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最初のダンジョン
ダンジョン
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お昼休みが終わり午後の始まりの5時間目。
昼食を食べ、眠気が襲ってくるこの時間の授業は、どうしてもやる気になれない。
また芸術の授業がある教室は本館ではなく、別館にあるためある程度の距離を歩かなければいけない。
「うおっ!」
突然地面が揺れる。咄嗟に壁に手をつく。
(地震か)
日本は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北アメリカプレート、ユーラシアプレートの4つのプレートが接している世界でも有数の地震大国なので、地震が起こること自体にはそれほど驚くことはない。
つい先日も小さい地震があったばっかりだ。
P波による初期微動が終わり、S波による主要動に入る。
(長いな)
廊下の窓ガラスが割れてもおかしくないぐらい揺れている。
(ガラスって案外割れないもんだな)
と思っていると近くの窓ガラスが割れた。
(やばい!)
とっさに目を瞑り、下を向く。
だがガラスが体に当たることはなかった。
「はあっ?」
目を開けるとそこは廊下ではなくなっていた。
まるで洞窟の中のようなところ。地面は乾いた土になっており、半径3メートルぐらいの空間が前にも後ろにも続いている。
(どこだ?ここは?)
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