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第一章 勇者降臨、伝説の幕開け
第十二話『馬車での旅&この世界について』
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「君たち、子供なのにすごいわね。」
盗賊たちとの戦いが終わって、馬車の中から女性が出てきた。
いや、正確にはその女性は人ではない。顔や体は人ではあるけど、頭部に大きく丸い灰色の耳があって、腰辺りから長く細い灰色の尻尾がフリフリと動いている。
ネズミのような耳をした人、獣人なのかな。
「…ネズミさん、ですか?」
アザレアさんがポツリと言った。
「えっ……」
ネズミのような耳と尻尾が生えてる女性がキョトンとした顔で固まった。
そして互いにシーンと静まり返り、時間だけが過ぎていく。
「あっ、友達がすみません。僕たち動物の耳と尻尾がついた人を見るのは初めてでして。
僕は場の空気を少し和らげるため気さくな感じに話しかけた。
「あっ、いや大丈夫よ。それよりも助けてくれてありがとうね。もう少しで盗賊たちに荷物を盗られるところだったわ。」
ネズミの耳と尻尾が生えてる女性が我に返ってお礼を言ってきた。お礼を言ってる間、尻尾をフリフリ振っている。
この動きは喜んでるのだろうか。
「私の名前はセチア、見ての通り今は行商をしているわ。」
それから僕たちは自分たちの紹介をした。
ちなみに僕たちは、自分たちの村から離れて冒険している少年少女という設定にしている。村の掟で16歳で成人になったのを期に冒険者として生きる道を選んで、現在パーティを組んで冒険しているという感じだ。
そのあと、生きてる盗賊たちを一ヶ所に集めて縄で締め上げた。
「それで僕たち盗賊を倒したんですが、ボスとその部下数名が死んでますよね。これって何か罪に問われますかね。」
一ヶ所に集めた屍の盗賊たちを指差してセチアさんに聞いてみる。
この人を助けるために戦ったのだが、まだ生きてる盗賊を除いて数名は殺してしまった。
もといた世界では殺人で三人ほど殺したら死刑になると聞いたんだけど、こっちでもそうなるのだろうか。
「いいえ、その心配はないわ。こんなこともあろうかと水晶に記録しておいてるから。」
水晶?どういうことだ。
不思議に思ってるとセチアさんがポケットの中から水晶玉を取り出した。直径7~8センチくらいの大きさで、一見ガラス玉みたいだ。
それをセチアさんが手のひらに乗せて、ブツブツと魔法の演唱を始めだした。
すると水晶から直線上の光が出てきて、そこから光が板状の形になって盗賊たちが馬車を襲おうとしている映像と、僕たちが盗賊を倒している映像が映し出された。
これはホログラム映像というやつか!初めてみた。
「あの、その水晶玉は録画機能付きのアイテムなんですか。」
「ええ、これは盗賊や山賊とかに襲われた時に証拠を映し出すアーティファクトなの。」
「アーティファクト、ですか。」
ゲームとかで聞くキーワードが出てきた。
確か魔道具や古代遺物と呼ばれているんだけど。
「すみませんが、そのアーティファクトについて教えてもらいませんか。見かけたことがなくて。」
「あらそうなの、それじゃあ馬車で説明しようかしら。今から街に向かうんだけど、良かったら一緒に街に来る?」
なんと!
最初の目的の一つ、村か街を探すが達成できるとは。
それにこの世界について色々と情報を得ることができそうだ。
「ありがとうございます、ぜひご一緒させてください。」
僕は二つ返事で返事をした。
油断しすぎに見えるかもしれないけど、この人は悪い人ではない。
僕には『読唇術』があるため、この人が悪い人ではないのが分かる。
「それじゃあみんな、少しの間セチアさんにお世話になるから、迷惑をかけないよう気をつけよう。」
「は~い。」
「了解。」
「よろしくお願いします。」
そうして僕たちは幌が取り付けられてる荷馬車に乗って、街までお世話になることになった。
「さっきの話の続きなんだけど、アーティファクトは魔道具とも呼ばれてるわ。魔力を使用者から吸入したりするのと大気中の魔力を取り込むことで効果を発揮するのがあるわ。」
「なるほど、それは便利なアイテムですね。」
セチアさんからアーティファクトについて教えてもらった。
まさにファンタジーな世界だ。
アーティファクトについて教えてもらったあと、僕はみんなにこっそりと喋った。
「ねぇ、今思えば僕たちの武具もアーティファクトなのかな。」
「うーん、でもそれならステータスボードにアーティファクトと書かれてるはずじゃない?」
「確かにな。」
僕らが持つ英雄武具はセチアさんがいうアーティファクトに似ているんだけど、ステータスボードにはアーティファクト、もしくは魔道具と書かれていない。
英雄武具=アーティファクトというわけではないのだろうか。
「すみません、ちょっと聞きたいことがあるのですが。」
「何?」
「“勇者”、もしくは“英雄武具”というのを聞いたことありますか?」
僕は試しにセチアさんに聞いてみた。
僕たちは勇者という存在についてそこまで詳しく知らない。この世界の人なら知ってるかもしれないと思い、質問してみた。
「勇者…英雄武具…あぁ、それなら知ってるわよ。」
おぉ、どうやら知ってるようだ。聞いてよかった。
「昔、勇者と呼ばれる人たちがいたという伝説はあるわ。でも、いい伝説もあれば悪い伝説もあるのよね。」
うん?どういうことだ。
「遥か昔に人種とそれ以外の種が争ってた頃、勇者という人たちが現れたの。勇者たちは魔王を倒すために生まれたとも言われてるわ。」
なるほど。昔にも勇者がいたのか。
あと、魔王を倒すために生まれた、か。つまりこの世界には魔王がいた、ということか。今はいるかどうか分からないけど。
「そしてその勇者たちは私たち獣人種に優しくしてくれたという伝説もあるわ。」
獣人種に優しくした?どうしてだ?
もしかしたら、…獣人種の猫や犬等のモフモフな耳や尻尾が可愛いからだろうか。
この世界の人種は獣人種を苦手としてるから、僕らと同じ異世界から来た人なのかな。
「…でも、そのせいか人種からは嫌われてたのよね。その時代からすれば嫌われて仕方ないとしかいえないわ。」
やっぱりか。人種からすれば勇者は迷惑な存在のようだ。
きっと人種は獣人種を異形な人と思い嫌ってたんだろう。人間がエイリアンに恐怖を抱いているのと同じ感じだ。
「…勇者からすれば苦渋の決断だったんでしょうね。でもそれから事件が起こったのよ。歴史に残すほどのね。」
歴史に残すほどの大事件?
「それはどういった事件d…うわぁ!」
急に馬車が大きく揺れた。馬が暴れているようだ。
「大変、前からモンスターの群れがやってくるわ。」
なんだって!
僕は荷馬車から顔を出して前方を確認する。すると数十メートル辺りでモンスターの群れが立っていて、馬車が通るのを待っているようだ。
見たところゴブリンやオーク、スライムや鳥型のモンスターなどの群れで、なんだかさっきの盗賊と同じだ。
「セチアさんは荷馬車の中で避難してください、モンスターは僕たちがやります。」
そう言って僕は荷馬車から出てモンスターの腕や足に狙いを定めて発砲する。
「グギャ!」
「ブギィ!」
手始めに武器を持ってるモンスターから攻撃する。剣や槍などの刃物を持つモンスターは危ないので先に始末するのが良い。
「よし、前衛突撃!」
「よっしゃ!」
「いっくぞー!」
またジニアとウツギが先頭に出て、こちらに向かってくるモンスターを迎撃する。
「お前ら、危ないから俺の後ろにいろ!」
パチラが前に出て棍棒を振り回すオークの攻撃を防ぐ。
「アンタら二人は元気がありすぎてあきまへんわ。先にウチらが疲れるっちゅうに。」
アーモンドがパチラの背後に回ってオークにハンマーのフルスイングを喰らわす。
「僕たちも行きましょう。」
「ふっ、我が刃の餌食にしてやる。」
ノバラとストックの二人も戦闘に加わった。モンスターを剣で斬りつけ、槍で突き刺す。
「私たちも。」
「はい。」
ダリアとザルビアの遠距離攻撃が、上空を飛んでる鳥型のモンスターに当たる。
「拙者もグズグズしていられませぬな。」
デイジーがステッキを持ってモンスターの群れにトラップ設置の魔法やデバフ効果の魔法を飛ばす。
「お願い、ウサちゃん。」
アザレアさんが一角兎を召喚して敵モンスターに攻撃命令を出した。そのまま一角兎はゴブリンに突撃して傷を負わせる。
「前衛は敵の攻撃を受け流しつつ攻撃!スキルは再使用までクールタイムがあるから時間がかかるのは使うのを控えるように!鳥型のモンスターは遠距離からの攻撃と上からの突撃攻撃をしてくるから気をつけて!」
僕は銃撃しつつ全体を見てみんなに指示を出す。基本は敵の武器を落としたり腕や手を撃って戦いにくくするのが僕の役目なんだけど、だからといってただトリッキーなことをしてるだけじゃない。
「アザレアさん、頭伏せて!」
僕はアザレアさんの左側に狙いを定めて発砲した。
「グエッ!」
アザレアさんの後ろから身を隠してたゴブリンが頭を撃ち抜かれてその場に倒れた。
こんな感じに奇襲しようとする敵を倒すのも僕の役割だ。
「アロエ、後衛のみんなの援護を頼む。アザレアさんはアロエと一緒に戦って!」
「分かった。」
「了解、任せて。」
僕はもう何発か後衛の方に撃ち込んだ。
そこから身を隠してたモンスターたちが10体ほど出てきた。体のあちこちに傷ができてる。さっきの発砲で傷つけておいた。
奇襲するつもりだったんだろうが、『気配感知』を持ってる僕には無意味だ。
アロエもこのスキルを持っているけど先に一体仕留めてその他にも傷をつけて少し負担を減らした。
「ノバラ、ストック、後衛にゴブリンが迫ってるから迎撃して。」
「分かりました、至急向かいます。」
二人に後衛の援護を任せた。
後衛にはアロエとアザレアさん、ザルビア、ダリア、ガーベラがいて、後ろにいるゴブリンたちを相手にしてもらってるけど、彼女たちだけだと長くはもたない。
だから二人にはアロエと共に戦ってもらう。
「ザルビアに手を出す奴は冥界の底に叩き落としてやる!」
ストックが鬼の形相になって『兎走刺突』で後衛のゴブリンを一体屠った。妹に危険が迫ったら鬼になるとは、これがシスコンというやつか。
「僕もいくか。『弾速加速』四連射!」
バンバンバンバァン
『弾丸制御』の『弾速制御』で弾を加速させ、それを四連射で敵を撃ち抜いた。
〈レッサーゴブリンの魔核を吸収…スキル『暗視』を獲得しました。
レッサーオークの魔核を吸収…スキル『味覚強化』を獲得しました。
レッサーオークの肉を吸収…肉料理レシピを取得しました。
ブルーバードの魔核を吸収…スキル『飛翔弾』を獲得しました。
ノーマルスライムの魔核を吸収…スキル『胃酸強化(微弱)』を獲得しました。
…etc 〉
モンスターの群れを倒して、僕たちはモンスターを解体して素材を吸収している。
ちなみに吸収する時はセチアさんに見られないように注意しながらだ。
見られたら勇者、もしくは英雄武具だと思われてしまうかもしれないからだ。
「そういえばこれらの素材って、この世界ではどれくらいで売れるのかな?」
今思えば僕たちはこの世界のお金について知らない。ファンタジーな世界だと金貨や銀貨が使われてるんだけど。
行商人のセチアさんに聞いてみるとしよう。
「セチアさん、このモンスターの素材はどのくらいの価値があるんですか?」
「うーん…、これ全部で金貨数十枚くらいはするかしら。」
金貨数十枚、か。
元の世界だとどのくらいの値段なのだろうか。
何か知る方法は…そうだ!
「すみません、これから行く街の物価の相場を知りたいんですが、教えてもらえますか。初めて行く街ですので、今のうちに知っておきたくて。」
物価の相場が分かれば何かヒントを得れるかもしれない。
「う~ん、そうね…あっ、いいものがあるわ。」
そう言って馬車の中からチラシみたいなのを出してきて渡してきた。
「これを見れば街の物価が分かるわ。」
「有難うございます。」
そうしてチラシを受け取り見てみる。
「えっと、これは…」
僕はみんなにまたこっそりと話しかける。
「ねぇみんな、これ見て。」
そのチラシには、見たこともない文字が書いてあって、ところどころにイラストが描かれてある。
「えっ、なにこの文字。」
「全然分からん。」
「…これ、何語?」
うっかりしてた。
僕たちはこの世界の文字について考えてなかった。
確かクラススキルに『自動翻訳』というのがあるんだけど、あれは言語、つまり言葉にしか発動しないから文字が翻訳されないんだ。
(う~ん……あれ、でもこの文字。)
「ねぇ、この文字よく見たらローマ字に見えない。ほら、これとかAに見えるし。」
「え…あっ、確かに。」
「そう言われれば、見えなくもないな。」
文字をよく見たら、ローマ字に似ていることが分かった。ちょっとだけ形が違うけど、読めなくもない。
「え~っと、これはりんごで。値段は…青銅貨一枚、か。」
お金は硬貨で価値が高いものから白金貨、金貨、銀貨、青銅貨、銅貨である。りんご一個で青銅貨一枚だから、青銅貨一枚で百円くらいだろう。あと、銀貨は青銅貨十枚分だから千円、金貨は銀貨十枚で一万円、白金貨は金貨百枚分で百万円といった感じだ。
ちなみに銅貨は十枚で青銅貨一枚分だから十円になる。
「あ~、でもこれローマ字に似てるけど、英語の文章でもあるよ。」
「私まだ英語読めないよ~。」
さっきはりんごなのは分かったけど、英語でAppleという感じに書かれている。つまり英語であるということだ。
他にもHerbsやBreadsなどの英語が書かれている。
どうやらこの世界は英語の文字で一括りとされてる世界のようだ。
(僕は一応英語は分かるんだけど、他のみんなはどうかな。)
僕は英語のテストではいつも90点くらいの点数を出していたし、英語には自信がある。
ノバラやストック、ザルビアも英語はできるほうだ。でも他のみんなはそこまで得意じゃなかったはずだ。
「この中で文字が読める人は挙手して。」
すると、ジニアとウツギ以外が挙手をした。
「お前らなぁ。」
パチラが顔に手を押さえながら呆れた声を出す。
「うぅ、ごめん。」
「英語の授業は寝ることが多くて。」
「二人とも、今度英語のテストするからそれまで英語について少しは理解しておいてね。」
二人にそう言ったら、二人ともマジかという言葉を表現している感じの顔になった。
「えぇ!」
「この世界に来てまでテストモガァ!」
慌てて二人の口を覆う。
この世界に来たなんて聞こえたらなんて言われることか。
「どうしたの?」
「い、いえなんでも。そういえばセチアさん、今僕らが持ってる素材と何か交換できませんか。」
謂わゆる物々交換というやつだ。今僕たちはお金を持ってないからこうするしかない。
「そうねぇ、これだけの素材ならここまでのものが揃えれるわ。」
そう言って一箱の荷物を取り出してきた。
中には綺麗な石が入っている。『目利き』で見てみると〈魔石(火)〉や〈魔石(水)〉と書かれている。
如何にもファンタジー感満載だ。
「属性がある魔石ですか。」
「ええ。この魔石はね、私たちの生活でよく使われてるの。火の魔石は料理に使われたり水の魔石は生活用水として使われてるわ。」
なるほど。
魔石は日常生活に使われているのか。もといた世界と比べると環境面に良いかもしれない。
「それじゃあ幾つか交換してもいいですか。」
「ええ、いいわよ。」
僕は幾らか魔石を掴み取った。火、水、風、土、雷、氷、さまざまな属性の魔石がある。
僕たちは金貨五枚ほどの素材らと魔石を交換した。幾らかアイテム収納で入れておいて、残りは武具に吸収した。
〈火の魔石を吸収…スキル『火弾』を獲得しました。
水の魔石を吸収…スキル『水弾』を獲得しました。
風の魔石を吸収…スキル『風弾』を獲得しました。
土の魔石を吸収…スキル『石弾』を獲得しました。
雷の魔石を吸収…スキル『雷弾』を獲得しました。
氷の魔石を吸収…スキル『氷弾』を獲得しました。 〉
魔石を吸収すると、属性シリーズのスキルを獲得した。
「みんな、そろそろ街に着くわよ。」
「おぉ、やっとか。」
「ここまでの道のりでモンスターが出てきて大変でしたね。」
「まぁお陰でレベルが上がったからいいけど。」
やっと目指してた街に着ける。
着いたらやりたいことがたくさんあるから色々と準備しておこう。
まずは服からかな。
【修正済】→【変更済2】
盗賊たちとの戦いが終わって、馬車の中から女性が出てきた。
いや、正確にはその女性は人ではない。顔や体は人ではあるけど、頭部に大きく丸い灰色の耳があって、腰辺りから長く細い灰色の尻尾がフリフリと動いている。
ネズミのような耳をした人、獣人なのかな。
「…ネズミさん、ですか?」
アザレアさんがポツリと言った。
「えっ……」
ネズミのような耳と尻尾が生えてる女性がキョトンとした顔で固まった。
そして互いにシーンと静まり返り、時間だけが過ぎていく。
「あっ、友達がすみません。僕たち動物の耳と尻尾がついた人を見るのは初めてでして。
僕は場の空気を少し和らげるため気さくな感じに話しかけた。
「あっ、いや大丈夫よ。それよりも助けてくれてありがとうね。もう少しで盗賊たちに荷物を盗られるところだったわ。」
ネズミの耳と尻尾が生えてる女性が我に返ってお礼を言ってきた。お礼を言ってる間、尻尾をフリフリ振っている。
この動きは喜んでるのだろうか。
「私の名前はセチア、見ての通り今は行商をしているわ。」
それから僕たちは自分たちの紹介をした。
ちなみに僕たちは、自分たちの村から離れて冒険している少年少女という設定にしている。村の掟で16歳で成人になったのを期に冒険者として生きる道を選んで、現在パーティを組んで冒険しているという感じだ。
そのあと、生きてる盗賊たちを一ヶ所に集めて縄で締め上げた。
「それで僕たち盗賊を倒したんですが、ボスとその部下数名が死んでますよね。これって何か罪に問われますかね。」
一ヶ所に集めた屍の盗賊たちを指差してセチアさんに聞いてみる。
この人を助けるために戦ったのだが、まだ生きてる盗賊を除いて数名は殺してしまった。
もといた世界では殺人で三人ほど殺したら死刑になると聞いたんだけど、こっちでもそうなるのだろうか。
「いいえ、その心配はないわ。こんなこともあろうかと水晶に記録しておいてるから。」
水晶?どういうことだ。
不思議に思ってるとセチアさんがポケットの中から水晶玉を取り出した。直径7~8センチくらいの大きさで、一見ガラス玉みたいだ。
それをセチアさんが手のひらに乗せて、ブツブツと魔法の演唱を始めだした。
すると水晶から直線上の光が出てきて、そこから光が板状の形になって盗賊たちが馬車を襲おうとしている映像と、僕たちが盗賊を倒している映像が映し出された。
これはホログラム映像というやつか!初めてみた。
「あの、その水晶玉は録画機能付きのアイテムなんですか。」
「ええ、これは盗賊や山賊とかに襲われた時に証拠を映し出すアーティファクトなの。」
「アーティファクト、ですか。」
ゲームとかで聞くキーワードが出てきた。
確か魔道具や古代遺物と呼ばれているんだけど。
「すみませんが、そのアーティファクトについて教えてもらいませんか。見かけたことがなくて。」
「あらそうなの、それじゃあ馬車で説明しようかしら。今から街に向かうんだけど、良かったら一緒に街に来る?」
なんと!
最初の目的の一つ、村か街を探すが達成できるとは。
それにこの世界について色々と情報を得ることができそうだ。
「ありがとうございます、ぜひご一緒させてください。」
僕は二つ返事で返事をした。
油断しすぎに見えるかもしれないけど、この人は悪い人ではない。
僕には『読唇術』があるため、この人が悪い人ではないのが分かる。
「それじゃあみんな、少しの間セチアさんにお世話になるから、迷惑をかけないよう気をつけよう。」
「は~い。」
「了解。」
「よろしくお願いします。」
そうして僕たちは幌が取り付けられてる荷馬車に乗って、街までお世話になることになった。
「さっきの話の続きなんだけど、アーティファクトは魔道具とも呼ばれてるわ。魔力を使用者から吸入したりするのと大気中の魔力を取り込むことで効果を発揮するのがあるわ。」
「なるほど、それは便利なアイテムですね。」
セチアさんからアーティファクトについて教えてもらった。
まさにファンタジーな世界だ。
アーティファクトについて教えてもらったあと、僕はみんなにこっそりと喋った。
「ねぇ、今思えば僕たちの武具もアーティファクトなのかな。」
「うーん、でもそれならステータスボードにアーティファクトと書かれてるはずじゃない?」
「確かにな。」
僕らが持つ英雄武具はセチアさんがいうアーティファクトに似ているんだけど、ステータスボードにはアーティファクト、もしくは魔道具と書かれていない。
英雄武具=アーティファクトというわけではないのだろうか。
「すみません、ちょっと聞きたいことがあるのですが。」
「何?」
「“勇者”、もしくは“英雄武具”というのを聞いたことありますか?」
僕は試しにセチアさんに聞いてみた。
僕たちは勇者という存在についてそこまで詳しく知らない。この世界の人なら知ってるかもしれないと思い、質問してみた。
「勇者…英雄武具…あぁ、それなら知ってるわよ。」
おぉ、どうやら知ってるようだ。聞いてよかった。
「昔、勇者と呼ばれる人たちがいたという伝説はあるわ。でも、いい伝説もあれば悪い伝説もあるのよね。」
うん?どういうことだ。
「遥か昔に人種とそれ以外の種が争ってた頃、勇者という人たちが現れたの。勇者たちは魔王を倒すために生まれたとも言われてるわ。」
なるほど。昔にも勇者がいたのか。
あと、魔王を倒すために生まれた、か。つまりこの世界には魔王がいた、ということか。今はいるかどうか分からないけど。
「そしてその勇者たちは私たち獣人種に優しくしてくれたという伝説もあるわ。」
獣人種に優しくした?どうしてだ?
もしかしたら、…獣人種の猫や犬等のモフモフな耳や尻尾が可愛いからだろうか。
この世界の人種は獣人種を苦手としてるから、僕らと同じ異世界から来た人なのかな。
「…でも、そのせいか人種からは嫌われてたのよね。その時代からすれば嫌われて仕方ないとしかいえないわ。」
やっぱりか。人種からすれば勇者は迷惑な存在のようだ。
きっと人種は獣人種を異形な人と思い嫌ってたんだろう。人間がエイリアンに恐怖を抱いているのと同じ感じだ。
「…勇者からすれば苦渋の決断だったんでしょうね。でもそれから事件が起こったのよ。歴史に残すほどのね。」
歴史に残すほどの大事件?
「それはどういった事件d…うわぁ!」
急に馬車が大きく揺れた。馬が暴れているようだ。
「大変、前からモンスターの群れがやってくるわ。」
なんだって!
僕は荷馬車から顔を出して前方を確認する。すると数十メートル辺りでモンスターの群れが立っていて、馬車が通るのを待っているようだ。
見たところゴブリンやオーク、スライムや鳥型のモンスターなどの群れで、なんだかさっきの盗賊と同じだ。
「セチアさんは荷馬車の中で避難してください、モンスターは僕たちがやります。」
そう言って僕は荷馬車から出てモンスターの腕や足に狙いを定めて発砲する。
「グギャ!」
「ブギィ!」
手始めに武器を持ってるモンスターから攻撃する。剣や槍などの刃物を持つモンスターは危ないので先に始末するのが良い。
「よし、前衛突撃!」
「よっしゃ!」
「いっくぞー!」
またジニアとウツギが先頭に出て、こちらに向かってくるモンスターを迎撃する。
「お前ら、危ないから俺の後ろにいろ!」
パチラが前に出て棍棒を振り回すオークの攻撃を防ぐ。
「アンタら二人は元気がありすぎてあきまへんわ。先にウチらが疲れるっちゅうに。」
アーモンドがパチラの背後に回ってオークにハンマーのフルスイングを喰らわす。
「僕たちも行きましょう。」
「ふっ、我が刃の餌食にしてやる。」
ノバラとストックの二人も戦闘に加わった。モンスターを剣で斬りつけ、槍で突き刺す。
「私たちも。」
「はい。」
ダリアとザルビアの遠距離攻撃が、上空を飛んでる鳥型のモンスターに当たる。
「拙者もグズグズしていられませぬな。」
デイジーがステッキを持ってモンスターの群れにトラップ設置の魔法やデバフ効果の魔法を飛ばす。
「お願い、ウサちゃん。」
アザレアさんが一角兎を召喚して敵モンスターに攻撃命令を出した。そのまま一角兎はゴブリンに突撃して傷を負わせる。
「前衛は敵の攻撃を受け流しつつ攻撃!スキルは再使用までクールタイムがあるから時間がかかるのは使うのを控えるように!鳥型のモンスターは遠距離からの攻撃と上からの突撃攻撃をしてくるから気をつけて!」
僕は銃撃しつつ全体を見てみんなに指示を出す。基本は敵の武器を落としたり腕や手を撃って戦いにくくするのが僕の役目なんだけど、だからといってただトリッキーなことをしてるだけじゃない。
「アザレアさん、頭伏せて!」
僕はアザレアさんの左側に狙いを定めて発砲した。
「グエッ!」
アザレアさんの後ろから身を隠してたゴブリンが頭を撃ち抜かれてその場に倒れた。
こんな感じに奇襲しようとする敵を倒すのも僕の役割だ。
「アロエ、後衛のみんなの援護を頼む。アザレアさんはアロエと一緒に戦って!」
「分かった。」
「了解、任せて。」
僕はもう何発か後衛の方に撃ち込んだ。
そこから身を隠してたモンスターたちが10体ほど出てきた。体のあちこちに傷ができてる。さっきの発砲で傷つけておいた。
奇襲するつもりだったんだろうが、『気配感知』を持ってる僕には無意味だ。
アロエもこのスキルを持っているけど先に一体仕留めてその他にも傷をつけて少し負担を減らした。
「ノバラ、ストック、後衛にゴブリンが迫ってるから迎撃して。」
「分かりました、至急向かいます。」
二人に後衛の援護を任せた。
後衛にはアロエとアザレアさん、ザルビア、ダリア、ガーベラがいて、後ろにいるゴブリンたちを相手にしてもらってるけど、彼女たちだけだと長くはもたない。
だから二人にはアロエと共に戦ってもらう。
「ザルビアに手を出す奴は冥界の底に叩き落としてやる!」
ストックが鬼の形相になって『兎走刺突』で後衛のゴブリンを一体屠った。妹に危険が迫ったら鬼になるとは、これがシスコンというやつか。
「僕もいくか。『弾速加速』四連射!」
バンバンバンバァン
『弾丸制御』の『弾速制御』で弾を加速させ、それを四連射で敵を撃ち抜いた。
〈レッサーゴブリンの魔核を吸収…スキル『暗視』を獲得しました。
レッサーオークの魔核を吸収…スキル『味覚強化』を獲得しました。
レッサーオークの肉を吸収…肉料理レシピを取得しました。
ブルーバードの魔核を吸収…スキル『飛翔弾』を獲得しました。
ノーマルスライムの魔核を吸収…スキル『胃酸強化(微弱)』を獲得しました。
…etc 〉
モンスターの群れを倒して、僕たちはモンスターを解体して素材を吸収している。
ちなみに吸収する時はセチアさんに見られないように注意しながらだ。
見られたら勇者、もしくは英雄武具だと思われてしまうかもしれないからだ。
「そういえばこれらの素材って、この世界ではどれくらいで売れるのかな?」
今思えば僕たちはこの世界のお金について知らない。ファンタジーな世界だと金貨や銀貨が使われてるんだけど。
行商人のセチアさんに聞いてみるとしよう。
「セチアさん、このモンスターの素材はどのくらいの価値があるんですか?」
「うーん…、これ全部で金貨数十枚くらいはするかしら。」
金貨数十枚、か。
元の世界だとどのくらいの値段なのだろうか。
何か知る方法は…そうだ!
「すみません、これから行く街の物価の相場を知りたいんですが、教えてもらえますか。初めて行く街ですので、今のうちに知っておきたくて。」
物価の相場が分かれば何かヒントを得れるかもしれない。
「う~ん、そうね…あっ、いいものがあるわ。」
そう言って馬車の中からチラシみたいなのを出してきて渡してきた。
「これを見れば街の物価が分かるわ。」
「有難うございます。」
そうしてチラシを受け取り見てみる。
「えっと、これは…」
僕はみんなにまたこっそりと話しかける。
「ねぇみんな、これ見て。」
そのチラシには、見たこともない文字が書いてあって、ところどころにイラストが描かれてある。
「えっ、なにこの文字。」
「全然分からん。」
「…これ、何語?」
うっかりしてた。
僕たちはこの世界の文字について考えてなかった。
確かクラススキルに『自動翻訳』というのがあるんだけど、あれは言語、つまり言葉にしか発動しないから文字が翻訳されないんだ。
(う~ん……あれ、でもこの文字。)
「ねぇ、この文字よく見たらローマ字に見えない。ほら、これとかAに見えるし。」
「え…あっ、確かに。」
「そう言われれば、見えなくもないな。」
文字をよく見たら、ローマ字に似ていることが分かった。ちょっとだけ形が違うけど、読めなくもない。
「え~っと、これはりんごで。値段は…青銅貨一枚、か。」
お金は硬貨で価値が高いものから白金貨、金貨、銀貨、青銅貨、銅貨である。りんご一個で青銅貨一枚だから、青銅貨一枚で百円くらいだろう。あと、銀貨は青銅貨十枚分だから千円、金貨は銀貨十枚で一万円、白金貨は金貨百枚分で百万円といった感じだ。
ちなみに銅貨は十枚で青銅貨一枚分だから十円になる。
「あ~、でもこれローマ字に似てるけど、英語の文章でもあるよ。」
「私まだ英語読めないよ~。」
さっきはりんごなのは分かったけど、英語でAppleという感じに書かれている。つまり英語であるということだ。
他にもHerbsやBreadsなどの英語が書かれている。
どうやらこの世界は英語の文字で一括りとされてる世界のようだ。
(僕は一応英語は分かるんだけど、他のみんなはどうかな。)
僕は英語のテストではいつも90点くらいの点数を出していたし、英語には自信がある。
ノバラやストック、ザルビアも英語はできるほうだ。でも他のみんなはそこまで得意じゃなかったはずだ。
「この中で文字が読める人は挙手して。」
すると、ジニアとウツギ以外が挙手をした。
「お前らなぁ。」
パチラが顔に手を押さえながら呆れた声を出す。
「うぅ、ごめん。」
「英語の授業は寝ることが多くて。」
「二人とも、今度英語のテストするからそれまで英語について少しは理解しておいてね。」
二人にそう言ったら、二人ともマジかという言葉を表現している感じの顔になった。
「えぇ!」
「この世界に来てまでテストモガァ!」
慌てて二人の口を覆う。
この世界に来たなんて聞こえたらなんて言われることか。
「どうしたの?」
「い、いえなんでも。そういえばセチアさん、今僕らが持ってる素材と何か交換できませんか。」
謂わゆる物々交換というやつだ。今僕たちはお金を持ってないからこうするしかない。
「そうねぇ、これだけの素材ならここまでのものが揃えれるわ。」
そう言って一箱の荷物を取り出してきた。
中には綺麗な石が入っている。『目利き』で見てみると〈魔石(火)〉や〈魔石(水)〉と書かれている。
如何にもファンタジー感満載だ。
「属性がある魔石ですか。」
「ええ。この魔石はね、私たちの生活でよく使われてるの。火の魔石は料理に使われたり水の魔石は生活用水として使われてるわ。」
なるほど。
魔石は日常生活に使われているのか。もといた世界と比べると環境面に良いかもしれない。
「それじゃあ幾つか交換してもいいですか。」
「ええ、いいわよ。」
僕は幾らか魔石を掴み取った。火、水、風、土、雷、氷、さまざまな属性の魔石がある。
僕たちは金貨五枚ほどの素材らと魔石を交換した。幾らかアイテム収納で入れておいて、残りは武具に吸収した。
〈火の魔石を吸収…スキル『火弾』を獲得しました。
水の魔石を吸収…スキル『水弾』を獲得しました。
風の魔石を吸収…スキル『風弾』を獲得しました。
土の魔石を吸収…スキル『石弾』を獲得しました。
雷の魔石を吸収…スキル『雷弾』を獲得しました。
氷の魔石を吸収…スキル『氷弾』を獲得しました。 〉
魔石を吸収すると、属性シリーズのスキルを獲得した。
「みんな、そろそろ街に着くわよ。」
「おぉ、やっとか。」
「ここまでの道のりでモンスターが出てきて大変でしたね。」
「まぁお陰でレベルが上がったからいいけど。」
やっと目指してた街に着ける。
着いたらやりたいことがたくさんあるから色々と準備しておこう。
まずは服からかな。
【修正済】→【変更済2】
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