慣れない方がよかったのではないかと、勇者を蹴ったことについて考えた。しかし、もちろん負け惜しみであろう。十分後悔はしている……。
しかし、夕日が落ち始めたこの時間、またも途方に暮れてしまった。ゴブリン(仮)たちは、あのあとも何回かパンと水を与えてはくれたが、さすがに腹が減っている。
とにかく村というやつだ。予想外の展開で、はじまりの街がないことは残念だが、魔王や門番と話せたから、なんとか他の魔族とも話せるだろう。なにか仕事をして、ご飯をもらわないといけない。
やはり、人間は衣食住がないと、とわりかし飛ばされた時と正反対のことをうんうんと考えながら、門番のところにまたもいく。一番近い村を教えてもらわないといけない。
「またお前か。死んでなかったんだな」
「は?こうなることわかってたのか?」思わず一日前と違う態度で接してしまう。この世界の辛酸を舐めた後では、すべての人が冷たく見えるのだ。
「いや、そういうわけじゃねーけど。で、今度はなんだ?」
「いやぁ、一番近い村は、どっち、かな、と」
「西だな。ほら、ちょうど今夕日が落ちてる方角だ。三時間でつくぞ。よかったな」
「ギリギリ日没前につけるってことか。そこにいけば、誰か飯をくれか?」
「無理、だろうな。でも行ってみる価値はあるぞ。魔獣を討伐したら、報酬が出るはずだ。お前、勇者、なんだよな?」
「あ、ああ、一応。でも困ったな。レベル1で倒せる魔獣がいるかどうか」
「この世界は戦える魔族はそもそも貴重なんだ。なんとかなるだろう。問題は魔獣と出会えるか、だな」
「そんなにエンカウント率が低いのか?」
「えん……?その言葉はわからないが、魔獣たちも知恵がある。本当に迫られないと、人間の近くにはこないな」
「とりあえず、餓死しそうになってたら、さっきのやつより酷い扱いはしないだろ。村に行ってみて、途中で魔獣に会ったら、倒してみる。ありがとうな」
「あ、ああ。魔獣の討伐報酬は、特徴的な部位をもっていけばいい。牙とか、角、もしくは目だな。さっさと取らないと、魔素になっちまうから気をつけろよ」
「ああ、サンキュー」
トオヤは門番に手を振りながら、言われた方角に向かって歩き始めた。
門番曰く、近くの村までの道は、森の中に一応つくられてるらしい。王都までの道も一応森の中にあったので、この辺は道の整備はかなりされてるようだ。
その道の入り口が、城の裏側らしいときいたので、そこに向かって歩いてるときだった。
「ちょっと」
最初は空耳かと思った。
「ちょっと、ちょっと」
しかし、もう一回聞こえたので振り返ると、女の子が手招きしていた。
肌が黒く、一見人間にも見えるが、耳が細長い。ほう、この世界にもエルフがいるのか、と驚く。薄汚れたメイド服のようなものをきていた。
今更警戒心もクソもないだろう、と近づく。すると、小さいがなんとか聞き取れる声で話しかけられる。
「勇者様?なのですか?お腹空いてるとお見受けします」
「あ、ああ。よくわかったな」
そう答えるときにも、また腹の虫がなってしまった。これじゃ、超腹ぺこみたいで、恥ずかしいではないか。
「あんまり美味しくないかもしれないけど、ご飯とってある。パンとチーズ。食べる?」
「おう、食べる食べる!」
「こっちこっち」
そう言われてついていくと、城の外に、小さい小屋のようなものがあった。本当にほったて小屋、という感じだが、地震がないなら住めないことはない、かもしれない。
中に入ると、「ライト」と少女が呟き、指先に光が灯る。そうしないと薄暗いと感じる場所だった。窓がないみたいだ。
どこかから、少女は少しゴソゴソすると、パンとチーズを持ってきた。少しカビが生えているが、文句は言えない。ちゃんとカビがあるところを切ってから、チーズと一緒に食べる。
すごくキラキラした目でコチラを見ている気がしたので、「う、うまいよ」とトオヤは答えた。しかし、嘘ではない。空腹は最高のスパイス、という言葉は本当みたいだ。
「勇者様、私のこと、どう?」
「ど、どうって?」
「買わない?なかなかいいよ」
トオヤは一瞬目を丸くしたあとに「は、はあ!?」といった。
「いや、あのな、俺は勇者だけど、金はないんだよ。え、えーと」
名前はなんだろうというのが伝わったようで「ミーシャ」という。
「うーん、後払い、でもいいよ?」
「いや、そういうのじゃなくて……」
トオヤがどうしたものかと思っていると、ミーシャは頬を拗ねたように膨らませた。
「やっぱり、私じゃヨクジョウ、しない?体型が、終わってる、から」
「いや、違う、違う違う!どこでそんな言葉覚えたんだよ!」
「だから、後払い払えないっていわれた……」
指をつんつん、としながらそうしおらしくされると、思わずお金をあげてしまいたくなる。ただ、もちろんトオヤにそんな余裕はない。
「じゃあ、ミーシャはそれで稼いでるのか?」
「いろいろあるよ。城の中のお掃除、その厠の、とか。時々人が死ぬと、死体に触る仕事、もある。結構ご飯もらえる。あと、堆肥もつくるネ」
「堆肥?厠、そういうことか」
前世の世界ほど衛星観念も、技術をないのだろう。魔法があるのは楽しいが、そのせいで技術が発達しない、とか、ラノベあるあるだ。
それで、なんらかのカーストのようなもので、ミーシャは最底辺らしい。というか、トオヤも今似たようなものなのかもしれない。
「ミーシャ、家族は?」
「大叔父さんが育てた。でもすぐ死んだ。3歳の時に魔王様に拾われた」
「ふーん」扱いはあれだが、魔王様か。なるほど、少し性格がわかってきたかもしれない。
「俺、村に行こうと思うんだ。もし、お金が稼げそうなら、もってくるよ」
「いや、いい。対価?のない施しは、トラブルになるから、やめなさい、って」
なるほど、先ほどのゴブリンたちも金がないといっていた。なんでミーシャだけ、となるのを防いでるのだろう。かなりよく考えていると思う。ニートが何様だろうって感じだが。
「村、私も明日行く。ここで寝るなら一緒に行く?」
「おう、そうだな。なんで行くんだ?」
「堆肥溜まったから売りにいく。ちょうど必要な時期だと思う」
「なるほどな。ちなみに、いくらで売れるんだ?」
「わからない。お金は魔王様に渡す。代わりに、ご飯くれる。ここにいていい。雨漏りしたら、修理してくれる」
「あまもり……」
どうやらそもそも、この世界は生活を保証するから、無限に働けはデフォらしい。その割に、門番は雇用とかなんとか言ってたような気がするが……。
「お前はそれでいいのか?」
と、トオヤは思わず聞いてしまったが、ミーシャは首を傾げるだけだった。あまり余計なことを教えない方がいいだろう。
その日はそこで休みをとった。草が薄く敷かれて掛け物もない場所だったが、昨日その辺の地面や馬車の上で落ちてたので、わりかし快適に感じた。
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